スポーツ自転車とは?魅力や楽しみ方、代表的な6車種をご紹介

魅力や楽しみ方、代表的な6車種アイキャッチ 役立ち情報・体験談

そもそも”スポーツ自転車”とは、どんなものなのでしょうか?

正確な定義もありますが、ここでは『使用する目的やシーンに合わせて、最適なパフォーマンスを発揮できるように作られた自転車』だと思ってください。

ただの移動手段としてではなく”走ること”そのものを楽しむために、乗り手が求める能力や性能を有している自転車のことです。

 

この記事では、このような疑問にお答えしていきます。

①スポーツ自転車の魅力は?
②どんな種類があって、それぞれどんな特徴があるの?
③どうやって楽しめばいい?

はじめてみたい!乗ってみたい!

そのような気持ちを、いっそう盛り上げる基本的な情報をお話していきます。

 

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スポーツ自転車3つの魅力

S自転車3つの魅力

自転車歴7年の僕が感じるスポーツ自転車の魅力をお伝えします。

 

①走ること自体が楽しい
②自転車に愛着がわく
③アクティブになり世界が広がる

走ることが自体が楽しい

老若男女問わず、広い世代で利用されている自転車は”シティサイクル”でしょう。

ラクな姿勢で乗れること、クッション性が高いことから街中を走るのに適しています。通勤・通学や近所への買い物などで力を発揮し、安価で手に入るのも魅力です。

しかし、車体が重いため長距離や上り坂を走るのには向いていなかったり、駆動系パーツにあまりいいものが使われていない……という特徴があります。

 

多くのスポーツ自転車は”走ること”そのものを楽しむために作られています。

そのため、主に移動手段として利用されるシティサイクルとは比較にならないくらい、快適な走行を楽しむことができます。

 

僕が購入したのは8万円台のクロスバイクでしたが、走りはじめた瞬間から性能の違いを実感し、これまで自分の中にあった”自転車の概念”がいい意味で壊れていくようでした。

走るというよりも、滑るような感覚。

踏み込んでペダルを回した力が、どこにも逃げることなくダイレクトに推進力に変わっていくような心地よさを感じました。

 

少ない力でラクに、速く、気持ちよく進んでいくスポーツ自転車は、シティサイクルでは味わえない爽快感を得ることができます。

走ること、それ自体が楽しい

そんな風に思うことができるのは、大きな魅力といえるでしょう。

 

自転車に愛着がわく

スポーツ自転車は決して安いものではありません。

シティサイクルなら2万円くらいで買うことができるのに対して、その何倍、何十倍もの値段が付けられているのが普通です。

 

それだけのお金を支払うのですから、長く付き合うことになるサイクリングの相棒選びは、慎重に真剣になるはずです。

自分が楽しみたい乗り方を考えた上で、どんな種類の自転車がいいか?どのメーカーにするか?色は?パーツのグレードは?

そんなことを考えながら、選び、購入した自転車には並々ならぬ愛着がわくものです。

 

また、スポーツ自転車の特徴である”カスタマイズ”が、愛着をさらに高めてくれます。

なにやら難しそうに感じるかもしれませんが、僕がクロスバイクでおこなったカスタマイズを例に挙げるので、想像してみてください。

 

まずは自転車を自立させるためにキックスタンドを、速度や走行距離がわかるようにサイクルコンピューターという小さな機械を取り付けました。快適性がアップします。

上り坂をもっとラクに走るためには?と考え、自転車ショップでサドルの高さを見直してもらったり、ハンドルを握るポジションを増やすためのバーを追加しました。

 

自転車旅をするようになると、シューズと固定するタイプのペダルに変えたり、夜間の走行に備えて光の強いライトをつけたり、ボトルケージを増やしました。

少しでも身軽に走りたいので、クロスバイクに大型バッグを取り付けて、重い荷物を肩代わりしてもらっています。

 

このように、自分の走り方や能力に合わせて自転車を”最適化”していくのがカスタマイズです。

自分が快適に走る

そのためだけに生み出された、世界で一台しかない”専用自転車”への愛着を感じながらおこなうサイクリングは、他では体験することのできない魅力といえます。

 

アクティブになり世界が広がる

スポーツ自転車を趣味にすると、必ず”世界が広がる”という感覚を体験できます。

最初は近所をウロウロと走るだけだったとしても、徒歩や車での移動とは違った景色を見ることができ、新たな発見や感動が見つかります。

やがてサイクリングに慣れてくると、さらに遠く、まだ訪れたことのない場所を求めて、生活圏内を脱していくようになるものです。

 

