2021年11月。
完全走破をめざして、2回目となる沖縄自転車旅を決行しました。
那覇空港にたどり着いたら、まずは相棒となる”ロードバイク”を借りに行きましょう。モノレールに乗って『美栄橋駅』までやってきました。
初日はバス輪行で”那覇市⇒名護市”まで移動するのがメイン。
のんびりと2つの市街をサイクリングできる!…と思っていたのですが、思いがけないアクシデントが発生します。一筋縄ではいかない。それが、自転車旅の魅力でもありますよね?
さあ、沖縄本島一周をめざして、ペダルを踏み出しましょう!
~前回のライドはこちら~
沖縄自転車旅、始動!
やってきた『沖縄輪業 前島2号店』は、2年前となにも変わっていませんでした。懐かしさを覚えながら入店。手続きを済ませます。
借りることになったロードバイクに、持参したサイクルコンピューター、フロントライト、SPDペダルを取り付けてもらいました。
パンク修理に必要な道具もレンタルします。
サドルバッグに詰めこまれた携帯工具、パンク修理パッチ、タイヤレバー、予備チューブ。そして、ダウンチューブに付けられた携帯ポンプ。
これだけでも結構な荷物なので、持参せずに1日800円で借りることにしたわけです。
引き渡しが済んだので、ロードバイクにまたがり試運転をしてみましょう。
2年前も同じように感じたことですが、サイズが若干小さいような気がする。しかし、これに関しては走っているうちに慣れると思うので深く考えないでおこう。
ひさしぶりに引っ張り出したSPDペダルは、バネが緩んで固定力が弱くなっていました。工具を借りて調整します。うん、いい感じ。
それでは、いよいよ走り出すことにしましょう!
那覇市は都会なので”沖縄感”というか”島に来た感”が、あまり…いや、まったくありません。
交通量も多いので、車に気をつけながら進んでいきます。
時刻は12時30分。
名護市まで移動する『やんばる急行バス』の出発時間が14時40分なので、まだまだ2時間以上も散策することができますね。
この時間を利用して、行きたいところがありました。
沖映通りを直進して、ぶつかったところが有名な『国際通り』です。
毎週日曜日は”歩行者天国”が開催されているようで、広い車道を観光客と思しき人たちが闊歩していました。
新型コロナの影響で最盛期よりも客足は減っているのでしょうが、それでも多くの人たちが楽しんでいる様子でした。この雑多な感じ、いいね。好きです。
しばらく進み、那覇市壺屋にやってきました。
名前からも連想できるように『焼物の里』と呼ばれています。
なんでも江戸時代、沖縄県各地に分散していた3つの焼物場を那覇市に統合し、そこを『壺屋』と呼んだのがはじまりなんだそうです。
壺屋でのお目当てはこちら。
『那覇市立壺屋焼物博物館』
沖縄の焼物文化を学び、さまざまな壺屋焼を見ることのできる博物館です。じっくりと見学したいので、今は目的だけ済ませることにしました。
那覇市のマンホールカード!博物館1階の受付で配布しており、入館しなくてもカードだけもらうことが可能でした。
サイクリングの途中で、無理のない程度に集めるのが趣味なんですよね。
カードに描かれている『うふシーサー』の”うふ”は、沖縄の方言で”大きい”という意味。色鮮やかで素敵なデザインを見て、嬉しくなります。
モデルになっている大きなシーサーが博物館の近くにいたらしいのですが、うっかり見逃してしまいました。ロードバイクと共に写真を撮りたかったのに、残念。
見逃す原因となったのは、微妙に大きくて、頭にフィットしない借り物のヘルメット。
「合わないヘルメットで走るのは、安全面からみてどうなんだろう?」
そんな不安を胸中に抱えていたため、気持ちにゆとりがなくなりスルーしてしまった…というわけです。若干こじつけっぽいですが、事実は事実。
とりあえず、自転車を借りたお店に相談してみよう。来た道をそっくり引き返して到着。
「もっと小さいサイズはありますか?」
尋ねてみましたが、残念ながらすべて借りられていました。仕方ありませんね。
調整ダイヤルをグイグイ回して締め上げると、だいぶマシになりました。そもそもが大きいため違和感は残りますが、レンタル品なのである程度の我慢は必要です。
【ここまでのライドデータ】
走行距離 2.72km
所要時間 0時間39分
走行時間 0時間22分(-0時間17分)
やんばる急行バスで名護市をめざす
いきおいで走り出しそうになるのを抑えて、いったん沖縄輪業にロードバイクを預けます。
バスの出発まで中途半端に時間があったため、周辺を散策してみることにしました。お腹も減ったので、昼ご飯を食べれる場所を探そう。
とはいえ、国際通りまで歩いていく時間はなさそうです。美栄橋駅周辺をウロウロしてみましたが、気軽に入れそうな飲食店が見つからない。
