今回は、僕が主に自転車旅で愛用しているトップチューブバッグ『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』をご紹介します。
●財布や補給食などを気軽に取り出せるようにしたい
●収納力のあるバッグが欲しい
●突然の雨でも中身が濡れない防水性のあるバッグが欲しい
このような悩みを一挙に解決できるのが、今回ご紹介するトップチューブバッグです。
はっきり言って、かなり便利です。
総走行距離500kmにも及ぶ3泊4日の自転車旅に取り付けていきましたが、使用感、収納力、防水性、どれをとっても満足のいくバッグでした。
それでは、トップチューブバッグ『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』の取り付け方法、収納可能な容量、使い心地や注意点などをお伝えしていきます。
目次
Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズはどんなバッグ?
クロスバイクでは同メーカーの『TriBag All Weather (トライバッグオールウェザー)』というトップチューブバッグを使っていたので、最初はロードバイクにも流用しようと考えました。

しかし、いざ愛車『Bianchi Oltre(オルトレ)XR3』に取り付けようとしたら、バッグのストラップが短すぎてフレームに巻き付けられませんでした。
そこで改めて購入したのが『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』なのです。
百聞は一見に如かずということで、さっそくバッグを見ていきましょう。
その名の通り、オートバイの燃料タンクのような形をしています。
バッグ左側面の特徴は、充電用ケーブルを外に出すための穴が設けられていることでしょう。サイコンやフロントライトの電池が切れても、充電しながら走行できる設計になっています。
せっかくなので、試してみましょう。
iPhoneの充電用ケーブルを穴から外に出してみました。
防水のためにかなり窮屈に設計されているので、出し入れに少し力を使いました。外に出したあとにケーブルを少しだけ引き戻してあげると、防水弁が内側に入り込んでイイ感じになります。
こちらはバッグ内部の写真です。万が一の雨水から荷物を守るために、穴の部分にカバーが設けられています。こういう細かいこだわり、とても素敵ですよね。
トピークのロゴがキラリと光る右側面です。
防水性のある素材で作られているため、急な雨からもしっかりと荷物を守ってくれます。
バッグの天面はこのようになっています。
ジッパーをスライドする部分にもしっかり防水加工が施されています。
写真だと少しわかりにくいですが、ジッパーのスタート部分には雨が入らないように”屋根”のような機構が設けられているので、そう簡単には浸水を許しません。
バッグをひっくり返してみましょう。
フレームに接触する底面ですが、素材自体は他の部分と同じようです。
トップチューブに巻き付けるストラップは2本でそれぞれ太さが違います。バッグ前方のストラップは、フレームが傷付かないように柔らかい素材で加工されています。
ジッパーを開けると、収納できるスペースは全部で3つあります。
写真左側がバッグの前方になります。
もっとも大きいスペースが収納のメインになるところですね。そこに仕切りがあり、もうひとつの小さい収納スペースが作られています。
仕切りは厚み7mmほどで、クッションのように柔らかい作りになっています。
マジックテープで固定されているので、用途に合わせて自由にサイズを調整することができます。受け部分の幅は約6.5cmです。
バッグ内部の右側面には、伸縮性のあるメッシュ素材の収納ポケットがあります。
細かくてバラバラしそうなもの、バッグ内で動いてほしくないもの、小さくて失くしそうなものなどを入れるといいと思います。僕は小銭や鍵を収納していました。
『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』
◆長さ240×幅75×高さ110mm
◆容量0.75L
◆重量150g
収納力を検証!実際に荷物を入れてみた
収納力を検証する前に、バッグ内部のサイズを確認してみましょう。
●メインスペース:最小14cm~最大18cm
●小スペース :最小3cm~最大9cm
●メインスペース:最大22cm
●小スペース :なし
僕が実物をメジャーで実測したので多少の誤差があるかもしれませんが、このようなサイズ感です。
それではいよいよ、実際の収納量を見ていきます。
バッグの収納量はリットルで表されますが、「このバッグは0.75リットル入りますよ」なんて言われてもイメージがわきにくいですよね。
2.デジカメ
3.初代iPhoneSE
4.お金(千円札と硬貨)
5.カロリーメイト
6.塩タブレット×10個
7.ハンドタオル
僕が自転車旅でトップチューブバッグに入れる代表的な荷物をまとめて収納してみましょう。
こんな感じできれいに収まりました。
メインスペースにはデジカメ、iPhone、カロリーメイト、絆創膏を入れました。小スペースには塩タブレットがちょうど10個収まります。
取り出しやすいようにメッシュポケットにはお札と硬貨を収納し、最後にハンドタオルをかぶせ、合計7種類のアイテムを入れることができました。
本当に入っているの?という構図で写真を撮っていますが、間違いなくこれらのアイテムがバッグの中に収納されています。
こうしてみると、かなり大量の荷物が入ることがわかりますよね。
「自分だったらなにを入れようかな?どうやって使おうかな?」
そんな風に、自分のスタイルに合った使い方を想像する材料にしてもらえれば嬉しいです。
ロードバイクに取り付けてみた
今度は実際にロードバイクに取り付けてみました。
どうです?スタイリッシュでカッコいいでしょう!
