ロードバイクで走る伊豆大島一周サイクリング、後半戦に突入です。
出発から3時間ほど走り、26km地点の『月と砂漠ライン入口』までやってきました。
次にめざすのは島の南部にある『波浮港』という風情溢れる漁港です。
風は相変わらず吹き荒れていますが、走っていきましょう!
~前回のライドはこちら~

波浮港、島京梵天、地層切断面…そして完走!
大島公園からかなり上ってきましたが、いよいよお待ちかねのダウンヒルです。
急な下り坂が続きます。おそらく、ここが大島一周道路でもっとも勾配のキツい坂道だろうと後日ガーミンの走行データを見てみると、ズバリでした。
一気に駆け下りていきたいところですが、風が強いのであまりスピードを出すと本当に吹っ飛ばされそうになる。
安全第一、ブレーキングを多用してスピードを制御して走っていきます。
ここ!懐かしい!クロスバイクでしんどい思いをして走ったなぁ…!走ったというか、ずーっと自転車を押しながら歩いていただけなんですけどね。
下り切った先には『筆島』がありました。
海から突き出た筆先のような形をしている岩。荒波に耐えるその姿から別名『神の宿る岩』とも呼ばれているそうです。
筆島見晴台から3kmほど走ると、いよいよ波浮港が見えてきました。
見晴台2連発です。
波浮港、その歴史を調べてみると、元々は『波浮の池』と呼ばれる火山湖でした。
その湖を港として使えるように寛政12年(1800年)から工事がおこなわれ、翌年には波浮港として開港したそうです。
ん?湖だったの?工事って、地面を掘って海と繋げたってこと?確かに、上から見ると昔は湖だった様子がよくわかります。…すごすぎる!
さっそく下りていきましょう!
その前に、波浮港見晴台の向かい側にある『みはらし休憩所』で一休み。
ここ来たかったんですよね。お目当てはこちら。
『伊豆大島牛乳アイス』
これがまた美味いんです。サイクリングで疲労した体に、牛乳のほのかな甘みがすーっと染みわたります。
店主のおじさんも、「今日は風が強いだろう!気をつけろよ?」と身を案じてくれました。とても親切です。
みはらし休憩所の前にはスタンプ台が置かれていたので、労せずして3つ目ゲット!これで記念品のポストカードがもらえるのかな?
休憩を終えたので、颯爽と坂を下って波浮港に到着。
ここも前回のライドで訪れていたのですが、本当に立ち寄っただけなので今回はじっくりと散策してみます。
『鵜飼商店のコロッケ』
注文してから揚げてくれるスタイルなので、ほんの少し待ちますが熱々を食べられます。
とても美味しかった!
待っているときに、先客の方が「今日は風が強いですね」と話しかけてきてくれました。聞くところによると、僕と同じく自転車で一周ライドにチャレンジしているとのこと。
今日は『風が強い』というネタだけで、小1時間くらい語れそうです。
調べたところによると、この波浮港のどこかに美味しいたい焼きが食べられるお店があるらしい。どこだろう?
ウロウロと探しますが見当たらない。ぐるりと一周、鵜飼商店まで戻ってくると、お店の前に貼ってある波浮港の簡易マップが目に入りました。
そのマップによると、お店の名前は『島京梵天』。場所は石段を上った先にあるらしい。
ここがその石段入口。波浮港全体がそうなんですが、この石段はとくに風情を感じますね。
それでは、たい焼きを求めて石段を上ります…と、ここで思いもよらぬ問題が発生。
「しまった…!鍵を忘れた」
たい焼きは食べたい。しかし、自転車を置いていくわけにもいかない。そこから導き出される最適解は?
そう、担ぐ!これしかあるまい!ロードバイクを小粋に肩に担いで、石段を踏破することにしました。
一段一段、上ります。
いくらロードバイクが軽いとはいえ、担いで石段を上るのは容易ではない。SPD-SLシューズを履いているので歩きにくいのも難点です。
この石段、何段くらいあるんだろう?
