クロスバイクで自転車旅!しまなみ海道と淡路島を走る(準備編&0日目)

瀬戸内しまなみ海道地図 自転車ライド

待ちに待った2018年の夏休み!

昨年は埼玉県から山梨県まで、初の”自転車ひとり旅”に出かけました。あの夏の楽しさが、今の自転車ライフにつながっていることは間違いありません。

 

今年の夏休みも最高な思い出を作るために、楽しい自転車旅を計画しました!

言わずと知れたサイクリストの聖地『瀬戸内しまなみ海道』、日本発祥の地『淡路島』を走る贅沢な2本立てライドです。

それでは、4泊5日に渡る真夏の自転車旅に出かけましょう!

 

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しまなみ海道と淡路島

まずは、今回の自転車旅の舞台となる『瀬戸内しまなみ海道』と『淡路島』についてお話していきましょう。

どちらも、サイクリストの間では有名なスポットです。

 

瀬戸内しまなみ海道(広島県~愛媛県)

本州と四国を結ぶ道路で、正式名称は『西瀬戸自動車道』といいます。

本州側からは、広島県尾道市が始点になります。瀬戸内海に浮かぶ6つの島を、そこに架かる橋で渡り、四国側の始点である愛媛県今治市まで走る道路です。

 

雰囲気が伝われば…と、簡単ですが地図を作ってみました。

瀬戸内しまなみ海道地図

前半の向島、因島、生口島は広島県です。そして、生口島と大三島に架かる『多々羅大橋』を境にして愛媛県となります。

 

瀬戸内海は日本最大の内海で、700以上の島が浮かぶ多島海です。

しまなみ海道に整備された約70kmのサイクリングロードでは、その美しい瀬戸内海を眺めながら海を渡ることができます。

日本ではじめての『海峡を横断できる自転車道』としても有名。自転車で海を渡るなんて、考えただけでもワクワクしませんか?

 

淡路島(兵庫県)

淡路島は、本州と『明石海峡大橋』で、四国と『大鳴門橋』で繋がっている瀬戸内海で最大面積の島になります。

淡路島地図

伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)による『国生み神話』が伝わっており、日本で最初にできた島、日本発祥の地ともいわれています。

 

その一周は約150kmです。

淡路島をぐるり一周することを『アワイチ』といい、適度な走行距離、美しい景観、豊富な観光スポットも相まって、サイクリストの聖地として親しまれています。

 

余談ですが、滋賀県にある日本最大の湖『琵琶湖』と淡路島、妙に形が似ています。琵琶湖の地面をそっくり瀬戸内海に持ってきたようです。

琵琶湖一周は約200kmあるので淡路島よりひと回り大きいのですが、なんだかおもしろいですね。言い伝えとか伝説とか、そんなものが残ってそうな空気を感じます。

 

走行計画を立てる

トータルで4泊5日の自転車旅なので、かなりの長丁場。

1日目と2日目は『瀬戸内しまなみ海道』を、3日目は『淡路島』を走るのが、主な走行計画になります。

 

0日目:自宅⇒広島県尾道市(約770km)※車

まずは、本州側の起点である『広島県尾道市』までの交通手段を考えます。

最初は新幹線での輪行を検討していたのですが、淡路島までの移動も考慮すると少し面倒。もっとフレキシブルに動きたい!…ということで、車を使うことにしました。

 

自宅から尾道市までは、距離にして約770km!約10時間の長距離&長時間ドライブです。

お盆休み初日ということもあり、交通渋滞が発生することは容易に想像できます。当日はもっと時間がかかるかもしれない。覚悟しておかなければなりませんね。

 

仕事がおわり次第、すぐさま帰宅して、自宅を出発するのは21時を目安にしました。

無理せずしっかりと休憩をとりながら走って、翌日のお昼ごろには到着する予定です。

 

1日目:尾道市⇒向島⇒因島⇒生口島⇒大三島(約38km)

しまなみ海道のサイクリングロードは約70kmです。その気になれば1日で走り切ることも可能ですが、それではもったいない。

せっかく遠路はるばる訪れるのであれば、観光したり、おいしいグルメを堪能したり、とにかく満喫したい!