ついにラーメン屋を発見したので入ってみるも、営業時間外でした。
モタモタしていたら、結構いい時間になっているではないか!ここは、潔くあきらめよう。コンビニで買ったおにぎりをほおばりながら沖縄輪業に戻ります。
さて、再出発!国道58号を走ります。
国号58号は2車線?3車線?とにかく、道幅の広い大通りです。
今は反対方向に走っていますが、今日の目的地である名護市まで続いており、1回目の沖縄自転車旅ではこの道路を利用して”那覇市⇒名護市”を走破しました。
めざしているのは、やんばる急行バスの『県庁北口』バス停です。約2kmの道のりなので、あっという間に着いてしまいそう。
それにしても、いつになくリュックサックが重く感じます。
前回と比べて総量は減っているのですが、自転車にバッグ類を取り付けず、ほぼすべてを担いでいるのが原因でしょう。
今日は走行距離が少ないから、いい。明日も、宿泊するホテルに置いていけるので大丈夫。
問題になるのは、フル装備で与勝半島と海中道路を利用しての島巡りをする3日目ですね。そこそこの距離を走ることになるので多少不安ですが、気合いでなんとかしよう。
バス停を探していると、なんだかもの凄い建物を発見しました。
「なんだこりゃ!」
思わず声に出してしまいました。横断歩道を渡って近づいてみると、その特徴的な建物はどうやら『那覇市役所』のようです。
ぐるりと取り囲むように、格子状に立てられた無数の柱。
下の方は段々になっています。屋根部分や壁面にはたくさんの緑が植えられていて、白亜の外観とよくマッチしていると感じました。
バス停は『パレットくもじ』という商業施設の前にあるらしい。振り返ってみると、ちょうどその名前を掲げた建物を見つけることができました。かなりの大きさです。
目線を建物上部から道路に落とすと、3台のバスが身を寄せあうように止まっているのを発見。間違いなくあそこでしょう。
混雑が予想されるバス停前よりも、休日で閉所している市役所前の方が人通りが少なそう。よし、ここで輪行の準備をしよう。
距離もほんの100mか200mくらいなので、輪行袋を担いでも余裕で移動可能です。
その前に、今回の自転車旅の相棒を紹介しましょう。
『GIANT TCR SLR2』
借り物なので車種は正直自信がないのですが、深みのあるシルバーカラーが特徴のロードバイク。
コンポーネントはシマノの『ULTEGRA(アルテグラ)』なので、家で留守番をしている僕の愛車よりもグレードの高いものが装備されています。
ペダルは持参した『片面SPDペダル』を取り付けています。
最初は大変ですが、慣れてしまえば心強いロングライドの相棒。ロードバイクはレンタルしても、ペダルだけはビンディング機構のあるものでないと落ち着きません。
輪行作業をしていると、杖をついたお爺さんに声をかけられました。ちょうどタイヤを外したところだったので、興味を引く絵面だったのでしょう。
沖縄の方言が含まれていて聞き取りにくかったですが、大体こういうときに聞かれるのは、どこから来てどこまで走るのか、そして自転車の値段ですね。
値段については、正確にはわからないのですが…と前置きしてから、少し考えて、「15万円くらいです」と答えました。
とても驚かれていたので、心の中で、「間違っていたらすいません…」と謝っておきます。
別れのあいさつと共に立ち去るお爺さん。思いがけないところで、現地の方と交流することができました。一期一会の出会いこそ、自転車旅の醍醐味ですね。
しばらくして、ロードバイクを輪行袋に入れることができました。
無事完了したのですが、普段乗っている『Bianchi(ビアンキ) OltreXR3』とは、後輪が付いているところ、いわゆる”リアエンド”の部分が違うみたいで、少しだけ手間取りました。
エンドを守り、輪行時には”脚”の役割を果たす『エンド金具』というアイテムがうまくはまらない。
こうじゃない、ああじゃないと四苦八苦しながら、なんとか取り付けることができました。よかった。輪行できないと、今後の計画が総崩れですからね。
輪行袋を担いで、歩きはじめます。
いつも以上にチェーンオイルで汚れてしまった手。このままバスに乗り込むのも嫌なので、コンビニに立ち寄り、洗わせてもらいます。
ついでに、バスの中で食べるお菓子も買っておこう。
そして、バス停に到着。時刻は14時30分。
余裕をもって行動していたつもりですが、なんやかんやと出発10分前になっていました。
この『県庁北口』は複数のバス会社の停留所になっているようで、ひっきりなしにバスが停車と発車を繰り返しています。
あれ?出発時刻の14時40分になっても、バスが来ないぞ?
