ロードバイクを傷から守る方法!バリアスコートと表面保護テープ

WAKO'S バリアスコート 役立ち情報・体験談

僕の愛車である『Bianchi Oltre(オルトレ)XR3』は、フレームカラーがマットブラックの渋くてカッコいいロードバイクです。

乗り心地もいいし非の打ちどころがない!と言いたいところですが、とにかく傷がつきやすいという欠点もあります。

そこで今回は僕が実践している『自転車フレームを傷から守るための対策』をお話します。

 

●ガラス系コーティング剤を塗布する『WAKO’S バリアスコート
●薄いテープを貼りつける『3M Scotch 表面保護テープ♯331

ご紹介するのはこの2つの商品でおこなう傷防止対策ですが、どちらも手軽にできて効果的です。

愛車になるべく傷をつけたくないという人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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自転車につく傷を少しでも減らしたい

ロードバイクを倒したり、ぶつけたり、引っかけたりするとフレームが傷つくのは当たり前のことですよね。これは仕方のないことです。

なるべく傷がつかないように、細心の注意を持ってロードバイクを取り扱うのは自転車乗りの”習性”といえるでしょう。

 

僕自身は気をつけていたのにも関わらず『OltreXR3』で2回ほど立ちゴケをしました。

コケた瞬間は血の気が引きましたが、地面と接触したところに貼ってあったビアンキストアのステッカーに守られて、目立った傷が残らずに済みました。

 

しかし、よくよく愛車を観察してみると思わぬところから”傷の魔の手”が忍び寄っていたのです!

シートポストの擦り傷

愛車『OltreXR3』のシートポストですが、一部分が他のところよりも黒くなっていてテカっているのがわかりますか?

「なんだろう?油汚れかな?」

そう思ってゴシゴシと拭いてみましたが落ちる気配がない。実はこれ、サドルバッグを付けたときのベルトのバックルが接触してできた擦り傷だったんですよね。

 

同じような擦り傷がヘッドチューブにもできていました。

ヘッドチューブの擦り傷

これはフレームと『Bianchi』と書かれている部分が接触してできた擦り傷です。もしや!?と思ってワイヤーを指で持ち上げてみたらバッチリ傷になっていました。

この『Bianchi』の部分ってフレームとワイヤーが接触するのを緩衝させるためのパーツだと思って油断していました。まさか緩衝材自体が傷の原因になるとは・・・。

 

調べてみると『OltreXR3』のようなマットブラックのカーボンフレームは、とくに擦り傷がつきやすい&目立ちやすいのだそうです。

これは”傷”というよりも、マット塗装が擦れて”剥離”してできた跡という方が正しいのかもしれない。

 

こんな落とし穴があるとは思いませんでしたが、目立ちにくい部分でこの事実に気づけたのは不幸中の幸いなのではないか?

トップチューブバッグで同じような擦り傷をつけてしまったら、嫌でも走行中に視界に入り、そのたびに気になってしまうことでしょう。

 

しかし、サドルバッグもトップチューブバッグもサイクリングの大切なお供。付けないというわけにはいきません。

このような”防ぎようのない傷”を、少しでも減らすことはできないものか?ということで、僕がおこなった傷対策を2つ紹介します。

 

ガラス系コーティング剤『WAKO’S バリアスコート』

最初に紹介するのは、WAKO’S商品の『バリアスコート』です。

WAKO'S バリアスコート

どのような効果があるのか?まずは商品の箱に書いてある説明文を見てみましょう。

スプレーして拭き取るだけのガラス系コーティング剤。

高密度ガラス系ポリマーがデコボコを埋め、さらにその上にオリジナルポリマーレジンの幕が結合することでハイブリッドコーティング膜を形成。

ガラスのような輝きと深みのある艶を実現します。まるで鏡のような仕上がり!

難しい用語で説明されていますが、要するにスプレーして拭き取るだけの簡単作業でフレーム表面にコーティングがなされ、汚れや傷から守ってくれるということです。

夢のようなスプレーではないですか?