自転車に乗って県をまたいだサイクリングをする。新幹線で遠方まで移動したり、フェリーで海を渡って島を走る。自転車と共に飛行機に乗り込み、走った道を空から眺めて楽しむ。

スポーツ自転車には、人をアクティブにしてくれる力があります。

そのパワーに背中を押され、ペダルを回した先にある景色を見ることこそ、スポーツ自転車に共通していえる最大の魅力です。

 

スポーツ自転車は、楽しみ方がどんどん増えていくのも魅力です。

単純なサイクリングからはじまり、長距離を走るロングライド、自転車旅、坂道を上るヒルクライム、サイクルイベントの参加などです。

年齢や趣味趣向の変化、その時々の体調により、さまざまな楽しみ方を実践できるのは、さながら自分の世界を広げていく感覚に近いものがあります。

 

代表的なスポーツ自転車の種類・特徴

代表的なS自転車 種類・特徴

スポーツ自転車といっても多くの種類があり、それぞれに長所・短所を含めた特徴があります。それらを知ることで、自分がしたいサイクリングに適した自転車が見えてくるはずです。

ここでは、代表的な6車種をご紹介させていただきます。

 

クロスバイク

クロスバイク Bianchi ROMA3

舗装路で高速走行が可能なロードバイク、砂利道や山道など舗装されていない荒れ地を走るマウンテンバイク、それらを掛け合わせた自転車が『クロスバイク』になります。

 

①乗りこなすのが簡単
②さまざまなシーンで活躍できるオールラウンダー
③価格帯が比較的安い(約5~10万円)

横にまっすぐ伸びた”フラットバーハンドル”はおなじみの握りやすさで、ゆっくりしたスピードでも安定走行することができます。

ロードバイクほど前傾姿勢がきつくないため、はじめての人でも簡単に乗りこなせる敷居の低さは嬉しいところ。

 

街の散策、サイクリング、自転車旅など、さまざまなシーンを楽しむことができる自転車。

突出した部分はありませんが、走り方によっては”オールラウンダー”として活躍できるポテンシャルを秘めています。

 

クロスバイクは、他のスポーツ自転車と比べて安い価格帯に設定されていることが多いです。

目安としては約5~10万円。それ以上するモデルもありますが、このくらいのものを買えば、まず間違いなくサイクリングを楽しむことができるでしょう。

スポーツ自転車に入門するための1台として、とても優秀でおすすめできる車種となります。

 

①器用貧乏
②ロードバイクに乗ってみたくなる

裏を返せば”器用貧乏”ともいえます。それぞれの分野を専門とした自転車には、性能面や快適性でどうしても劣ってしまいます。

とくにマウンテンバイク要素は、タイヤの細いロードバイクよりマシという程度なので、本格的な未舗装路や山道を走るのは難しいので注意が必要。

 

クロスバイクを購入すると、すぐにロードバイクが欲しくなる

あとに続く言葉は、「だから、最初からロードバイクを買った方がいい」です。身近に経験者がいる場合、このようなアドバイスを受けることが多いと思います。

 

スポーツ自転車の性能を体感すると、今度はよりグレードの高い駆動系パーツを搭載しているロードバイクに乗ってみたいという気持ちが、確かに湧きあがります。

もちろん人それぞれですし、楽しみ方で合う合わないはありますが、クロスバイクからロードバイクに移行するパターンは多いので、念頭に置いておいた方がいいでしょう。

 

ロードバイク

ロードバイク

写真提供・しんぱちさん

舗装された道路を速いスピードで、よりラクに走るために設計された競技向けの自転車が『ロードバイク』です。

 

①速く走ることができる
②快適なドロップハンドル
③サイクルイベントに参加しやすい

とにかく”速く走る”ことに特化した自転車。

車体重量はクロスバイクと比べても圧倒的に軽いため、平坦道はもちろん、峠などの坂道を上るヒルクライムでもラクに速く走ることができます。

走行性能に大きく影響する”コンポーネント”と呼ばれる駆動系パーツに高グレードのものが搭載されていたり、空気抵抗が考慮されたフレームデザインにより、高速走行が実現します。

 

地面に落ちるように曲がった形をしている”ドロップハンドル”は、状況や体力に応じてハンドルを握るポジションを変えることができ、長距離を巡行するときに真価を発揮します。

手首を立ててハンドルを握るので、車体を体に引き寄せる動作、ハンドルに体重をあずける動作がしやすく、ペダルに力を入れて踏み込む際にその恩恵を感じることができるでしょう。

 

