クロスバイクで日本横断!太平洋と日本海を結ぶ旅(準備編&0日目)【自宅⇒葛西臨海公園】

日本横断ライド(葛西臨海公園) 自転車ライド

2018年のゴールデンウィーク。

かねてから計画していた『日本横断ライド』を実行に移してきました!

今回は日本横断に向けた準備と0日目ということで、自宅から出発地点である葛西臨海公園までのライドのお話をしたいと思います。

 

太平洋と日本海を結ぶ旅が、今はじまります!

 

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ブログ記事をもとに、大幅な加筆修正を加えた電子書籍です。

興味のある方はご一読ください。

 

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なぜ日本横断なのか?

まずは、なぜ『日本横断ライド』に挑戦しようと思ったのかをお話しします。

理由は単純明快で、とにかくクロスバイクで”遠くまで走る旅”をしてみたかった。そして、明確な目標のもとに計画を立てて、「自分の力で走り切った!」という達成感を味わいたかったんです。

 

目標を決める段階でいろいろなサイクリストの方のブログを見ていると、日本一周や日本を縦に走る縦断の話はよく見かけるのですが、さすがにそんな時間はありません。

使える日程は、5月3日(木)~6日(日)までの4日間。

縦は無理でも横ならどうだろう?

いい閃きだと思い、横断について調べてみるとたくさんの情報が出てきました。僕の思いつくことなんて、すでに先輩サイクリストの方々が実践済みですよね。

 

ふむふむ。関東で”日本横断”といえば、東京都江戸川区の『葛西臨海公園』をスタートして、新潟県上越市の『直江津』をゴールにするのがメジャーなようです。

Googleマップでザックリ調べてみると280kmくらいでした。このくらいの距離なら、宿泊しながら余裕をもって走ればなんとかたどり着けそう。

太平洋と日本海を一本の線で結ぶ。なんとも、ロマンあふれる計画じゃないですか!

 

そういうわけで、日本横断ライドを実行することに決めました。

ここ数回、自宅から葛西臨海公園まで走っていたのは、その出発地点に迷わずスムーズに行けるようにするためです。

 

走行計画を立てる

快適で安全な自転車旅には、具体的な走行計画を立てることが重要です。

葛西臨海公園から直江津までは様々なルートがあるようですが、1泊以上の自転車旅ははじめての経験なので比較的難易度の低いルートをチョイス。

それを踏まえた上で考えた走行計画がこちらです。

 

0日目:自宅⇒葛西臨海公園(約30km)

日本横断ライドの初日ですが、あくまでも出発地点に向かうだけなので0日目とカウント。

2回ほど走っているのでルートはバッチリ。迷う心配はありません。

 

1日目:葛西臨海公園⇒群馬県高崎市(約120km)

距離はありますが、平たんな道のりなので大丈夫でしょう。

葛西臨海公園からは荒川サイクリングロードをひたすら走り、どこかで国道17号に入れば高崎市までたどり着くはず。

 

2日目:群馬県高崎市⇒長野県長野市(約120km)

碓氷川サイクリングロードと国道18号を駆使して走る予定です。途中にある『碓氷峠』が最大の難関かな?避暑地・軽井沢町を越えて、長野市まで走ります。

群馬県と新潟県にまたがる『三国峠』を越えていくルートは難易度が高そうなので今回はスルーします。長いトンネルもあるようなので、ちょっと怖い。

 

3日目:長野県長野市⇒新潟県上越市・直江津港(約65km)

日本横断ライドの最終日。

太平洋と日本海を結ぶ…という壮大な目的があるので、どこか海がきれいに見える場所をゴールにしたいところですが、とりあえず直江津港をめざします。

3日目は疲労も溜まっていると思うので、後半が楽になるように計画を練りました。国道18号をひたすら走ります。

65kmくらいならどんなに疲れていても余裕でしょう。

 

走行ルートについては大まかに把握しておけば大丈夫でしょう。どこをどう走っても、最終的に直江津までたどり着ければいいんだしね。

計画が立ったので、さっそく高崎市と長野市の宿を予約。なるべく安い宿に泊まりたいときは、早いうちから宿を探して確保しておくことが大切です。

 

そして、帰りは新幹線を利用することにしました。時間的にも体力的にも、自走して帰るのは不可能なので文明の利器を頼ることにします。

船、電車での輪行は経験があるのですが、新幹線ははじめて。少し緊張しますが、何事も経験!これでサイクリストとしてまたひとつ成長できますね。

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2泊3日の旅に持っていく道具たち

2泊3日の自転車旅の道具はどのようなものを、どのくらい持っていけばいいのか?これからチャレンジする方は参考にしてみてください。

~身に着けるもの~
・ヘルメット
・サイクルキャップ
・サイクルジャージ
・アンダーウェア
・パッド付きインナーパンツ
・アンダータイツ
・サイクル用ハーフパンツ
・グローブ
・ビンディングシューズ

