チバイチをロードバイクで挑戦!千葉県一周の自転車旅(2日目)前編

犬吠埼灯台 自転車ライド

千葉県一周、通称『チバイチ』の1日目は、青い空、穏やかな気候と最高のサイクリング日和からはじまりました。

しかし、時間と共に黒雲が広がり、千葉県我孫子市あたりでまさかの雷&どしゃ降りに見舞われることになります。

 

急激に下がる気温の中、雨に濡れて走るのは本当にツラく、人生で1位・2位を争うほどに過酷なライドへと変貌しました。

それでも走り切るころには空も晴れ、太陽の暖かさを実感する自転車旅の初日となりました。

 

さて、今日はなにが待ち受けているんだろう?

どんな天気であろうと、どんな過酷なライドになろうと楽しむ!楽しみ尽くす!そんな意気込みで、旅の2日目を走っていこうと思います。

 

~前回のライドはこちら~

チバイチをロードバイクで挑戦!千葉県一周の自転車旅(1日目)後編
チバイチ1日目の後編。突如としてあらわれた暗雲から勢いよく雨粒が落ちてきます。そして、あろうことか雷まで鳴り響く始末。5月とは思えない寒さの中、冷えと眠気に耐えながら銚子市をめざす。人生で1位・2位を争う過酷なライドになりました。

 

stand.fmの音声配信のご案内

夜に音声配信アプリ『stand.fm』で旅の備忘録を兼ねて、ライブ配信をおこないました。

音声はこちら 旅・備忘録Live② 千葉県一周の旅(2&3日目)

過酷なライドで疲れ果てた僕の声を聴くことができます。興味がある人はぜひ!

 

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海沿いの街・銚子をサイクリング

朝5時。鳴り響く目覚ましで、深い眠りの世界から連れ戻されました。もっと寝ていたい。疲れた体にアラーム音はこたえます。

寝ぼけ眼でカーテンを開けると、そこには広がる青空!

銚子市の朝日

ちょうど日の出の時間だったらしく、今まさに太陽が顔を出したところです。

輝く朝日を見たら、がぜんテンションが上がってきた!眠気?昨日の疲れ?どこかに吹き飛んでいきましたよ!

 

そんなわけで、出発の準備にとりかかりましょう。

昨晩は疲れのあまり、最低限の整理整頓だけしかできず、本格的な身支度はこれからです。少しだけ時間がかかりそうですが、快適ライドの下ごしらえと思って取り組もう。

 

干してある衣類を確認すると、バッチリ乾いています。

昨夜の大雨でびしょ濡れになってしまったので、本当であればコインランドリーで洗濯したかったのですが疲労のあまり断念。

温水での軽い手洗い&ファブリーズによる除菌消臭にとどめておいたのです。

 

SPD-SLシューズはどうだろう?靴の中に手を突っ込むと、若干湿っていて履くのを躊躇してしまいます。さすがに完全乾燥は無理だったか…。

悩んだ挙句、宿から最初の目的地である『犬吠埼灯台』までは”島ぞうり”で走ることにしました。いわゆるビーチサンダルです。

そして、SPDーSLシューズはリュックサックに括り付けます。外気にさらすことで、少しでも感想を促す作戦ですが果たしてうまくいくか?

 

時刻は6時30分。千葉県一周自転車旅の2日目、出発の刻がやってきました。

今日の走行計画は”房総半島”をひたすら走り、南房総市の宿まで無事にたどり着く。これだけです。

走行距離は161kmを予定。昨日に引き続き、連日の150km越えロングライドはさすがにキツそうですが、大丈夫でしょう。天気もいいしね!

 

宿をスタートするや否や、すぐに立ち止まります。

銚子市から見える利根川

目の前に広がるのは、昨日のライドで散々お世話になった利根川…ですが、ほんの少し下流に進めば、そこはもう海。ここの水も多少は塩っぽいのだろうか?

小さく写っているのは『銚子大橋』です。クロスバイクで訪れたときは、茨城県側からあの橋を渡って銚子市に入りました。なんだか懐かしいですね。

 

港町なだけあって、たくさんの船が停泊しています。

調子漁港に停泊している船

海沿いはこうでなくっちゃ!…というような光景が広がっていますね。

僕自身、海なし県で育っているので海は”特別なところ”という感覚を強く持っています。泳ぎは達者ではありませんが、眺めるとテンション上がりますよね。

 

さて、房総半島を走る上で大きな助けになるのが、道路にペイントされた『太平洋岸自転車道』の統一ロゴです。

太平洋岸自転車道』の統一ロゴ

太平洋岸自転車道とは?

