前回のライドで、無事に千葉県一周、通称『チバイチ』を走り遂げました。
並々ならぬ達成感、充実した気持ちが体の中から溢れ出てきます。しかし、今回の自転車旅はまだまだおわりません。
次の目的地は君津市にある『鹿野山九十九展望公園』です。
ここからの眺望はとても美しく、高名な歌人から”天下の奇観”と称されるほど…なんですって。せっかく房総半島を走っているんだから、肉眼で見てみてみたい。
また、山の少ない千葉県において『鹿野山(かのうざん)』はヒルクライマーにとって人気スポット。いわゆる、聖地となっています。
千葉県一周はほとんど平坦道を走っていましたし、ここらへんで上り坂の刺激をいただきたいところですね!
~前回のライドはこちら~
千葉県一周からのヒルクライム
時刻は7時30分。千歳駅に見送られながら、ペダルを踏み出します。
チバイチで途中リタイアしたからこそ出会えた駅。もう二度と来ることはあるまい。さらば!
国道410号を道なりに進んでいきます。
すばらしく天気がいいですね。風も穏やかで最高のサイクリング日和。
道路の両脇ではこれから色づくであろう稲穂が揺れていて、9月下旬という季節、夏のおわりを予感させます。
おお!1回目のチバイチで泊まった宿の近くにあった『道の駅 ローズマリー公園』の案内看板!なんだかとても懐かしく感じます。
吸い寄せられるように右折。500mくらい進んだところで、「あれ?なんで道の駅に向かって走っているんだろう?」と間違いに気がつきます。
引き返して正しいルートを進み、国道128号に乗り継ぎます。
千歳駅から『鹿野山九十九谷展望公園』までは、調べたところ約40kmとのこと。展望公園からの眺めは”千葉眺望100景“にも選ばれており、気象条件を満たせば雲海も楽しめるらしい。
そして、展望公園を越えて『佐貫町駅』まで約12kmを走り、電車輪行で出発の地である蘇我駅まで帰るのが本日のプラン。楽しんでいきましょう。
街中を抜けると海があらわれました。
地図を見てみると『白渚海岸(しらかすかいがん)』のようですね。前回も走りましたが、進む方向が違うとまったく別の道に見えます。
海風を楽しんでいると、ふと我に返り”行きすぎている感覚”に襲われます。あれ?地図でルートを確認したときは、もう少し手前で山の方面に向かった気がするぞ。
立ち止まってスマートフォンの地図アプリを開くと、予感は的中。左折するポイントから2kmくらいオーバーしていました。
素直に引き返し、下三原交差点を右折します。
しばらくお世話になる千葉県道186号。前方にはすでに緑色の山が見えていて、これからのヒルクライムを予感させます。
「おお、もうきたか!」
平坦な道から勾配が少しずつ上がっていき、走りはじめて数100kmのところで5%に達しました。これからの…なんて悠長な話ではなかった。
次第に建物は少なくなり、生い茂る木々が目立つようになってきました。
幅の広い道路はきれいに舗装されている上に、車もあまり走っていないので安心です。しかし、不安なのは予備チューブがないこと。
「パンクしたらどうしよう…?」
どこかの自転車屋でチューブを購入する予定でしたが、道中には見当たりませんでした。
万が一に備えて、穴を塞ぐ”修理パッチ”は持参しています。
しかし、使ったことがないため効果は未知数です。はじめてのアイテムをぶっつけ本番…というのもやはり怖いので、パンクをしないことを願うしかありませんね!
富士ヒルに参加するくらいですし、ヒルクライムは嫌いではありません。
つらい上り坂を走り切ったときの達成感、高いところから眺める景色は本当に感動します。ご褒美とばかりに待っているダウンヒルで風を切るのも爽快ですよね。
しかし、自転車ブロガーとしては難しいところ。
坂を上っているときって、なるべく立ち止まりたくないんですよね。とくに僕のロードバイクはビンディングペダルを装着しているので、上り坂でのリスタートが大変なんです。
そのため、道中の写真を撮らなくなってしまうという問題が発生します。勾配が緩いところだったら走りながらシャッターを切ることもできますが、基本的には難しい。
頭の中でそんなことを考えていると、目の前に看板があらわれました。
『通行注意 落石のおそれ』
いつも思うんですが、上から落ちてきた石をどう対処するのが正解なんだろう?
