気軽に走り出せる相棒に!初心者がクロスバイクをカスタマイズ

街乗り用にカスタマイズしたBianchi(ビアンキ)ROMA3 役立ち情報・体験談

僕にスポーツ自転車の楽しさを教えてくれたクロスバイク『Bianchi(ビアンキ)ROMA3』がリビングでオブジェと化している。

なんなら、ハンドルに物を引っかけるのに重宝してしまっている。

これはいかん!由々しき事態である!

 

この状況を打破するために、クロスバイクとロードバイク、2台持ちの僕が『クロスバイクに乗らなくなってしまった理由』を徹底的に分析。

クロスバイクを見直して『気軽に走り出せる相棒』をコンセプトに愛車をカスタマイズしたのが、今回お話しする汎用化計画の全貌となります!

 

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クロスバイクに乗らなくなった理由

ロードバイクを購入したからクロスバイクに乗らなくなった

これが理由だ!と結論付けるのは、あまりにも短絡的すぎる。

クロスバイクとロードバイクは同じスポーツ自転車にカテゴライズされる乗り物ですが、性質・性能に違いがあるため、最適に使用できる場面が異なるのです。

 

誤解を恐れず簡単に説明すると、クロスバイクは短~中距離のサイクリングや街乗りに適した仕様になっており、ロードバイクは中距離以上のロングライドや競技向けの仕様になっています。

それぞれ1年乗ったときの経過報告がありますので、こちらも参考にしてください。

クロスバイクを買って1年が経過した現状報告
クロスバイクを買って1年が経過しました。車体の状態や走行距離、1年かけて改めて感じたメリットとデメリットをお話ししていきます。購入した道具リスト、買ってよかったものベスト3も参考にしてください。
ロードバイクを買って1年が経過した現状報告
ロードバイクを購入して1年が経ちました。いろいろなところを走った経験を通じて、改めて感じたことをお話しします。ロードバイクに興味がある人、これから乗る人は参考にしてください。

 

このような特徴がありますが、もちろんクロスバイクでロングライドやサイクリングイベントに参加してもまったく問題はありません。

実際に僕自身がクロスバイクでそういう楽しみ方をしているので、断言できます。

しかし、2種類の自転車を比較するのであればこういった特徴が浮き彫りになると思います。

 

長距離ではなく10~20kmくらいを気軽に走る場合はクロスバイクの方が適していると感じていながら、なぜ乗る機会が減ってしまったのか?原因を突き詰めました。

 

リビングに保管してある

もともとクロスバイクは玄関に設置している縦型スタンドで保管していたのですが、ロードバイク購入を機にそのポジションを奪われます。

代わりとなる置き場ですが、屋外で風雨にさらされながらの保管はしたくなかったので、我が家のリビングで厳重に保管することにしました。

これがクロスバイク離れを引き起こした最大の原因でしょう!

 

現状、クロスバイクに乗るためには以下の3つの行程をクリアする必要があります。

①クロスバイクを抱えてリビングを横断する。
②玄関を通るたびに保管されているロードバイクをどかす。
③自転車の隅々まで掃除してからリビングに戻す。

これは面倒くさい。億劫になるのも無理ない話ですよね。

 

ビンディングペダルの存在

クロスバイクに取り付けているビンディングペダルの存在も、クロスバイク離れの一因になっていると分析しました。

ビンディングペダルに興味ある人必見!片面SPDの体験談を語る
クロスバイクにビンディングペダルを取り付けてみました。ペダルとシューズを固定するビンディングとは?メリットとデメリットに加えて、初走行で30kmのサイクリングをした体験談を話していきます。立ちゴケは必ずする!間違いない。

 

長距離を走るロングライドや自転車旅、ヒルクライムのようなスポーティな楽しみ方をするのであればビンディングペダルはその効力を存分に発揮してくれます。

しかし、近所をまったりと走るポタリング、短距離のサイクリング、御朱印やマンホールカードをもらいに行く収集ライドではどうでしょうか?むしろ”足かせ”になると考えました。

 

ビンディング着脱には慣れましたが気は遣いますし、気をつけていても立ちゴケのリスクはどうしてもついて回ります。

靴もビンディング専用シューズを履く必要があるので、走りはじめる前にそれ相応の準備と心構えを強いられることになり、「気軽に走りに行こう!」という気持ちを妨げているように思います。

 

