2019年、平成最後のゴールデンウィークはなんと10連休。
そしてそれは、そのまま令和最初のライドとなる。
これは、超ロングライドの自転車旅に出かけるしかないでしょう!
そんなわけで、ずいぶん前から着々と準備を進めていた今回の自転車旅。
その一部始終をお話しますので、しばしお付き合いください。
本州最北端!青森県の大間崎をめざす
さて、今年のゴールデンウィークはどこに行こう?
10日間もあるし、相当遠くに行けるよな!とは言え、10日間丸々使うと、休み明けの仕事にも影響がありそう。
そのため今回の自転車旅は7泊8日に決めました。どんなに疲れていても、丸2日あれば確実に立ち直れるでしょう。
最初は、”四国一周”にチャレンジしようと思ったのですが、四国一周は約1,000kmあります。日数的にかなり厳しい。
そしてなにより、ゴールデンウィークで飛行機代がバカ高い!通常の3倍くらいの値段になっていて、往復でいくらかかるんだ?という感じ。これは金銭的にもアウト。
そして、次に思いついたのが日本列島の最北端である北海道の”宗谷岬”をめざすライド。日本最南端である波照間島を走った経験もあるし、北も制覇するか!
そう考えたのですが、この時期はまだまだ寒そう。北海道は夏休みにとっておこう。
ならば、本州の最北端はどうだろう?単純な思い付きにより、ゴールデンウィーク自転車旅の目的地が決まりました。
青森県大間町の『大間崎』
本州最北端の地にあるマグロモニュメントまで、楽しんで走っていきますよ~!
走行計画を立てよう
自転車旅の所要日数、目的地が決まったところで、具体的なライドの計画を立てていきます。
自宅から大間崎まで、ザックリ調べてみると約745kmでした。
最終日は新幹線輪行で帰る予定なので、大間崎から新青森駅に移動。距離は120km!?結構あるな…。これを合計すると865km!
とんでもない距離だぞ。これ、走り切れるか?
最終日は帰るだけにしたいので、使える日数は実質7日間。平均して1日に約123km走らなければいけない。
今の自分の力で走り切ることができるのか?過去のライドを振り返ってみました。
先日は日光市まで133kmを走ってきましたが、かなり厳しかった。しかし、もう少しなら走れないこともない。
ロードバイクだし、なんとかなるかな?いや、なんとかしてみせる!
こんな安易な考え…もとい冒険心が、結果として大変な事態を招くことになることを、この時はまだ知る由もなかった。
そんなこんなで、具体的なライド計画を立ててみました!
①4月27日(土):自宅⇒栃木県那須塩原市(約130km)
初日は自宅から那須塩原までのライド。方面は大体一緒なので、日光まで走った経験が活きるはず!
基本的には上り基調なのが気になるところですが、初日なので大丈夫でしょう。
②4月28日(日):栃木県那須塩原市⇒宮城県白石市(約150km)
距離は長いですが、那須塩原まで上った分、下り基調が期待できそう。国道4号をひたすら走って白石をめざします。
③4月29日(月):宮城県白石市⇒岩手県奥州市(約152km)
この旅でもっとも長い距離を走る3日目。ちらほらアップダウンもありそうな感じ。この日以降は走行距離も少なくなっていくので、間違いなく今回の旅の正念場です。
④4月30日(火):岩手県奥州市⇒岩手県二戸市(約140km)
山越えがある4日目。岩手県にははじめて訪れるので、土地勘もなにもありません。国道4号をただひたすら走るのみ。
青森県の八戸は知っていましたが、まさか二戸もあるとは…と思って調べてみると、岩手県と青森県に”戸”が付く地名が、一戸から九戸まであるそうです。初めて知った。
⑤5月1日(水):岩手県二戸市⇒青森県むつ市(約134km)
下北半島に突入!ここまで来れば、大間崎まであと少し。むつ市までの道中に、菜の花畑で有名な横浜町があるのですが、開花には早いようなのでスルー。満開時にまた来ます。
⑥5月2日(木):青森県むつ市⇒恐山(約12km)⇒大間崎(約47km)⇒青森県佐井村(約32km)
下北半島に来たのであれば、恐山には寄っておきたい。恐山ヒルクライムのあとに、大間崎に向かいます。そこから下北半島のサイクリングを楽しみ、本州最北端にゴール!
そして、宿を予約した佐井村に移動します。
⑦5月3日(金):青森県佐井村⇒むつ湾フェリー脇野沢(約35km)→むつ湾フェリー蟹田⇒青森県青森市(約27km)
むつ湾フェリーに乗って下北半島からお向かいさんの津軽半島に移動。約1時間の船旅。そして、青森県青森市までライド。
⑧青森県青森市⇒新青森駅(約5km)→大宮駅⇒自宅(約30km)
朝一番で新青森駅まで走り、輪行の準備。埼玉県の大宮駅まで新幹線で帰路につきます。
そして、大宮駅から自宅まで走って帰り、2019年ゴールデンウィークの自転車旅・完結となります!
総走行距離は、足し算してみると約894kmになりました。
冷静に考えるとすさまじい走行距離。かなり破天荒でずさんな計画ですが、こちとら大真面目です。
走行ルートは、国道4号をメインに走っていきます。道路の幅や交通量によっては変更せざるを得なくなるかもしれませんが、迷う心配のないわかりやすい道を走りたい。
なにかあれば、その都度Googleマップで確認すればたどり着けるでしょう!