想像よりずっと長いですが、これもたい焼きのため。
爽やかなカップルとすれ違うときは、「この人は一体?」というような目で見られないように颯爽とした雰囲気を醸し出します。
もういい加減にしてくれ…というところで、ついに石段を上り切りました。キツかった。
古民家を改修したオシャレな外観の『島京梵天』です。
いい味出しています。
そういえば伊豆大島って東京だったな…とか、”梵天”って字面カッコよすぎ…とか考えながら引き戸を開けると、お店の中はカフェのようになっていました。
さっそく注文。
くつろぎの素敵スペース。テーブルにあるのは冷やしたい焼きです。そして、しばらくすると本命の羽根つきたい焼きがやってきました!
すさまじい羽根の大きさ!
注文してから焼いてくれるスタイルなので多少の待ち時間はあるものの、できたてを食べられる幸せ。めちゃくちゃ美味しかったです。
冷やしたい焼きは補給食として買ったつもりだったのですが、我慢できずにその場で完食。エネルギーをバッチリ充電することができました!
波浮港を出発すると、ゴールの元町港までは残り15kmほどです。伊豆大島一周ライドの終わりも近づいてきました。
伊豆大島屈指の絶景スポット『地層切断面』です。
切り出された縞模様の地層が続く道路を走っていると、日本ではないどこか遠くに来たような錯覚すら覚えます。
その見た目から”バームクーヘン”という愛称が付けられているこのスポット、間近で見るとそのスケールの大きさに圧倒されることでしょう。
地層切断面の反対方向は海。天気がいいので眺めは格別ですね。
島がふたつ見えます。パノラマガイドによると『利島』と『新島』…かな?伊豆諸島、いずれは全島走破してみせます!
強風、そして風で巻き上がった花粉という難敵たちと対峙しながらも、ついに元町まで戻ってきました。
そして、次第に建物が増えはじめます。町並みが賑やかになったところで、見覚えのある場所に出ました。
そうです。ライドの出発地点であるゲストハウス『Book Tea Bed』です。…走破?
やったー!なんだか走り足りない気もしますが、ロードバイクでの伊豆大島一周を無事に完走することができました!
【伊豆大島一周のライドデータ】
走行距離 53.02km
所要時間 5時間22分
走行時間 3時間44分(-1時間38分)
総括と1日目のおわり
さて、それでは軽く総括をしてみましょう!
前回のライドは8時間かかりましたが、今回は5時間22分で一周することができました。僕自身の成長もあるでしょうが、これについては装備の違いが大きいでしょう。
前回は重いリュックサックを背負ってクロスバイクで走ったタイム。今回はロードバイク、なおかつ走るのに必要なもの以外持たないという軽量化ぶり。
タイムが縮まるのは至極当然ですよね。
クロスバイクで走ったときは、「自転車天国?坂が多すぎてむしろ地獄だ…」なんて思っていましたが、改めて走るとやはり『天国』以外のなにものでもありませんでした。
伊豆大島、最高すぎます。
いいところは、伊豆大島を一周する道路がとてもよく整備されていること。荒れているところなんてなく、ずっと快適な道路でサイクリストを楽しめます。
交通量が少ないのも大きな魅力。島の人も言っていましたが、本当に車の量が少なくて、自転車で走るにはもってこいの環境です。
大島一周道路沿いには、目の保養になる絶景がたくさんありますし、少し寄り道をすれば『泉津の切通し』『裏砂漠』『波浮港』など、楽しめるスポットもたくさん存在します。
走っていて飽きない。公衆トイレが多かったところも安心できる要因のひとつでした。
注意点としては、島なので普段から風は少し強めらしいところ。今回はとくに台風並みの強風だったので、動いていないと普通に寒かったです。
そして、自動販売機などの補給ポイントはちょこちょこあるんですが、伊豆大島にはコンビニがひとつもないのは注意点ですね。
補給食が必要な人は事前に用意しておきましょう!
