初参戦!第1回秩父美の山チャレンジヒルクライム(その2)

秩父美の山チャレンジヒルクライム 自転車ライド

前日受付と競技説明会に参加して、ついにイベント当日を迎えました。

今回は、僕がはじめて参加したサイクルイベント『第1回秩父美の山チャレンジヒルクライム』について話をしていきます。

結論から申し上げますと、めちゃくちゃ楽しかった!もちろん緊張もしたのですが、それ以上にとてもいい経験になりました。

自転車の世界がまたひとつ広がりを見せたというところでしょう!

 

~前回のライドはこちら~

初参戦!第1回秩父美の山チャレンジヒルクライム(その1)
サイクルイベントに出てみたい!ということで、埼玉県秩父郡皆野町で開催される『美の山チャレンジヒルクライム』に参加することにしました。初心者がイベントに参加するのは敷居が高く感じますが、勇気を出してエントリー。大会前日の話です。

 

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秩父美の山チャレンジヒルクライムとは?

肝心なことを話忘れていました。

まずは、このヒルクライムイベントの詳細について説明していこうと思います。

秩父美の山チャレンジヒルクライム

定員:200名
参加資格自転車:スポーツタイプのロードバイク、MTB、クロスバイク ※電動アシストタイプの自転車は不可
クラス:
●ジュニアクラス(小学3年生~6年生、中学生)※車種・性別の区分なし
●一般男子(16~29歳/30~39歳/40~49歳/50歳~)※ロードバイク
●一般女子(16~29歳/30~39歳/40歳~)※ロードバイク
●MTB(男子/女子)※MTB、クロスバイク ※年齢制限なし
コース:皆野町役場交差点から美の山公園まで距離6.8km
表彰:各クラス1~3位まで(参加人数によって変更あり)
参加費:7,000円

僕はクロスバイクなのでMTBクラスですね。

最大高低差396mでジュニアから初心者向けのショートヒルクライム。初めてヒルクライムをする方にはぴったりです

エントリーをおこなったサイト『スポエンCYCLE』では、このように紹介されていました。

 

大会当日はジュニアクラスを先頭に、クラスごとに10分の間隔をあけてスタートします。

MTBクラスは最後のスタートなので、ジュニアクラスが走りはじめてから約1時間後のスタートとなるようです。

結構待ち時間があるわけですね。

 

いかに体を冷やさずにベストな状態を維持できるか。コンディションのピークコントロールが重要とみた!戦いは待ち時間からはじまっている!

・・・と、よくわからない知ったかぶりをしながら、当日の朝を迎えました。

 

早く着きすぎた朝は

待ちに待った大会当日の朝。

9時30分から交通規制がはじまると、駐車場がある『いこいの村 ヘリテイジ美の山』への行き来ができなくなってしまうので、早めの9時に到着。

車からクロスバイクを引っ張り出して手早く準備を済ませると、スタート地点である『皆野町役場交差点』まで美の山を駆け下りました。

 

早めの行動を心がけた結果、あまりにも早すぎたのかスタート地点には交通誘導のスタッフと参加者と思しき人が2~3人いるだけ。大会開始までまだ1時間以上あるので無理もない。

ただ待っているだけだと時間を持て余してしまうので、ウォーミングアップを兼ねて美の山周辺を散策することにしました。皆野町にどんどん詳しくなっていくぜ。

ちなみに、漫画や実写ドラマでおなじみの『のだめカンタービレ』の作者・二ノ宮知子先生は、この皆野町出身だそうです。知ってましたか?

 

さ~て、美の山周辺にはなにがあるかな?サクッと行って帰ってこられるような場所…ということで調べてみると、すごいものがあるじゃないですか!

和銅遺跡の和銅モニュメント

巨大な貨幣のモニュメント!そうです。ここ、秩父市黒谷は『日本通過発祥の地』なのです。

和同開珎(わどうかいちん)とは?

