自転車と必要アイテムを購入し、交通ルールを頭に入れたらいよいよサイクリングの時間。
実際に走り出してみましょう!
サイクリングそのものに小難しい”ルール”はありません。
ペダルを踏み込み、回し、心のおもむくまま自由に進んでかまわないのです。
自由に……といわれても漠然としているなぁ
最初はそんな風に感じるかもしれませんね。
そこで今回は『サイクリングを楽しむために……』をテーマに話していきます。
②走行ルートの決め方
③遭遇するいろいろな道
このような内容をお届けします。
走りはじめるまえの予備知識として、サイクリングに慣れてきた人はさらなる楽しみを見出すためのきっかけとして活用してください。
目次
目的・ゴールを決める
まずはサイクリングの”目的・ゴール”を決めてみましょう。
自転車に乗ってなにがしたいのか?どこに行きたいのか?考えてみてください。
あてもなくブラブラしたい!
こういう目的でも、もちろんOKです。
しかし、回数が増えるとマンネリになりますし、自転車は『目的達成による充実感』が楽しみのひとつだと思いますので、やはりなにかしら目的設定をした方がいいと思います。
目的地を決めて散策
目的地、つまり”ゴール地点”だけを決めて、あとは深く考えずに走る。
これはこれでおもしろいものです。
あてもなくブラブラするのとは違い、「ここに行きたい」という明確な目的意識があるため、達成感のあるサイクリングを楽しめます。
このようなサイクリングでは”そこそこの時間”で走れる距離がおすすめです。
そこそこの感覚は人によりますが、僕的には『午前中に出発し、昼過ぎには帰宅する』するくらいのイメージですね。
走行距離にしたら15~20kmくらい。
たまたま早く起きた休日の朝、「ぶらりと出かけてみようか……」なんて気軽に思えるくらいの目的意識と距離感が理想的。
自宅から往復することを考えて、よさそうな目的地はないか?調べてみるといいでしょう。
リラックスして、歩くよりも速いスピードで走る。ゴールにたどり着くことが”目的”ではありますが、道中の散策も忘れずに楽しむ。
知っている道でもはじめての道でも、自転車に乗っているだけで新しい発見があるものです。
グルメやスイーツを楽しむ
自転車で”食”を楽しむことを、通称『グルメライド』といいます。これがまた相性抜群。
「走った先に好きな食べ物が待っている!」
そう考えるだけで胸が高鳴りますし、「次はどこでなにを食べようか?」なんて、次回サイクリングの予定をすぐにでも立てたくなってしまいます。
ご当地の食材や名物を使った料理・スイーツを食べるのもいいですね。
走った土地のことをより深く知るきっかけになりますし、車では見落としてしまいそうな名店に出会える可能性があるのもグルメライドの素敵なところ。
そして、サイクリング後の食事は本当に本当に……格別!
適度な体の疲れと空腹があいまって、おいしさが何倍にも跳ね上がるのです。これはぜひとも経験してほしい。
サイクリングに欠かせない”エネルギー補給”にもなりますし、普段からカロリーを気にしている人は運動直後なので罪悪感少なく飲食できることでしょう。
収集ライド
なにかを”収集”するために走るのも、個人的には好きなジャンルです。
各地に点在する”自分なりの収集物”はサイクリングの目的・ゴールに設定しやすく、わかりやすい達成感を得ることができます。
収集するものはなんでも構いませんが、僕のおすすめはこちらの2点。
●マンホールカード
軽く説明していきましょう。
寺社仏閣を参拝していただく御朱印は、自転車業界でも『御朱印ライド』『ツール・ド・御朱印』というイベントが企画されるくらい浸透しています。
墨と朱色で描かれた御朱印は非常に美しく、寺社仏閣ごとに特徴もあるので見ていておもしろいですし、「ここはどんなデザインなんだろう?」とワクワクします。
ただし、御朱印はスタンプラリーとは違います。必ず参拝してからいただきましょう。
そして、マンホールカード。こちらも非常にサイクリングと相性がよろしい。
GKP(下水道広報プラットフォーム)という団体が『マンホール蓋や下水道への理解・関心を深めてもらう』ことを目的に発行している公共配布カードの一種です。
市役所、水道局、観光協会などカードごとに指定された場所で無料配布しています。
2023年12月現在、第20弾まで出ており、その種類はなんと『968種類(665自治体・3団体)』とものすごい枚数のカードが発行されています。
ある程度の規模・知名度のある町なら、高い確率で配布されていると思います。
マンホール蓋のデザイン、細かく書かれたカードの説明文にはその土地のことを深く知れるような工夫がされており、自転車で走った思い出を振り返ることができるでしょう。
自由に走るべし
比較的チャレンジしやすい走り方を、3種類紹介させていただきました。
自転車は深みにハマればハマるほど、いろいろな楽しみ方ができる乗り物です。
しかし、スポーツ自転車をはじめたばかりで長距離を走るのに抵抗がある場合、このあたりの走り方がちょうどよく楽しめると思います。
適した距離を走り、達成感を得ることができる。サイクリングの神髄ですね。
とはいえ、あくまでサイクリングは”自由”なものであるべきです。
話をひっくり返すようで申し訳ないですが、僕の紹介にとらわれず、自由に走って楽しみを見出してもらえれば幸いです!