トップチューブに2本、ステムに1本、合計3本のストラップを使ってしっかりと取り付けられるので安定感があります。
もう少し近くで見てみましょう。
バッグの右側面にはマジックテープの受け部分があるので、フレームに巻き付けたストラップの余りもすっきりとまとめることができます。
逆サイドはこのようになっています。
こうして見ると、充電用ケーブルを外に出す穴がサイコンやフロントライトに非常に近い位置にあるため、最低限のケーブルの長さで充電が可能です。
余談ですが、僕が使っているフロントライト、CATEYEの『VOLT800』は充電中はライトが点灯しない仕様のようです。
自分の持っているライトの仕様を把握していないと、「充電しながら走ればいいや」と余裕をぶっこき闇夜の中をライトなしでさまよった僕のようになるので注意です。
このように、トップチューブバッグ『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』をロードバイクに取り付けるのは非常に簡単です。
ただし、トップチューブの外側にブレーキワイヤーが張られている場合は、ブレーキの妨げにならないようにワイヤーの下を通してストラップを巻き付けましょう。
使ってみた感想
僕にとってこのトップチューブバッグは自転車旅の必需品です。
近々でおこなったのは総走行距離500kmの4泊5日の旅ですが、1日10時間以上走ったり、半日以上大雨に振られた日もあったりとなかなかに過酷な道のりでした。
さまざまな環境下でこの『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』を使った良し悪しについて、ポイントをレビューさせていただきます!
良いところ
①荷物を収納しやすく取り出しやすい
バッグ内の作りが非常に工夫されていて、荷物を収納しやすくなっています。
メインスペース以外に、小さいながらも2つの収納スペースがあるので、持参する荷物、目的、それぞれのスタイルに合わせて使い方を変えられるので万人受けする作りになっていると感じました。
天面のジッパーはとても滑らかに動きます。バッグ自体がハードな素材で作られていることも相まって、走りながらでもストレスなく開閉することができます。
長い時間をかけて走る自転車旅では、必然的にバッグを開閉する回数も増えるので、この快適性はポイントが高いです。
また、バッグの口が大きく開くので荷物を出し入れしやすいのも嬉しいところです。
②防水性があり雨から荷物を守ってくれる
このトップチューブバッグ、僕の想像をはるかに超えるくらい防水性が高くて感動しました。
前述の通り、先の自転車旅では大雨に見舞われました。
この大雨の中を延々4時間ほど走っていたのですが、僕はこのときバッグの中に絶対に濡らしてはいけないスマートフォンを入れていました。
自転車旅でスマホが壊れたらかなり厳しい。そんな状況でしたら、このバッグは雨水から中の荷物をしっかりと守ってくれました。
この大雨で本当に浸水していないの?
