2017年1月にクロスバイクを購入してから約1年が経ちました。
今回はクロスバイクと共に過ごした1年間を振り返りながら、改めて感じたことや気づいたことを話していきたいと思います。
●1年間走った車体の状態は?
●良いところ、悪いところが知りたい
●購入後に発生する費用はどのくらいなの?
僕もそうですが、乗りはじめて日が浅い人って、「自分はこうだけど他の人はどうなんだろう?」と気になったりするものですよね。
疑問や悩みを解決するための参考にしてください。
これからクロスバイクを購入する人も、クロスバイクを1年かけて楽しんだ男の生き様を見ていただき、スポーツ自転車をはじめるきっかけになれば嬉しいです。
目次
丸1年走ったクロスバイクの車体状態
まずは、購入して1年が経過したクロスバイクの状態を見ていきましょう!
愛車『Bianchi(ビアンキ)ROMA3』です。フレームカラーのマットチェレステが素敵です。
室内に保管しているので、走った後はなるべくきれいにしてから家に入れています。丁寧に乗れているのではないでしょうか?
納車してからちょこちょことパーツやバッグを取り付けました。
目を引くのは、ハンドルに付いている角のような『バーエンドバー』でしょうか。ロングライドとヒルクライム対策に導入した一品です。
キックスタンドも取り付けていたのですが、輪行袋に入らないことが原因で外してしまいました。
輪行…つまり、クロスバイクのタイヤを外して専用の袋に入れて、電車や飛行機などの公共交通機関を利用して移動することですね。
「輪行は一切しないよ!」
そういう人は、キックスタンドが付いていた方が圧倒的に便利だと思います。
そんなに多くはないですが、やはり自転車に傷は付きもの。ひとつずつ見ていきます。
はじめて付けてしまった傷です。不注意でクロスバイクを転倒させてしまった記憶がよみがえる。
目立たないように塗装したのですが、いつの間にやら傷がむき出しになっていました。
キックスタンドを付けたままだと輪行袋に入らなかったので、そのたびに着脱を繰り返していたら大きな傷になってしまいました。
正確に言うと、着脱を繰り返したおかげでキックスタンドを固定するネジ穴がバカになり、しっかり固定されていない状態で使っていたら傷になってしまうという失態。
輪行の手間が増えるので今ではキックスタンドを外しています。あった方が便利なのは間違いないですが、ないならないで大丈夫でした。慣れですね。
細かい傷はあれど、大きいのはこの2か所くらいでした。
走行距離と発生したアクシデント
クロスバイクで1年間に走った距離は、なんと1,048kmでした!
ほとんど思いつきで購入したクロスバイクでしたが、モチベーションが低下することなく1,000km以上走ってこれたのは素直に嬉しい。
とはいえ、月に換算すると87.3km、日に換算すると2.8kmなので、そう考えるとたくさん走ったという感じも薄れてしまいますね。
交通事故やマシントラブルなどのアクシデントは今のところありませんでした。
クロスバイクに乗る前には必ず空気圧のチェックをして、必要があれば空気を入れる。チェーンの洗浄と注油は大体100kmごとにおこなっています。
それが功を奏してか、結構激し目に道路の段差に突っ込んだりしていますがまだパンクをしたことはありません。
ただ、走行距離が増えてくるとリアディレイラー(変速機)のワイヤーが緩み、シフトチェンジしたときに一発でギアが入らなくなることがあります。
そんなときはビアンキストアの店員さんから教えてもらった方法で調整しています。
ギアが入りにくくなると小まめなシフトチェンジがめんどうになり、走るのがストレスになりますので、気になったらすぐに調整するようにしています。
あとは、宿泊を伴う自転車旅に出る前などは、なるべくショップで見てもらうようにしています。やはりプロの目で不具合を確認してもらうのが一番安心します。
もちろんある程度は自分でメンテナンスできるようになりたいので、店員さんには積極的に質問したりして、いろいろなことを教えてもらっています。
クロスバイクの魅力
①爽快感を味わうことができる
クロスバイクにはじめて乗ったときに、「ママチャリとは全然違う!」と感動しました。
ペダルを踏む力がダイレクトに自転車に伝わって推進力に変わる。少ない力でスムーズに加速していくので、走っていてとても気持ちがいい。
通常の自転車よりも圧倒的にサドルが高く、前傾姿勢になるので、慣れるまでに多少の時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえばこちらのもの。
五感で自然を感じながら楽しむサイクリングは爽快で、心地よい解放感を味わうことができます。