西暦708年、武蔵国秩父郡から日本初のニギアカガネ(自然銅)が見つかりました。
献上された朝廷はこれを喜び、年号を『和銅』と改元して、日本最初の貨幣『和同開珎』を発行しました。
その『和銅』が発掘された秩父市黒谷の和銅山を中心とした一帯が『和銅遺跡』です。

和同開珎!その響きが懐かしい!小学生のときかな?教科書に出てきたなぁ。

和同遺跡の近くには、ニギアカガネが御神体として奉られている『聖神社(ひじりじんじゃ)』がありました。和同開珎ゆかりの神社で別名『銭神様』と呼ばれているそうです。

 

神社のお宝である御神宝は銅製のムカデ。

なんでムカデ?と思って調べてみると、お金のことを”御足”という言うそうで、足のたくさんあるムカデは”お金に困らない”として縁起のよい生き物らしい。

 

そんな感じで時間を潰していると・・・もといウォーミングアップに励んでいると、第1ウェーブであるジュニアクラスのスタート時間が迫っています。

急いでスタート地点まで戻ることにしました。

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幕は切って落とされた

戻ってみると、スタート地点はさすがに賑やかになっていました。なんか緊張してきた。

秩父美の山チャレンジヒルクライム

そして、いよいよ『秩父美の山チャレンジヒルクライム』開始です!

ジュニアクラスのスタートを皮切りに、10分おきにスタートしていく参加者たち。

秩父美の山チャレンジヒルクライム

様子を見ていると、スタート直後に立ちゴケしたりパンクをしたり若干のアクシデントが見受けられましたが、おおむね順調に走りはじめているようです。

 

僕の参加しているMTBクラスの出走は最後なので、日向で暖を取りながらジッと待ちます。

はじまってみるとあっという間で、MTBクラスの1つ前にスタートする女性クラスが準備を開始したので、僕も冷えた体を温めようと少し走ることにしました。

うぉー!やるぞー!

なんて気合いを入れながらペダルを回していると、遠くの方でスタッフの人が叫んでいる。それどころか自分の方に小走りで駆け寄ってきている。

 

なんだろう?嫌な予感がしたので近くに行ってみると、「想定より参加人数が少なかったので、女性クラスとMTBクラスを同時にスタートさせます」とのこと。

なにそれ!早く言ってよ!…というか、事前にわかっていたことでは!?なんて思いながら、気を取り直して出走の準備をします。

 

そして、スタートの合図と共に女性クラスとMTBクラスが一斉に走り出しました!

試走したものの、「暗くて怖かった…」くらいの感想しか生まれなかった僕にとっては、はじめて走る道とほとんど変わりません。

作戦もなにもないので、とりあえず焦らずマイペースにペダルを回すようにしました。

 

言うのは簡単ですが、その”マイペースで走る”というのがとても難しい。

ヒルクライムは自分との戦いなので周りの人は関係ないと思っていたのですが、いざスタートしてみると、前を走る人には追いつきたくなるし、後ろを走る人には抜かれたくない。

どうしても競争心が芽生えてしまい、そんな気持ちが僕からマイペースを奪っていきます。

自分ひとりで走るのと、他の参加者の人たちと一緒に走るのって全然違うんだな。

 

そして、個人的には”ヒルクライムあるある”だと思っている『なぜこんなツラいことをやっているのだろう?』状態に突入します。

美の山ヒルクライムは全長6.8kmですが、途方もない道のりに感じる。

それでも、自転車はペダルを回さないと走らないし、走らないと終わらない。自分を奮い立たせて一心不乱に走るのみ!

 

正直なところ上り坂を走るのに必死で、ペース配分とか、タイムとか、どこで誰を抜いて、誰に抜かれたかなんて考えている余裕はありません。

ある意味では集中できている・・・と言えなくもない。

もの凄い心拍数で、心臓がバクバクと音を立てています。口から飛び出ていきそうだ。ゼーゼーと荒く呼吸をするものの酸素が足りない。

常に最軽量ギアで走り、勾配が緩やかなところではなるべく足を休めます。

 

そして、なんとか6.8kmを走り切り、無事にゴールすることができました!