千葉県銚子市から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各太平洋岸を走り、和歌山市に至る延長1,400kmの自転車道構想のことです。

自転車道沿線は、世界遺産である富士山をはじめ、日本を代表する観光地・景勝地が多数存在するルートとなっています。

参照:太平洋岸自転車道ホームページ

房総半島を走るまで、恥ずかしながら太平洋岸自転車道の存在を知らなかったのですが、もの凄い計画ですね!

この自転車道を利用すれば、銚子市から富津市の金谷港まで、海岸線を迷うことなく走っていけそうです。なんとも心強い!

 

関東最東端・犬吠埼灯台を訪れよう

太平洋岸自転車道のロゴを頼りに走ります。犬吠埼まで残り4.8km!

銚子ジオパークの案内看板

宿から犬吠埼灯台まで10km程度だったので、「そのくらいの距離ならビーチサンダルで大丈夫!」なんて考えていましたが、さすがに走りにくい。

ほんの少し上っている道があったので足に力を込めたら、盛大にペダルを踏み外してしまい爪先を強打しそうになりました。

怪我をしなかったのが不幸中の幸いです。この乗り方はまったく推奨できませんね!素直にSPD-SLシューズを履いておけばよかった…。

 

5月の早朝はまだまだ肌寒いです。

ペダルを回しているので体は温まっているのですが、素足はさすがに冷えてきました。とりあえず、犬吠埼灯台までは我慢しよう。

 

路側帯が広くて快適です。マイペースを維持して走っていけるのは嬉しい。

銚子漁港周辺の道路

ただ、銚子漁港がすぐそばにあるせいか、お魚の死骸が散乱しているところがありました。なんだか生臭い…と思っていたのですが、原因のひとつかもしれません。

踏んづけないように、華麗なハンドルさばきで避けながら進みます。

 

前方に、なにやら背の高い建物が見えたので近寄ってみました。

銚子ポートタワー

調べてみると、ここは『銚子ポートタワー』という施設のようです。

高さ46.95mにある展望室からは、雄大な太平洋、海に流れ込む利根川の河口を眺めることができ、HPでは”海と川の感動的な素晴らしい出会い”と表現されています。

水のある風景を満喫したいという人にはうってつけの場所ですね。

 

きれいに千葉県を一周するため海沿いにある銚子漁港の前をぐるりと走り、再び千葉県道254号に戻ってきました。

千葉県道254号

海岸線!風も穏やかなので、本当に気持ちのいいライドが続きます。道路上にペイントされた”青い矢印”も健在なので、自信を持ってペダルを回していけますね。

 

そして、時刻は7時15分。出発から45分で『犬吠埼灯台』にたどり着きました。

犬吠埼灯台

真っ白な美しい灯台で、別名”白亜の灯台”とも呼ばれているそうです。

全国に16か所しかない『登れる灯台』のひとつで、内部にある99段の螺旋階段を登った先には太平洋を眺める絶景がお出迎えしてくれる…と説明にありました。

 

関東最東端に位置する銚子市犬吠埼は、日本で一番”初日の出が早く見える場所”としても有名です。

地球は地軸が傾いているため、日の出の時刻や早く見える場所は季節・時期と共に変わります。その移り変わりの中で、1月1日にもっとも早く日の出を観測できるのが犬吠埼というわけなんです。

新年早々から盛り上がりそうなスポットですね!

 

ちなみに、入口の脇に設置されている真っ白い郵便ポストですが、投函すると銚子郵便局が風景印を押してくれるそうなんです。

風景印とは?

正式名称は風景入通信日付印。

郵便局に配備されている消印の一種で、局名と押印年月日欄と共に、局周辺の名所旧跡にちなむ図柄が描かれている。

参照:Wikipedia

僕自身、「風景印ってのがあるんだな」くらいの認識なんですが、旅先で投函し、風景印の押された手紙を思い出と共に受け取る…なんていうのも素敵じゃありません?

 

さて、犬吠埼灯台を見学するか!…と思ったのですが、参観時間が8時半からだったため、灯台に続く入口の門は固く閉ざされていました。

まだまだ待ち時間はあるし、今日これからの道のりも先は長い。迷いましたが、改めて訪れる決意をして、出発することにしました。

 

僕のような貧脚が長距離を走る自転車旅を計画した場合、時間を使った観光はほとんどおこなえません。素通りか、よくて今回のように外側を眺めて立ち去るか…。

でも、それでいいんです。観光するためではなく、千葉県を一周するためにペダルを回しているわけですからね!最優先は走ること。

犬吠埼からの太平洋

無事に目的地にたどり着くことを犬吠埼から見える美しい海に誓い、ストイックな自転車旅の続きを走っていきます。

 

東洋のドーバー・屛風ヶ浦を走る

ここから、本格的なライドを開始します。

ビーチサンダルを脱いで、サドルバッグの天面に括り付けます。靴下を履き、満を持してSPD-SLに足を入れますが、相変わらずの湿り具合。

素足で寒い思いをしながらの奮闘もむなしく、たかだか数十分ではまったく乾きませんでした。仕方ないので気にしない。

 

準備バッチリかと思いきや、ここで重大なミスを発見。昨夜、充電したはずのデジカメ、そのバッテリー残量が少なくなっています。なんでだー!