誰にも頼らず、公共交通機関を利用することもなく、クロスバイクだけでどこにでも好きなところに走っていくことができる。
自分の力だけで走った道、たどり着いた場所の風景は何物にも代えがたい一生の思い出になります。
②気軽にサイクリングを楽しめ
さまざまな種類があるスポーツ自転車の中でも、クロスバイクはより気軽にサイクリングを楽しめる乗り物だと思います。
例えばロードバイクを想像してみてください。
サイクルウェアに身を包み、ビンディングペダルを回してサイクリングロードを疾走するイメージがありませんか?初心者からすると少しハードルが高いですよね。
対してクロスバイクは、運動しやすい服装ならそれで十分サイクリングに出かけられますし、フラットペダルが標準装備されているので、誰でも楽しんで乗ることができます。
そして、適度なスピード感も気軽に楽しめる秘訣です。
僕が平地を走る速度は時速15~20kmくらいなので、じっくりと周囲の風景を楽しみながらサイクリングに興じることができます。
高速で巡航するロードバイクからすれば遅い乗り物かもしれませんが、その分だけ安全に楽しめると言い換えることもできまよね。
タイヤが太いのでパンクしにくいのも、クロスバイクの魅力のひとつです。
③アグレッシブな気持ちになれる
昔の自分だったら”ひとり旅”なんて考えもしませんでしたが、クロスバイクに乗るようになってからは、「次はどこを走ろうか?」なんてことを常に考えています。
自分自身でも”アグレッシブになった”という自覚があり、どこにでも走っていける!という妙な自信まで生まれています。
思い返すと、いろいろなところを走ったな。
海を渡り、伊豆諸島最大の島である『伊豆大島』まで行き、島を一周してきました。
人生初の”ひとり旅”は埼玉県から山梨県甲府市までの一泊ライドでした。
自分の体力に合った距離を走ることが大切ですが、走れば走るほど、さらに遠くまで走れるようになるからクロスバイクはおもしろい。
僕も初ライドのときは、「30kmなんて走れるの!?」とヒーヒーいいながら完走しましたが、次は60km、次は90km・・・と、走るたびに走行距離を更新していきました。
もっと遠くに行きたい、知らない土地を走りたい、はじめての景色を見たい。クロスバイクはそんなアグレッシブ気持ちを増幅させてくれます!
気になったところ
①快適性が路面状態に大きく左右される
クロスバイクは走行の快適性が路面の状態によって大きく左右される乗り物です。
サイクリングロードや整地された道路を走るのはとても快適ですが、段差が多い道やデコボコ道を走るときは注意が必要です。
車体が激しく振動したり、ハンドルやサドルから衝撃が直に伝わってくるので、慣れないうちはとくに手首やお尻を痛めがち。
また、クロスバイクには『フェンダー(泥除け)』が付いていないので、雨が降って路面が濡れているときなんかは後輪が巻き上げた水で背中を汚してしまいます。
後付けでフェンダーを取り付ければ解決しますが、見た目の好みは分かれそうですね。
②街中を走るのはストレス
クロスバイクで街中を走ると、ストレスを感じることが少なからずあります。
代表的なのが信号機。
東京都内では、体感ですが500m間隔くらいで設置されており、信号待ちでストップ&ゴーが多すぎるので爽快感を得ることができません。
また、車の往来が激しい大きな道路では、車道を走るのが本当に恐怖です。少しでも車が走っている方によろめいたらアウトですからね。怪我だけではすまない。
場所によっては路肩に停車している車も多く、車を避けるのにも気を遣うので非常にストレスです。
これについては、街中では焦って走っても仕方ないということを肝に銘じておきましょう。ゆっくり安全運転を心がけるのがいいと思います。
いくら速く走っても赤信号に捕まってしまうので、街中ではクロスバイクもロードバイクも、なんならママチャリもすべて同じです。
③クロスバイクとしての限界がある
クロスバイクで走っていると、「もっと遠くまで走ってみたい!」という気持ちが強く沸き上がってきます。
限られた時間の中で遠くまで走るには、速く走るしかありません。自己研鑽はおこないますが、いつかクロスバイクの限界がくるのかな?と思うことがあります。
サイクリングロードで走っていても、性能差がありすぎて、クロスバイクではロードバイクに絶対に追いつくことはできません。
ロードバイクに乗れば、どこまで行けるのだろう?興味が出てきてしまいます。
とはいえ、これはクロスバイクを限界まで乗りこなしたときの悩みですね。愛車のROMA3には愛着があるので、そう簡単に浮気するつもりはありませんよ!