サイクリング中にする服装と基本的な装備品ですね。

ヘルメットやグローブなど、万が一の事故で自分の身を守ってくれるアイテムは必ず身に着けておきましょう。

 

また、連泊しての自転車旅ということで『パッド付きインナーパンツ』を導入してみました。

お尻部分に柔らかいパッドが入っているので、長時間サイクリングによるお尻の痛みを軽減してくれるアイテム。

 

~自転車に関係するもの~
・輪行道具(輪行袋、エンド金具、フレームカバー、スプロケットカバー)
・パンク修理道具(携帯ポンプ、タイヤレバー、予備チューブ、修理パッチ)
・アーレンキー
・鍵
・レインウェア

正確には”持ち物”ではないのでリストには書いていませんが、今回の自転車旅で特徴的なのは、クロスバイクに取り付けた『ビンディングペダル』でしょう。

ビンディングとは専用のシューズとペダルを固定するシステムのことで、それにより様々な恩恵を受けることができます。もちろん、使いこなせれば…ですけどね。

ビンディングペダルに興味ある人必見!片面SPDの体験談を語る
クロスバイクにビンディングペダルを取り付けてみました。ペダルとシューズを固定するビンディングとは?メリットとデメリットに加えて、初走行で30kmのサイクリングをした体験談を話していきます。立ちゴケは必ずする!間違いない。

 

~衣類、洗面用具、その他~
・予備メガネ
・Tシャツ×2
・アンダータイツ
・ハーフパンツ
・下着×3
・靴下×3
・タオル×2
・ハンドタオル×2
・財布(現金35,000円、クレジットカード、保険証)
・iPhone、充電器
・デジカメ、充電器
・モバイルバッテリー
・洗面具(歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、ボディソープ、洗顔剤)
・髭剃り、シェービングフォーム(小さいもの)
・消臭剤(小さいもの)
・救急用品(絆創膏、オロナイン、頭痛薬)
・日焼け止め
・腕時計
・御朱印帳
・トラベルノート
・新幹線チケット
・ビニール袋

個数が書いていないものはすべて1個です。

身に付けていくものも書き出してありますので『靴下×3』となっていますが、1足は履いていくので、持っていくのは2足となります。

基本的には、その日に着た衣類はすべてその日のうちに洗濯・乾燥することを前提としています。荷物を減らす工夫です。

 

これらの道具を、ドイターの自転車用リュックサックとトピークの大容量サドルバッグ『Back Loader 6L』の中に詰め込んでいきます。

大容量サドルバッグは今回の自転車旅で初導入。結構いいお値段だったのですが、その収納力に魅力を感じて購入しました。

大容量サドルバッグ『Back Loader(バックローダー)6L』をレビュー
たくさんの荷物が入るサドルバッグを探しているという人に向けて、大容量の荷物が入ってとても使いやすいトピークの『Back Loader(バックローダー)6L』をご紹介します。愛用品です!

 

準備が進むに連れて、「本当に行くんだよな?」と、恒例になりつつある不安とドキドキが押し寄せてきます。

宿も予約した。新幹線のチケットも取った。この日のために、新しく装備品も購入した。

もはや、自分の中に”行かない”という選択肢はないのである!

 

0日目~旅立ちは、嵐の朝に

自転車旅で重要なことのひとつが”天気”です。

晴れなのか、雨なのかによって、旅の快適性やテンションがまったく変わります。10日間天気予報をチェックしてみると、なんとGW後半の関東は全体的に雨模様。うそだろ…。

 

ここまで計画・準備をしたからには是が非でも行きたいところですが、2泊3日のほとんどが雨予報だったら中止にしようと思いました。

雨の中の長距離ライドは危険性も高まりますし、なにより面白くない。修行になってしまう。

 

しかし、日にちが経つにつれて天候は回復していき、最終的には”初日だけ午前中が雨”という予報まで盛り返しました。これなら、なんとか行けそうだ!

