クロスバイクでヒルクライムを走りたい!ということで、埼玉県飯能市にある『仁田山峠(にたやまとうげ)』に行ってきました!
飯能市とは?
埼玉県の南西に位置する人口約8万人の市で、市内の約7割が山野で構成されている埼玉クライマーたちの聖地なのです。
素晴らしい!まさに求めていた地だ。飯能市の自然と上り坂を楽しみながら走っていきたいと思います。それでは、ペダルを回して出発だ~!
めざすは飯能市上名栗
時刻は朝7時。飯能市の仁田山峠をめざして、まずは約30kmのライドを楽しみます。
当日は天気もよく、絶好のサイクリング日和。
ロングライドや自転車旅の道中に峠を走ったことはありますが、峠を走るためだけに峠を訪れるのははじめての経験なので少し緊張。
あ、なんか早口言葉みたいになった。
道中はなんのトラブルもなく、飯能駅から埼玉県道70号線をひたすら走ります。
錆びた手すりとがいい味を出しています。そして、手すりの向こうには穏やかに川が流れており、せせらぎが癒されます。
10月上旬なので少し肌寒いですが、だからこそ太陽のぬくもりを感じることができる気がします。日向はポカポカ暖かい。
それにしても、写真が暗いのはカメラの設定のせい?僕の技術不足?
クロスバイクに乗るようになってから、古いデジカメを引っ張り出して使っているのですが、せっかく写真撮影をするのなら画質や構図なんかにもこだわっていきたいな。
遠くに山が見えてきた!仁田山峠もあの辺りなのか?
県道70号をひたすら走っていますが交通量も多くなく、道路もきちんと整備されているので非常に走りやすい。飯能市はヒルクライマーだけでなく、サイクリスト全員の聖地ですね。
そして、走ること1時間半。仁田山峠に到着しました!
険しい道のりを想像させる入口だぜ!気合いを入れて上るとしましょう!
仁田山峠にチャレンジ!
事前に調べたところ、頂上まで約1.7kmなのでそんなに長くない峠ですが、油断せずに走ることにしましょう。いざ尋常に勝負。
気合いを十分に入れてスタートしましたが、開始3分で峠を甘くみていたことに気がつかされました。勾配きっつい!ペダルおっもい!
スタート時のギア比がよくわからなかったので、とりあえず加速して、勢いをつけて上ってやろうとギアを重くしていたのが完全に裏目に出た。足がプルプル震える。
そして、上り坂でのギアチェンジが難しい。ペダルに力を入れているのが原因なのか?ガチャンガチャンと大きな音を立てさせてしまう。これは素人目に見てもよくないぞ。
きれいな並木が続いているのに、顔を上げて眺める余裕すらありません。当たり前ですが上り坂がずっと続くわけですからね。足に溜まっていく疲労がハンパじゃない。
息を切らし滝のような汗を流しながら走っていると、少しずつ、ほんの少しずつですがヒルクライムに慣れてきたような気がしてきます。
立ち漕ぎしないと上れないところ、最軽量のギアにしても足に負担がかかるところもあれば、座りながらペダルを回してもわずかに余裕を感じるところもあります。
僕のサイクルコンピューターには勾配を表示する機能がないのですが、同じ峠の中でも勾配は常に変化しており、その変化をいち早く察知して最適なギアに変速することが大切…なのかな?
それらしいことを頭の中で考えながらペダルを必死に回します。
自転車用語に”休むダンシング”というのがありますが、いったいなんなの!?という感じ。急勾配なところで立ち漕ぎをすると、すぐさま足に疲労が溜まり一時しのぎにすらなりません。
体を正しく動かすには、正しい知識が必要なようです。帰ったらきちんと勉強しよう!
仁田山峠は上り一辺倒ではなく、たまに下り坂もあるので疲労回復ポイントとして活用させていただきました。上り坂ばかりが延々と続くわけではないようなので、初心者向けの峠なのかな?
でも、下った先には急な上り坂が待っているから手放しで喜べない。難しいところだな。
道路の路面状況はどうたったか?