うおー!めちゃくちゃ疲れた…疲れたけど、やったぞー!

 

祝・完走!そして次回は…

11月だというのに汗だくになりながら、なんとかゴールまでたどり着くことができました。

足がガクガクして立っていられない。今日のために設置されたであろうサイクルラックに自転車を引っかけて、とりあえず公園の芝生にダイブ!

喉がカラカラだったので、ドリンクボトルに入った水を一気に飲み干しました。生き返る!ヒルクライム中に水を飲む余裕なんてありませんでしたよ。

 

しばらくボケーっと休んでいると、なにやらテントに列ができていました。

秩父美の山チャレンジヒルクライム

どうやら、完走証をもらえるようです。

発行できるパソコン&プリンターが1台しかないようなので、長蛇の列になっています。並ぶ気力もなかったですし、急いでもなかったのでベンチでまったり。

自分の力で上り切った美の山から見える景色はとても美しく、今はただ、ゆっくり流れるこのひと時の心地よさを楽しむだけです。

 

そして、列が短くなったころを見計らい僕も参列!無事に完走証をゲット!

気になるタイムは31分30秒でした。試走で走ったときは36分かかっていたので、約5分も短縮できたことになります。

単独で走るよりも、競い合った方が速く走れるということですね。

 

そのあと、競技説明会をおこなった会場で表彰式がおこなわれました。表彰式に参加せず、帰ってしまった人もいるみたいですが、それでも大勢の人が会場に集まっています。

各クラスの1~3位が表彰され、商品として秩父産の豚肉が贈呈されていました。

 

MTBクラスは全員で5人しかいなかったのに、他のクラスと同じように1~3位まで表彰台に上らせてもらえるみたいです。

あれ?これ、めっちゃがんばったら表彰台に上がれたんじゃない?

5人中の3人になればいいわけですから、なんかいけそうな気がしてきます。よっしゃ!次回は表彰されて豚肉ゲットしてやるぞ!

今回のMTBクラス参加者の少なさの影響を受けて、クラス自体がなくならないことを祈ります。

 

ちなみに、総合1位の人のタイムは19分台でした。速すぎるでしょう!

驚きと尊敬の念を抱きながら、表彰式は終了となり、記念すべき第1回の『秩父美の山チャレンジヒルクライム』は幕を閉じたのでした。

 

おわりに

人生はじめてのサイクルイベント参加、とても楽しかったです!

走っている最中は立ち止まりたくなるほどツラいのに、終わってみると最高に楽しかった!…というスポーツ自転車特有の達成感、満足感を存分に味わうことができました。

本当にクセになりそうです。

 

前日の立食パーティー、当日のスタートまでの待ち時間に他の参加者の人とお話しする機会もちょくちょくあって、交流を深めることができたのも嬉しかった。

自転車好きの人と話すのは刺激的ですね。身近に仲間がいないのが少し残念になりました。

 

MTBクラスで入賞する!

第2回に参加することができたら、こちらを目標にしてがんばる!開催は1年後かな?それまでには僕もヒルクライマーとしてパワーアップしていることでしょう。

 

そして、クロスバイクを愛する僕ですが、ロードバイクにも興味が出てきました

もっと大勢の人と一緒に走り出したい。そのためには、MTBクラスではなくロードバイクのクラスに参加しなければいけませんからね!

 

参加してみたいけど、いろいろ考えてしまい二の足を踏んでいる人もいると思います…が、大丈夫ですよ!僕でも楽しめました。

ぜひ、思い切って参加してみてください。スポーツ自転車の世界を広げることができますよ!

今後もサイクルイベントに参加する機会を作って、このブログで報告していきますね。

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