自転車半島宣言!聖地・神奈川県の三浦半島をサイクリング

ヴェルニー公園のロードバイク 自転車ライド

細々と続けている当ブログをかねてから読んでいただき、そしてありがたいことにコメントまでくださる『通りすがりのランドヌール』さんからライドのお誘いをいただきました。

 

ご存じの通り、僕はほとんどのライドが我流の単独行なので、人と走るのは緊張する。

しかし、過去にグループライドに参加したときにも思いましたが、経験者の方と一緒に走ると勉強になることが本当にたくさんあります。

 

2020年、ワンランク上のサイクリストになるためのスキルアップもかねて、『通りすがりのランドヌール』さんにお供させていただくことにしました!

 

スポンサーリンク

”はじめまして”のサイクリング

素敵なライドのお誘いをいただいたのは、実は昨年の12月初旬なのですが、土日に仕事やら所要やらが重なりに重なって、なかなか日程が合わずに気づけば3月。

 

なんとか予定を合わせることができたのが3月8日…だったのですが、まさかの雨予報!

「嘘…だろ…?」

しかし、幸か不幸かコロナウイルスの影響で翌週15日がフリーになったので、1週間延期して実に3ヶ月越しのライドが叶いました。

 

今回、自転車を走らせるのはズバリ!神奈川県の三浦半島!ぐるりと一周しようという計画です。…と偉そうに言いましたが、コースを考えてくれたのはすべてランドヌールさん。

感謝感激でございます!

2013年に鎌倉市、逗子市、葉山町、横須賀市、三浦市の4市1町で開催されたサミットで、三浦半島は「自転車半島宣言」をおこなったそうです。

素晴らしい!以前から走りたいとは思っていましたが、ここまでサイクリングに力を入れていたとは知りませんでした。

 

さて、楽しみにしていたライドの日がやってきました。当日は8時半に横須賀駅近くにあるヴェルニー公園に集合です。

最後にガッツリ走ったのは年末年始に訪れた沖縄以来。それ以降、ほとんどサイクリングに出かけていなかったので愛車にまたがるのも久しぶり。

 

試しに家の前を少し走ってみると、思わず出てしまった「サドル高っ!」という叫び声。

最後にフィッティングしてもらったときに少しサドルを上げていたのですが、それから1~2回しか乗っていなかったので体になじんでいません。

一抹の不安を感じながら、ロードバイクを車に積み込みヴェルニー公園に向かいます。

さすがに、立ちゴケはもうしないよなぁ…?

 

朝早いためか高速道路も空いていて、スムーズに目的地にたどり着くことができました。

車を近隣のコインパーキングに止めて、ヴェルニー公園まで約1.5㎞の距離を自走します。

ヴェルニー公園

公園内への自転車の乗り入れは禁止です。ルールをしっかり守り、自転車から降りて押して歩きましょう。

やたらとカラスが飛んでいて、手すりにズラリと並んでいたカラスたちと一緒に記念撮影しようと思ったらさすがに逃げられました。

 

そんなことをしていると待ち合わせ時間まで残りわずか。

ランドヌールさんに連絡を入れると、すでに着いているということなので駆け足で向かい、ついに感動の対面を果たすことができました。

実は結構緊張していたんですが、とても話しやすい方ですぐに打ち解けることができました。

 

今日のサイクリングの無事を祈願して記念撮影。

ヴェルニー公園のロードバイク

右がランドヌールさんのロードバイク。

この写真ではわかりにくいのですが、フロントライトを3つ装備していたり、獣除け&セルフ鼓舞用のスピーカーが自作のマウントに取り付けられていたり、完全なブルべ仕様。

ハンドル回りの写真も撮らせてもらえばよかった!ロボやメカに憧れる少年心がくすぐられるカッコよさがありました。

シートポストにはサドルバッグの他に輪行袋もくくられているので、すぐにでもブルべに参加できる装備がまとまっています。

 

自転車の話に花を咲かせたあと、グループライド経験が少ない僕のためにハンドサインの確認をおこなっていただき、いよいよ三浦半島サイクリングに出発となりました。

 

海沿い、海の上を行く

まずは、ヴェルニー公園の前を通っている国道16号を走ります。すぐに『小川町』の信号を左に逸れて、よこすか海岸通りに乗ります。

島や半島での醍醐味はやはり海岸線を走ること。海を見ながらのライドは心躍ります。

 

今日は風が少ないのでとても走りやすい!

