北海道自転車旅!日本最北端の地・宗谷岬をめざして(準備編&0日目)

③北海道縦断地図 自転車ライド

2022年8月。

輝く太陽と青い空が、気分をワクワクさせてくれる季節。

寒いのは苦手な僕ですが、暑いのは割と得意だったりします。大汗をかきながら自転車に乗っていると、体内の毒素が排出されている感じがして好きなんですよね。

 

そんな僕にとって、夏休みは絶好の自転車旅シーズン。

日本の最北端を見てみたい……!

夏の”熱さ”にも負けないそんな気持ちから、長年温めてきた企画を実行しました。

 

めざすは、北海道稚内市の『宗谷岬(そうやみさき)』です!

今回の自転車旅は”北海道縦断”をして、日本最北端の地を訪れることが目的となります。

 

経験した中で、間違いなく”最長期間&最長距離”を走るこの自転車旅で、無事に宗谷岬までたどり着くことはできるのだろうか?

ライダーの聖地・北海道にいざ行かん!

 

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最果てに至る道のりをおさらい

まずは、おさらいです。

最果て……つまり、日本最北端に至るまでの僕の自転車旅を振り返ってみましょう。

 

①千葉県⇒岩手県奥州市(走行距離481.14km)

2019年、平成最後の自転車旅として本州最北端の地・青森県大間崎をめざしました。

①千葉県→岩手県奥州市おさらい地図

自宅のある千葉県を出発して、7泊8日で目的地に到着……という走行計画。

しかし、あまりに無謀でした。

 

1日目、予定どおり栃木県那須塩原市まで148kmを走ったのですが、初日にしてアキレス腱を痛めるというアクシデント発生。

翌日は、痛む足に耐えながら158km走り、宮城県白石市までをなんとか走破。

 

そして、3日目。満身創痍ながらも173kmを走り切り、岩手県奥州市に到着。ここで限界を迎え、自転車旅の継続を断念。

無念のリタイアとなりました。

振り返ると、「なんで日が経つにつれて走行距離が延びるような計画を立てたんだ……」と我ながら不思議ですが、この経験は一生忘れられない思い出です。

 

 

②岩手県奥州市⇒北海道函館市(走行距離477.15km)

約1年後の2020年、本州最北端をめざす自転車旅を再始動。

②岩手県奥州市→北海道函館市おさらい地図

新幹線と電車を使い、前回リタイアした岩手県奥州市まで移動します。

初日は水沢駅をスタートして、盛岡市まで走りました。2日目は、激しい雨が降る中を青森県東北町まで164kmのロングライド。

 

そして、記念すべき3日目。

霊場・恐山のヒルクライムを越えて、149kmの道のりを走破。ついに青森県大間町、本州最北端・大間崎にたどり着くことができました!感無量!

 

4日目は津軽海峡フェリーで北海道函館市に渡り、そこから3日間かけて苫小牧市まで移動。

フェリーで青森県八戸市に行き、新幹線で帰路につく……という予定でしたが、体力&気力が尽きたこと、天候があまりよくなさそうだったこともあり、函館市でリタイア。

観光ライドをして、翌日に新函館北斗駅発の新幹線で帰り、旅は終了となりました。

 

 

③北海道函館市⇒北海道稚内市・宗谷岬

以上が、これまでの僕の”日本列島・北上の軌跡”でした。

当初は『本州最北端・青森県大間崎』をめざして走っていたのですが、函館市に足を踏み入れてからは目的・目標が更新されました。

 

日本の最北端である北海道稚内市・宗谷岬まで走りたい

広大な北海道をほとんど縦断するような形になるため、過酷なライドになるでしょう。

 

しかし、怖気づいてはいけません。

自転車旅を愛するサイクリストとして、最果てをめざすのは至極当然。きちんと走行計画を立てれば、必ずたどり着くことができる!

そんなわけで、次項のような計画を練りに練りました。

 

走行計画を立てよう

夏休みを丸々使う意気込みで、6泊7日の走行計画を立てました。

③北海道縦断地図

北海道北斗市を出発し、5日間かけて日本最北端・宗谷岬をめざします。

詳しく解説していきましょう!