今回、ガーミンに走行ルートのデータは入れてありません。
迷いたくないという気持ちと矛盾しているようですが、あらかじめ確定させたルートに沿ってその通りに走るというのも、旅としては味気ないと思いましたので。
ちなみに、宿はなるべく安いビジネスホテルを利用します。ゴールデンウィークは早々に宿が埋まることが分かり切っているので、かなり早い時期から宿を予約しました。
その際に、『自転車を部屋に入れてもいいか?』『そのままが無理なら輪行袋に入れれば大丈夫か?』ということの確認と交渉をしておくことをオススメします。
高価なロードバイクを外に止めて一晩を明かすなんて、怖くて考えられませんからね!
7泊8日の旅に持っていく道具たち
基本的には、昨年のゴールデンウィークにおこなった日本横断の旅と同じ持ち物です。
その他に増えているものだけ簡単にご紹介。
・マリンシューズ
SPD-SLシューズで観光するのは難儀なので、歩きやすい上に軽いマリンシューズを持参しました。
・チェーン用お掃除クロス
・チェーンオイル
7泊8日もの長旅になると、雨に降られる可能性も高くなります。チェーンが錆びないようにメンテナンス道具を用意。
チェーンオイルは小さくて持ち運びやすいものをチョイス。
・マイクロファイバータオル
・メンテナンス手袋
フレームが汚れたときのお手入れ用にタオルを用意。広げるとこのくらいの大きさ。
結構大きいですが、小さくなるし軽いので問題ないでしょう。そして、もろもろのメンテナンスや輪行をするときに使う手袋を持参します。
・タイヤパッチ
もちろん予備チューブは持ちましたが、念のためタイヤパッチも持参。今回初購入なので使い方はわかりませんが、いざとなったら調べよう。
こんなところが追加した持ち物です。こうしてみると、長旅に向けてだいぶ慎重になっているのがうかがえますね。
そうそう、準備段階でひとつ問題が発生。
クロスバイクで愛用していたトピークのトップチューブバックがOltreXR3に付かない!フレームの設計上、バックのベルトが届かないんです。
これは困ったぞ。
旅の楽しみのひとつは、はじめての場所で出会う景色を写真におさめること。取り出しやすいところにデジカメがないのは都合が悪い。
そんなわけで仕方なく購入したのがこちらのバッグ。
トピークのトップチューブバック『フュエルタンク Lサイズ』です。こちらの方が積載容量が多いのでいい感じ。防水なのもありがたい!
このバッグのレビューもそのうちしたいですね。
準備完了!次回よりいざライド
すべての準備は整った。
トップチューブバックには、デジカメと塩タブレット。
大型サドルバッグには、主にロードバイクのメンテナンス道具や輪行袋など頻繁に取り出さないようなものを詰め込む。マリンシューズは、サドルバッグに括り付けておきます。
そして、衣類やアメニティなど比較的軽いものをリュックサックに入れました。
あとは、晴れることを祈りながらゴールデンウィーク到来を待つばかり。
嗚呼、楽しみすぎる!
…ということで、準備編終了です。
今回の旅ではどんな出来事、どんな出会いが待ち受けているのでしょうか?
次回から走りはじめますよ~!
コメント
はじめまして、いつも記事を楽しませて頂いてます!
自分も昨年クロスバイクに乗り始め、半年後にはロードにも手を出し、夢中で走り回っていまして、なんだか他人のような気がしないブログですw
GWは車にロードを積んで淡路島、しまなみ、紀伊半島なんかをのんびり走ってましたが、にしきさんはとんでもない冒険をしていたようですね。
このロングライドの顛末がどうなるのか、続きを楽しみに待ってます!
計画表見てるだけで血を吐きそうな内容で心配ですが…w
はじめまして!記事を読んでいただいた上にコメントまで。ありがとうございます!
なまこさんも、クロス→ロードの黄金パターンにハマってしまいましたか(笑)
GWは楽しまれたようですね。淡路島もしまなみ海道も本当にいいところです。紀伊半島はいかがでした?
自分でも”冒険”という言葉がしっくりきます。計画にたくさん穴があるので、いつも冒険、修行、試練になりがちなんです(^^;)
待っていていただけるということなので、なるべく早く書き切れるようがんばります!
幸いにも血は吐きませんでしたが…ぜひ、反面教師にでもしてやってください(笑)
返信どうもです! 反面教師。不穏な言葉だ…(汗) 自分も夏には泊りがけで乗鞍や渋峠に行こうと思っているので、色々参考にさせて頂きます。
GWの紀伊半島は過ごしやすい気候で快適でした。どうしても観光地近辺は車が多くてトランポで駐車する場所に難儀しましたがw
そういえば本州最南端の潮岬にいってたんでした。にしきさんは最北端、自分は最南端、妙なシンクロニティを感じますねw 記事の続きはのんびり待ってます~
ふふふ…( ̄∀ ̄)
参考になりそうなら、ぜひぜひ活用してください。乗鞍は走ったことありませんが、渋峠はバッリチ踏破してますよ(笑)
紀伊半島よさそう!和歌山県はサイクリングの聖地って聞きますもんね。トランポって、かなりガチだ!
そして本州最南端に行かれていたとは。やはり、サイクリストにとって”最果て”というのは心躍るものです!
ありがとうございます!ネタはあるんですが、書くのが遅くて(^^;)
気長に待ってていただけると、とても嬉しいです~!