さかのぼること2021年5月、ゴールデンウィーク。
ロードバイクにまたがり千葉県一周の旅、通称『チバイチ』にチャレンジ!…しましたが、結果はぐるりと走り切る前に無念のリタイアでした。
それから、約4か月後の9月下旬。
電車輪行ですっ飛ばした区間を走り、千葉県を”一本の線”でつなげよう!そう思い、再びチバイチの計画を立て、走り出すことにしました。
チーバくんを舞台にした自転車旅が、再び幕を上げる!
~前回のチバイチはこちら~
前回のチバイチをおさらい
まずは、前回走った区間のおさらいをしていきましょう。
地図上の数字は走る順番、日数を表しています。つまり、一周約520kmある千葉県を3泊4日で回る計画を立てていたということですね。
1日目に千葉県流山市を出発して、銚子市まで約171kmのライド。
江戸川、利根川沿いに整備されているサイクリングロードをひたすら走る予定でしたが、一部で砂利道区間があり走行が難しいところがありましたね。
道中、突然の雷雨に見舞われたり、5月とは思えないほど気温が下がったりと、今思い出してもかなりつらい旅の初日となりました。
2日目は南房総市まで約151kmを走りました。
港町である銚子の風景や、関東最東端の犬吠埼灯台を見て回りながらのサイクリングは走り応えがありました。東洋のドーバーと呼ばれる屛風ヶ浦もいい刺激でした。
向かい風の影響で必要以上に体力を奪われたり、ドライアイにあり視界がぼやけるなど、大変な目にもあいましたが、なんとか走破することができました。
そして、運命の3日目。心身共に疲れ果ててしまったので、チバイチをここでリタイアしました。
走行計画を大幅に修正し、地図の黒い矢印部分を電車輪行ですっ飛ばします。
千葉市の蘇我駅から再びロードバイクにまたがり、チーバ君のアゴ先にある『東京ディズニーリゾート』で記念撮影をしてから出発地点に戻ります。走行距離は約69kmでした。
簡単ではありますが、おさらいです。それぞれのブログ記事を読んでいただければ、もっと詳しく自転車旅の様子がわかりますので、ぜひどうぞ。
次に、今回の”未走破区間を走るチバイチ”の走行計画についてお話していきましょう。
走行計画を立てる
今回の走行計画を反映させた地図を、改めて作ってみました。
こんな感じです。
黒い点線の部分は、前回のチバイチで走ったところですね。こうしてみると、一周までもう少しだった…ということがわかります。
車にロードバイクを積み込み、出発地点である『蘇我駅』に向かいます。そして、前回のチバイチとは違い、反時計回りで走っていきます。
最初の目的地は『富津岬』です。チーバくんで説明すると、突出したおへその部分でしょうか。ここには変わった形の展望台があるということなので、ぜひとも訪れてみたい。
蘇我駅からは約50kmなのでボチボチな距離ですが、「工業地帯なので走りにくい」と話題に上がる区間なので少し心配。
まぁ、走りはじめのフレッシュな体調なら大丈夫だろう!
そして、チーバくんのつま先である『洲崎灯台』を経由して、前回リタイアした地である南房総市まで走ります。そこで宿に泊まり、1日目は終了です。
初日に”未走破区間”のほとんどを走りましたが、チバイチ達成は翌日に持ち越し!
