熱中症とは?予防や応急処置は?夏のサイクリングを楽しむために勉強しよう!

暑い夏は好きですか?

僕は大好きです!照り付ける太陽の下、ペダルを回しながら滝のように汗をかいていると、体がデトックスされている気分になります。

なんとなく、脂肪が燃焼されている気がしますしね。

しかし、夏のサイクリングで注意しなければいけないのが『熱中症』です。

昨今では夏になると毎日のように耳にする言葉ですが、重症化すると命の危険もある恐ろしい症状が引き起こされる病気です。

今回は、『熱中症と対策』について、まとめてみました。

正しい知識を身に付けて、夏のサイクリングを安全に楽しんでいきましょう!

熱中症ってどんな病気?

熱中症とは、高温多湿な環境に身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。

さまざまな症状とは?

熱中症の症状と重症度分類を見ていきましょう。Ⅰ度からⅢ度まであり、数字が大きくなるほど重症になります。

分類Ⅰ度

◆めまい、立ちくらみ、一時的な失神

◆筋肉痛、筋肉のけいれん、こむら返り(手足の筋肉がつる)

◆手足のしびれ、気分の不快

分類Ⅱ度

◆頭痛、吐き気、嘔吐

◆倦怠感、虚脱感、軽い意識障害

分類Ⅲ度

◆意識障害、けいれん、手足の運動障害

◆高体温

このような症状があらわれたら、熱中症にかかっている危険性があります。

熱中症の初期症状としてもっとも多いのは、『めまい、立ちくらみ、一時的な失神』で、これらを『熱失神』と言います。

熱失神のメカニズムとは?