また、競技向けの自転車でもあります。

いろいろなサイクルイベントが存在しますが、ロードバイクでのエントリーが圧倒的に多い。イベントや市民レースに参加するのであれば、この車種がおすすめです。

 

①乗りこなすのに慣れが必要
②値段が高い
③盗難のリスクがある

ロードバイクは腰をおろすサドル位置が高く、ハンドルが低いため、シティサイクルでは経験したことのないような前傾姿勢が適切な乗車ポジションとなります。

特殊な形状のドロップハンドルも相まって、最初はまっすぐ走ることもおぼつかず、運転には慣れが必要となります。

乗り手の技量にもよりますが、低速で走ることも不向きです。

 

また、非常に”高価”なので、最初の1台として購入するにはハードルが高いといえます。

入門用のエントリーモデルでさえ15~20万円くらい、もう少しグレードのいいモデルとなると平気で30万円台を突破していきます。

走りに特化した競技向け自転車のため、高級素材でフレームが作られていたり、高グレードのコンポーネントが搭載されているため、どうしても価格設定が高くなりがちなのです。

 

高級品の宿命ですが、盗難のリスクが大きいというのも問題です。

頑丈で壊されにくい鍵は”重い”という欠点があるため、持ち運ぶとなると、軽量で快適というロードバイクの長所を損ねてしまう危険性があります。

 

マウンテンバイク

フルリジットMTB-1

写真提供・戸丸大地さん

デコボコと舗装されていない道、山の中などの荒れ地を走るための自転車。名前のとおり『マウンテンバイク』といいます。

 

①荒れ地を快適に走れる
②サイクリングとは違う楽しみ方ができる

路面からの衝撃を吸収するためのサスペンションがついているので、デコボコしたところや段差などを物ともせず走ることができます。

また、悪路でも操作を安定させるために、フラットバーハンドルが幅広に設計されています。

舗装路を走る自転車とは比べものにならないくらい太いタイヤを履いており、ゴツゴツした山道やぬかるみでも、しっかりと地面をキャッチして進んでくれます。

 

森林や原野を走る『トレイルライド』などの山遊びから自転車競技まで、いろいろな分野で活躍する自転車となります。

サイクリングとはまた違った楽しみ方があり、速さや距離にこだわらず、大自然の中を気持ちよく走りたい人におすすめです。

 

①高速走行が苦手
②街乗りやロングライドには不向き

サスペンションがついているため車体が重く、走行スピードに直結するタイヤが太いため、高速で走ることは苦手です。

舗装路を走る街乗りや、長距離を走るロングライドには向いていません。

そもそも自然の中を走ることを前提に作られているので、近場を走る街乗り程度なら問題ないのかもしれませんが、マウンテンバイクの長所を活かせない乗り方となってしまいます。

 

ランドナー

ランドナー-1

写真提供・戸丸大地さん

フランス語で”小旅行”を意味する『ランドナー』は、旅に出るのに適した自転車です。

 

①自転車旅に適したアイテムが標準装備
②拡張性が高い

自転車旅が快適になるようなアイテムが、最初から装備されているのが特徴です。

太いタイヤは安定した走りを実現し、パンクしにくいという利点があります。前後のタイヤには”フェンダー(泥除け)”が付いており、雨の日でも衣類や荷物を泥跳ねから守ってくれます。

 

ドロップハンドルも特徴的です。クロスバイクのような感覚で握れる上ハンドルという部分が、水平ではなく、外側にいくにつれ上向きになる形をしています。

これは長距離をラクに走るため、そしてなにより、前輪が付いているフロントフォークにバッグを装備する際、ハンドルの下部と干渉しないようにするためです。

 

また、拡張性の高さはクロスバイク以上です。

各所に”ほぞ穴”が設けられており、キャリアやバッグ類の後付けが容易にできます。大容量の荷物を積載しても耐えることができる頑丈なフレームもランドナーの魅力です。

 

①車体重量があるため取り回しが悪い
②輪行がしにくい

頑丈なフレーム素材でできているため、車体は重めです。それゆえ取り回しが悪く、高速走行や上り坂は苦手分野。

しかし、自転車旅をするのであればどのみち荷物で重くなります。ランドナーに乗るときは、自転車の重量はあまり気にする必要がないかもしれません。

 

ランドナーは、旅を快適にするさまざまな装備が付いているため、他のスポーツ自転車に比べて『輪行(りんこう)』が気軽にできません。

輪行とは、自転車を専用の袋に入れて、バスや電車、船や飛行機などの交通機関を利用する移動方法のことです。

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輪行袋に入れるためには、前後のタイヤはもちろん、キャリアやフェンダーも取り外す必要があります。着脱するための工具も準備しなければならず、時間もかかってしまいます。