最後に伊豆大島を『時計回り』と『反時計回り』の両方で走った感想です。
時計回りは緩い勾配は長く続き、反時計回りはキツい勾配がグワっと短距離続くというようなイメージでおおむね間違いないと思います。
はじめて伊豆大島を走るという人、上り坂は苦手という人は時計回りをオススメします。海もきれいに見える島一周のセオリーですよね。
さて、時刻は13時半になるところ。予想以上に早い完走となってしまいました。
ゲストハウスのチェックインは15時…。どこで時間をつぶそうか?
チェックインまで1時間半ありますが、時間が余ったときの素敵なプランも抜かりなく考えています。
到着したばかりのゲストハウスを出発して、来た道を戻り、到着したのは『伊豆大島火山博物館』という世界にも数少ない火山専門の博物館です。
ここなら伊豆大島への理解度も深められますし一石二鳥でしょう!
さっそく入ろうとすると嫌な予感。そして、的中。入口には『閉館』の案内看板が出されていました。
全然抜かりありました。ショボンとしながら座り込むも、風が冷たくて動いていないとどんどん体温を奪われていく。マズい。とりあえず、どこか屋内に避難しよう。
そして、やってきたのが『大島観光協会』です。朝ぶりですね。
係員の方に事情を説明して、どこかよさそうな施設を紹介してもらおうとしましたが、コロナウイルス感染防止のため屋内施設のほぼすべてが閉館しているとのこと。
そうなの!?御神火温泉、伊豆大島火山博物館もそういう理由での閉館だったのか。コロナウイルスの影響をはじめて目の当たりにした瞬間です。
行く当てがなくなってしまったので、とりあえずブラブラしてみよう。
『元町港船客待合所』
御神火の名を体現したオブジェがカッコいいですね。今考えれば、この中で待っているのがベストだったように思う。
町中を走っていると、昼ご飯を食べていないことを思い出します。腹減った。
タイミングよく飲食店ののぼり旗が見えたので近づいてみると、なんと前回のライドで昼休憩をしたところでした。
なにかの縁だ。ここに入ろう。
いただいたのは、もちろん伊豆大島の郷土料理『べっこう丼』です。べっこうとは、唐辛子醤油に漬け込んだ白身魚の切身のことで、ピリっと辛くてとても美味しい。
そんなこんなでチェックインまで残り30分。ゲストハウスの近くに公園があったので、ここで昼食後のブレイクタイムと洒落こもう。
フォトフレーム風の記念撮影スポットがあったのでパシャリ。太陽で海が輝いています。
ベンチで横になりウトウトしていると、なんだかんだであっという間に15時。
ゲストハウスに向かい、無事にチェックインを済ませて寝床を確保。
大型客船の夜は、いびきや歯ぎしりがにぎやかに飛び交っていたのであまり安眠はできなかった。少し仮眠をして夜に備えることにします。
寝すぎた!?朝か!?なんて慌てて飛び起きましたが時刻は17時半。疲れていたのか、短時間でとても深い眠りについていたようです。
ゲストハウスの方に夕ご飯が食べられそうなお店を聞くと、この辺りで有名な居酒屋さんをいくつか教えてくれました。明日も走るのでお酒はたしなむ程度にしよう。
歩いている道中、きれいなサンセットを見ることができました。
太陽が沈んでいくのを、ただぼーっと眺めている。普段の日常生活の中ではまずやらないようなことですが、旅先の夕日には不思議な力がありますよね。
夕ご飯も済ませて、お店を後にします。
ふと夜空を見上げると、きれいな星空…って、しまった!伊豆大島では星空観測もしたかったんだ!わざわざ撮影用の三脚まで持ってきたのを忘れていた。
夜になったら星がきれいに見えるところまで自転車を走らせよう!と考えていたのですが、お酒を飲んでしまったのでこの計画はボツ。
でも、冷静に考えたら、慣れない島の夜道を走るのは危険ではないか?獣なんかもいるかもしれない。今回は結果オーライということにしておきましょう!
三原山をヒルクライム
翌日は5時半に起床。旅人の朝は早い。
若干お酒が残っていたので二度寝したい衝動に駆られましたが、それではなんおために海を渡ったのかわからん!と自分を鼓舞して飛び起きます。
サクっと準備をしてロードバイクにまたがり、いざ出陣!
