前回のライドでは、江戸川サイクリングロードを北上して千葉県野田市の『関宿城』まで走ってきました。
それでは、南下した先にはなにがあるのだろうか?
皆さんご存じ、東京都江戸川区の『葛西臨海公園』にたどり着く…らしいです。
そうなんだ。調べてはじめて知りました。これは、江戸川サイクリングロードを制覇するためにも、行くっきゃない!
…というわけで、今回は葛西臨海公園をめざして走っていきます。
そして、江戸川が流れ出ている東京湾。厳密には違うのかもしれませんが、その先にある太平洋を眺めにいきます。海なし県出身なので、海は無条件にテンションが上がるぜ!
葛西臨海公園は、今後の僕にとって非常に重要な場所となる予定です。
その理由は、最後の最後にお話しします。それでは、出発していきましょう!
気になっていた海をめざして
江戸川サイクリングロードには『海から〇km』という標識が500m間隔で立っています。
江戸川に限らず、川沿いのサイクリングロードには往々にして設置されているおなじみの標識。
クロスバイクに乗る前に、江戸川沿いを散歩したり、ジョギングをしていたのですが、いつもこの標識を見て、「この先に海があるのかぁ…」と妙な気持ちになっていました。
僕にとって、海は車や電車で行くものなので、サイクリングロードに『海まで〇km』という標識が立っていてなんの意味があるのだろう?と疑問だったのです。
そんな僕がクロスバイクにまたがり、海をめざして走ることになろうとは!人生ってなにが起きるかわからないものですね。
葛西臨海公園までの道のりは事前に確認しておきます。
江戸川サイクリングロードを走っているだけでは着かないようなので、道のりを頭に叩き込んで朝7時に出発です。
自宅から葛西臨海公園までは27kmくらい。
前回は2月中旬の寒さにやられましたが、今回のライドはそれから1ヶ月経った3月中旬なので、足先が冷えるほどは寒くない。
目の前に見えるのは、千葉県流山市と埼玉県三郷市をつなぐ『流山橋』です。通勤時間や休日はとても混むことで有名な橋なので、車で移動するときは注意が必要。
今日の天気はあいにくの曇り空ですが、天気予報では雨は降らないようなので一安心です。
軽快にペダルを回していると、道端に『幸房の渡し跡』と書かれた標柱がありました。
なんじゃこりゃ?気になったので、スマートフォンで調べてみました。
流山の江戸川渡し跡
流山は江戸川と共に栄えた商都で、江戸時代から明治時代にかけて通商の中心地で他県からの往来も多く、とても賑わっていた。
埼玉方面から流山に向かう人々は江戸川を渡らなければならないため、8か所にある渡し船を利用していた。陸路が主流となった現代では、渡し船を利用する人もいなくなり、その姿を見ることはできなくなった。
そして、近年になりその跡を後世に残そうということで、流山市観光協会が8本の標柱を整備した。
なるほど。ここに、流山市と埼玉県をつなぐ渡し船があったのか。しかも8か所。現在、流山市と埼玉県をつないでいるのは流山橋の1か所だけ?うーん、そりゃ渋滞もしますよ。
素通りするのは簡単ですが、興味を持って調べてみると思いもよらない学びにつながりますね。流山市の歴史を知ることができて、それだけで今日のサイクリングは成功も同然です。
江戸川沿いをひたすらに走ります。
整備されているサイクリングロードでは、自転車だけでなく、ウォーキングやジョギング、犬の散歩など、いろいろな人たちが利用していて賑わっています。
道幅が狭いところもあるので、自転車で走るときは要注意です。
それにしても、川沿いの景色っていいですよね。
河川敷のグラウンドでは野球やサッカーをしていたり、芝生の上でピクニックをしていたり、トランペットの練習をしている人がいたり…。なんとなく、楽しげ。
約1時間走っていると、分岐点の『市川橋』が見えてきました。
橋の下をくぐってから引き返す形で土手に上がります。
「江戸川を南下して太平洋をめざす!」
なんて言っていましたが、川はこの先で『江戸川』と『旧江戸川』に分かれていて、葛西臨海公園を訪れるためには旧江戸川方面に向かわなければいけないようなんです。
なので、江戸川とはここでお別れ。
厳密には”江戸川サイクリングロードを制覇”できていないことになりますが…仕方ない!
