皆さんはロードバイクでサイクリングをするとき、どんな服装で走っていますか?
おそらく多くの人は、サイクルジャージにレーサーパンツという出で立ちなのではないでしょうか。
この点が、初心者目線で見たときにロードバイクをはじめる敷居が高くなる大きな要因だと個人的には思っています。
「ロードバイクには興味があるけど、あの服装はちょっと・・・」
そんな風に思う初心者の人も多いと思います。
たかだか服装ひとつで素晴らしきサイクリングの世界を体験できないのは非常にもったいない!
今回のテーマは、初心者の人が悩みがちな『サイクリングの服装』についてです。
結論から言うと、動きやすい服装だったらなんでも大丈夫!
それでは、具体的に説明していきましょう。
僕がしているサイクリングの服装
クロスバイクを購入してスポーツ自転車の世界に飛び込みましたが、なんやかんやと4年近くも続いています。
ロードバイクに乗りはじめてからはもうすぐ丸2年が経ち、特徴的なサイクリングはすべてこのブログで紹介しています。
では、いったい僕はどんな服装で走っていると思いますか?
これを読めば、おそらく服装の観点におけるロードバイク入門のハードルは格段にさがると思います。それではご紹介していきましょう!
●Tシャツ
●ステテコ(UNIQLO)
●スポーツタイツ(UNIQLO)
●くるぶしソックス
もうちょっとスポーティになりたいときは、ステテコから黒いハーフパンツに換装します。商品名は失念しましたがこれもUNIQLOの商品です。
冬バージョンと書きましたが、僕は寒いのが苦手なので本格的な真冬や寒い地方では走ったことがないんですよね。
ただ、走っていれば暖かくなりますし、極端な北国でもなければこの装備で十分なはず。僕自身は少なくともこの装備で乗り越えてきました。
●Tシャツ
●ハーフパンツ
●ビーチサンダル
休日に家でゴロゴロしていて、「散歩がてら軽く走りに行くか」と思い立ったときの服装・・・というか完全なる部屋着です。
ロードバイクのペダルはSPD-SLというビンディングペダルですが、ゆっくり走る分にはビーチサンダルでも問題ありません。
こういうときは軽く10kmくらい走れれば満足なので、胸の内に沸き上がった衝動を逃さないように着の身着のままでも走り出すことが大切だと思います。
どうでしょうか?
こんなにもラフな服装でロードバイクを乗り回し、サイクリングを楽しんでおりますよ!
自転車用のカジュアルでカッコいい衣類もあるにはあるんですが、とにかく値段が高いという欠点があります。いいものなのはわかるんですが、金銭的に僕にはUNIQLOが合っています。
僕がこのスタイルに落ち着いたことを分析するに、おそらく2つの理由があります。
ここだけ聞くと、「なんだか寂しいやつ!」と思われてしまいそうですが事実です。
本当の初心者、例えるなら『生まれたてのひな鳥』のときに、ロードバイク乗りの仲間が身近にいたら、サイクルジャージ&レーパンで走るのが当たり前になっていたのでは?そう思います。
基本的にはひとりで走っていた僕は、なんとなく『速い人がする服装』と思ってしまい、自分は自分ということで家にある比較的動きやすい服装でのサイクリングが定着したのでしょう。
僕がスポーツ自転車にのめり込むキッカケになったのは、間違いなく自転車旅のおかげです。
その自転車旅が、僕のサイクリング時の服装にも多大なる影響を与えました。
長距離を何日もかけて走る自転車旅では、当然のことながらコンビニにも寄る、飲食店にも寄る、観光もする、輪行もする。
そんな自転車旅には私服ベースのラフな服装の方が合っていると思います。
旅先でなにかしらのイレギュラーが発生したときに、どちらかといえばサイクルジャージ&レーパンの方が対応力が低そうですしね。
サイクリングに欠かせない装備
ここまで僕のラフなサイクリングの服装について話してきましたが、どんな状況でも必ず身に着ける装備品があります。
●グローブ
これらは交通事故などのアクシデントから身を守ってくれるアイテムです。
自転車で交通事故に遭ってしまったとき、もっとも死に至りやすい損傷部位はどこでしょうか?
そう、頭部です。
自転車事故による頭部損傷における死亡リスクを軽減するためにも、ヘルメットを着用して頭部を守らなければいけないのです。
剝き出しの頭部とヘルメットを着用した頭部では、死亡リスクが4分の1に抑えられるそうです。
ものすごい効果ですよね。
ただし、ここで注意点!ヘルメットのあご紐は必ずきちんと締めましょう!
ヘルメットを着用していても交通事故の衝撃でヘルメットが脱げてしまったら、死亡リスクは軽減されずに剝き出しの頭部とほとんど一緒なのです。
グローブは着用していないからといって死亡リスクが極端に増えるわけではありませんが、交通事故やコントロールミスでの転倒時、思わず手を出してしまう可能性が高いです。
つまり、手は裂傷などによる怪我をしやすい部位。
手は常にハンドルを握っていて路面からの衝撃が伝わるところでもあるので、手のひらに裂傷などを負うとサイクリングの継続に支障が出ます。
そのような事態に陥らないためにも、手を守るグローブは必須だといえますね。もちろん、寒い時期には防寒具としても大活躍します!