走行ルートの決め方
近距離・長距離問わず、大まかにでも走行ルートを把握しておくことは大切です。
実際に走る道路を地図上でたどりながらイメージする。
さながら、サイクリングの”予行練習”とでもいいましょうか。知らない道を走る不安感をワクワクに変えてくれます。
僕がこれまでの自転車ライフで身につけた”走行ルートの決め方”を解説していきましょう。
マップでルートを検索
地図アプリを使ってルートを検索してみます。
僕は『Googleマップ』を利用していますが、使い慣れたアプリがあればそちらでOKです。
まずは、スタートとゴールを設定します。
利用する移動手段は、車・公共交通機関・徒歩・自転車・飛行機の5種類が実装されていますが、ここでは『徒歩』を選びます。
もちろん『自転車』でもかまいません。
しかし、都道府県や走行距離によってルート検索が非対応になっておりコンスタントな利用が難しいのが現状。
そのため、僕は『徒歩』を利用しているというわけです。
移動手段『徒歩』で検索すればどんなに距離があろうとルートを表示してくれますし、おおむね自転車も走れる道が案内されるので、基本的にはそれに従うようにします。
大体のルートを選定&単純化
スタートからゴールまで検索したら、表示されたルートを眺めてみましょう。
なんとなくでいいので、「ここをこう走って……この道路を右折して……」と、道順をたどってみるのです。
実際に走るイメージが、ほんのり浮かんでくると思います。
表示されたルートをそのままそっくり走らなくても大丈夫……というか、まず不可能。
すべての道順を覚えるのは困難ですし、そもそも自転車では快適に走行できない悪路が案内されている可能性もあります。
ここでしていただきたいのは『ルートの選定&単純化』です。
Googleマップで検索しただけのルートは、道路の規模や路面状況などにかかわらず、最短距離を表示していることが多い。
そのため、ある程度は自分自身の判断でルートを選定する必要があります。
僕が心がけているのは、とにかく”わかりやすいルートを引く”ということ。
●少し遠回りになろうと大きな道路を利用する
この2点がポイントです。
細かく入り組んだ道を避け、曲がるところを減らすことでルートが単純になります。そうすれば、道順を頭に入れるのが少しラクです。
代わりに、都道府県道や国道など、大きな道路を利用するようにします。
そういう道は交通量が多く、一見すると”避けるべき危険な道”に思うかもしれませんが、言い換えれば利用機会が多いため整備がしっかりしており、白線の外側も広く設計されています。
主要部から主要部をつなぐことが多いため、青い案内標識もあり、道を把握しやすいのも利用するメリットのひとつです。
下手に最短距離を走るより、遠回りになっても大きな道路を利用した方が迷いませんし、スピードを出して走れる時間も長く、結果として”時間短縮”につながったりします。
ルートを下見してみよう
地図を眺めながら走行ルートを選定するとき、役に立つのがGoogleマップの『ストリートビュー』という機能です。
道路から撮影された実際の風景を見ることができるので、道の雰囲気がわかりますし、自転車の走行に適しているのかを室内にいながら”目視”することが可能なのです。
ただし、それこそルートすべてを確認するのは骨が折れますし、ある意味ではサイクリングの”ネタバレ”にもなりかねないので非推奨。おすすめしません。