 

0日目:自宅⇒大宮駅⇒新函館北斗駅(約30km)

今回のスタート地点は、北斗市の『新函館北斗駅』です。

埼玉県・大宮駅まで約30kmをロードバイクで自走して、新幹線輪行でむかいます。

 

到着後の走行時間を確保するために、6時57分発のかなり早い新幹線を予約。自宅を出発するのは早朝4時ごろを予定します。

無事に乗車できれば、約3時間50分で北海道に到着。文明の利器、おそるべき速度です。

 

1日目:新函館北斗駅⇒長万部町(約88km)

新函館北斗駅に到着するのが10時50分なので、あまり遠くまで行けません。

初日は約88km先にある『長万部町(おしゃまんべちょう)』まで走ることにします。

 

走行距離100kmを切ると”抑えている”感覚が生まれますが、大宮駅までの自走を含めれば初日から立派に3桁ライドです。

それにしても、おしゃまんべ。読めませんね。

 

2日目:長万部町⇒小樽市(約123km)

北海道のくびれた部分を抜けて、日本海に面した『小樽市(おたるし)』まで走ります。

走行距離は約123km。

過去の反省を活かして、今回の自転車旅は1日の走行距離を短めに設定しました。それでも十分に長距離ですが、大丈夫でしょう。

 

小樽市は観光名所も多いので、時間があったら街をフラフラしよう。

宿泊する場所は『おたるないバックパッカーズ ホステル社の樹』というゲストハウス。名前からして”旅人”を連想させますね。

素泊まりですが、どんな出会いがあるか楽しみです。

 

3日目:小樽市⇒増毛町(約128km)

北海道の形に沿って、はじめて耳にする町『増毛町(ましけちょう)』まで走ります。

宗谷岬までのルートを考えるにあたり、重要なのが走行距離と”宿泊施設の有無”です。まさか野宿するわけにはいきませんからね。

 

インターネットで調べていると、特徴的な名前が目を引く『旅ing人の宿 ぼちぼちいこか増毛館』という宿を発見しました。

ホームページから”旅人への応援愛”があふれ出しています。

 

それもそのはず。

宿のご主人も、過去に自転車で日本一周を達成したという生粋の旅人らしいのです。

ここだ、ここに泊まりたい!

直感でそう思い、増毛町を3日目のゴールにしたというわけです。距離もちょうどいい。

 

4日目:増毛町⇒天塩町(約127km)

自転車旅の終盤戦に突入する4日目は、宿探しが難航しました。

前述したとおり、100kmちょっとくらいの距離にある宿泊施設が望ましいのですが、それがなかなか見つからない。

 

本格的に走行計画を立て、宿を探しはじめたのが出発の約1か月前だったのですが、どうやらそれでも遅すぎたようです。

いいところは先客に抑えられている。空いているところは極端に宿泊費が高い。

どうしたものか?お盆休みということで、営業を中止している宿が多いというのも想定外。書き入れどきではないのか!

 

そんなこんなで、いろいろ探していると『天塩町(てしおちょう)』にいい宿を発見。走行距離もそこそこですし、なにより宿泊費が手ごろで気に入りました。

パズルのピースがきれいにはまったような快感!いい出会いに感謝です。

 

5日目:天塩町⇒宗谷岬⇒稚内市(123km)

日本最北端にたどり着く記念すべき日。

天塩町を出発して、海岸線を通る北海道道106号・稚内天塩線を走ります。

 

そこは大自然が残る『サロベツ原野』と呼ばれる広大な湿原。

巨大な風車が建ち並ぶ『オトンルイ風力発電所』や『北緯45度モニュメント』があり、見どころ盛りだくさん。

一方、全行程の中でもっとも”熊が出現しそうなポイント”でもあるので、楽しみ半分・不安半分……というのが正直なところです。

 

予定では約92kmを走り、宗谷岬に到着。記念撮影をして、稚内市内まで約31kmを戻ります。

同じ道を往復することになりますが、ある程度の距離を走った方が、「日本最北端にたどり着いたぞ!」という達成感があふれてくると思うので仕方あるまい。

 

6日目:稚内市観光(???km)

せっかくなので、稚内市の観光に丸一日を費やします。

いろいろと景観のよさそうな場所、おもしろそうなところがあるので楽しみ。

 

7日目:稚内市⇒稚内空港⇒羽田空港⇒自宅(56km)

最終日。ストレートにお家に帰ります。

宿から稚内空港までは約12kmなので、ゆっくり走っても小一時間くらいを想定しておけば問題ないでしょう。

飛行機に乗り遅れたらシャレになりません。時間に余裕を持って行動しよう。

 

13時15分発の飛行機に乗り、約2時間のフライト。

何気に初の飛行機輪行なので緊張します。

羽田空港から自宅のある千葉県までは、自走で帰る予定。約44kmとボチボチ距離はありますが、人で混みあう東京都内の電車に乗る勇気はない。

 

無事にたどり着いたら、今回の『北海道縦断自転車旅』は完結となります。

間違いなく、自分の自転車人生で最長期間&最長距離の旅。気合いが入るってものです!