少し雲が多いですが、ペダルを回している分には寒さを感じません。ちなみに、おたふく手袋のアンダーウェアにサイクルジャージ。その上にウインドブレーカーという恰好です。

 

僕の脚に合わせていただき、時速25~28kmくらいの速度で巡航します。このくらいの速度だったらなんとかついていける。

ランドヌールさん「写真を撮りたかったら遠慮なく言ってくださいね!」

ありがたいお言葉をいただきますが、今はランドヌールさんの後ろを走るのが楽しい!この流れを止めたくなかったので、今回は写真少な目です。

 

順調に走り、国道16号に戻ります。このあたりの道路の両脇には大きなヤシの木が植えられているので南国感を味わえる。ものすごく遠くに来た気分。

緑が多くなってきたな…と思うと、そこは『神奈川県立観音崎公園』でした。

観音崎という地名だけは知っていましたが、ここがそうだったのか。公園内には灯台、博物館、美術館などさまざまな施設があるようで、とても楽しそうな公園ですね。

 

観音崎公園を抜けると、なにやら入り組んだ道。町中を走り、どこにたどり着くんだろうと思っていると、見覚えのある有名スポットが現れました!

浦賀の渡舟

小さな船に乗って対岸まで渡ることができる『浦賀の渡舟』です。

ランドヌールさん「せっかくなので乗っていきましょう!」

昔見た自転車アニメ『南鎌倉高校女子自転車部』ではじめてその存在を知りましたが、まさか自分が乗ることになるとは。粋な計らいに感謝です。

浦賀の渡舟

目の当たりにした渡舟は想像以上に小さい。定員は何人くらいなんだろうか?

もちろんロードバイクも一緒に載せることができ、船の手すりにハンドルをひっかけて固定します。外れて海に落ちないか若干心配でしたが、思いのほか安定していたので大丈夫でした。

料金は大人200円、自転車50円。

ほんの2~3分で対岸に到着。人生最短の船旅はしまなみ海道での『尾道→向島フェリー』でしたが、浦賀渡舟でその記録を見事に更新しました。

クロスバイクで自転車旅!しまなみ海道と淡路島を走る(1日目)
ついにはじまった『しまなみ海道』を走る自転車旅。最初の目的地は日本で唯一の自転車神社です。ゆっくり観光する余裕はないですが、サイクリストとしてここにだけは立ち寄りたい!瀬戸内海を越えて島を巡る旅、初日の出来事です。

 

渡舟を降りてすぐに『叶神社』を発見。三浦半島を調べていたときに見つけた名所ですが今回はスルー。なんとなく、縁起のいい名前なんで好きなんですよね。

 

スイスイと走っていると、「ここが久里浜港ですよ」と教えていただきました。

久里浜港からは千葉県富津市の金谷港まで、東京湾を横断するようにフェリーが出ています。東京湾一周サイクリング、いわゆる『ワンイチ』でお世話になる港です。

ご存じの方も多いと思いますが、東京湾を一周すると約200kmと言われています。近いうちに挑戦して、200kmという夢の大台をクリアしていこう。

 

時刻は10時、出発から約26.5kmのところに金田漁港がありました。

三浦半島の金田漁港

雲はどこかに飛んでいき、すっかり青空。これからどんどん晴れていきそうな気配です。

金田漁港にある『レストランKANEDA』の海鮮丼が絶品らしいのですが、オープンが11時半からと残念ながら少し時間が早かったようです。

ここでは休憩だけにして、昼ご飯はもう少し進んだところで食べることになりました。

 

休憩中にブルべの話をたくさん聞けて、とても勉強になりました。

ブルべとは?

タイムや順位にこだわらず、制限時間内での完走を認定するロングライドのサイクリングイベント。

管轄する組織やルールによってさまざまなものがあるが、基本的には200km、300km、400km、600kmがある。

ちなみに、1年度以内にこれら4つのカテゴリーを完走したものには、『シュペール・ランドヌール(SR)』の称号が与えられる。

聞けば聞くほど、凄まじい世界。果たして飛び込むことができるのだろうか?

冷静に考えてしまうと尻込みしてしまいそうなので、ランドヌールさんのアドバイス通り、とりあえずエントリーする!してから考える!

将来的にはSRの称号をゲットできるように、がんばります。…がんばります!

 

この時期、太陽の当たっているところは暖かいのですが、日陰はまだまだ寒いです。

さぁ、ライドを再開しましょう。

スポンサーリンク

空腹は最高のスパイス

金田漁港からめざすのは、ランドヌールさんが下調べしてくれた『ぼーめん』というお店。

なんだろう?ラーメンの親戚?本州最北端をめざす旅で立ち寄った宮城県白石市では『うーめん』という伝統名産品がありましたが、その類でしょうか?