お世辞にも”良い”とはいえませんでした。いや、むしろ悪いかもしれません。
峠を走っている最中に撮影した写真です。
時期的なもので仕方ないのですが、落ち葉が大量に落ちていたり、大きな落石があったり、アスファルト舗装がボロボロになっているところがありました。
上っているときならまだしも、下っているときに石なんか踏んだら吹っ飛んでいきますよ!かなり注意が必要だと感じる道路でした。
写真を見てもわかるように、ガードレールが設置されていない箇所も多々あるので、フラフラ走っていたら危険です。落ちないように気をつけましょう。
交通量はとても少なく、上り切るまでにすれ違った車は2台だけでした。その点は走りやすかったのでよかったです。
頂上に気づかず通り過ぎる
そんなこんなで、ゼーゼー息を吐きながらペダルを回します。肺と足が痛い。
上って、下ってを繰り返しながら、「まさに”峠”という感じがふさわしいな…」なんて考えているとなにやら異変に気がつきます。
あれ?さっきから下ってばかりだぞ?
あとで調べてわかったのですが、仁田山峠を上り切った証である峠の標識が、ガードレールに落書き程度に書かれているものしかないらしく、頂上がとても不明瞭なのです。
気づいたときには時すでに遅し。頂上をスルーして、ヒルクライムからダウンヒルに切り替わっていました!なんてこった!
途中で止まって引き返すのもアレなんで、とりあえず下り切ってしまおう。また逆サイドから上るのもおもしろいでしょう!
たどり着いた先には、牛頭天王が祀られている『竹寺』への看板がありました。
せっかくなので、体力と気力を振り絞り2km先の竹寺まで御朱印をもらいに行きました。
改めて記事にしますが、「めちゃくちゃキツい!キツすぎるぞ!」と叫ばずにはいられない程の急勾配が待ち受けており、泣く泣くクロスバイクを押して歩きました。恐ろしかった…。

ちなみに、僕が今まさに走ってきたのが名栗方面。下り切ったこの場所が中藤です。
中藤方面から再び仁田山峠を走りましたが、こちらからの方がだいぶ楽に上ることができたように思います。この短時間で成長したのかな?んなこたない!
今度は頂上からの景色を見逃さないように慎重にライド。ガードレールに書かれた仁田山峠という文字は最後まで発見できませんでしたが、とりあえず頂上と思われる場所で記念撮影。
山脈が連なる絶景を眺めることができました。上り切った先で景色を見ることが、ヒルクライムの楽しみなんですよね。
曇っているのが残念ですが、自然の中で体を動かせてとても癒されました。
順調に名栗方面に下っていくと、遠方になにやら見えてきたぞ?
なんじゃありゃ!?ズーム、ズーム!
ひゃ~!すごく大きい観音様だ!
調べてみると、飯能市上名栗にある『白雲山の鳥居観音』という観音様でした。白雲山鳥居観音は埼玉百選にも選ばれる観光名所だそうです。機会があったら行ってみたい!
そして、無事に下山。仁田山峠でのヒルクライムも存分に楽しめたので、家まで約30kmを走って帰りましょう。お疲れさまでした~!
仁田山峠を走った感想
「ヒルクライムにチャレンジしてみよう!」
そんな決意を胸に秘めて峠に行き、そして峠を上り切ったはじめての経験。とても楽しかった!
いや、上っているときは本当にツラいんですよ?
せっかくの休日になんでこんなことをしているんだろう…と自問自答をすることもしばしば。
しかし、ヒルクライムを走り切るとめちゃくちゃ達成感があります!こんな充実した気持ちは、日常ではなかなか味わうことができないとさえ思います。
なにより頂上からの景色が見れて幸せでしたね。同じ場所から見る景色でも、車で訪れるのとではわけが違います。この感動は自転車で走ったからこそですよね。
仁田山峠はマイナーな峠ですが、スタート直後の急勾配のツラさには定評があるようです。確かに振り返ってみると、開始3分がキツかったなぁ…。
もっともっと知識を蓄え、技術を磨き、より楽しく坂を上っていきたいと思います!またヒルクライムを走ったら、報告しますね。
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