極端に細い道、逆に大きすぎる道などの走行に不安を感じたとき、山道や峠の雰囲気をつかみたいとき、目印となる場所や建造物を確認したいときなど、スポット的な利用が望ましい。
僕自身も、「ちょいちょいちょい」と気になるところだけ確認するにとどめています。
走行距離を確認する
大まかなルート選定ができたら”走行距離”を確認しておきましょう。
スタートからゴールまで何kmあり、自分の体力や能力に見合った距離になっているか?無理をしない程度にとどめておくのが、サイクリングを楽しむコツです。
注意点は、Googleマップに表示された距離よりも”実際に走る距離は長くなる”ということ。
もちろん選定したルートを走れば極端に距離が長くなることはありませんが、まったく同じ道順をたどることはとても難しい。
道に迷う、悪路や行き止まりで迂回を余儀なくされる、寄り道して観光したくなる……など、よくも悪くも不測の事態はつきものです。
そのため、実際に調べたルートより『+5~10km』くらいを想定するといいですね。
アップダウンを確認する
ルート上にある上り坂・下り坂、いわゆる”アップダウン”も調べておきましょう。
Googleマップでルートを検索すると、同じ画面にルート上に存在するアップダウンが断面図のように描かれた『高低差グラフ』が表示されます。これを参考にします。
「走行距離に対して何メートル上るから……勾配は何%で……」
なんていう細かいことは気にしなくて大丈夫。
高低差グラフで突出しているところがないかを確認し、あれば、そこがどんな道なのか?ストリートビューで下見しておくだけで気構えができます。
平坦な道とは違い、上り坂は勾配を含めた道路状況、能力の差が大きく現れるので、どうしても体力と時間を使わざるをえません。
つまり、全行程を平地の巡航速度20~25km程度で試算していると、把握していなかった上り坂に足を使わされ、想定よりも大幅に体力&時間をロスしてしまうことがあるのです。
下り坂で巻き返せばいいさ!
そう思うかもしれませんが、おすすめはできません。
ペダルを回さずに進む下り坂は体力的にとてもラクですが、簡単に自分の制御できるスピード域を突破してしまうので、事故のリスクが高まります。
目的地まで無理ないペースで走り切るには、アップダウンを含めたコースレイアウトをなんとなくでも把握。それに見合った走行計画を立てることです。
上り坂が苦手という人は無理せずに”迂回路”を探すのも、ひとつの手段です。
有名な峠などは、インターネット上に走行レポートや体験記が残っていることがあるので、事前に情報を仕入れてイメージを膨らませてみるのもいいかもしれませんね。
いろいろな道路たち
サイクリングで遭遇する”いろいろな道路たち”を紹介します。
特徴や体験談をもとにした走行のコツについてお話するので、ルートを選ぶとき、または実際に走るときの参考にしてください。
走りにくい道
長距離を走るロングライドや自転車旅では、いくら上手に走行ルートを選定したとしても、走りやすく快適な道だけを利用できるわけではありません。
それどころか、「走りにくい!危険!」と感じる道の方が多い……まであります。
僕が体験した中で”走りにくい道”の要件は大きく3点。
②自転車の走行スペースが狭い
③異物が落ちている
逆にいえば、これらに該当しなければ交通量がいかに多くても”快適な道”となるのです。
こういう走りにくい道、走ることが危険につながる道に遭遇してしまったときは、どうすればいいのでしょうか?