まずは、宿から『千歳駅』まで走ります。
前回はここから蘇我駅まで輪行したため、改めて千歳駅を訪れることで、はじめてチバイチ完全走破!…となるわけです。
しかし、走行距離は約10kmなので、それで帰るのはあまりにも味気なさすぎる。
そんなわけで周辺を調べていると『鹿野山九十九谷展望公園』という場所を発見。ここからの眺めは”ちば眺望百景”にも選ばれているらしい。
鹿野山…読み方は”かのうざん”というそうですが、ここの上り坂はヒルクライマーの間ではちょっとした有名スポットのようです。
千葉県を一周するルートは基本的には平坦な道が続くので、ここら辺でヒルクライムに挑戦するのも悪くない。足に刺激を与えてあげないとね。
よし、決定!2日目は、南房総市の宿を出発して鹿野山九十九谷展望公園に立ち寄ります。そのまま山を越えて富津市の『佐貫町駅』まで行き、そこから輪行で蘇我駅まで戻ろう。
今回は使える日数が2日間しかないので、距離的にもこのくらいがちょうどよさそうですね。
日頃からいえることですが、サイクリングにおいて無理は禁物です。
僕自身、自分の走力を過信してしまうのか、油断してしまうのか、とにかく楽観的に自転車旅の走行計画を立ててしまい、痛い目に何度もあっています。
湧きあがるワクワク、はやる気持ちがそうさせるので、仕方ないといえば仕方ないのですが、能力に見合わない無理を強いると交通事故にもつながりますよね。
「まぁ、距離も短いし今回は大丈夫だろう!」
出発する前はそんな風に思っていましたが、やはり自転車旅はいろいろなドラマを生み出してくれます。そんなわけで、分割となったチバイチに挑戦していきましょう。
0日目!トラブル続きの蘇我駅入り
やってきました、自転車旅の当日です。
未走破区間を走り切り、見事に千葉県一周を成し遂げるためにも、余裕を持ったタイムスケジュールで行動する必要があります。
起床は4時!準備をして自宅を出発し、6時には蘇我駅から旅立てるようにしました。
なんでこんなに早いのか?
工業地帯で交通量が多いとウワサされる、市原市、袖ヶ浦市、木更津市あたりを安全に走り抜けたかったというのが理由でした。
走行計画に引き続き、完璧なプランを打ち立てたものだ!…と、我ながら感心したのですが、あろうことか”日頃の疲れ”という要素を計算に入れ忘れるという凡ミス。
簡単にいいますと、寝坊をしてしまったわけです。
時間通りに起きられなかったというのは、自分としては珍しいこと。
しかし、ほんの1時間ばかり遅れるだけです。かなり早めに出発時間を設定していたため、なんら問題ありません。
余裕を持ったタイムスケジュールとは、こういう場合に効力を発揮するものですよね。
そんなら、気を取り直して出発していきましょう!…と、ロードバイクを車に積載しようとしたときに、ただならぬ気配を感じます。
嫌な予感がするぞ。妙な違和感を抱いた部分、前輪のタイヤを指で押してみます。
すると、本来あるべきはずの空気圧は見る影もなく、押されるがままにむなしく形を変えるゴムの塊に成り下がっていました。
これは、完全に想定外のアクシデント発生です。
「嘘だろ…!?パンクしてるじゃん!」
出先や走行中ではなかったため、安心安全にチューブ交換ができたのは不幸中の幸い?
しかし、ひさしぶりのことで結構な時間を使ってしまった上に、2本しかない予備チューブの1本を早々に消費してしまいました。
パンクの修理パッチで穴を塞ぐのがベストな対応だったんでしょうが、未経験のためチューブ交換よりも時間がかかることを懸念してスルー。
これ以上、出発を遅らせたくはない!予備チューブは1本で大丈夫だろう!
自宅から車を走らせ、約1時間で蘇我駅周辺に着きました。
道中、前触れのない腹痛に襲われ、コンビニに駆け込むという新たなるアクシデントにも見舞われましたが、ここまできたらその程度では動揺しません。
このコンビニ休憩を無駄にしないためにも、ドリンクや補給食を買い込む時間に充てます。ピンチをチャンスに変えるとは、よくぞ言ったものですね。
コインパーキングに車をとめて、いよいよ、本当にいよいよ千葉県一周に向けて走り出します。
今回の自転車旅では、どんな冒険が待っているのか?こうご期待!
~次回のライドはこちら~
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