とにかく、この看板も伊達や酔狂で設置されているわけではないと思うので、警告どおり注意しておこう。全神経を集中。なにかあったら即座に反応してみせる!
アップダウンの山道を往く
コンビニでドリンク補給しておくんだったな…と、若干の後悔を引きずる旅路。
視線の先になにやら建造物があらわれました。なにかの施設かな?しかし、コンビニはおろか自動販売機すらも発見できず、期待は不発におわります。
しかたない!気持ちを切り替えて、先を急ぐとしよう!
木と木が折り重なってトンネルのようになっている道路に向かって、走りはじめました。
しばらく進むと、県道89号とのT字路にぶつかります。右か?左か?確率は2分の1だ!なんて、重要な選択を運任せにするほどギャンブラーではありません。
地図アプリを確認すると、左折が正解ルートだとわかります。文明の利器、頼りになるぜ。道なりに進んでいくと再びT字路。今度は右折して、国道410号に入っていきます。
アップダウン…いや、体感的には”アップアップダウン”という感じの道がひたすら続くので、歯を食いしばりながらペダルを踏み込みます。
勾配自体はそこまで急ではないのですが、長く続くと体に疲労がたまっていきます。
「疲れてきたな…」
したたる汗と一緒に弱音を吐いたところで、なんだかすごい看板を発見。
『日本酪農発祥の地 千葉県酪農のさと』
酪農といえば、牛やヤギを飼育して、牛乳や乳製品を生産する農業形態。ここから日本の酪農が生まれて、全国的に広がっていったのか?何気にすごいところじゃないですか!
山の斜面では、ヤギと思わしき白い動物が牧草を食べていました。なんだか癒されます。
調べによると、中には『酪農資料館』という施設があり、日本の乳文化や牛乳ができる仕組みなんかを学べるようです。
自転車旅の最中なので素通りしますが、機会があればぜひとも立ち寄らせていただこう。もしかしたら、おいしいソフトクリームなんかが食べられるかもしれない。
どうやら『酪農のさと』周辺がヒルクライムのピークだったようで、お待ちかねの下り坂!ダウンヒルの時間です。
闇雲にスピードを出すのは危険なので絶対NGです。しかし、良識の範囲内では飛ばしていこう。
高い木が茂っていて、なおかつ一車線の道路。
見通しが悪いカーブなんかは、とくに注意が必要ですね。安全運転には定評がある僕ですが、それでも慎重に走ります。
開けたところにでたー!
自然が豊かです。使い方が正しいかわかりませんが、なんとなく”原風景”という言葉を思い浮かべました。それにしても、緑一色で目に優しい。
道中、念願のセブンイレブンを発見したので立ち寄ることにします。
補給食とドリンクを買い込み、旅支度は完了です。真夏の炎天下ではないのでそこまで大量の汗はかきませんが、最低限の飲み物を確保しておくのはサイクリストのたしなみ。
先に進むと、再びヒルクライムがはじまりました。
結構な勾配の坂が続いており時速10kmも出ませんが、えっちらおっちら上ります。
昨日はひたすら平坦道を走っていたのにもかかわらず足をつりそうになりました…が、今はその気配はありません。速度は出せないものの、快調です。
約3kmの道のりを30分かけて走ってきました。
小学生算数で学んだ『はじき』の公式に当てはめてみよう。距離3÷時間0.5=速さ6km…か。
ロードバイクに乗っていながらジョギングと同じくらいのスピードしかでていないのは、少々情けない話。しかし、地面に足を着かずに上り切ったということが大切なのです。
そして、あらわれた『君鴨トンネル』を抜けると、君津市に入りました。
なるほど、その名の通り”君津市と鴨川市をまたぐトンネル”だったようですね。ここからは、ダウンヒルがはじまります。
颯爽と坂道を駆け下りていると、きれいな川を見かけたので停車。記念撮影。
二級河川『小糸川』は千葉県で3番目に長い川。そこに架かる『三島大橋』ですね。
真夏に小川を見つけると、「思いっきり飛び込んで水浴びしたい!」なんて考えますが、あとのことを考えると絶対にできない。びちょびちょのまま自転車乗れないし、そもそも泳ぐのが苦手。
橋のおわり、欄干のところになにやら妙な生物を発見しました。手すりにも描かれていたぞ。いったいこれは?