普段ほとんどバスに乗らないのでよくわかりませんが、道路混雑の影響をモロに受ける乗り物なので、時間ぴったりに来る方が難しいのでしょう。
ドキドキしながら5分ほど待っていると、ついに『やんばる急行バス』がやってきました。
運転手さんに自転車がある旨を話して、荷台を開けてもらいます。縦置きはできないので、スプロケットや変速機などが上になるようにして寝かせました。バッチリです。
それにしても、今回は他の荷物がなかったからいいものの、いっぱいだったらどうするんだろう?輪行袋は結構な場所を取りますし、なかなか気を遣いますよね。
身軽になった体で車内に乗り込むと、先に料金の精算です。名護市までなんと1,550円というリーズナブル価格。非接触型決済にも対応しているのはありがたい。
自由席なので空いている席に腰をおろします。
飛行機でもバスでも、やはり乗り物は窓際がいいですよね…なんて思っていたら、早々にバスが動き出しました。
車窓から景色を眺めていると、緊張が解けたのか、寝不足のせいか、耐え難い睡魔が押し寄せてきます。ここは抵抗せず、素直に眠りの世界に落ちることにしよう。
寝ているだけで目的地まで運んでくれる。なんとも便利な交通手段ですね。
【本日のライドデータ】
走行距離 1.80km(トータル4.52km)
所要時間 0時間13分
走行時間 0時間11分(-0時間2分)
名護市のマンホールカード
バスは順調に進行し、予定どおり約1時間半で『名護市役所前』停留所に到着しました。
颯爽と走り去っていくバスを見送ります。お世話になりました。
それにしても、あっという間に着きましたね。ロードバイクで走ったときは、約87kmを6時間くらいかけて走りました。車は速い。しみじみとそう思います。
バス停前にちょうどいいスペースがあったので、輪行袋からロードバイクを取り出します。手早くタイヤを取り付けて、準備完了。
時刻は16時20分。ここからは、少しだけ時間にシビアなサイクリングのはじまりです。
それというのも、名護市内でもらおうと思っているマンホールカードが2枚あり、その受付がどちらも17時までなのです。
近い距離にあるとはいえ、あと40分で2か所を回らなければいけません。気合いが入ります。
よし、走り出そう!…とペダルを踏み込んですぐに、なにやら目を引く豚がいました。
なんだこれは!思わずロードバイクと共に記念撮影。時間がないところですが、立っている看板を読んでみました。
「アグーの里宣言」
沖縄で飼い続けられてきた「黒豚」が「アグー」である。しかし、明治後期以降、アグーは激減する。
1981年から名護博物館による全県的な調査により、約30頭を確認し、18頭を収集保存した。約10年の歳月をかけて、雑種化を取り除くための戻し交配が行われ、1993年に元の形質を備えた在来のアグーが復活した。
名護市は琉球在来豚アグーの復活の地であり、ここに「アグーの里」宣言を行う。
(名護市の立て看板を一部抜粋)
なるほど、琉球在来の豚『アグー』か。
いろいろな人の想い、努力が実り、復活に至ったのでしょう。それにしても”戻し交配”という言葉、はじめて聞いた。なんかすごいな。
なんだかお腹が減りましたが、気を取り直して歩みを進めていきましょう。
最初にむかうのは『名護市産業支援センター』の1階にある観光協会です。距離は約1.2kmなので、道さえ間違えなければ一瞬で着きます。
前回の沖縄自転車旅でも名護市で2泊しているので、見覚えのある道を走るとなんだか懐かしい気持ちになります。
油断して素通りしそうになりましたが、目的地を発見。マンホールカードをもらいます。
デザインは『北海道日本ハムファイターズ』のマスコットのようです。