僕自身も走りながら不安に思い、屋根があるところで何度か立ち止まり中身をよくよく観察しましたが、雨で濡れている気配はありませんでした。
もちろんバッグの防水性を過信しすぎるのは危険ですが、突然のにわか雨程度でしたら余裕で防ぐことができるのは間違いありません。
この高い防水性は、雨の日も走ることを余儀なくされる自転車旅ではとてもありがたい性能です。
③スタイリッシュな見た目と高い利便性
単純に見た目がカッコよくて好きです。
バッグの名前の通り、オートバイの燃料タンクをイメージして作られた形がとてもスタイリッシュなので、ロードバイクに取り付けても違和感なく収まります。
また、細部にまでこだわって作られた利便性の高さも魅力です。
バッグ本体は渋いブラック、開けてみるとトピークのイメージカラーでもある鮮やかなイエローがお出迎えしてくれます。
バッグ内部が明るい色になっているので、内容物が目立ち、見つけやすくなっています。小さく細かい物を入れることも多々あるのでこの点は便利ですよね。
バッグ内部からコードを引っ張り出せる穴が設けられているのも、自転車旅をする者にとっては嬉しいところです。
走りながらも電子機器を充電できるので、突然の電池切れでも怖くありません。
気になったところ
①膝に干渉することがある
普通にペダルを回している分には問題ないのですが、立ち漕ぎをしたときなんかは膝の内側がバッグに接触することがあります。
このバッグに限ったことではなくトップチューブあるあるなので仕方ないところですが、気になる人は気になるかもしれません。
気にしすぎると不自然なペダリングの癖がついてしまいそうなので要注意です。
体格やフレームサイズ、ペダリングの方法にもよるので個人差はありますが、多くの場合は少しこする程度だと思いますし、接触しても痛いものではありません。
最初は違和感があるかもしれませんが、そのうち慣れるので大丈夫です。
しかし、膝とバッグの接触はかなり高い確率で起こると思うので、「何人たりともオレのペダリングは邪魔させないぜ!」という人はトップチューブバッグ自体の取り付けを再検討しましょう。
②フレームを傷つける恐れがある
かなり限定された状況の中で起こることだと思って読んでください。
僕が乗っている愛車『Bianchi Oltre(オルトレ)XR3』はマットブラックのカーボンフレームなのですが、ここに落とし穴があります。
トップチューブバッグが悪いわけではないのですが、マットブラックのカーボンフレームってこすれたところが傷跡になりやすいんですよね。
そのため、僕はこのバッグを取り付けるときは必ずトップチューブに保護テープを貼っています。面倒ですが美しいフレームを保つためには仕方ありません。

繰り返しになりますが、厳密にいえばこのバッグが悪いわけではありません。しかし、注意喚起の意味も込めてお伝えさせていただきました。
購入してから1年半の経年劣化は?
購入してから約1年間、ロングライドや自転車旅で使ってきましたがバッグの耐久性はいかほどのものか?実際にバッグを観察してみました。
とても丈夫に作られているので大きな破損や型崩れはありませんでしたが、少しだけ毛羽立ってしまっているところが見受けられました。
バッグ左側面の前方部分です。
この部分はどちらかといえばステムに巻き付けるストラップの一部なので、バッグ本体と比べて柔らかい素材で作られています。
そのため、少しこすれただけで毛羽立ってしまったのでしょう。無意識に膝とかが接触していたのかな?わからん。
もう1か所はバッグの前方で、ステムが接触する部分です。
ハンドルを回すとどうしてもこの部分がダメージを受けますが、これは仕方のないことです。
改めてバッグを観察してみましたが、他のところは大丈夫そうでした。
毛羽立っているところも言ってしまえばそれだけなので、バッグを取り付けることや防水性に支障が出ているわけではありません。
1年半くらい使ってこの程度のダメージでしたら、耐久性にも問題はありませんね。
サイズラインナップはMサイズ・Lサイズの2種類
今回は『Fuel Tank(フュエルタンク)』のLサイズをご紹介していますが、サイズラインナップにはそれよりも小さいMサイズがあります。
基本的な性能は同じですが、収納量が0.5Lとなっています。
スポーツ自転車の世界において『大は小を兼ねる』ということはないので、持参する荷物の総量に対してベストなサイズのバッグを購入することをおすすめします。
おわりに
トピークのトップチューブバッグ『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』をできるだけ詳しく紹介させていただきました。
僕にとっても愛用のバッグで、長距離を走るサイクリング、とくに荷物が多くなりがちな自転車旅をおこなうときの必須アイテムになっています。
取り出しやすい位置にバッグがあると本当に便利です。
例えばカメラが取り出しにくいリュックサックの奥底に入っていたら、きれいな景色に出会っても面倒くさくて写真を撮ろうとは思いませんよね。
補給食や財布などはもっと深刻です。取り出すのが面倒だからといって、補給を怠ってしまうとハンガーノックなどで快適なサイクリングができなくなってしまいます。
気軽に荷物にアクセスできるバッグを求めているのであれば、トップチューブバッグはとてもおすすめのアイテムです。
楽しいサイクリングを実現させるためにも、ぜひ手に取ってみてください。
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