 

余談ですが、ロードバイクとランドナーを掛け合わせた性能を持つ『スポルティーフ』という種類の自転車もあります。

スポルティーフ-1

写真提供・戸丸大地さん

細いタイヤが取り付けられており、高速走行が可能になったランドナー。ただし、荷物の積載力は本家に劣ります。

 

グラベルロード

グラベルロード Fuji jari 1.5-1

写真提供・大さん

英語で”砂利”を意味するグラベルを名前に持つように、未舗装路を含めたすべての道を快適に走ることができるのが『グラベルロード』です。

 

①すべての道に対応できる
②拡張性が高い
③自転車旅との相性がいい

グラベルロードは、路面状態への対応力に優れています。

タイヤを取り付ける”クリアランス”と呼ばれるところが幅広になっており、クロスバイクやロードバイクよりも太いタイヤを利用することができます。

そのため舗装路のみならず、砂利道や林道のようなオフロードでも快適に走れるのです。

 

下部にいくほど”八の字”のように広がっている『フレアハンドル』という種類のドロップハンドルが採用されています。

下ハンドルを握ったときに、持ち手が広がり重心が下がるため、荒れ地での安定性とコントロールのしやすさが増します。

 

各所に”ほぞ穴”が設けられているので拡張性が高く、キャリアやバッグの取り付けも可能。フレーム自体に大型バッグを装着する”バイクパッキング”との相性も抜群です。

何日もかけて長距離を移動する自転車旅では、荷物の積載力と遭遇する道路を走りこなす力が必要なので、ランドナーと同じように”旅向け自転車”だといえるでしょう。

 

①高速走行は苦手
②値段が高い

フレームが頑丈なため、その分だけ車体重量があります。

ロードバイクで主流となっている細いタイヤは取り付けることができないので、舗装路での高速走行は苦手なところです。

 

また、値段の相場はお高めです。最低でも15万円以上はするので、最初の1台としてのハードルは少し高いかもしれません。

クロスバイク以上にオールラウンダーな自転車ですが、街乗りや盗難リスクを考えると、単純な上位互換とはいえない車種です。

 

ミニベロ

ミニベロ birdy standard-1

写真提供・NKさん

フレームやタイヤが小さく、全体的にコンパクトな形をしているのが『ミニベロ』です。

 

①気軽に乗れる
②乗りたい自転車を探す楽しみがある
③輪行しやすい

自転車全体がコンパクトなため、地面からサドルまでの位置が低く、重心が安定しています。

他のスポーツ自転車のような極端な前傾姿勢をとる必要がないので、シティサイクルに近い感覚で気軽に乗ることができるのも魅力です。

 

規格にとらわれない形状のものが多く、中にはかなり独特なフレームもあります。

ミニベロ Tartaruga typeF

写真提供・NKさん

カゴやフェンダー(泥除け)付きのもの、折りたためるタイプ、ドロップハンドルを採用したスポーティなモデルなど、ミニベロにもさまざまな種類が存在するのです。

ミニベロ Carryme

写真提供・NKさん

見ているだけでおもしろく、自分が”乗りたい自転車を探す”という楽しみも味わえます。

 

コンパクトで軽量なため、輪行しやすいのも魅力のひとつ。

クロスバイクやロードバイクは輪行袋に入れても、やはりそれなりの大きさになります。ミニベロは小さくまとまるので取り回しがよく、他のスポーツ自転車よりも気軽です。

公共交通機関を利用すると、サイクリングの計画はガラリと変わります。そんなポテンシャルと応用力を持った自転車といえます。

 

①段差や悪路は苦手
②高速走行、ロングライドには不向き

タイヤが小さいため、大きな段差を乗り越えるのは苦手です。基本的には舗装された道路を走るための自転車なので、悪路は避けて走りましょう。

地面からの衝撃が吸収できず、体に伝わることも少なくありません。

 

同じようにタイヤが小さいことに起因しますが、速いスピードで走ること、長距離を走るのは不向きといえます。

車種や乗り手の体力によるところもありますが、街乗り、近~中距離サイクリング、輪行をからめた自転車旅など、車体と同じくコンパクトな走り方が楽しみのメインとなります。

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スポーツ自転車の楽しみ方

S自転車の楽しみ方

いろいろな楽しみ方のあるサイクリングの世界を、少しだけ紹介します。

前述したとおり、スポーツ自転車にはそれぞれ特徴があり、自分が求める楽しみ方によって適した自転車は異なります。

購入し、走り出すときをイメージする参考にしてください。

 