野球の知識ゼロなので、「北海道の野球チームとなんの関係性が?」と思い、カードを見ていると『SPRING CAMP』と書かれています。
なるほど、ファイターズは名護市で春キャンプをおこなうのが恒例なのか。
さて、次の場所はどこだろう?下水道広報プラットホームの検索画面を使って調べると、どうやら『名護市環境水道部 経営課』というところらしい。
Googleマップに住所を打ち込みます。目的地をあらわす赤いピンが指し示したところは、なんと名護市役所。順番、間違えたなこりゃ。
来た道を引き返し、名護市役所にやってきました。
那覇市役所もすごかったですが、名護市役所も負けず劣らずの建造物です。言われなければ”市役所”だとは思いませんよ。
有名な建築設計チームが手がけたらしく、沖縄の風土や気候、建物としての”あり方”が追及されたデザインとのことです。
自転車を押して、環境水道部の窓口を探しましょう。
内部に入ると、RPGのダンジョンみたいで”異世界”に迷い込んだような錯覚に陥ります。
白と薄いピンクのブロックが交互に積み上げられてシマシマ模様になっている様子は可愛らしく、建物全体の角ばって武骨なデザインとのギャップが目を引きます。
市役所員らしき人がいたので、道を尋ねると親切に教えてくれました。助かります。
無事にゲット。大きく書いてあるとおり、名護市は2020年で市制50周年。つまり、名護市が誕生してから50年が経ったということです。
名護湾を背景にして『カンヒザクラ』と『ひんぷんガジュマル』がデザインされています。何年経っても変わらない”名護の魅力”が、マンホールの中にギュッと凝縮されていますよね。
時刻は16時50分。
結構ギリギリになりましたが、目的を達成することができました。これで1日目の行程は終了。あとは、宿泊するホテルまで一直線です。
「サクッと走って、早くベッドで横になろう」
飛行機、バスでの長距離移動。短距離ですが、時間制限のあるサイクリングをおこなったため、体には地味な疲労が蓄積されていました。
いつも”修行”のようになる僕の自転車旅。今回は順調に進んでいます…と思ったら、このあとにまさかの展開が待ち受けていました。
どうやら、話のネタに事欠かない星の下に生まれてきてしまったようです。
トラブル発生!ギアが切り替わらない
名護市役所の脇を通ります。
遠目から見ると、もはや古代遺跡。なんとも素敵な光景です。
このあたりの道路は、なんだか自転車のことを考えてくれている気がしますね。
こういう立て看板で自転車の安全な利用を促していますし、車道に敷かれたブルーラインに誘導するような矢印も見受けられます。
日が落ちはじめた名護市街を、快適に走らせてもらいましょう。
沖縄県道84号・名護本部線。まったり気持ちのいい時間を感じながら、進んでいきます。
路側帯が工事中のため、車に注意しながら車道を走ります。幸い、交通量の少ないタイミングだったので一気に駆け抜けよう。
平坦だった道に、だんだんと勾配がついてきたぞ。
今日は走った距離も少ないし、両足の筋肉も、「もの足りないよ」と嘆いている気がします。よし、この上り坂、望むところだ!
これが1日目、最初で最後の試練と捉え、気合いを入れてペダルを踏み込みます。
威勢よく走っていましたが、思いのほか急な坂道に面食らってしまいました。
「これはいかん。ギアを軽くして一息つこう」
フロント側のシフターを操作して、大きな歯車から小さな歯車に切り替えます。これでペダルが軽くなり、この程度の坂道はサクサク上れるはず。
いざ!…って、あれ?ギアが変わっていない?
気を取りなおして、再度トライ。足元からはガチャガチャと変速機の動く音は聞こえるのですが、歯車の切り替わりは起きません。
なにこれ、故障?