早朝からどこに走りに行くのかというと、伊豆大島の中央に位置する『三原山』という山で、島民からは御神火様と崇められている島のシンボルです。
2日目は三原山ヒルクライムにチャレンジしていきます!
朝5時50分、大島観光協会に到着です。
昨日の強風がウソのような穏やかな天気で、島は落ち着きを取り戻したようです。これは最高のコンディションではないか?
元町港から都道207号を走り、めざすは『三原山登山道路』です。この道路を利用して、三原山ヒルクライムを楽しんでいく寸法です。
青い案内看板が出てきたぞー!三原山はここを右ですか、そうですか。…と、なんの疑問も持たずに右折しようとすると目の前に柵が出現。進路を通せんぼしています。
なんだろう?以前の台風の影響で通行止めにでもなっているのか?潔く引き返して別の道から三原山登山道路に合流することにしました。
あとで気づいたのですが、写真の右折路はフェイクで、登山道路への正しい入口は案内看板から100mくらい走ったところにありました。
こんなん絶対引っかからない!?と嘆きながらも、もう少し先まで走ってみるんだったと後悔するのでした。
なにはともあれ、無事に迂廻路を見つけたので三原山登山道路にも合流できそうです。それでは、ヒルクライムを開始しましょう!
あ、ボトルに飲み物を入れ忘れた!と上りはじめた直後に気づきますが、時すでに遅し。夏なら死活問題ですが、涼しいし大丈夫だろう。
ほどなくして、三原山登山道路に合流。とても走りやすい道路です。木々に囲まれているので自然の中を気持ちよく走ることができます。
勾配は8%くらいなので、まだまだ余裕がありますね。
ひたすら上っていきます。勾配がキツいところもありますが、10~12%くらいだったかな?
約6kmほど走ったところで、青い案内看板が出現。そこに書かれた『割れ目火口』という案内に興味を抱きつつも、ヒルクライム中に目的地を変えるわけにもいかない!
とりあえずは、三原山を上ります。
それにしてもいい天気。朝日がまぶしいぜ!
早朝ということもあり、交通量はゼロに等しい。おかげでとても走りやすいです。
道中に何か所か絶景ポイントがあったのですが、ヒルクライム中は足をつけないという縛りを課しているためスルー。
そして、約10kmのヒルクライムを走り抜け、目的地の山頂口展望台に到着しました!
速いか遅いかはわかりませんが、所要時間は約1時間。個人的には思ったより早く上れたという印象でした。
【三原山ヒルクライムのライドデータ】
走行距離 13.19km
所要時間 1時間14分
走行時間 1時間14分(-0分)
山頂口展望台では休憩がてら、素敵な景色を堪能しましょう!
自然の中にある階段を上った先にある展望広場、そこからの原風景。
反対の海側も素晴らしい景色。眼下には元町、そして青い海が広がっています。
「ここまで上ってきたんだな」
自販機で買ったミルクティーを飲みながら悦に浸ります。この瞬間がヒルクライムの醍醐味。
さて、そんじゃあ下山して二度寝しよう!
とはいえ一気に下るのはもったいない。なので、上っている最中に気になった景色やシャッターチャンスがあれば積極的にブレーキをかけていきます。
『三原山新火山展望台』
”新”という割に、案内看板は相当に年季が入っていました。
突如として現れた馬!何頭も放牧されていました。
この馬たちはなんだろう。
そういえば、裏砂漠で『特別保護地区への馬の乗り入れは禁止』と書かれた看板がありましたが、まさか乗馬用?
勾配10%の下り坂を駆け下ります。
交通量が少なく見通しがいいので、比較的安全にダウンヒルを楽しむことができます。
そして、無事にゲストハウスまで到着。
時刻はちょうど8時でした。なんと上りの半分くらいの時間、約30分しかかかりませんでした。あっという間ですね。
さあ、チェックアウトの10時までもう少しくつろいで、それから伊豆大島最後のライドに向かうことにしましょう!