雨上がりを待ってから出発しようとも考えましたが、それでは高崎市に到着するのが何時になるのかわからない。

雨に打たれるのを覚悟で、予定通り6時に自宅を出発することにしました。

 

そして、当日の朝を迎えました。

カーテンを開けなくても、窓ガラスにぶつかる雨粒の音で外の状況は大体わかりました。うん、凄まじい雨だ。風も強いし、もはや””と言っても過言ではない。

天気予報をチェックしようとおそるおそるテレビをつけると、ニュースでは『5月の嵐』と報道していました。なんと、本当に嵐だったか…。

 

ここで、前日に購入した『ジップロック』が役に立ちます。濡れて困る衣類や電子製品はすべてジップロックの中に入れておきましょう。

ただでさえ雨天ライドは大変なので、「浸水していない?荷物濡れてないかな?」なんて、余計なことに気を回す余裕はありません。出発前に防水対策は完璧にしておきます。

 

これが出発前に撮影した旅の相棒であるクロスバイク『Bianchi ROMA3』です。

Bianchi ROMA3 日本横断ライド仕様

大容量サドルバックがなかなかの存在感を放っていますね。

 

正直なところ尻込みしていますが、待っていても雨は弱くならないので、そろそろ日本横断ライドに出発するとしましょう!

正確には、日本横断ライドの出発地点まで向かいましょう!ですね。

 

まずは、お決まりのルートで東京都江戸川区の『葛西臨海公園』をめざします。江戸川サイクリングロードを市川橋までひたすら直進します。

日本横断ライドまでにビンディング着脱の練習をしようと思っていたのですが、結局できずに当日を迎えてしまいました。

久しぶりのビンディングペダルでしたが、バチン!バチン!と問題なくクリートをはめ込むことができました。イメージトレーニングの成果?

 

それにしても、雨と風が想像以上に強い!そして当然のように向かい風!

上り坂を走っているのではないか?

そう錯覚しそうになるくらい、ペダルを回すのに抵抗があります。まったく前に進まない…どころか、吹き荒れる横殴りの風を受けて、横転しそうになります。

普段は時速20~25kmくらいで走っているのですが、嵐の中ではその半分くらいしかスピードが出ません。出せません。

こいつは、ヤバい。2時間くらいで葛西臨海公園に着く予定でしたが、かなり遅れそう。

 

嵐の中を走っていると、「みんながゆっくり寝ているGW初日の朝っぱらから、自分は一体なにをしているんだ?」という精神状態に陥ります。

しかし、そんな気持ちも走っていれば不思議とパワーに変わる。

クロスバイクに乗ってみたいと思っている方、よく覚えておいてください。これこそが、自転車なのです。

自転車は前にしか進まない。なにがあろうと、ペダルを回すしか道はないのです!

 

わけのわからないテンションになりながらも、雨と風に耐えながら走ります。

そんな中で驚いたのが、こんな嵐の中でもジョギングをしていたり、自転車に乗っていたり、犬の散歩をしている人がいるもんなんですね。

ルーティンを崩さないストイックな人たちにとって、今日も”ただの日常”か。形は違えど、江戸川サイクリングロードに集まった仲間。ひとりじゃないというのは心強い!

 

そうこうしているうちに、千葉県市川市と東京都江戸川区をつなぐ『市川橋』に到着。写真のひとつでも撮りたかったのですが、防水機能のないデジカメを出したら即壊れてしまう。

市川橋を渡り、江戸川サイクリングロードを離れると、そこは大都会・東京の市街地。時間帯のおかげか、雨のせいかわかりませんが、普段よりも交通量が少ないのは幸いでした。

 

ただし、どうしても信号機の数は多くなり、必然的にストップ&ゴーの機会は増えます。

ビンディングの着脱が心配でしたが、「スピードが落ちたら両足のビンディングを外す!」と意識していたおかげで、立ちゴケすることなく順調に走ることができました。

 

そして、出発から約2時間20分のライドの末、無事に葛西臨海公園までたどり着きました!

風は相変わらず強いものの、雨脚はだいぶ弱くなっています。

日本横断ライド(葛西臨海公園)

灰色の空、荒れる太平洋。すったもんだありましたが、ここからようやく日本横断の自転車旅がはじまります!

なんだかすでに満身創痍ですが、楽しんで走っていこう。めざすは群馬県高崎市!

 

【本日のライドデータ】

所要時間 2時間20分
走行時間 2時間00分(-20分)
走行距離 29.36km

 

~次回のライドはこちら~

クロスバイクで日本横断!太平洋と日本海を結ぶ旅(1日目)【葛西臨海公園⇒群馬県高崎市】
葛西臨海公園を出発して、荒川サイクリングロードを走ります。道中、サイクリストの憩いの場である榎本牧場に偶然やってきたので、美味しいジェラートに舌鼓。向かい風が吹き荒れる国道17号で必死になりながらペダルを回します。

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