慌ててロードバイクから飛び降ります。
パッと見ても原因はわからない。とりあえず坂道を上り、落ち着ける場所を探そう。
T字路『為又』にやってきました。これで”びいまた”と読むらしい。初見では絶対わからない。
あたりを見回すと、潰れた元・コンビニらしき建物を発見。壁や窓ガラスは落書き…いや、グラフィティアートの餌食となり、見るからに”荒れ果てた”という言葉が似合います。
広い駐車場があったので、少しだけお借りすることにしました。
フロントディレイラーを見てみます。
あいにく知識に乏しいため、いくら眺めても原因の究明には役に立ちません。
レンタルしたお店に電話してみるも、自転車を見ないと判断できないようです。そりゃそうだ。那覇市内にいればまだ対応できたそうですが、はるばる名護市まで来てしまいました。
打つ手なし。お店の人は申し訳なさそうにしていましたが、こればかりは仕方ありませんね。
宿までもう少し…のはず。とりあえず、明日以降のことはそこで考えよう。
正確な場所を調べるためにスマートフォンを取り出しますが、ディスプレイには『圏外』という普段はあまり見ない文字が映っていました。
このタイミングで!?泣きっ面にハチとは、まさにこのこと。油断して紙ベースの地図を用意していなかったぞ。
さて、為又のT字路をまっすぐ進むか、右折するか…運命の分岐点。
迷いましたが、なんとなくの感覚で直進することにします。えっちらおっちら歩いていると、今度は『為又(北)』と書かれた交差点があらわれました。
「近づいているような気がする…!」
改めてスマートフォンを見てみると、見事にアンテナが立っていました。どうやら圏外だったのは、先ほど停車した場所のみだったようですね。
そして、無事に到着!
日が暮れる前にたどり着けてよかった。
青い空、薄く広がる雲、そして夕日。三位一体になって複雑で美しい空模様を作り上げています。すばらしい。
最後の最後に、なんだかドッと疲れたな。
【本日のライドデータ】
走行距離 7.22km(トータル11.74km)
所要時間 1時間11分
走行時間 1時間05分(-0時間6分)
1日目のおわりに
今回は『HYGGE(ヒュッゲ) Biimata』というホテルで2泊します。
基本的なアメニティ、冷蔵庫などの設備に加えて、キッチンや浴室乾燥機が付いている”コンドミニアムタイプ”のホテルです。
内装はまさにワンルームマンションといった感じ。今日からでも永住できそうなくらいに居心地がよく、旅の拠点としては申し分ありません。
よし、明日に向けた準備をしよう!
まずは着ている衣類を脱ぎ捨てて、そのまま洗濯機に放り込みます。スイッチをポチリと押して、洗浄開始。そんなに汚れていないと思うけど、きれいに洗ってね。
同時に、自分自身も洗浄。シャワーで汗を流し、夜の”ひとり宴会”に備えて身を清めます。
お風呂から出ると、真っ裸で荷物のチェック。
サイクリングに必要なものだけ残し、あとはすべてホテルに置いていきましょう。2日目は、身軽な状態で走れる唯一の日なので楽しみです。
それにしても、明日はどうしようか?
予定では、最北端の『辺戸岬(へどみさき)』を経由して、北部『やんばる』を一周するつもりでした。アップダウンが見込まれる道のりを約150km走る、結構な難関コースです。
それをフロントギアが故障した状態で…走る?さすがに無謀な気がする。
まぁ、いいや!うだうだ考えていても仕方ない。とりあえず、最低でも辺戸岬までは走ろう。それ以降のことは走りながら判断すればいいさ。
そうと決まれば、服を着て、夜ご飯の買い出しにいきましょう。徒歩圏内に飲食店がなかったため、ホテルのすぐそばにあったコンビニで済ませます。
食べるものにはこだわらない。
せっかく遠くまで走りに来ているのだから、そこでしか食べられないものを食す。これも旅の楽しみですが、なかなか両立できないのは僕の”もったいない”ポイントかもしれませんね。
そんなこんなで”ひとり宴会”を楽しみながら、1日目の夜が更けていきました。
明日はどうなる?こうご期待!
~次回のライドはこちら~
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