きちんとケーブルが挿さっていなかったのか、デジカメもしくはケーブル自体の故障なのかわかりませんが、とにかく充電がうまくできていなかったようです。

写真を撮ることは自転車旅の大きな楽しみなので、このままではマズい。とりあえず、モバイルバッテリーに接続して改めて充電を試みます。今日1日はなんとしても持たせる!

 

再び、県道254号を使って房総半島を走っていきましょう。

基本的には海岸線の大きな道路を進んでいくので迷うことは少ないのですが、名洗港海浜公園あたりで若干の迷子。大通りから外れて、袋小路に入ってしまいました。

すぐに引き返し、正規ルートに合流。そこから少し進むと道路が変わり『県道286号・銚子ドーバーライン』を走ることになります。

 

銚子ドーバーラインは、房総半島の景勝地『屛風ヶ浦』の上を走る道路です。

屛風ヶ浦とは、名洗町から隣接市である旭市の刑部岬まで約10kmに渡り続いている断崖で、国の名勝と天然記念物に指定されている場所です。

イギリスとフランスを隔てる『ドーバー海峡』の白い崖を彷彿とさせることから”東洋のドーバー”とも呼ばれているすごいところ。

 

銚子ドーバーラインは一直線の道なのですが、なかなかのアップダウンが続く難所です。

道路の両脇は草木が茂っているので、常に海が見えるわけではありませんが、ときどき現れる”切れ間”からはまさに絶景がお目にかかれます。

肝心のデジカメが充電中だったため、あえて止まって写真は撮りませんでしたが、本当に美しい景色を眺めることができました。

 

屛風ヶ浦の上からの景色で心は癒されましたが、上り坂での体力消耗が激しい。

平坦道が続く千葉県一周の中でも、おそらく唯一の本格的なアップダウンなので、キツいながらも楽しんでいきましょう。

 

約4~5km続いた銚子ドーバーラインを走り切ると、国道126号にぶつかるので左折します。

左手には大きな商業施設『イオンモール銚子』が見えます。あれ、ここ来たことあるな。以前、車で観光したときに立ち寄ったのを思い出しました。

なんとなくでも、知っている道があると安心するものですね。

 

国道126号を走っていると、左手に『銚子電鉄 ぬれ煎餅駅』という場所がありました。ここは銚子名物”ぬれ煎餅”の直売場。いわゆるお土産屋さんですね。

地図で見たときは、「駅の中にある売店かな?」なんて思ったのですが、電車は止まらないので注意してくださいね。

 

打ち上げ花火のきれいに見える岬

なるべくきれいに千葉県を一周したいので、地図を見て、より海沿いを走れる道があれば迷うことなく大通りを外れていきます。

民家や畑の間を縫うような細い道を進んでいくと、T字路にぶつかりました。どちらに進もう?海沿いを走るなら左かな!

 

しばらく走ると、先に進めないどん詰まりだったのですが、眼前には美しい大海原が広がっていました。

大きな建造物や駐車場もあり、ちょこちょこと人もいます。どうやら、偶然にも有名な観光スポットにたどり着いたみたいですね。

調べてみると、そこは屛風ヶ浦南端に位置する『刑部岬』という場所でした。

 

せっかくなのでウロウロしてみると、さっそくなにやら発見!近づいてみよう。

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の記念碑

そこに立っていたのは『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の記念碑でした。透明なボードに描かれた花火が、まるで青空に打ち上っているようです。

 

特徴的なタイトル…これって、少し前に公開したアニメ映画?記念碑をよく見ると”映画ロケ地”と書いてありました。

スマートフォンを華麗に操作すると、この作品は1993年にドラマ、1995年に映画が公開されており、アニメ映画はそれらをもとにした作品ということがわかりました。

 

そして、記念碑の先にあるのは”恋する灯台”に認定されている『飯岡灯台』です。

恋する灯台ってなんだ?…と思う人は自身でお調べいただきたいのですが、要するに美しい景観を楽しめるカップルご用達の素敵な灯台ということでしょう。

刑部岬からは、房総半島のかなたに沈む夕日を眺め、暗くなってからは太平洋に浮かぶ漁船と街の灯りがロマンチックな夜景を演出してくれるそうです。

 

さて、最後に絶景スポット『飯岡刑部岬展望館〜光と風〜』に行ってみよう!ロードバイクを担いで、階段を上ります。しんどいですが我慢…我慢…。

飯岡刑部岬展望館〜光と風〜からの眺め

なんと素晴らしい!疲れも吹き飛ぶ美しい景色が目に飛び込んできました。

この眺めは『日本の朝日百選』『日本の夕陽百選』『日本の夜景遺産』『日本の夜景100選』『関東の富士見百景』に選ばれているそうです。

すごくないですか?どの時間に訪れても、最高の癒し体験ができますね!