 

バリアスコートの使い方

①洗車して汚れを落とす

まずはロードバイクをきれいに洗車しましょう。

ほこり、水垢、油汚れなどに注意して、きれいなタオルで拭いていきます。粒子の大きい砂などが付着したまま”拭き上げ”の工程に進んでしまうとフレームに傷をつける原因にもなるので要注意

 

ロードバイクを丸々水洗いするのは大変だと思うので、WAKO’S商品の『フォーミングマルチクリーナー』を活用してみてください。

素材に優しい成分で作られている泡状洗浄剤で、汚れているところにスプレーして拭き取るだけでとてもきれいになります。

フレームはもちろん、チェーン、スプロケット、ディレイラー、ブレーキシュー、どこにでも使える汎用力の高さが魅力です。

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②タオルにスプレーして塗り伸ばす

容器をよく振ってから、付属しているマイクロファイバークロスにスプレーして、フレームに薄く塗り伸ばしていきます

 

商品説明には『本剤の適量を塗面に約30cm離して直接スプレーして塗布してください』と書いてありますが、これは塗布する面積が大きい車やオートバイクのときに効果的な方法でしょう。

バリアスコートは『OltreXR3』納車時にビアンキストアで購入して、お店の人に頼んでコーティングしてもらったのですが、やはりタオルにスプレーする方法を推奨していました。

ロードバイクのフレームくらいの面積ならそちらの方がお手軽ですし、スプレーが余計なところに飛び散る心配もないので室内での作業も可能です。

 

③仕上げにタオルで乾拭き

仕上げに、マイクロファイバークロスの新しい面を使って乾拭きをします。
塗布したスプレーをフレームにすり込んでいくイメージでていねいに拭きあげていきましょう。

 

この3ステップでコーティング完了です。とても簡単でしょう?

 

実際にコーティングをしてみたビフォーアフター

実際にバリアスコートを塗布した『OltreXR3』のビフォーアフター画像を見ていきましょう。

①トップチューブ

Before
トップチューブ、バリアスコートbefore

 

After
トップチューブ、バリアスコートafter

 

②ダウンチューブ

Before
ダウンチューブ、バリアスコートbefore

 

After
トップチューブ、バリアスコートafter

 

③フロントフォーク

Before
フロントフォーク、バリアスコートbefore

 

After
フロントフォーク、バリアスコートafter

 

どうですか!あんまり変わらないって?うーん、確かに!

写真で見るとわかりにくいですが、実際にはもう少し変化を感じられると思います。マッドカラーに深みが増し、表面が艶やかになったように感じます。

本当にコーティングできているの?そんな疑いを払拭するために水滴でテストしてみました。

 

④水滴テスト

Before
水滴テスト水滴テストーバリアスコートafter、バリアスコートbefore

 

After
水滴テスト、バリアスコートafter

 

この違いは明確にわかりますよね!

水滴が広がっていたコーティング前に比べて、水滴を弾いて丸まっています。たらした瞬間、フレーム表面をするりと流れてしまうほどの効果です。

 

まとめ

このようにバリアスコートでコーティングをすることで、軽微な傷や汚れからフレームを守ってくれるようになるのです。

ロードバイクをできるだけきれいな状態で保つための1つの方法として覚えておいてください。

とはいえ、防げるのは細かい傷程度です。強い衝撃を与えればコーティングなんて関係なく傷は付いてしまいますので過信は禁物でしょう。

 

バリアスコートの効果は最長で6か月持つそうです。1回の使用量も多くないので、1本買っておけば数年は持ちそうなくらいコスパに優れています。

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『3M Scotch 表面保護テープ♯331』

バリアスコートの性能はわかったけど、少しでもフレームが傷つくのは嫌だ!という人には、こちらのアイテムをオススメします。

3M Scotch 表面保護テープ♯331

フレームの傷対策として有名な商品『3M Scotch 表面保護テープ♯331』です。

 

厚さ0.085mmのテープで、もともとは精密機械や窓ガラスの加工・輸送時の保護や養生用に開発された商品だそうです。

厚さ0.05mmのセロハンテープを思い浮かべていただくとわかりやすいですが、かなりしっかりとした厚みを感じることができるテープです。

傷が心配なところにテープを貼るという、バリアスコートのコーティングよりももっと直接的&物理的な傷対策アイテムですね。

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表面保護テープ♯331の使い方

今回は『トップチューブバッグを取り付ける』ことを想定して、表面保護テープ使用してみます。

3M Scotch 表面保護テープ♯331

0.085mmと言われてもピンとこないと思いますが、このくらいの厚みです。

トップチューブバッグをあててみて、フレームと接触する部分を確認してテープを貼ります。

3M Scotch 表面保護テープ♯331をフレームに貼りつける

はい、完成です!