まったりと楽しむ

①自転車を気軽に楽しむ
②体力の有無を問わない

まずは、近距離を中心にしたサイクリングがおすすめ。ゆっくりと散歩するように走ることを”ポタリング”といいます。

慣れ親しんだ町の散策や買い物に自転車を使ってみましょう。いつもの景色も、サドルにまたがると違って見えるもの。新しい発見があるはずです。

20~30kmくらいの距離であれば、体力の有無にかかわらず十分に走破できます。

 

①おいしいグルメを堪能する
②収集欲を満たす

おいしい食べ物をめざして走り出すことを、通称”グルメライド”といいます。

体を動かしたあとの食事やスイーツは、普段の何十倍もおいしく感じられます。サイクリングでカロリーを消費しているため、太る心配がない……とはいいませんが、少なくなるのも嬉しいところ。

 

また、サイクリングと”収集”は相性抜群です。

寺社仏閣を巡り御朱印をいただいたり、ご当地のマンホールカードやダムカードのような無料の公共配布カードを集めるのもサイクリングの原動力になります。

 

スポーティに楽しむ

①長距離ライドを楽しむ
②ヒルクライムで達成感を得る

長距離の基準は人それぞれですが、体力を振り絞り、車や電車でしか移動したことのないような距離を自転車で走る。

壁のように立ちはだかる急勾配な坂道”ヒルクライム”を全力で駆け上る。

スポーツ自転車には、その名のとおり自転車を”スポーティ”に楽しめるという魅力があります。体はきついですが、やり遂げたときの達成感は計り知れません。

 

①サイクルイベントに参加する
②自転車の競技性を楽しむ

スポーツ自転車の世界では、条件を満たせば誰でも参加できる”サイクルイベント”が開催されています。

大勢でまったりとサイクリングしたり、ロングライドに挑戦したり、ご当地のグルメを堪能するものなど、その種目はさまざまです。

順位やタイムを競うものばかりではないので、経験や能力は関係ありません。必要なのは自転車とイベントを楽しむ気持ちです。

 

逆にとても競技性が高く、スポーツ自転車ならではのイベントも存在します。

日々のトレーニングや自己研鑽の成果を発揮して、より高い順位でゴールする、より短い時間でコースを走り切りるなど、まさにスポーツとしての楽しみ方です。

参加にはそれなりの経験や実績が必要となることが多く、自転車とのストイックな付き合いが求められるでしょう。

 

自転車旅を楽しむ

①宿泊しながら遠くをめざす
②生活圏内を脱して非日常を楽しむ

自転車を利用して””をするのも、楽しみ方のひとつです。

1日では到達できないような場所をめざし、宿泊しながら何日もかけて走る。自分の中で心地よい緊張感が湧きあがり、目に映るすべてが新鮮に感じられます。

 

はじめて訪れる土地で特産物や名物、ご当地ソフトクリームなんかを食べるのも楽しいものです。文化や歴史に触れることで、さらなる見聞を広めることができるでしょう。

不思議なことに自転車で”ひとり旅”をしていると、多かれ少なかれ人との出会いがあります。まさに『一期一会』ですが、旅を豊かにし、思い出深いものにしてくれます。

 

そんな自転車旅は、普段の生活では感じられない”非日常”を存分に体験することができます。サイクリストとして人間として、大きな経験を得ることができます。

やろうと思えばどんな自転車でもできますが、せっかくチャレンジするなら長距離をラクに走れるスポーツ自転車が適しています。

 

おわりに

おわりに

スポーツ自転車は初心者からすると未知な部分が多く、値段が高いことも相まって、はじめようとするとそれなりのハードルを感じるかもしれません。

しかし、魅力や自転車の種類・特徴、楽しみ方を知ることで、「どんな自転車に乗って、どんなサイクリングをしようかな?」と、やりたいことのイメージが広がると思います。

基本を理解し、自転車を購入したあとのことを考えられるようになれば、高いと感じていたハードルも少しずつ下がっていきますよね。

 

ここまで話したことはほんの一例にすぎません。実際に乗って走ることでわかること、見えることの方が圧倒的に多く、重要なのです。

そのため、とにもかくにもスポーツ自転車にまたがってほしい。ペダルをひと踏みすれば、シティサイクルとは”乗り物としての根本”が違うことを実感できると思います。

これからも、サイクリングに興味があり、はじめようとする人に向けて、入門をサポートできるような記事を書いていきますね。

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