 

旅に持っていく道具たち

6泊7日の自転車旅には、どのような道具を準備すればいいのか?

走行距離を考えると、あまり大荷物にはしたくありません。考えどころですが、結局はほとんど普段と同じになりました。

 

~自転車に関係するもの~
・大容量サドルバッグ
・トップチューブバッグ
・輪行道具(輪行袋、エンド金具、フレームカバー、スプロケットカバー)
・パンク修理道具(携帯ポンプ、タイヤレバー、予備チューブ×2、修理パッチ)
・アーレンキー
・鍵
・ドリンクボトル

北海道には新幹線で行きますので、自前のロードバイクと取り付けられたアイテム(フロントライト、テールライト、サイコン)は当然ですが持参することになります。

なるべく荷物をロードバイクに肩代わりしてもらうために、バッグ類はフル装備。

 

大容量サドルバッグ Back Loader(バックローダー)6L

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トップチューブバッグ Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ

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~身に着けるもの~
・ヘルメット
・サイクルキャップ
・サイクルジャージ
・アンダーウェア
・ハーフパンツ
・アンダータイツ
・パット付きインナーパンツ
・グローブ
・SPD-SLシューズ
・靴下
・ネックゲイター
・マスク(人と接する際のみ着用)

基本的にはいつもどおりですね。

北の国とはいえ8月ですし、この服装で”寒い”ということはないでしょう。

 

チバイチで初導入した『ネックゲイター』は、今やお気に入りのアイテム。

首元を日差しから守ってくれますし、口元までぐいっと上げれば簡易的なマスクに早変わり。花粉やウイルスを遮断することは難しいですが、飛沫飛散は抑えられます。

交通量が多いところでの嫌な排気ガス臭も、ある程度はカットしてくれる優れものです。

 

~衣類、洗面具、その他~
・アンダーウェア
・アンダータイツ
・着替え(ロングTシャツ、下着、靴下、ハーフパンツ)
・レインウェア
・ハンドタオル
・速乾性フェイスタオル
・帽子
・マリンシューズ
・デジカメ
・ワイヤレスイヤホン
・モバイルバッテリー
・充電器類
・現金、クレジットカード、保険証など
・トラベルノート
・洗顔剤、保湿液、髭剃り、シェービングフォーム
・日焼け止め
・常備薬
・ドライアイ用目薬
・予備メガネ、メガネ拭き
・エコバッグ(輪行時使用)
・体温計

自転車旅を繰り返した結果、行き着いたおなじみのメンバー。

がんばればもう少し削減できそうな気はしますが……かさばり的にも重量的にも不満はないので当面はこの道具たちがレギュラーですね。

 

飛行機輪行の重量制限

稚内市からは『ANA』の飛行機で帰ります。

機内持ち込み手荷物の重量は10kgまでなので、余裕です。体重計を利用して重さを測ってみましたが、リュックサックをいっぱいにしても5kgくらいでした。

 

自転車はもちろん輪行袋に入れるのが必須ですが、重量20kg以内であれば無料であずけられるのは嬉しいところ。

ロードバイクならどんなに重くても10kg前後なので、大丈夫でしょう!

 

出発直前の葛藤

待ちに待った『北海道縦断自転車旅』の前日!……なのですが、正直なところ旅立つか中止にするか、直前まで迷っていました。

それというのも、東北北部から北海道にかけて記録的な大雨に見舞われ、各地で豪雨被害が出ていたのです。

 

天気予報によると大雨のピークは過ぎ去り、僕が旅をする日程の天気は悪くなさそう。むしろいい。

しかし、テレビのニュースで流れてくる映像を見ていたら、「現地が大変なときに訪れていいのだろうか?」と悩んでしまいました。

 

えーい!ウダウダ考えてても仕方ない!

予定どおりに出発するのであれば、朝早いから今日は寝よう。そんなわけで就寝。

 

一眠りして、夜中か朝方か微妙な時間帯である午前3時に起床。

大宮駅を6時57分に出発する新幹線に乗るため、約30kmの自走&輪行作業を考えると、自宅を4時に出なければいけません。

パンクして新幹線に乗り遅れた……

なんてことがないように、念には念を入れて3時間を確保しておきます。

 

さて、行こうか行くまいか?