 

せっかく担いできたので、記念撮影しておこう。

飯岡刑部岬展望館〜光と風〜からの眺め

ロードバイクと、これから走るであろう房総半島の街並み。最高です。

本当に偶然訪れた刑部岬で、いい思い出を作ることができました。テンションも上がってきたので、この勢いのまま走りだそう!

 

進め!飯岡九十九里自転車道線

宿を出発してから2時間が過ぎ、走行距離はもう少しで30kmというところ。

Googleマップで調べた本日の走行距離は約161kmなので、まだ序盤も序盤です。気を引き締めないといけませんね。

 

国道126号を進むと『飯岡九十九里自転車道線』と書かれた、案内看板が現れました。

飯岡九十九里自転車道線の案内看板

旭市から山武郡九十九里町まで続く、一般県道として認定された自転車道。先に紹介した『太平洋岸自転車道』の一部でもあります。

太平洋を見ながら、整備された自転車道を悠々と走っていきます。

飯岡九十九里自転車道線

青い空が気持ちいい。いよいよ、千葉県一周らしくなってきた気がしますね。

 

とにかく道なりに進みますが、気がつくと県道30号・銚子ビーチラインを走っていた李、再び案内看板に誘われて飯岡九十九里自転車道を走ったり…を繰り返します。

案内看板を三度見つけたときは、「これ、合ってる?」と、飯岡九十九里自転車道に対して妙な疑いをかけてしまいましたが、行くしかありません。

 

半信半疑でペダルを回していると、とてつもない砂利道に遭遇。ここを走れと!?

飯岡九十九里自転車道線

おそるおそる自転車を押して歩くと、舗装された道があったので一安心。

突き当りに車がたくさん止まっている駐車場がありました。どうやら『中谷里海水公園』といい、このあたりの海はサーフィンのメッカだそうです。

 

Googleマップにも載っていない海沿いの自転車道を往く。

飯岡九十九里自転車道線

道路上に見える白いものは、なんと貝殻!なぜか無数に落ちていて、先に進むとさらに増えます。

この貝殻が曲者。割れた先が鋭利になっているものもあるので、うっかり踏むとタイヤに突き刺さってパンクしそうです。上手に避けながら走ろう。

 

そして、次に立ちはだかるのは積もり積もった砂。

砂が積もった飯岡九十九里自転車道線

もはや、砂浜と一体化しています。貝殻のときも思ったけど、どのようにして自転車道までやってくるんだろうか。風で飛ばされてくるのかな?

砂の上を走るとなると、伊豆大島の”裏砂漠”を思い出しますね。黒い砂…正確にはスコリアと呼ばれる火山灰の上を歩いたっけ。

強風見舞う島ライド!ロードバイクで伊豆大島を一周してきました(その1)
島を走りたい!という気持ちが高まり、人生2回目となる伊豆大島を訪れました。今回はロードバイクで島一周に挑戦。船を降りると、そこに待ち受けていたのは風!向かい風に負けず走ります。日本で唯一の砂漠をこの目にしたときは感動しました。

 

なんとなく押し固められてそうだったので、妙な冒険心、出来心で自転車に乗ったまま突っ込んでみました。案の定、コケました。

当たり前なんですが砂は柔らかく、踏み入れた瞬間にタイヤがずるりとすべり横転。右膝を自転車のフレームに強打しました。めちゃくちゃ痛い!

しまった、自分はなにをやっているんだろう?千葉県一周を達成するための最大の敵は怪我や自転車の故障。リスクのある行動は慎もう…。

 

海沿いの自転車道を離れて、県道30号・九十九里ビーチラインを使って進んでいきます…が、この道が本当に走りにくい。

車道、路側帯の幅が狭く、普通に走っていても車との距離が近くておっかない。その割に交通量もあるので気が抜けない道路です。

 

そして、今日の最大の難敵は””です。海沿いだからなのか、強い向かい風にさらされて、思うように前に進みません。

この風には1日を通して悩まされることになります。体力の消耗はもちろん、体に重大なダメージを負うことになります…が、それはもう少し先の話。後編に続く。

 

~次回のライドはこちら~

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