ラフな服装のデメリット
僕のように私服をベースにしたラフな服装でサイクリングをしていて、デメリットはないのか?
ハッキリ申し上げますと、最高に気楽!だけど100%快適か?と聞かれたら否!と答えます。それでは詳細を話していきましょう。
②パンツの股下がサドルに引っかかる
①空気抵抗が大きくなる
自転車用ではない一般的なTシャツやハーフパンツなどの衣類は、基本的にヒラヒラして風の抵抗を強く受けてしまいます。
風の抵抗、空気抵抗が大きくなることでロードバイクのスピード、体力の消耗度合いに影響が出てくるのはデメリットですよね。
②パンツの股下がサドルに引っかかる
僕が愛用しているステテコやハーフパンツですが、所詮はルームウェアです。
細身なものを選んでいるとはいえ、自転車用のウェアに比べるとダボダボしており、ロードバイクにまたがるときなど高いサドルに股下が引っかかります。
こらが地味にうっとおしい!
引っかからないようにオーバーアクションでサドルにまたがる必要がありますし、降りるときも注意しないと股下を引っかけてバランスを崩しそうになります。
サイクルジャージ&レーパンの魅力
ラフな服装によるサイクリングは気楽な反面、デメリットもあることがわかりましたね。
サイクリングを快適に楽しみたいのであれば、すべき服装はたったひとつ!自転車用に作られたサイクルウェア、つまりサイクルジャージ&レーパンです。
前項でお話ししたラフな服装によるデメリットも一気に解消!
サイクルウェアは着ると体にピタッとフィットするようにできていて、余計なたるみは一切ありません。これにより空気抵抗の軽減が期待でき、サドルに衣類を引っかける心配もありません。
ロードバイクで走るために設計されているので、機能面も非常に優秀です。
サイクルジャージは、普段の生活ではあまりすることのないロードバイクの乗車姿勢、つまり前傾姿勢をするのに適した形で作られているので着ていてストレスを感じません。
また、背中部分にはバックポケットが付いているので、財布、スマートフォン、補給食、鍵などサイクリングに必要なものを収納することができます。
レーサーパンツは、伸縮性に優れていてペダリングの邪魔になりません。また、お尻部分にはパットが入っていてロードバイクの硬いサドルからお尻を守ってくれます。
実は僕も1着ずつ持っています。
半袖のサイクルジャージです。背中部分が長めに作られていますので、前傾姿勢をとっても背中が見えることはありません。
レーサーパンツは、基本的に下着を履かずに直に装着します。余計な下着を履いて長距離を走っていると、布が擦れてヒリヒリする原因にもなります。
サイクルウェアは快適なサイクリングを約束する最高の衣類ですが、なにか欠点はないのか?
冒頭にもお話ししたように、初心者はなかなかこれを着て街中を走り回ることができないこと。布面積が小さい割に機能美を追求しているので値段が高いということでしょうか。
僕が買ったサイクルウェアも、正確な値段は失念しましたが、上下合わせて2万円近くしたと思います。それでも、安いものをチョイスした結果がそうでした。
ちなみに僕は、サイクルウェアを過去に2回だけ着ています。榛名山ヒルクライムin高崎、Mt.富士ヒルクライムにそれぞれ参加したときです。
こういう大規模なサイクルイベントでは、サイクルウェアを着ていないと逆に浮いてしまうので注意しましょう。
私服ベースの服装で参加するということは、水泳大会にフォーマルスーツで参加するようなものだと勝手に思っています。
おわりに
機能性、快適さを求めるのであれば圧倒的にサイクルジャージ&レーパンの組み合わせが最強ということになります。
しかし、そこに固執してしまうと、これからスポーツ自転車をはじめる初心者の人には重荷にならないか?敷居を高く感じてしまうのではないか?
本来、自転車とはもっと気軽で自由な趣味なはず!
そう思って、今回はサイクリングの服装についてのお話ししました。服装でつまづきそうな人の足元からハードルを取り除いてあげることができたのなら嬉しいです。
走ることに特化したサイクルウェアを身にまとい、ロードレースで戦っているプロ選手を見ると本当にカッコいいですよね。
僕もハルヒルではじめてサイクルウェアに袖を通したときは、本当にワクワクしました。それくらい僕の中でサイクルジャージは誇らしいユニフォームです。
とはいえ、それが日常のサイクリングに結び付かない人もたくさんいると思います。
僕の考えとしては、服装なんてのは動きやすくて自分に合っていればなんでもいいんだと思います。
それは、僕の服装を見てもらえれば伝わったはず。
僕たちは初心者サイクリストです。着の身着のまま走り出して、とにかく自転車を、サイクリングを存分に楽しみましょう!
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