 

走っていると、前方に上り坂が出現。休憩でフレッシュになっていた脚にはいい刺激だぜ。

なんて考えていると、前方を走るランドヌールさんから「ここが、亜美ちゃん坂ですよ」と教えていただきました。

ここが、かの有名な亜美ちゃん坂!…とはなにか?ご説明しましょう!

サイクリストご用達の自転車アニメ『ろんぐらいだぁす!』(元々はマンガ)の第2話で三浦半島をサイクリングした主人公・倉田亜美がはじめて挑んだ坂道なんです。

 

走ってみた感想は、確かに初心者である主人公がミニベロで走るにはキツい坂でしたが、距離は1kmにも満たないのでそこまで大変ではありませんでした。

そういえば、『ろんぐらいだぁす!』のマンガってまだ連載しているのかな?

アニメ版の成長速度を考えると初心者・倉田亜美は今頃はシュペール・ランドヌールにでもなっているんじゃないか?今度、本屋で探してみよう。

 

ぼーめんに行く前に、少し寄り道して海を眺めます。

三浦半島の大浦海水浴場

大浦海水浴場というところ。海水浴の季節はここも人でにぎわうのかな?

先ほどよりもさらに雲が減り、絶好のサイクリング日和。心なしか、この時期に現れる天敵・花粉も少ないように感じます。

 

そして、待望のぼーめんに到着です。オープンの11時まで残り10分。

三浦半島の景色

裏手にはのどかな風景が広がっています。空高いところには、トンビが優雅に飛んでいる。

 

お店前の看板によると、ぼーめんでは地魚、マダイ、カマスを使った定食が食べれるようです。麺類関係なかった!

三浦半島のぼーめんの地魚フライ定食

そして注文した地魚フライ定食!お値段1,200円!

サイクリングでペコペコになったお腹を見事に満たしてくれました。とても美味しかった!

 

最高の昼ご飯をいただき、少し休憩してから再びロードバイクにまたがります。

ランドヌールさんによると、いいペースで走れているとのこと。本気で走られたら簡単に引き離される!…というポテンシャルを感じながら、なんとかついていけることに喜びを感じる。

そういえば、久しぶりに乗ったらサドルが高く感じましたが、走っているうちにすっかり慣れてしまいました。適正な高さということかな?

 

県道215号で海岸線を走り、次は城ヶ島に向かいます。大きな橋を渡ると、まずは後学のためにおいしい海鮮丼が食べれるお店を教えてもらいました。

城ヶ島のしぶき亭

美味しいマグロ丼で有名な『しぶき亭』というお店。

バイクラックに掛けられたたくさんのロードバイクを見て、サイクリストの間でも人気が高いことがうかがえます。

 

城ヶ島で記念撮影。

三浦半島の城ヶ島

ゴツゴツとした岩肌が特徴的で、とても自然を感じる。釣りをしている人も多い。

 

この城ヶ島までで走った距離は約38.5km、全行程のちょうど半分くらいだそうです。

寂しいですが三浦半島サイクリングも折り返し地点。とは言え、来た道を戻るわけではないのでこの先でどんな景色が見れるのかとても楽しみ。

 

遠くに浮かぶ江ノ島に感動

再び城ヶ島大橋を渡り、三浦半島を北上していきます。景色はきれいですが、交通量が多いところも多いのが三浦半島の特徴でしょうか。

車との距離が近いところも多々あるので注意しないと危ないです。

 

15kmくらい走ると、どうやらお楽しみの時間がやってきたようです。たどり着いたのは、プリンが有名な『カフェ&レストラン マーロウ』というお店。

ここで甘味を食べながら優雅にブレイクタイム!…のはずだったのですが、お昼時だったこともあり店内は激混み。

ものすごく待たされそうなので、別のところに行くことにしました。残念ですが、次に来るときの楽しみがまたひとつできたと考えましょう。

 

とりあえず、鎌倉方面に走ります。海が見える。そして、目線のはるか先には島が…。

「あれ、江ノ島!?」

なんでだろう。妙に感動してしまいました。遠くに見える江ノ島にも、自転車があればスイスイと走っていけるんだろうな。素敵ですよね。

 

甘味を求めてたどり着いたのは、葉山マリーナ。ここはヨット・ボートヤード、整備工場、レストラン、ショップがある複合施設です。

はじめて知ったのですが、ここ葉山は日本ヨット発祥の地だそうです。

泳ぐのは苦手ですが、船は結構好きです。たまにカヤックとか乗りに行きますし、マリンアクティビティも楽しいですよね。

 