調べてみると、近くの三島神社で年1回おこなわれる祭礼、そこで演じられる『鞨鼓舞(かっこまい)』という踊りでした。
3匹の獅子がお腹に付けた太鼓を打ちながら舞う。なんでも”雨乞い”の意味があるそうです。またひとつ新しい発見がありましたね。
少し走ったところで三島神社の鳥居を見ることができたようですが、スルーしちゃってました。
来た!鹿野山ヒルクライム・秋元口ルート
国道410号は整備されて走りやすい道路。このあたりは車の往来も少なく、ほとんど独走です。ちょこっとしたアップはあるものの、基本的にはダウンヒルなので気持ちがいい!
「このままどこまでも走っていけそうだ…!」
そんな景気のいいことを考えて矢先、なにか嫌な予感が芽生えます。サイクリストの直観が、立ち止まって地図を見ろ…といっている気がする。
虫の知らせに従うと、やはり道を間違えていました。やらかした。
いい感じにリカバリーできないか調べましたが、Y字路を間違えたようなもので、明後日の方向に進んでいた。これは素直に戻るしかありません。
5kmくらい坂を下ってきたという事実に、ちょっとした絶望が心を支配します。しかし、逃げ道はありません。戻るしかないのです。
先ほどまでは頼もしく味方してくれた下り坂が一転、上り坂となって牙をむきます。
なんやかんや20分くらいで、国道410号と国道465号の分かれ道にやってきました。
正規のルートを進んだ先には、青い案内標識に『鹿野山』の名前があらわれた!
残り6.1kmか。道に間違えていなければもう着いていたかも?いや!間違えたからこそ、見えた景色もあるはず。自転車旅ではなにごともプラスにとらえよう。
鹿野山までの道のりは、細かいアップダウンの連続です。
千葉県一周はほとんど平坦道だったのに対して、今日はヒルクライムのバーゲンセール。足が喜んで笑っています。
山を越えるたびに、目的地に近づいている感があるのは楽しい。ついに、九十九谷公園の名前も案内標識に載るようになってきました。
ここまで懇切丁寧に案内されちゃあ、さすがの僕も道に迷うことはないでしょう。
そして、ついに鹿野山の入口に到着しました。
矢印どおり左折した先にある『秋元郵便局』が目印。そうか、ここまでさんざん坂道を上ってきたけど、また上るんだった。物好きにもほどがあるぞ。
この鹿野山は”千葉県ヒルクライマーの聖地”と呼ばれているらしい。
それというのも、千葉県は”日本一平均標高の低い県”なんですって。チーバくんのツイートによると、平均標高45mとのこと。
山地が県の面積の80%以上を占める山国・長野県の平均標高は1,132m。桁が違いますね。
そう、千葉県には高い山がないのだ!これは、上り坂が三度の飯より大好きなヒルクライマーにとっては大きなマイナスです。
そんな中、今まさに目の前に立ちはだかる『鹿野山』は標高379m。ちょうど富士山の10分の1くらいだが、愛宕山に次いで千葉県で標高ナンバー2の山なのである。
鹿野山に向かって、距離や最大標高差、当然ですが見える景色の異なる4つの走行ルートが用意されているため、思う存分ヒルクライムを楽しめる環境が整っています。
今回走るのは、秋元郵便局から九十九谷展望公園まで3.6kmを走る『西猪原ルート』です。
別名・秋元口ルートとも呼ばれていて、「鹿野山の中で一番の激坂!」と声高に叫ばれているサイクリストの方もいるくらいです。
前置きが長くなりましたね。
鹿野山で一番キツいルートくらい走らないと、来た意味がないってもんよ。いざ、実走していきましょう!そ~れ!