フラットバーハンドルの違和感

ロードバイクに体が慣れてからクロスバイクに乗ってみると、フラットバーハンドルに違和感を覚えます。握りにくく、力が入らない。

どうやら持ち手の間隔が広いようで、ドロップハンドルが肩幅くらいで握るのに対して、フラットバーハンドルはそれより握りこぶし1個分くらい外を握っている感じです。

 

自転車との一体感を高めることで気持ちよくサイクリングができるというもの。ハンドル回りの違和感も原因のひとつと考えられます。

 

汎用化計画!クロスバイクをカスタマイズ

これが僕の愛車『Bianchi(ビアンキ)ROMA3』です。

Bianchi(ビアンキ)ROMA3

スタイリッシュなフレームと光沢のないマットなチェレステカラーが渋い最高のマシン。たくさんの思い出が詰まっています。

カスタマイズというと大げさかもしれませんが、より気軽に、より快適にクロスバイクに乗れるように手を加えていきましょう!

 

片面SPD・片面フラットペダルに交換する

現在付けているのが、シマノの『片面SPDペダル PD-A520』というペダルです。

シマノ 片面SPDペダル PD-A520 シルバー

けっこう古いもので廃版になっているモデルです。このペダルをを新しいものと交換していくことで、クロスバイクの汎用性を高めていきます。

 

購入したのは同じくシマノの『片面SPD・片面フラットペダル PD-EH500』です。

片面SPD・片面フラットペダル PD-EH500

画像だと両方ともフラットな面が上になっているのでわかりにくいですが、ひっくり返すとSPDペダルになっているリバーシブルタイプです。

もっと気軽に乗れるように…ということでSPDペダルを交換しようと思ったのですが、ただのフラットペダルに戻すのにはやはり抵抗がありました。

 

立ちゴケを繰り返してようやく身に着けたビンディング着脱のスキルや習慣が失われてしまうのはもったいない。そこで目を付けたのがこのペダルというわけです。

これなら、距離や状況に応じてSPDペダルとフラットペダルを使い分けられるので、今の自分には合っていると考えました。

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ハンドルを短くカットする

クロスバイクに乗ったときの違和感を払拭するために、ハンドルを見直していきます。こちとら初心者でまったく知識がないので、インターネットを駆使していろいろ調べます。

すると驚きの事実が判明。

基本的に完成車として売られているクロスバイクのハンドルは少し長めに作られていて、ハンドル自体を自分の体に合った長さにカットするのが一般的なんだそうです。

本当に?納車時にそんな説明をされた記憶はないですが、おそらくスポーツ自転車の深淵に一歩踏み込んだ者だけがたどり着ける事実なのでしょう。ゾクゾクしてきたぜ!

 

ハンドルは市販されている『パイプカッター』なる道具を使えば簡単に切れるそうですが、どうしようかな?調べてみると結構いい値段するんですよね。

頻繁に使うものであれば迷わず買うのですが、2回目使うか?それに、僕はこういう”失敗したらと仕返しが付かない作業”が大の苦手なんですよね。

ここは大人しくショップに持参してプロにお任せしとこう!

 

善は急げとクロスバイクをショップに持ち込み、店員さんに事情を説明します。少し迷ったのですが、ハンドルカットと一緒にバーエンドバーも外してもらうことにしました。

カッコよくて好きですし、ヒルクライムを走るのであれば必須アイテムだと思いますが、気軽に走り出す目的のために生まれ変わるのであれば無用の長物。

バーエンドバーのメリットとヒルクライムの3つの魅力
クロスバイクにバーエンドバーを取り付けてみました!乗車のポジションが増えること、ヒルクライムが快適になるなどメリット盛沢山。見た目もカッコよくなるバーエンドバーをヒルクライムの魅力と共にお伝えしていきます。

取り付けたときの思い出がよみがえり寂しくなりますが、新たな進化のためには捨てる勇気も必要でしょう。やってください!