泉津の切通しを見に行こう
二度寝からのシャワーを浴びて、時間通りにチェックアウト。そうしたら、今度はゲストハウス『Book Tea Bed』の”Tea”の部分を楽しみましょう。
ピザ風サンドイッチとアイスコーヒーのセットです。ここのゲストハウス、カフェが隣接しているんですよね。
ちなみに”Book”の部分はというと、大きな本棚に小説やらマンガやら絵本やら写真集やら、多種多様のBookが並べられていて、自由に読むことができます。
今まで宿泊したゲストハウスの中でもトップクラスにオシャレ空間でした。
腹ごしらえも済んだところで、岡田港方面に向かいます。
帰りの高速ジェット船が出船するのは15時なので、それまでには輪行袋にロードバイクを詰めておかなければなりません。
とはいえ、時間はたっぷりあります。まずは、昨日見れなかった『泉津の切通し』に行こう!
都道207号を走ります。
ちなみに、ここが三原山登山道路の入口。朝に発見した青い案内看板から100mくらい走ったところで分岐しています。
昨日走った道のりですが、穏やかな風の中を走るとまた違った雰囲気を感じます。
岡田港を超えて、いくつかのトンネルを抜けた先に目的地の泉津があります。
昨日は気づきませんでしたが、案内看板が立っていたのか!
描かれている女性のイラストは『あんこさん』ですね。あんこさんとは、目上の女性に対する敬称で”お姉さん”が訛ったものらしいです。
そして到着したのがこちら。
『泉津の切通し』
大地に太い根をおろす2本の巨木、その間を階段が続く神秘的な場所です。深い緑色のコケも味わい深い景観を作り出すのに一役買っています。
ロードバイクは柔らかいサドル部分を使って立てかけているので、貴重な樹木に傷は一切つけておりませんのでご安心ください。
階段を上ってみると、太陽の光が当たらないためからひんやりしています。上った先には木々が生い茂っている場所があり、それを確認して引き返しました。
時刻は11時なので、まだ時間はある。せっかくだから大島公園までサイクリングしようと、大島一周道路を走ります。
『大島公園動物園』
火山島である伊豆大島の地形を活かしたダイナミックな景観の動物園だそうです。入園料が無料なので気軽に楽しめますね。
椿園の広場では、昨日見かけた舞台の上であんこさんたちが大島節を踊っていました。伊豆大島の文化を少しでも知れてよかった。
それでは名残惜しいですが、伊豆大島の旅を締めくくるために岡田港に向かいましょう。
来た道を走ります。見晴らしのいいスポットを発見したので最後の記念撮影。そして、都道209号を駆け下りて岡田港に到着です。
岡田港に着いて最初のミッションは、高速ジェット船にロードバイクを持ち込むための手続きをおこなうことです。
船客待合所の受付窓口に向かいますが、室内灯が消えていてやっている気配がない。
あれ?…もしかして!
見慣れない建物があるな…と思っていたら、どうやら船客待合所が新しくなったようです。
3階建ての立派な建物。お土産屋さん、レストランはもちろんのこと、伊豆大島を学べる展示ブースもあり、とても楽しめる作りになっています。
こういうのワクワクしません?昨日今日と伊豆大島を走った思い出がよみがえるようです。
1階にある受付窓口でロードバイクを持ち込む手続きをします。といっても、1,000円払って手荷物用の札をもらうだけなので簡単です。
新船客待合所の裏手にある広場に回り、さっそく輪行袋にインします。この場所、適度な広さがあり、柵もあることから非常に輪行作業がしやすい。
目の付け所はみんな同じのようで、多くのサイクリストが集まり、賑わっていました。
そして、先ほど受付窓口でもらった手荷物札を輪行袋に付ければ、あとは出船を待つだけ。海風が強いので輪行袋の紐を柵に結び、ブラブラすることにします。
昔ながらの食堂『浜のかあちゃんめし』で昼ご飯をいただき、お土産屋さんで船内で食べる用のお菓子と飲み物、そして名物『牛乳煎餅』を購入。素朴な味で美味しいです。
販売カーのおっちゃんから、この旅で2個目となる大島牛乳アイスを買い、日の出浜で座りながら食後のデザートとしていただきます。
海を見ながらアイスを食べていたら、なんだか泣けてきた。なんでだろう?