千葉県ヒルクライマーの聖地を走る
秋元郵便局を通過して、すぐにペダルが重くなっていくのを感じました。
千葉県ヒルクライマーの聖地に来た!そんな実感が湧きあがってきますが、ものの数秒で異変を察知します。
「あれ?いきなり勾配きつすぎじゃない?」
サイクルコンピューターを見ると、勾配10%前後を表示しています。走りはじめてすぐにこの急勾配か!さすが…としかいいようがありません。
とにかく勾配がきつい。
基本的には勾配10%前後で、下回ることはほとんどありません。それどころか、「またペダルが重くなったぞ…」と感じる場面では13%くらいまで上がっていました。
力を抜いて休めるところがない。鹿野山で最難関コースという触れ込みは伊達じゃないな。
九十九谷という字面を見て、勝手にくねくね道が続く”九十九折り(つづらおり)”を想像していましたが、また意味が違うようです。
道のりはほとんど直線なので、いわゆる”直登”することになります。展望公園までに緩やかな普通のカーブが2つ、角度の急なヘアピンカーブが1つと、全部で3か所しかありません。
何か所もカーブを越えて、それでもおわりのみえない上り坂も震えますが、延々と続く一直線の激坂も上るのに覚悟がいります。
背負ったリュックサック、ロードバイクに括り付けた荷物の重量を差し引いても、鹿野山の上り坂は走りごたえがあります。
ちょうど早歩きくらいの速度、時速5kmくらいしか出すことができません。
これ以上は無理!あんまり力を入れてペダルを踏み込むと、足がつりそうになります。それだけは避けたい。
『上り切るまで地面に足をつかない』
ヒルクライムを走るときの目標です。今回もそのつもりだったんですが、ゴールまで残り数百メートルのところで惜しくもギブアップ!
足つきしてしまいました。
悔しいですが、無理は禁物。ヒルクライムを限界ギリギリまでがんばりすぎると、ビンディングペダルを付けている僕は立ちゴケの恐れがあるんですよね。
休憩して体力を取り戻したら、また先に進みます。そして、ついに『鹿野山九十九谷展望公園』に到着です!
『一時閉鎖のお知らせ』
ええ!うそだろ!?
新型コロナウイルス感染拡大のため、千葉県への緊急事態宣言が解除されるまで一時閉鎖します。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
公園の入口にはロープが張られていて、立ち入ることができなくなっています。残念。
しかたないので、上ってきた道を眺望のいいところまで少し引き返そう。
おお、これはすごい眺めだ。幾重にも連なる山並み、山谷の織りなす景観を総称して『九十九谷』と呼ぶそうです。
九十九谷の絶景をバックにロードバイクをパシャリ。
空は曇っていて走りやすい天候…といえばそうなのですが、高いところで写真を撮るならやはり青空が好ましいところ。
鹿野山ヒルクライム・西猪原ルートの走行タイムは”40分ジャスト”でした。途中で歩いてしまったし、こんなもんでしょう。
3.6kmの道のりを時速5.4kmで走ったことになりますね。
速い人はどれくらいのタイムで上っていくんだろう。15分?それ以下?今回は自分以外に走っている人がいなかったのでわかりませんが、機会があればお供してみたいですね!
まったり過ごしていましたが、目的を達成したことを思い出したのでそろそろ帰路につきます。
今度は”雲海”を見てみたい。そのときは、別のルートから走ってみよう。またひとつ、楽しみという名の目標が増えました。
完結!旅のおわりは輪行で
時刻は12時5分。出発してから6時間が経過しました。
最後の目的地は、富津市にある内房線『佐貫町駅』です。ここから電車で輪行して、今回の自転車旅は完結を迎えるわけですね。
佐貫町駅までは約12km。距離は短いですしほとんどが下り坂なので、それはそれで寂しい気もしますが、あっという間に着いてしまうでしょう。
軽快に坂道を下ります。
オートメイションで進んでいく自転車…ですが、次第にスピードが落ちてきて、ついにはペダルを回さないと走らなくなりました。
そう、上り坂です。まだあったんかい!下り坂爆走モードに入っていたので、予想外にあらわれた上り坂に尻込み。
しかたない。関東最古の寺院である『鹿野山神野寺』のむかいにあった自動販売機でドリンクを購入して、気持ちを切り替えることにしよう。
「…参拝しようかな?」
そう思いましたが、疲れていたので外から眺めるにとどめておきました。
再度出発。ほんの少し上り坂がありましたが、それを越えたら正真正銘ダウンヒル!
