数回に渡るクロスバイクでのライドを経験して、さっそくですが取り付けたいオプションパーツが出てきました。
それは普通のシティサイクルには当たり前に付いているもの。
そうです!『キックスタンド』です。
今回はキックスタンドの特徴、クロスバイクに取り付けるメリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。
キックスタンドとは?
そのままでは自立できない自転車を立たせるためのパーツのことをスタンドといい、その名の通り、脚で蹴り上げて使用するものを『キックスタンド』と呼びます。
シティサイクル(いわゆるママチャリ)には標準装備されているこのパーツですが、クロスバイクやロードバイクのようなスポーツ自転車には最初は付いていないのです。
自転車単体でを自立させたい場合は、キックスタンドを後付けする必要があります。
クロスバイク納車時にキックスタンドがないことを知り、そのまま初ライドをおこないましたが、スタンドがない自転車は想像以上に不便でした。
買ったばかりの愛車を壁に立てかけたり、地面に寝かせておくのは傷がつきそうで抵抗があったため、道中止まって休憩することもためらってしまいました。
「キックスタンドが欲しい…!」
そんな経験があったため、納車後のかなり早い段階でキックスタンドを取り付ける決意をしました。
ビアンキストアに買いにいこう
思い立ったが吉日ということで、さっそくビアンキストアに買いに行くことにしました。
はじめての自転車メーカーの直営店。少し緊張しましたが、店員さんに事情を説明すると親切に対応していただきました。
しかし!ここで欲しかった色がないというアクシデントが発生!
ブラックのキックスタンドを取り付けたかったのですが在庫がないらしく、チェレステかホワイトの2つしか選択肢がありません。
そうなると、実質はチェレステの一択か?
クロスバイクと合わせてみると、自転車フレームの色とキックスタンドの色で色味がかなり違うのが気になるところ。
「純正でなければブラックもありますよ」
そう声をかけていただきましたが、せっかくビアンキストアまで足を運んだことですし、純正のキックスタンドを購入しましょう!
キックスタンドを取り付けてもらい、パワーアップを果たした愛車・ROMA3がこちら。
さすが純正品だけあって、とてもスマートに取り付けられていますね。カッコいいぜ!
同じチェレステカラーでも、フレームより明るい色味をしているキックスタンド。購入前は少し気になりましたが、取り付けてしまえばそこまで違和感はなさそうです。
使ってみた感想・レビュー
良いところ
自転車を自立させることができるということは、駐輪する場所を選ばないということです。
ここが最大のメリットでしょう。
キックスタンドがないクロスバイクは、休憩時などで駐輪する場合に”立てかけられる場所”を探す必要があります。
敷地面積の広いコンビニなどでしたら寝かせておくのも手ですが、自転車を止めたい場所のすべてにスペースがあるとは限りません。
駐輪スペースはあるものの、周囲にポールや柵など立てかけられるものが見当たらないが、寝かせておくと他の利用者の邪魔になる…。
こういう状況はザラにあります。駐輪に適した場所を求めてうろつくことになります。
キックスタンドがあれば、「どこに駐輪しよう?」という悩みからは解放されます。普通の自転車と同じように駐輪場にサクっと止めて、鍵をしてその場を離れればいいだけです。
サイクリング中にちょっと自動販売機で飲み物を買おうというときも、キックスタンドで自立させることができれば楽ですよね。
立てかけたり、地面に寝かせたりすると、自転車が傷つくリスクも少なからずあるので、自転車にも優しいと思います。
気になったところ
キックスタンドの取り付ける位置、足のサイズ、ペダルの回し方によっては、足のかかとが接触することがあります。
僕も何度かありましたが、普通に走っていたら頻繁に起こることでもないので、あまり神経質になる必要はないかもしれません。
スポーティで洗練された見た目を持つスポーツ自転車にキックスタンドを取り付けると、その外観の美しさを損なう恐れがあります。
僕もやはり素の状態の方がカッコいいとは思います。
しかし、街乗りも含む近・中距離サイクリングを楽しむことに特化したクロスバイクでは、利便性を追求した方がいいと考えて、取り付けを決意しました。
見た目が気になるかならないかは、個人差があるでしょう。
最後に、購入したキックスタンドの最大の欠点!
『輪行袋に入らない』
僕が使っているのは『OSTRICH(オーストリッチ)輪行袋 L-100』という輪行袋なのですが、キックスタンドの長さをできるだけ短く調整しても入らなかったのです。
輪行をする人は要注意です。僕はこれが原因で、結局キックスタンドを外してしまいました。
実践していないので不確かですが解決策として思いつくのは、自転車の中心に取り付ける『センタースタンド』を利用することです。
輪行するたびにキックスタンドを付け外しするのはオススメしません!
僕がそれをし続けた結果、フレームは傷つき、キックスタンドのねじ穴もバカになってしまい、使い物にならなくなってしまいました。
~輪行についてはこちら~
キックスタンドは必要か?否か?
さて、それでは結局のところキックスタンドはサイクリングに必要なのか?否か?僕のたどり着いた結論がこちら!
「あったら間違いなく便利!…だけど、ないならないで大丈夫!」
結論とかカッコいいことを言いましたが、なんとも中途半端な感じになってしまいました。
輪行の邪魔にならなければ取り付けておいた方が間違いなく便利なのでオススメ。はっきりいって、気軽さが段違いです。
ロードバイクならまだしも、クロスバイクでキックスタンドの見た目や重量にまでこだわらなくてもいいと思います。使いやすい自転車にすることが大切です。
そして、キックスタンドがないならないで慣れてしまうのもまた事実。そういう乗り物だと思ってしまえば慣れてしまうのです。
最初のころは、「どこに止めようか?いい場所あるかな?」なんて考えながらサイクリングをしていましたが、今ではすっかり、「なんとかなるだろ」と気軽に構えています。
そして、事実としてなんとかなります。
そういう意識で見てみると、立てかける場所なんていくらでもあります。駐輪できなくて泣きをみたことは一度もありません。
寝かせるのも手間と感じなくなりますし、自転車に負担をかけない寝かせ方もあります。
今、僕のクロスバイクにはキックスタンドは付いていません。前述した通り、輪行袋に入らなくなってしまうからです。
しかし、最近では街乗りに特化したクロスバイクの利用を模索していて、「輪行袋に入るスタンドがほしい」と思い、探しているところです。
近所を走り回ったり、観光地を散策することに使うのであれば、キックスタンドがあった方が便利ですしスマートですものね。
おわりに
クロスバイクに取り付けたキックスタンド、その特徴とメリット・デメリットをお話しさせていただきました。
自転車に対する接し方、乗り方、楽しみ方で、その必要性の有無は大きく変わりますが、取り付けを検討している人の参考になれば嬉しいです。
無責任なことを言わせてもらえれば、迷ったらとりあえず取り付けてみましょう!お金はかかってしまいますが、何事も『百考は一行にしかず』です。
行動をしたその体験が、サイクリストとしてのレベルを上げる!…はずです。
クロスバイクに再びスタンドを取り付けたあかつきには、またご紹介させていただきますね!
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