『迷わず歩道を通行・走行する』
僕はこれでいいと思っています。
別のブログ記事で『歩道を通行するときのルール』を解説しました。
自転車は原則車道を走る。
例外的に歩道通行が認められる3つのケースがあり、そのひとつが『車道を走るのがとくに危険であり、歩道通行がやむを得ない』でした。
このように道路交通法に明記されているので、「この道を走っていたら本当に危ないぞ……」と感じたときは、ルールを守ったうえで歩道を利用させてもらいましょう。
安全第一。命には代えられませんからね。
ヒルクライム(上り坂)
山道や峠などの上り坂を走る”ヒルクライム”は、とても過酷でシンドイです。
普段からトレーニングをしたり、地球の重力に逆らいながら坂道を上る”体の動き”を会得することが対策といえるでしょう。
また、ヒルクライムを速く走るためには自重を軽くすることが有効。
経験の浅い人にとってはプラシーボ効果も含まれるのでしょうが、軽ければ軽いだけラクに上ることができます。
技術的なことは一朝一夕では身につきませんが、基礎やマインドの部分は意識すればその日から変えることができると思います。
②勾配にあったギアを小まめに選択する
③疲労を分散させる
これが、僕が経験の中からつかみ取った『ヒルクライムの極意・初級編』です。
とにかく、無理をしないということ。
サイクリングはレースではないので、速く走る必要はありません。自分のペースで一歩一歩ペダルを踏みしめ、地道に上っていけばいい。
無理をして限界値を超えると、足をつってしまうでしょう。すぐには回復せず、その後の走行に悪影響が出てしまい、結果として時間がかかる……なんてこともザラにあります。
ギアは足に負担がかからないように軽くしておきます。
ただし、常に最軽量というわけではなく、勾配が緩くなったところでは積極的にシフトチェンジして重いギアも使うといいといいですね。
勾配の緩急にかかわらず、ペダルの回転数を一定に保つ。
難しいですが、意識していると”自分が走りやすいペース”がつかめてくると思います。
座ったり立ったりを繰り返し、疲労を一か所に蓄積させないよう意識することも大切です。
座りながら走る”シッティング”を基本とし、急勾配で体がつらければサドルから立ち上がり、ペダルを踏み込みます。
立ち漕ぎ、または”ダンシング”と呼ばれる動きですね。
足だけを使うのではなく、体重をかけて全身でペダルを踏み回すのがポイント。
いろいろな体の動きを使い、疲労を分散させることで過酷なヒルクライムも少しはラクに走れるようになると思います。実践あるのみ。
ダウンヒル(上り坂)
坂道を上り切ったら、下り坂があります。いわゆる”ダウンヒル”ですね。
地球の重力を味方につけたダウンヒルでは、当然ですがペダルを踏まずとも自然に自転車は進んでいきます。
過酷なヒルクライムを乗り越えた先にあるため、爽快感をいっそう強く感じることになるでしょう。
しかし、だからこそ注意が必要になります。
下り坂では簡単に車と同じくらいの速度が出ます。慣れていない初心者で40kmとか50kmとかの高スピードを出してしまうと、自転車の制御がとたんに難しくなります。
ブレーキから停止するまでの”制動距離”は長くなりますし、急ブレーキをかけると止まるどころか横転し、体ごと吹っ飛ばされてしまう危険性もあります。
カーブでは曲がり切れずに反対車線に膨らんで対向車と正面衝突……というように事故のリスクは激増してしまうのです。
ダウンヒルを走行するポイントは『爽快感にのまれないようにする』ですね。
坂道を駆け下りるのはとても気持ちいいですが、自制心を持つことが大切。ヒルクライムの遅れを取り戻そうとは考えず、小まめにブレーキをかけ安全なスピード調整を心がけましょう。
大きなトンネル
国道や大きな都道府県道などの主要道路にあるトンネルは、総じて交通量が多く、物流を支える大型トラックなどにも利用されています。
走るにはなかなかに危険なところ……というか、個人的には自転車旅で長距離を移動中、もっとも”死の可能性”を強く感じるポイントです。冗談ではなく、マジです。
トンネル内は白線外側も狭いことが多く、ほとんど車と同じところを走ることになります。
砂利や石、投棄されたペットボトルや空き缶などのゴミが落ちていたり、路面がデコボコしているところもあるため、そもそも走るのに適していません。
薄暗い閉鎖空間の中、自分の体のすぐ右側をものすごい勢いで通り過ぎていく車。正直、恐怖以外のなにものでもありません。
交通事故に遭わないよう、できるかぎり対策して臨みましょう。
②歩道があれば利用する
③状況と能力を把握し、適した場所を走る
フロントライトを点灯して、前方の視界を確保します。
そして、反射板以外にテールライトも取り付けて、自分の存在を車にアピール。大きく避けてもらうことに期待しましょう。
僕は一般道と同じように、歩道があれば迷わずそちらを利用するようにしています。
スピードは出せませんが車との接触を避けることができますし、歩行者はほとんどいないため車道と比べて格段に安全です。
しかし、デメリットもあります。
トンネル内に設けられた歩道は幅が狭く、自転車1台が走ったらそれで目いっぱいなところが少なくないです。
車道から一段高くなっている歩道も多く、万が一の操作ミスで車道に落ちてしまったら、その衝撃でバランスを崩し、文字通り”致命傷”になりかねません。
歩道の利用も、それはそれでリスクがあるため慎重に走る必要があります。
自転車をおりて、押して歩くのが最適解?