上ってきたときの5~6倍くらいの速度で、林道を駆け下りていく。
県道163号・小櫃佐貫停車場線は佐貫町駅の直前まで続いているので、とにかくここを走っていればたどり着けるはず。
1日に4回も道を間違いたくないので、よろしく頼みます。
交差点『佐貫』まであっという間にやってきました。
ここまで来れば、もう少し。変わらず直進していきます。
そして、無事に佐貫町駅に到着しました!
時刻は12時40分を過ぎたところ。
展望公園からたった35分しかかかりませんでした。やはり下り坂があると早い。
千葉県一周、鹿野山ヒルクライムを楽しんだ1泊2日が、おわりを迎え…いや、なにごともなく家に帰るまでが自転車旅ですよね。
油断せず、最後まで気を引き締めて楽しもう!
時刻表によると、約50分後に蘇我行きの電車がくるようです。それを逃したら次の電車を1時間くらい待つはめになるので、是が非でも乗っていきたい。
さっそく輪行の準備に取りかかろう。
その前にお手洗い。歩いていると『佐貫歴史散歩案内板』なるものを見つけました。
手書き風のイラストが可愛らしく、ところ狭しと書かれた情報の多さが目を引きます。
こういうマップを見ながら、ひとつの町をのんびり散策するサイクリングもいいですよね。僕の場合はつい”より遠く”をめざしてしまうので、なかなか実現できていません。
そんなこんなで、ロードバイクを輪行袋に入れおわりました。
さすがにこれだけ回数こなせば手馴れてきますね。自転車に乗るのと同じで、覚えてしまえば早々に忘れることはありません。
駅舎の中にあるベンチに座り、ゆっくりした時間を過ごします。
そして、電車のやってくる時刻が近づいてきました。そろそろ、ホームに移動するとしよう。
蘇我駅行きのホームは階段を渡ったむかいでした。
上りっぱなしの1日でしたが、最後の最後まで上り坂。輪行袋を担いでこの急な階段を上り下りするのが、最後の試練ということか。
転がり落ちないように注意しよう。それにしても、時間に余裕をもって行動してよかった。電車が来る直前だったら、最悪間に合わず、置いていかれたかもしれないぞ。
電車に揺られること約1時間。出発の地である蘇我駅にたどり着きました。
筋肉を弛緩させながら、なにも考えずにただ車窓から流れる景色を見ているだけで目的地まで運んでくれる。電車は本当に便利な乗り物です。
これにて、5月と9月の2回にわたっておこなった千葉県一周の自転車旅は完結となります。
トラブルもありましたが、チバイチを走り切ることができてよかったです。これで”未達成”という心残りをきれいさっぱり解消することができました。
鹿野山ヒルクライムも走っている最中は、本当に”過酷”の一言でした。
しかし、振り返ってみると刺激的で濃密な時間を過ごせたと思っています。ここが自転車趣味の、とくにヒルクライムのおそろしくも楽しいところ。
思い出になると、とたんに悪い記憶や印象がそぎ落とされて、輝かしい部分だけが残ります。こうして、人はエンドレスに山や峠を上るのでしょう。
蘇我駅周辺のコインパーキングに止めた車にロードバイクを積み込みます。
今度は銀輪ではなく、4つのタイヤがついた鉄の塊を操り、家路につきましょう。走っていると、いろいろな思い出が頭の中を巡ります。
またひとつ、人生の財産を増やすことができたかな?そう思いました。
「次はどこを走ろうか?」
そんなことを考えながら家路につくのも、なかなかいいものです。それでは、また!
【本日のライドデータ】
走行距離 68.56km(226.35km)
所要時間 5時間08分
走行時間 4時間41分(-0時間27分)
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