 

翌日、作業終了の時間を見計らって引き取りに行くと、そこには生まれ変わった愛車の姿!全景は最後にお見せするとして、どれくらい短くなったか?ハンドルを見ていきましょう。

BeforeBianchi(ビアンキ)ROMA3』のハンドル

カットする前は端から端まで約25cmです。バーエンドバーを付けているので、これでも納車時から比べると1cmほど持ち手が狭くなっていたんですね。

AfterBianchi(ビアンキ)ROMA3』のハンドルをカット

どうでしょう!端から端まで約20cmなので、片側だけで約5cmも短くなりました。

ハンドルをカットして横幅が少なくなった分、かなり細身になった印象です。よりスタイリッシュでスポーティな形になったように感じました。

 

ハンドルを短くした分だけブレーキレバーやシフトレバーも内側に寄ったため、ワイヤー類が余ってダボついていますが、そこまで気にならないので問題ないでしょう。

ただ、気になることがひとつだけ。ハンドルを短くカットしすぎて、バーエンドバーを取り付ける余裕がなくなってしまいました。

心のどこかで、「いずれまた付けるかも…」なんて考えていましたが、その思いもむなしくバーエンドバーとは無縁な自転車になってしまいました。まぁ、いいか!気にしないことにします。

 

その他のアイテムを取り付ける

ここまで来たら、クロスバイクの汎用化カスタマイズも大詰め!

街乗りだったらボトルケージは2つもいりませんね。外して、相手スペースにこちらのアイテムを取り付けていきます。

モンベルのトライアングルバッグ

モンベルの『トライアングルバッグ』という商品です。トップチューブとシートチューブに取り付ける、いわゆるフレームバッグですね。

こういう小物入れは街乗りではなにかと重宝しそうなので、思い切って購入しました。

 

ハンドル回り、ライトの横には沖縄本島自転車旅のときに購入したガーミン用のフロントマウントを装備しました。

沖縄を走ろう!沖縄本島一周をめざしてサイクリング(準備編&1日目)【那覇市⇒名護市】
沖縄本島を一周する自転車旅の1日目は那覇市でロードバイクをレンタルして、そのまま名護市に向けて出発します。乗り慣れない相棒に苦戦しながらも前に進みます…が、ナイトライドでまさかのアクシデント発生!

余っているし付けておくか…くらいの感覚だったのですが、ロードバイクからガーミンを引っぺがせばクロスバイクの走行記録も蓄積されるのでアリですね。

 

最後にリアライトです。今後、基本的にクロスバイクではサドルバッグを使わない予定なので、納車時に付いていた反射板を元の位置に戻します。

シートステーには愛用のテールライト『キャットアイ セーフティライトOMNI-5』を装備。

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よっしゃ!とりあえず、これでひと段落!カスタマイズしたクロスバイクを見てみましょう。

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完成!生まれ変わったROMA3

こんな感じに仕上がりました!いかがでしょうか?

街乗り用にカスタマイズしたBianchi(ビアンキ)ROMA3

うーん、正直なところあんまりカッコよくないなぁ!ゴテゴテ付けないシンプルなROMA3の方が圧倒的にイケております。

とりあえず、各所をチェックしていきます。まずはハンドル回りから!

街乗り用にカスタマイズしたBianchi(ビアンキ)ROMA3のハンドル回り

すんごい見にくい写真で申し訳ないですが、こんな感じです。

ガーミン、フロントライト、サイコンが取り付いている上に、ハンドルが短くなった分だけレバー類が中央に寄っているのでゴチャゴチャしています…が、この感じ嫌いじゃないぜ!

 

トップチューブバッグは健在です。

トピークの『TriBag All Weather (トライバッグオールウェザー)』

トピークの『TriBag All Weather (トライバッグオールウェザー)』です。収納力は低いですが、子の位置にバッグがあると便利なんですよね。

以前はデジカメを入れていたのですが、最近はより瞬時に写真が撮れるようにストラップをたすき掛けにしているので、その代わりにiPhoneと財布を入れています。

トピーク『TriBag All Weather (トライバッグオールウェザー)』を使ってみた感想
サイクリング中、もっと気軽に写真を撮りたい!そのためには取り出しやすい位置にバッグが必要…ということで、トピークのトップチューブバッグ『TriBag All Weather (トライバッグオールウェザー)』を購入!ご紹介いたします。

 

フレームバッグ、ペダル回りはこのようになりました。

クロスバイクのフレームバッグ

このあたりは結構よい感じな気がします。モンベルのフレームバッグは割と気に入っています。

 

シマノの新しいペダル『片面SPD・片面フラットペダル PD-EH500』ですが、乗ってみないと何ともいえないところですが若干嫌な予感がしています。

どうも回転が悪いようなんですよね。具体的にいうと、ペダルが付いているクランク部分を持って回しても、ペダル自体は回転せず常に同じ方を向いている。この説明で分かるかな?