バッグの底が接触するトップチューブバッグに長いテープを1枚ペタリ。そして、ストラップを巻き付ける箇所にも忘れずに貼っておきます。

3M Scotch 表面保護テープ♯331をフレームに貼りつける

テープなので光が反射している部分は目立ちますが、それ以外のところは案外わからないものです。

よく見るとテープの中に細かい気泡が入り込んでいますが、どうせトップチューブバッグを付ければ見えなくなるので気にしない
指の腹とか爪で気泡をテープの外に押し出すことは可能だと思いますが、手間がかかりすぎます。

 

トップチューブバッグを取り付けてみました。

3M Scotch 表面保護テープ♯331を貼ってからバッグを取り付ける

バッグとトップチューブが接触している部分、すべてをテープで保護できています。

3M Scotch 表面保護テープ♯331を貼ってからバッグを取り付ける

バッグが多少前後することを想定して、ストラップの幅より広めにテープを貼ってあげるとより安心です。とくに硬いバックルが接触するところは要注意

 

ちなみに取り付けているのは愛用しているトピーク『Fuel Tank(フュエルタンク)Lサイズ』です。

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目立たない?粘着性は?ベタつかない?

目立たない?

テープを貼って目立たない?そんな不安を感じている人はこちらをごらんください。

3M Scotch 表面保護テープ♯331を貼ってからバッグを取り付ける

テープが貼ってあるのわかります?思ったより目立たないでしょう。

基本的にテープを貼るということはその上になにかしらの物体を付けるということなので、それがテープの大部分を隠してくれることになります。

 

この距離からの撮影でこの視認性なので、遠目から見たときは太陽光が極端に反射しない限りわからないと思います。

ロードバイクの外観を損ねることがないのも嬉しいポイントですね。

 

粘着性は?ベタつかない?

こちらのテープ、しっかり貼れるのはもちろんなんですが、粘着性は高くないので剥がそうと思えば簡単に剥がせます

年単位の長期に渡って貼り続けていたというならまだしも、基本的にはテープを貼っていた跡が残るようなことはないのでご安心ください。
もともと精密機械や窓ガラスの保護に使うテープなので、そのあたりの気配りは抜群です。

 

ある程度は貼ったり、剥がしたりを繰り返して使えるので、出先で貼付位置を調整できるのも便利なところです。

ただし、粘着性は高くないのでセロハンテープのような『くっつける』使い方はできません

 

まとめ

3Mの『 Scotch 表面保護テープ♯331』は、フレームとバッグの接触という防ぎようのないダメージを軽減してくれる優れたアイテムです。

結構いいお値段しますが、ひと巻き買っておけばなにかと安心できると思います。

32m巻きというボリュームなので、使用頻度や使う量にもよりますが、個人的には「使い切るのにいったいどのくらいかかるんだろう?」と思うくらいに減りません。

 

防ぎようのない傷に対してはそこまで過敏になる必要もないと思いますが、少しの手間や工夫で防げる傷はなるべく減らしたい

僕はそんな気持ちでこのテープを使っています。

 

気にしすぎないことも大切です

愛車をていねいに扱うのは当たり前のことなのですが、気にしすぎないことも大切だと個人的には思っています。

 

どんなに慎重に走っていても、気をつけていても、気づかないうちに傷がついているなんてことは普通にあります

でも、それって世界に何百台もある同一のロードバイクが、世界で自分だけのロードバイクになる瞬間でもあるんじゃないでしょうか?
走った経験が傷になり、唯一無二の自分だけのロードバイクになっていく。

 

自分の体だって、腕とか膝とかに傷が残っていたりしません?
その傷を見ながら、「これは、あのときの…」なんて思い出に浸ることだってあるはず。いい思い出なのか、戒めなのか、それはさておきです。

そう考えると、傷ひとつにしたって愛着がわいてくるってもんですよ!それこそ自分の体のように!

 

ロードバイクの傷を見て気を落とすのではなく、「これは、あのときのライドで・・・!」と素敵な思い出を振り返れるように、傷を恐れずに走り出しましょう

極端な話、最大最強の傷対策は乗らずに家から出さないことですもんね。

無用な傷を作らないように最大限の注意を払い、工夫をする。その上で、気にしない、気にしすぎないというのが健康的で自転車のことを想った最高の傷対策なのかもしれませんね。

 

おわりに

最後はメンタル的な話になりましたが、やはり愛車は常にきれいであってほしいものです。

傷対策に限らず、自分の愛車をメンテナンスしたり、いじっているとさらに自転車のことが好きになるのでオススメですよ。

今回紹介させていただいた2つの傷対策を、ぜひとも活用してみてください。

 

細かいところでなにか不明点や質問があれば、わかる範囲でお答えしますのでメールでもコメント欄でもお気軽にどうぞ!

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