購入した後に発生する費用
ハマればハマるほど、欲しいものが湧いて出てくるものです。僕がクロスバイク以外になにを買ったのか?リストにしてみましょう。
●キックスタンド
●バーエンドバー
●ボトルケージ×2
●パンク修理道具(携帯ポンプ、タイヤレバー、予備チューブ)
●輪行道具(輪行袋、エンド金具、スプロケットカバー、フレームカバー)
●サドルバッグ
●大容量サドルバッグ
●トップチューブバッグ
●サイクルウェア類
●グローブ
●レインウェア
●自転車用リュックサック
●ディスプレイスタンド
空気入れや鍵、ライト類などの必需品は省略していますが、思い出せるだけでもこれだけの買い物をしていました。
「ロングライドをするにはなにが必要?パンク修理道具とそれを入れるサドルバッグ!」
「島を一周するにはなにが必要?輪行袋!」
「自転車旅に出かけよう!なにが必要?たくさんの荷物が入る大容量サドルバッグ!」
このように、必要に応じて楽しみながら道具を買っているので個人的には全然OKな出費です。
購入したのは『BBB バーエンド クラシック ベンド BBE-07』という商品です。
ロングライド、ヒルクライムの両方で効果を発揮してくれました。見た目もカッコよくなる素敵なアイテムです。
購入したのは『キャットアイ VELO WIRELESS+』という商品です。
比較的お手軽な金額で購入できるベーシックな性能を有した無線式サイコン。走行時間、走行距離、平均速度、最高速度などが表示されます。
目的地までの残り距離が正確にわかるので便利。どのくらいのスピードで走っているのか数値で見えるので、楽しいし安全な走行にもつながる。走った距離が蓄積されるのもいいですよね。
サイコンはもはや必須アイテムといっても過言ではない!
購入したのは『OSTRICH(オーストリッチ)輪行袋 L-100 超軽量型』という商品です。
輪行袋を使いこなすことで、クロスバイクでの行動範囲が圧倒的に広がりました。新幹線ではるか遠方まで行けたり、フェリーで海を渡ることもできます。
ロングライドや自転車旅での途中リタイヤの手段にもなるので、なくてはならないものです。
維持費についてはトータルで1万円くらいかかりました。
具体的には、ショップでのメンテナンス、ブレーキシューの交換、チェーンの洗浄剤や潤滑油の購入にお金がかかりました。
乗り方にもよりますが、維持費やメンテナンス費はあまり発生しないというのが感想です。
クロスバイク歴2年目の展望
クロスバイク歴2年目も、愛車と一緒にいろいろなところを走っていきたいと思います。そして、サイクルイベントにも積極的に参加するつもりです。
大きな目標としては、長期休みを使って『日本列島横断の旅』と『北海道縦断の旅』にチャレンジすることです。
そして、いつかは海外も走りたい!
候補に挙がっているのは台湾を自転車で一周する『環島(ホワンタオ)』に挑戦したみたいと思っています。約1,000kmを走る壮大な旅路です。
海外文化に触れながら旅をするのは憧れですが、ひとりで海外に行くなんてワクワク以上にハラハラする。語学は大の苦手なので修業しておきます。
それにしても、我ながらクロスバイクにこんなにハマるとは思いませんでした。
自転車ってなんなんでしょうね?
走っている最中は辛いこともたくさんあるんです。体が痛くなったり、同じような景色ばかりで退屈したり、エネルギー切れでヘトヘトになったり、翌日は全身筋肉痛になったり・・・。
それでも、走り切ると達成感と充実感がこみ上げてきて、「また走ろう」って思うんです。
自転車に興味のない人に話すと、「辛いのに何で走るの?」と怪訝な顔をされますが、こればかりは実際に走ってみないとわからない独特の境地ですね。
クロスバイクを購入して1年が経過した備忘録でしたが、なにかの参考になれば嬉しいです。
2年目となる2018年もたくさん走っていきますので、よろしくお願いします!
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