そんなわけで、丸2日かけてゆっくり楽しむことにしました。

 

お昼ごろに尾道市に到着。尾道駅周辺のコインパーキングに車を止めて、しまなみ海道を走るサイクリングを開始します。

本州から数えて4つ目の島である愛媛県の『大三島』が目的地です。

距離は約38kmなので、普通に走って3時間くらいで宿に到着するでしょう。お昼にスタートできれば、観光する時間もたくさんありますよね。

 

2日目:大三島⇒伯方島⇒大島⇒愛媛県今治市(約35km)

走行距離は1日目と同じくらいです。

午前中から走ることができるので、観光スポットを余すことなく楽しんでいきたいと思います。

 

気になるところは、大三島の『道の駅 多々羅しまなみ公園』にある”サイクリストの聖地”と書かれた石碑です。

多くのサイクリストがこの場所で記念撮影をしている有名な場所。ぜひ訪れよう。

 

そして、最後の島である大島では『亀老山展望公園』から瀬戸内海を一望したいと考えています。

高いところに位置するので当然ヒルクライムになりますが、基本的には平坦道が続くしまなみ海道を2日通して走るわけです。

たまには上り坂で足に刺激を与えるのもいいでしょう!

 

帰路を自走はさすがに厳しいので、今治市と尾道市を結ぶ高速バスを利用します。自転車を積むこともできるようなので、これでサクッと戻る予定。

その日のうちに淡路島の近くまで移動して、翌日のライドに備えます。

 

3日目:淡路島(約150km?)

朝イチからサイクリング。できれば淡路島一周・通称『アワイチ』に挑戦したい!

アップダウンもある道のりを約150km走るのは、生半可ではありません。以降の予定もあるので、淡路島に使えるのは1日かぎり。

 

あまり無茶はできないので、体力・気力と相談しながら決めていきましょう。

国生みの伝承が伝わる島なだけあって、立ち寄りたいスポットが目白押し。日本を創造した神さまを祀った『伊弉諾神宮』や聖地『おおころ島神社』では御朱印をいただきたいところ。

 

そういう意味では、無理に一周して観光できないよりも”まったりライド”の方がいいかな?

とりあえず、その場で考えていこう。行き先はすべて自由。それが”ひとり旅”の利点ですし、おもしろいところですよね。

 

4日目~5日目:???

本格的なライドは3日目までです。

それでは、4日目以降はなにをするのか?それは、ぜひ記事内でごらんください!

 

自分の中では、「おそらく生涯最初で最後になるかもしれない体験だ…」という感じで盛り上がっています。

クロスバイクに乗らずとも、これはこれで”自転車旅”と思えることをしてきますね。

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0日目!尾道市に向けてドライブ

いよいよ、しまなみ海道&淡路島を走る4泊5日の自転車旅、その前日になりました。

トラブルで帰宅が遅くなってしまったので、急いで身支度を整えます。忘れ物がないか改めて確認してから、車に乗り込みました。

 

自宅を出発したのは、予定より大幅に遅れた22時30分でした。

広島県尾道市まで約770kmのドライブがはじまります。スムーズに走れても10時間くらいかかる道のりです。

それでも、「翌日のお昼ごろにはたどり着くかな?」なんて考えていました。

 

しかし、その見通しは完全に甘かった。

お盆休みの帰省ラッシュが早くもはじまっているようで、首都高には車が溢れかえっています。東京都を抜けて東名高速道路に入るのだけでも、かなりの時間を費やしてしまいました。

 

出発から3時間半が経過した、深夜2時ごろ。

静岡県に入ったばかりのところで睡魔に勝てず、1回目の休憩。サービスエリアで小1時間ほど仮眠をとります。

車の中で寝るなんて、ひさしぶりだ。

 

座席の背もたれを倒し、横になると一瞬で深い眠りについてしまいました。しばしの休憩です。

うーん…うーん…

時刻未明、暑いのと寝苦しいのとで目を覚ましました。

駐車場に設置されている外灯のわずかなあかりを頼りにスマートフォンを探し出し、時刻を確認してみると、なんと2時間も経っているではないか!