計画・準備に多くの時間を使い、各地の宿、新幹線&飛行機のチケットを予約している身としては、すでに『行く』選択に傾いていましたが、なにか心理的な決定打がほしい。

 

よし、こうなったら最終手段だ。

新函館北斗駅の近くにあり、以前宿泊したことのあるビジネスホテルに電話をさせていただくことにしました。

宿泊に関することではなく、申し訳ないのですが……

最初にそう謝罪をし、北海道の現状について”生の声”を聞きたいという本題を切り出します。

 

すると、「雨はあがり、道路が冠水しているような被害は周辺では見られませんよ」と、ていねいに教えていただくことができました。

ありがとうございます。とても親切で、背中を押された気分になりました。

旅立ちの決定打は得た!あとは、走るのみ!

 

0日目:いざ!北の大地へ

早朝4時。

荷物を点検し、忘れ物がないか確認。とはいえ、最悪お金さえあればどうにかなるので、あまり神経質になりすぎないようにします。

すべての準備をおえて、自宅から外に足を踏み出しました。

 

ロードバイクにまたがり、右足のビンディングペダルをガチャンとはめ込みます。

胸の高鳴りを落ち着けるためにひとつ大きく深呼吸をして、出発です!

 

気合いを入れてペダルを踏むと、僕を乗せたロードバイクは軽やかに進んでいきます。

この滑るような感覚が心地いい。北海道へと続く、最初の一歩。

 

真夏とはいえ、さすがにこの時間帯はまだまだ暗いですね。

フロントライトの灯りが煌々と輝く中、江戸川に架かる橋を渡って埼玉県に突入しました。

北海道自転車旅、大宮駅まで自走

大宮駅までは何回か走ったことがありますし、迷っても地図アプリがあるので大丈夫。

段差に乗り上げたり、異物を踏んでパンクしないようにだけ注意しながら、ガシガシとペダルをまわしていこう。

 

しばらくすると、少しずつ太陽が昇ってきました。浮かぶ雲がいい雰囲気。

北海道自転車旅、大宮駅まで自走

暗闇を切り裂き、輝く朝日。

夜明けのとき……まさに『デイブレイク』といったところでしょうか。

 

一面に広がる稲穂。

北海道自転車旅、大宮駅まで自走

田んぼに挟まれたのどかな道を進みます。

地図アプリで確認すると埼玉県越谷市。こういうところ、嫌いじゃありませんよ。

 

出発から1時間半も走っていれば、いよいよ大宮駅が近づいてきます。

北海道自転車旅、大宮駅まで自走

青い案内標識には『大宮』の二文字が!

自転車旅の中で案内標識や看板に”目的の地名が出てくる瞬間”は、個人的には大きなお楽しみポイント。やはり嬉しいものです。

 

そして、6時少し前に大宮駅にたどり着くことができました。これで一安心。

邪魔にならなそうなスペースを確保して、さっそく輪行の準備を開始します。ひさしぶりだったため多少手こずりましたが、無事に完了。

 

輪行袋の中にはロードバイク以外に、ヘルメット、SPD-SLシューズ、大容量サドルバッグとその中身を入れておきます。

持ち上げると結構な重量になっていますが、座席までの辛抱です。

 

ちなみに、SPD-SLシューズを脱ぎましたが素足で新幹線に乗るわけではありません。

僕は自転車旅での履き替え用靴として『マリンシューズ』を愛用しています。

軽量でコンパクトになり、水に濡れても大丈夫な水陸両用仕様なので重宝しているのです。おすすめですよ。

 

それでは、東北・北海道新幹線『はやぶさ1号』に乗り込みましょう。

最後列・3人掛け席の通路側というベストポジションを確保できたのは嬉しい。座席うしろのスペースには、輪行袋をぴったりと置くことが可能です。

 

ここが”新幹線輪行”の緊張するところ。

もしも、最後列を確保できなかったら……もしくは、確保できてもすでに荷物が置いてあったら、輪行袋を迷惑にならないところに倒れないよう立てかけておく必要があります。

 

その場合、ロードバイクから目を離すことになりますし、駅到着時など人の乗り降りがあるときには、「邪魔になってないかな?」と気にかけないといけません。

北海道までは3時間53分。

その時間をリラックスできるか否かは、輪行袋の置き場所にかかっている!というわけです。

 

朝早かったのでうつらうつらしていると、いよいよ新函館北斗駅が近づいてきました。

ここから、ついに『北海道縦断自転車旅』がはじまります。

 

日本の最北端・宗谷岬まで、無事にたどり着くことができるのか!?

こうご期待!

 

【本日のライドデータ】
走行距離 33.75km
所要時間 1時間58分

走行時間 1時間53分(-0時間5分)

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