しばらく海を眺めていましたが、風が強くなってきたので船客待合所に退散。出船の時間が来ました。
大型客船で8時間かかった航路も、この高速ジェット船なら2時間足らずで行き来できます。
乗り込んで、輪行袋を所定の位置に置く。
こんな感じです。大型客船と違って、とくにロープなどで縛られることはないのですが、輪行袋の前にどんどん荷物が置かれていくので倒れる心配はないでしょう。
そして、いよいよ出発のとき。伊豆大島、ありがとう!最高の自転車旅になりました。
おわりに
人生で2回目の伊豆大島一周サイクリング、とても楽しかったです。
初日は強風と花粉に苦しめられたライドになりましたが、無事に一周を走り切り、なおかつ素敵な絶景と美味しい食事&スイーツにも巡り合えて大満足。
欲をいえば、2日目のような穏やかな気候の中で走りたかった!というのは、本当に欲張りになってしまいますね。
サイクリストの聖地・伊豆大島では、毎年9月に『伊豆大島御神火ライド』というサイクリングイベントが開催されています。
2019年は残念ながら台風15号の影響で中止になってしまいましたが、僕もエントリーしていたんですよね。
御神火ライドの『チャレンジコース』は、伊豆大島を一周したあとに三原山を上るという全長73kmのコースとなっています。
いうなれば、僕が今回2日間に分けて走った道のりをギュっと5時間くらいにまとめたようなイメージ。
かなりキツそうですが、エイドステーションにある補給食が美味しいと有名なので、ぜひとも参加してみたいイベントのひとつ。今年こそは無事開催を!
このブログ記事を書いている現在は、コロナウイルスの猛威と戦うために政府が発令した緊急事態宣言が全国に広がり、自粛を余儀なくされています。
このような状況なので、次の自転車旅は少し先になりそうです。
計画していた旅もあったので非常に残念ですが、今は1日でも早い収束を願い、ひとりひとりが感染拡大防止のために行動しなければいけない時期だと理解しています。
楽しく自転車に乗れる日が来るように、サイクリストの皆さま!共にがんばりましょう!
コメント
はじめまして。カスイチ記事でヒットし、面白くてたくさん読ませて頂きました。まだまだ初心者我流のソロライダーですが、色々なコースを参考にさせて頂きます!これからも楽しみにしています♪
コメントありがとうございます!おもしろいなんて言っていただき嬉しいです。
m.kさんは初心者我流ソロライダーさんでしたか!僕と同じですね。
拙いライド日記ですがぜひ参考にしてください。振り返ると結構ムチャもしているので、その辺りは反面教師に!
コロナでなかなか走りにくい状況ですが、三宅島ライド、東北&北海道自転車旅を計画しています。走り終えたらまた記事にしますね(^ ^)これからもよろしくお願いします!
コロナ真っ只中の大島ライド、とても参考になりました。ありがとうございます。
一つ教えていただきたいのですが、ジェット船へ輪行袋で自転車をのせる際、寸法のチェックとはありましたか?東海汽船では「3辺の合計が200cm迄」とアナウンスしてますが、自分のバイクは、規定の大きさよりわずかに大きいので、どんなものかと。 そんなに厳しくは、ないみたいですが、いかがでしたか?
読んでいただき、ありがとうございます!
高速ジェット船での輪行についてですが、メジャー等を使っての厳密な寸法チェックなどはありませんでしたよ。
輪行袋に入っていて、自転車の部位がどこも飛び出してなければ大丈夫だと思います!目に見えて、袋から出てしまっている場合は要相談かな…。
参考になりましたか?なにかあれば、また気軽に聞いてくださいね。
大島ライド、楽しんでください!