 

アラーム鳴った!?気がつかないほど爆睡していたのか。

寝足りないですが、そろそろ出発しないといけません。なんだか、嫌な予感がしてきたぞ。

 

そして、その嫌な予感は当然のように的中してしまいます。

車に備え付けの古いカーナビの指示に従ったのがよくなかったのか、三重県あたりでなぜか高速道路を降ろされます。

下道を右往左往するはめになりましたが、これは渋滞を回避してくれたのか?

 

カーナビに表示されている”予定到着時間”は、すでに12時をまわっています。

うそでしょ?これ、何時に着くんだ?

長時間の運転で体は疲れているはずなのに、焦りのせいか…おかげか…眠気をまったく感じなくなりました。

 

18時間半、過酷な旅路の果て

時刻は10時30分。自宅を出発してから、ついに12時間が経過してしまいました。

半日経って、ようやく大阪府に入ります。早朝にはたどり着く”通過点”だったはずなんですが、渋滞の影響で予定より4時間くらい遅れていました。

カーナビの”予定到着時間”は、おそろしくて見れません。見たくもありません。

 

ここまでも地獄、そしてこの先も地獄は続きます。

このあたりはとくに帰省ラッシュが激しく、止まったり進んだりの断続的な大渋滞。大阪府を抜けるのに、それだけでなんと2時間以上もかかりました!

お盆休みを舐めていた…

車で移動しようと思ったことを、心の底から後悔します。しかし、とはいえ新幹線輪行もそれはそれで不便がありそう。やはり、今はつらくても車一択だったかな?

 

兵庫県は渋滞もなく快適に走れましたが、安心するのも束の間。岡山県に入ったところで、再び渋滞に巻き込まれます。

広島県まであと一歩、最後の最後でこの大渋滞。泣きそうになります。

 

いや、泣いている場合ではない!

計画していた『尾道駅~大三島までの観光プラン』は、正午に到着することが前提。大幅に遅れてしまった今、そのプランはすべてボツになった…といっても過言ではありません。

狂った計画と共に僕の心も折れそうですが、ここで絶望してしまってはいけない!

 

ハンドルを握りしめながら、なんとか”前向きになれる要素”を探す必要があります。

渋滞で到着時間が遅れてしまったことに、どんな利点があるだろう。

日が暮れてから走っている人なんていないでしょうし、夜のしまなみ海道を独占できる?それはそれで貴重な体験だな。夜景がきれいな可能性だってありますよね。

 

そんなことを考えながらも、過酷なドライブは続きます。そして、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、ついに尾道駅にたどり着きました!

到着時間は17時ちょうど。

自宅を出発してから18時間30分もかかりました。そのうち、サービスエリアに立ち寄っての休憩は3回。睡眠時間は2時間のみです。

なにはともあれ、無事に着いてよかった。感無量。思い残すことはありません。

 

さて、ここからが自転車旅の本番です!燃え尽きている暇はない。

車をコインパーキングに止めて、荷台からクロスバイクを引っ張り出します。リュックサックを背負い、ヘルメットを装着して準備完了!

寝不足が一周まわったせいか、なんだか頭が冴えて、気力がみなぎってきます。

 

すべての観光プランはボツになってしまいましたが、「ここにだけは立ち寄りたい」と強く思う場所がありました。

それは、2つ目の島・因島の『大山神社』と、その境内にある『自転車神社』です。どうです?これはサイクリストとして参拝しておかないと!

 

調べてみると残念なことに”17時閉館”となっていたのですが、一縷の望みをかけて電話してみると、「19時までだったら対応できます」とありがたいお言葉をいただきました。

時刻は17時15分。本来の予定より5時間以上も遅れていましたが、もはや気にしない。

 

尾道駅から大山神社までは約20kmあります。1時間半でたどり着ける?厳しいか?いや、なんとしてもここだけは立ち寄る!

決意を胸にクロスバイクにまたがり、尾道の町に走り出しました。

 

~次回のライドはこちら~

クロスバイクで自転車旅!しまなみ海道と淡路島を走る(1日目)
ついにはじまった『しまなみ海道』を走る自転車旅。最初の目的地は日本で唯一の自転車神社です。ゆっくり観光する余裕はないですが、サイクリストとしてここにだけは立ち寄りたい!瀬戸内海を越えて島を巡る旅、初日の出来事です。

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