暑さで体温が上昇すると、体にこもった熱を外に逃がして体温を下げようと、皮膚の血管が広がります。

すると、全身を流れる血液の量が減り、血圧が下がり、脳への血流が減少してしまいます。

こうした血流や血圧の変化が生じることで、顔面から血の気が失せ、熱失神の症状を引き起こします。

熱失神により脳への血流が減少すると、一時的に気を失うことがあります。転倒して頭を打つなどの二次被害を防ぐためにも、予防と対策が大切になります。

自転車を含めたスポーツをおこなっているときは、筋肉が熱を発しているため、熱中症のリスクも高まります。

それでは次に、具体的な予防と対策を見ていきましょう。

熱中症の予防と対策

①暑さに体を徐々に慣らす

熱中症は、5月の春先や7月の梅雨明け頃など、急激に気温が高くなるときに発生率が高くなります。これは体が暑さに慣れていないために起こるもの。

逆に言えば、人間の体は徐々に慣らすことで、暑さに強くなることができるのです。

一般的に数日から2週間程度の時間を要すると言われているので、熱くなる前から、軽い運動などをして暑さに慣れておくことが第一の熱中症予防なのです。

②服装に気を付ける

服装は軽装で、吸湿性や通気性のよい素材が理想的です。体の熱を外に逃がしやすくするわけですね。

また、帽子をかぶることで直射日光による頭部の加熱を防いでくれます。ただし、帽子は通気性のよいものでないと、逆に熱くなってしまいます。

サイクルジャージは服装としてパーフェクトですね!サイクルキャップはどうなんだろう?僕が持っているのは、あんまり通気性がよくなさそう…。

③小まめに水分補給をおこなう

体内の水分が失われて起こる『脱水症』は、熱中症のさまざまな症状を誘発する、言わば熱中症の入口。

喉が渇いていなくても、15~20分起きに水分を口にするようにしましょう。

激しい運動で大量の汗をかくと、汗と一緒に塩分が体外に排出されてしまい、水分不足と同時に塩分不足も引き起こしてしまいます。

そのようなときに水を大量に飲むと、かえって体調を崩してしまいます。『水+塩分(食塩や塩タブレット)』や『スポーツドリンク』で、水分と塩分を同時に補給しましょう。

※『水分補給』は、奥が深く重要なことなので別記事に改めてまとめます。

④寝不足や二日酔いに注意

寝不足や二日酔いは熱中症を引き起こすリスクを大きく上げてしまいます。

通気性のよい寝具を使ったり、エアコンや扇風機を利用して睡眠環境を整えることで翌日の熱中症予防になります。

お酒には利尿作用があり、過度の飲酒は脱水症を引き起こします。そのため、炎天下で二日酔いのまま運動などしようものなら、脱水症に拍車がかかってしまいます。

翌日に運動をする予定があるのなら、深酒を避けるのも立派な熱中症予防です。

熱中症になったときの応急処置

しっかり予防したのに、気をつけていたのに熱中症になってしまった…。そんなときの応急処置についてお話します。

①涼しいところで休憩する

クーラーの効いた屋内がベストですが、屋外でしたら木陰など直射日光の当たらないところに移動して体を休ませます。

初期症状で無理をすると重症化につながりますので、異変を感じたら必ず休憩しましょう。

②衣服を緩めて、体を冷やす

涼しいところに移動したら、次は衣服を緩めて風通しを良くします。

氷があれば氷嚢を、なければ濡れタオルを作り、局部にあてて体を冷やします。氷嚢は直接あてず、タオルなどに包んで使用しましょう。

冷やすところは太い血管が通っているところ。具体的には、首、脇の下、鼠径部(足の付け根)です。

③水分補給をする

汗と一緒に失った水分と塩分を補給します。このとき、冷たい飲み物があると理想的。

理由は、体内の温度(深部体温)を下げる効果があること、そして、冷たい飲み物の方が速く体に吸収されるからです。

①~③の応急処置をおこない、そのまま安静にして十分な休憩をとります。症状が回復したら、無理せず帰宅しましょう。

症状が回復しない場合は、救急車を呼び、医療機関で診てもらいます。

熱中症の人を見かけたら?

ここまで読んでいただいた皆さんなら、熱中症予防をおこなった上で、もし熱中症になったとしても自分の体調の変化を敏感に察知して、重症化する前に応急処置ができると思います。

では、一緒に走っている仲間の体調が悪くなったら?ぐったりと横たわる人を見つけたら?

今度は、『自分以外の第三者に熱中症の疑いがある場合』の対処法についてお話します。

①熱中症を疑う症状があるか確認する

最初にお話した熱中症の症状を参考にして、熱中症かどうかを判断します。

②意識があるか声をかける

次にしなければいけないのは、『意識があるか声をかける』ということです。

意識がはっきりしていない場合や呼びかけに対して反応がない(意識がない)場合はすぐに救急車を呼びましょう。

そして、意識の有無にかかわらず応急処置をおこないます。基本的には前述した通りですが、第三者への応急処置ならではのポイントを中心にお話しします。

③安全で涼しいところに移動させる

意識がない場合は、できれば2人以上で慎重に安全で涼しいところに移動させます。

意識があって自分で歩ける場合でも、めまいや立ちくらみにより転倒する恐れがあります。移動するときは必ず体を支えながら付き添いましょう。

④衣服を緩めて、体を冷やす

同性、異性に関係なく、他人の衣服を緩めるのは緊急事態とはいえ難しいところなので、体を冷やすのに支障がなければ無理に緩める必要はありません。

氷嚢や濡れタオルで体を冷やしているときは、なにかしらで風を送ってあげると効果がアップします。

⑤水分・塩分を自力で補給してもらう

ここでのポイントは、”飲ませてあげない”ということ。

これは意地悪ではなく、”自力”で飲んでもらうことで、意識がはっきりしているのかを再確認することができるのです。

しっかりと応対しているように見えても、自力で水分補給ができない場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。

これらの応急処置を、救急車が到着するまで、または症状が回復するまで続けます。

救急車には付き添いとして同乗した方がいいのか?

1番いいのは、状況を知っている人が付き添って、症状や経過を医療機関に直接伝えることですが、それが難しい場合もあります。

そのときは、到着した救急隊員の方に事情を説明してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

熱中症は軽度であれば、適切な応急処置を施すことにより、ほとんどの場合は回復します。

しかし、調子が悪いのに無理をして応急処置が遅れると、重症化して死に至ることもある恐ろしい病気です。

一命をとりとめても、長期入院が必要になったり、後遺症が残るケースもあるため、正しい知識を持って、迅速に適切な対応をおこなうことが大切なのです。

この記事を読んで、熱中症の恐ろしさと適切な応急処置について、少しでも自分の知識にしていただければ嬉しいです。

毎年、夏は必ずやってきます。

そして、夏の暑さの中でしか感じられないサイクリングの良さも間違いなくあります。

熱中症に注意して、太陽の日差しをしっかりと浴び、気持ちのいい汗をかきながら、夏のサイクリングを楽しんでいきましょう!

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