市川橋を渡って国道14号線・千葉街道に入り、約2km先に見えてくる小岩大橋を渡ります。
そして、東京都道318号環状七号線・環七通りにぶつかる交差点を左折して、ひたすらまっすぐ走れば葛西臨海公園に到着する…はずです。
知らない道を走るときの、「この道であってるのかな?」というドキドキが、サイクリングという”冒険”をしている感を高めてくれますね。
葛西臨海公園から見える海
葛西臨海公園まで、環七通りを約9.5km走りますが、交通量が多い上にスピードを出している車が大半なので、車道を走るのが怖すぎます。
少しでも右によろめいたら、車にはねられてしまう。ただの怪我では済まないでしょう。
基本的には車道を走りますが、どうしても怖かったり、危ないと感じたり、駐停車している車が進路をふさいでいる場合は歩道に避難します。
歩道は歩行者優先なので、ゆっくり慎重に走りましょう。
そうこうしているうちに、ついに葛西臨海公園の文字が見えてきました!
「おお、もうすぐ到着なのか!」
そう期待しながらペダルを回しましたが、車道と歩道を併用して走っているので思うようにスピードが出せず、そこから結構時間がかかってしまいました。
進行方向に『葛西臨海公園前交差点』の大きな歩道橋が現れたので、それを越えると無事に目的地の葛西臨海公園に到着しました。
走行距離はちょうど30km、所要時間は2時間15分でした。
なかなかスピードが出せずに苦戦しましたが、思いのほか早く着いたかな?というのが感想です。足を止めての休憩は1回だけで、あとはずっと走りっぱなし。
ウロウロしていると、駐車場で交通整備をしていたおじさんが親切にも園内MAPをくれました。
家に帰ってから撮影したので、ちょっとボロボロになっています。
大体の位置はわかったので、とりあえず”大観覧車”を経由して”汐風の広場”をめざそう。
何気にはじめて訪れましたが、相当に広い公園です。調べたところ、園内を一周すると5kmくらいあるみたいですね。
そんなこんなで大観覧車に到着しました。
さすが”大”と付けるだけあって、大きい!一番上はさぞかし眺めがいいんだろうな。興味はあるけど、ひとりで観覧車に乗るわけにもいかず颯爽とスルー。
そして、汐風の広場にやってきました。
太平洋が見えたー!『海から〇km』標識が示す海に、自力でたどり着けたことに感動。
ベンチに座って、コンビニで買った菓子パンをかじります。写真に写っている葛西渚橋を渡った先は、葛西臨海公園ではなく『葛西海浜公園』というまた別の公園だそうです。
本当はもっともっと葛西臨海公園を堪能したいところなのですが、雨が降り出してきそうなので、今回はそそくさと帰路に着きます。
今回は”太平洋を見れたこと”が重要なのです。
江戸川CR制覇、そして次の目標
帰り道は、来た道をそのまま戻ります。
同じ道でも行きと帰りでは見える景色が違うので、曲がる場所には要注意。何度か道を間違えそうになりました。
市川橋までサクっと走ってきました。
行きよりも帰り道の方が早く感じるのは、距離感や所要時間の感覚を掴んでいるから?市川橋は渡らずに、江戸川サイクリングロードに入ります。
あとは、ひたすらペダルを回すのみ!
サイクリングロードはスポーツ自転車に乗っている人がとても多いのですが、そのほとんどがロードバイクです。
クロスバイクに遭遇することは滅多にありません。
それにしても、ロードバイクは速い!速すぎる!
スパっと抜かれると悔しいので、全速力で追走するも追いつける気配がまったくありません。同じ自転車でも構造と乗り手のレベルが違いすぎる!
早々にあきらめて、「自分のペースで走るのが一番!」と安全運転で帰ることを誓いました。
ペダルを漕ぐこと2時間、無事に自宅までたどり着くことができました。本日の走行距離はトータル61kmでした。ぼちぼち走りましたね。
前回は北上して関宿城、今回は南下して葛西臨海公園まで走ったことで、江戸川サイクリングロードを制覇したことになるのかな?
冒頭で、「葛西臨海公園はとても重要な場所になる!」とお話したのは、次の目標に関係しています。勘の鋭いスポーツ自転車乗りの方なら、もうおわかりでしょう。
葛西臨海公園を出発して、新潟県上越市の直江津まで約280kmの道のりを走る”日本横断”にチャレンジしようと思っているのです!
太平洋から日本海まで、自転車で”一本の線”を引いてみたいのです。
今回のライドは、その出発地点である葛西臨海公園の下見も兼ねていたわけですね。
日本横断自転車旅の計画が具体的になったら、またブログ記事にしますね~!
コメント