ロードバイクに付いているシマノのSPD-SLペダル『PD-R9100』や、クロスバイクに元々付いていたペダルは重い方が下を向くようになっていたんですよね。つまり常に同じ位置にある。

 

ベアリングの性能なのかな?繰り返しになりますが、乗ってみないとなんともいえないところではありますが、これは快適性に大きな差を生みそうな気がする。

ある程度乗ったら、こちらのペダルについてもレビューしていきますね。

 

そして、テールライト『キャットアイ セーフティライトOMNI-5です。

キャットアイ セーフティライトOMNI-5

これに関しては不格好と言わざるを得ない!専用マウントでシートステーにもきちんと取り付けられるのですが、いかんせん大きいのでスタイリッシュではない。

とりあえず付けておきますが、いずれは交換していきたいところ。酷評しているようですが、このアイテム自体は大好きですよ!

 

ちなみに、見比べてみるとわかりますが微妙にサドルが高くなっています。ハンドルをカットするときに久しぶりにフィッティングしてもらったんですよね。

そしたら、めちゃくちゃ乗りやすくなりました!体に自転車を合わせるって本当に大切なことなんだと深く実感しました。

 

無事に、気軽に走り出せるクロスバイクにカスタマイズすることができました。あとは、じっくり乗ってみて快適性を満喫したいと思います。さらなる改善点が見つかるかもしれませんしね!

 

置き場所はどうしよう?苦肉の策

気軽に乗るためにはどうしたらいいかを見直し、自分なりにクロスバイクをカスタマイズすることができました。

かなり満足していますが、乗らなくなった最大の原因『リビングに保管してある』をどうにかしないと、結局は今までと同じです。さて、どうしたものか?

 

試しに、本当にダメ元なのですが100均ショップで防水性の自転車カバーを購入。自転車にガバっと被せて風雨から自転車を守るアイテムですね。

駐輪場で実際に被せてみましたが、問題あり!

ひとつは保管の仕方についてです。盗まれないようにフレームと柱を頑丈なチェーンロックで固定しているのですが、そうするとカバーがきちんと全体に被せられなくなる。これはいかん。

そして、「走り出すときはこのカバーどうするの?」という問題。畳めばある程度は小さくなりますが持参するのも嫌だし、カバーだけ家に置きに帰る?面倒。そもそも畳むのも面倒。

 

というわけで、第2作戦を実行しましょう!

気軽に走り出せて、風雨にもさらされず、盗難の恐れも少ないといえば、もうここしかない!ということで保管場所に選んだのが車の荷台です。

僕が所有している車は、タイヤを外さなくてもそのままの形で自転車の載せることができるので、このスペースを使わない手はないでしょう!

 

運転席に影響はないですが、荷台と後部座席は専有してしまう。しかし、めったに人を乗せることもないのでこの問題点には目をつぶることにしました。

ダイソーの便利ベルト

同じく100均ショップで購入したゴムバンドを使って、走行中にクロスバイクが動かないよう一か所だけ固定して保管完了。これなら面倒ではないですね!我ながらいいアイデアだ。

少し不安なのは車内が高温になる夏場での保管。真夏は尋常ではない温度になることが予想されますが、クロスバイクにどんな影響があるのか?

その点については、今後検証が必要ですね。あんまりにもダメージがあるようなら保管方法を見直す必要がありそうです。

とはいえ、とりあえずこれで完了!お疲れさまでした。

 

おわりに

今回、リビングでオブジェと化したクロスバイクをよみがえらせるために四苦八苦してカスタマイズに精を出しましたが、純粋に楽しかったです。

自分が求めるサイクリング、それに適した形に自転車を見直すという作業はとても新鮮で、クロスバイクへの理解度と愛着がさらに高まりました。

 

汎用化計画はまだまだ終わりません。

この状態でたくさん乗り込んで、良し悪しを見つけ出し、さらなる改善を経て最高の街乗りクロスバイクに仕上げたいと思います。

よいアイテムが見つからなかったので今回は断念しましたが、センタースタンドが取り付けたいと思っています。やはり自立させられた方が使い勝手はいいですからね!

 

そんな感じでこれからもクロスバイクを楽しんでいこうと思います。

僕と同じように家で乗らなくなった自転車があれば、「どうして乗らなくなったのか?」ということを分析して、改善してあげてください。

とても楽しいですし、手塩にかけた愛車でおこなうサイクリングは格別ですよ!

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