トンネルの全長が短ければそれもありですが、僕が北海道縦断中に遭遇したトンネルは距離にして4km以上ありました。
徒歩で通過するとしたら、どのくらいの時間がかかるだろう。現実的ではありません。
結局はその場にいる自身の判断がすべてです。
トンネルの長さ、道路の状況、車の雰囲気、交通量、歩道の有無と状態、運転スキル、体調など……それらを総合して最適な場所を走るようにしましょう。
小さなトンネル(隧道)
利用されなくなった旧道を通るトンネル。
古い言い方で『隧道(ずいどう)』と呼んだ方がしっくりくるようなトンネルも、個人的には走るうえでとても恐怖です。
大きなトンネルとは違い、交通量も少ない……もしくはゼロなので、交通事故の心配は皆無なのでその点は安心安全。
しかし、使われる機会が少ないため整備が行き届いていないところもあり、異物の散乱など路面のコンディションはお世辞にもいいとはいえません。
電灯がついていないこともあり、昼間でも内部は真っ暗。フロントライトを点灯しないと、まっすぐ走るのも困難です。
また、最大の敵はその”雰囲気”です。幽霊が出そうで恐ろしい。この一言。
ゴーストなんて非科学的さ!HAHAHA!
そうかもしれませんが、ひとりで走っていて隧道にさしかかると、マジで怖いですよ。
妙なオーラを放つ入口、薄暗い内部を走っていくと、外の音さえも聞こえなくなり静寂が広がります。距離は短いはずなのに、出口から差し込む光がやたらと遠く感じる。
もちろん、こういう恐怖って人それぞれ感じ方が違いますからね。僕が怖がりなだけで、気にしない人は何事もなく進んでいくのでしょう。
とにかくフロントライトで地面を照らし、気をつけながら、心を無にして走り抜けるのが吉。
砂利道(仮)
長距離を走っていると、予期せぬ”砂利道”に遭遇することがあります。
パンクや転倒の危険性もありますし、スピードを出すことができない……どころか、自転車に乗っていることもままならないため、おりて歩く必要にも迫られます。
僕が履いているビンディングシューズのクリート(留め具)はプラスチック製のため、このような悪路を歩くとガリガリと削れていきます。
消耗品の割に高価なので、クリートと共に心も削られるようです。
砂利道の対処法は、ズバリ”迂回”です。
少し遠回りになろうとも、別のルートを見つけて走った方がタイムロスを防げますし、精神的にもストレスなく進むことができます。
迂回が難しければ、自転車を押して歩く覚悟をもちながらとにかく慎重に走りましょう。
おわりに
サイクリングを楽しむために、目的・ゴール、そして走行ルートを決める。
つまり『走行計画』を立てるということ。
街中を気ままに散策したり、短い距離のサイクリングを楽しむうえでは、絶対に必要……というわけではありません。
考えすぎてしまうと、走り出すまでのハードルが高くなってしまいますからね。
ただ、この下調べという作業にも”サイクリングの魅力”が含まれていると感じています。
どこを、どんな風に走ろうか?
ここに着いたらこれを食べよう。これを見よう。ここに立ち寄ろう。
頭の中で考えたサイクリングのイメージを、今度は体を使って感じる。
予想外&想像以上の発見をすることができ、いい意味で『机上の空論』という言葉を体感することができると思います。
自分の走れる距離を見極めながら、走行計画を練ってみましょう。
自転車は、おもしろいことに一定の距離を走ると、「その先へ!」とさらに遠くに走りたいという欲求が生まれ、実現させてくれる力があります。
短距離でのサイクリングに慣れてきたら、次は100kmを超えるロングライド、峠を攻めるヒルクライム、島や湖畔を周回するライド、宿泊を伴う自転車旅。
いろいろな楽しみ方が待っているので、少しずつステップアップしていきましょう!
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