葉山マリーナにも、先ほどあきらめたマーロウがあるんですが、ここもプリンを求める人たちで長者の列。これはあかん!今日はプリンの日じゃなかったと素直に退散。

駐車場に止まっていた販売カーでパンが売られていたので、そちらを食すことにしました。

葉山マリーナのBoulangerieEnsembleのパン

お店の名前は『Boulangerie Ensemble』というらしい。

 

インターネットで調べてみたら、鎌倉のパン激戦区である”坂ノ下”というところにあるオシャレなパン屋さんだそうです。

購入したのはブリオッシュブレッサンヌとヴィエノワショコラ。もう、パンの名前からしてオシャレ感が漂っていますよね。

とても美味しかったです!パンは大好きなので、鎌倉をサイクリングした際にはぜひお店にも立ち寄ってみたいと思います。

 

さて、甘味休憩が終わったら三浦半島サイクリングも終盤です。出発地点であるヴェルニー公園に向かいましょう。

元来た道を戻りますが、葉山マリーナの前の道は注意が必要。

歩行者がいると車がすれ違えないほど狭く、それでいて鎌倉に抜ける道がここしかないため、必然的に交通量が多くなるのです。

 

県道207号を戻り、葉山警察署を左折して国道134号に入ります。そしてすぐに、交差点『葉山大道』を右折して県道27号で三浦半島を横断していきましょう。

適度にアップダウンもあるので、ここまでの道のりで脚を使いすぎていたら厳しい道かも。

僕自身も久しぶりのサイクリングだったので結構しんどかったですが、1日通して前を引いてくれているランドヌールさんの前で泣き言はいえない。

元来、気持ちで乗り切るタイプ。気合いだー!

 

そして、出発から6時間40分後、無事にヴェルニー公園に戻ってきました!

ヴェルニー公園のロードバイク

横須賀の軍艦をバックにロードバイク2ショット。

のほほんと談笑をしているとあっという間に時間が過ぎてしまいそうなので、そろそろ帰路につきましょう。

 

僕は横須賀まで車で来たので、輪行で帰宅するランドヌールさんを駅までお見送り。

横須賀駅にはおもしろいものがあるということで行ってみると、『スポーツ自転車組立場所』というスペースがありました。

横須賀駅のスポーツ自転車組立場所

写真が悪すぎてわかりにくいのですが、ロードバイク2台分くらいが組み立てられるスペースが確保されていました。

しかも、空気入れまで置いてある。さすが『自転車半島宣言』は伊達じゃない!

 

そうこうしているうちに、ランドヌールさんの輪行準備が終わり、お礼を言い合いながら解散となりました。

とても楽しい1日でした!

 

おわりに

前々から走りたいと思っていた三浦半島、とても楽しく充実したサイクリングになりました。

ルートや食事処を検討してくれた上に、ずっと前を走っていてくれたランドヌールさんのおかげです。本当にありがとうございました!

 

なんというか、今回、ブログを読んでくれている人と一緒に走れたのは自分としてはかなり感動的な出来事でした。

つたない備忘録のようなブログですが、それでも書き続けることによって人と人とのつながりができた。本当に嬉しいことです。

ひとりで走る楽しさもありますが、やはり人と一緒に走るのはいろいろな発見があって楽しいですよね。そのころを再認識できたライドとなりました。

 

それでは、遅まきながら2020年の走り始めもズバっと決まったところで、今年も素敵なサイクリングライフをエンジョイしていきたいと思います!

今後ともよろしくお願いいたします!

 

【本日のライドデータ】

走行距離 74.35km
所要時間 6時間43分

走行時間 4時間34分(-2時間9分)

コメント

  1. 通りすがりのランドヌール より:

    先日はお付き合いいただきありがとうございます。
    とても走りやすく気持ちの良いライドでしたねw
    気持ち良く為り過ぎて度々の速度超過しまくりは本当に猛省の次第です(-_-;)

    ただ、海岸線でサイコン見ないで走ってしまった時、30㎞以上の巡行についてきた時はやらかした!!と同時についてこれるの!?と驚きました。流石です。

    これに懲りずにまた遊んでやってください(;’∀’)

    • にしき にしき より:

      こちらこそ、ありがとうございました!
      天気もよくて最高のコンディションでしたね。とても楽しい思いをさせていただきました。
      ありましたね!グイグイ加速していくので、本当についていくので精一杯でした。ブルべ参加者の脚力、ハンパないです!
      ぜひぜひ、また走りましょう。お次も30km巡行、望むところですよ!(笑)

タイトルとURLをコピーしました