クロスバイク、ロードバイクのような”スポーツ自転車”に乗りたい!欲しい!
でも、一体どこで・どのように買えばいいんだろう?
新たな趣味としてサイクリングをはじめようとした当時の僕は、右も左も、自転車が売っているお店や買い方すらわかりませんでした。
これって、結構”初心者あるある“だと思うんですよね。
そこで今回は、実際にスポーツ自転車を購入する方法についてお話していきます。
②購入するお店は?
③どんな自転車を選べば間違いない?
この記事では、自転車を買うことにハードルを感じている初心者の方に向けて、疑問を解決するような内容をお届けします。
サイクリングをはじめる敷居をぐっと下げていきますので、ぜひお付き合いください。
目次
価格による違いは?
エントリーモデルで15万~20万円程度、プロが乗るような最高級グレードで100万円以上するロードバイクですが、価格の違いはどこにあるのでしょうか?
②コンポーネントのグレード
大別すると、この2点が関係してきます。
フレームの素材については、それぞれ性能や取り扱いの注意点が違うため適材適所なところもありますが、基本は”軽量”なほど高価です。
駆動系パーツ群のコンポーネントは、高グレードになるほど”ラクに速く走れる”ようになるかわりに、金額も高くなります。
まずは、このあたりについて少しだけお話していきます。
あえて”少しだけ”といったのは、これからはじめる初心者の方にとってあまり知らなくてもいい部分だと、個人的に思っているからです。
奥が深いところですからね。すべてを完璧に理解しようとすると沼にはまり、購入というハードルを飛び越えるどころじゃなくなります。
それよりも単純明快に、「いくらまで出せるかな?」という”金銭的な観点”から購入する自転車を選ぶ方がわかりやすいでしょう。
そのため、ここでの解説は最低限”知っておいた方がいいこと”にとどめます。
フレーム素材
クロモリ
古くから用いられているフレーム素材。
鉄にクロムとモリブデンを加えた素材であり、正式名称『クロムモリブデン鋼』といいます。
金属強度がとても高く、頑丈なのが特徴です。
そのため、ロングライドや自転車旅など”タフさ”を求められるシーンでの活躍が期待できます。他のフレームのように素材的な寿命がなく、大切に乗れば一生の相棒になるでしょう。
全体的に細見ですっきりとしたシルエットで、見た目の美しさにも定評があります。
フレームを逆三角形に見立てたときの”底辺”にあたるトップチューブ、ここが水平になっている『ホリゾンタルフレーム』は、クラシカルな形状で熱心なファンがいるほど人気です。
一方、鉄でできているため”重量”があります。速さが求められる自転車競技やサイクルイベント、坂道を駆け上がるヒルクライムでの使用は不向き。
また、濡れたまま放置してしまうと”さび”が発生するおそれがあるため、そ注意が必要です。
アルミ
比較的安価で手に入れることができるコスパのいいフレーム素材。
性能面も申し分なく、カーボンフレームが台頭する前はレースシーンでも主戦力でした。
重量はクロモリよりも軽いので、さまざまな場面で自転車を楽しむことができます。
クロスバイクやエントリーモデルのロードバイクで使われていることが多いため、とにかく初心者の方におすすめです。
他のフレーム素材と比べて”衝撃吸収性”に劣る部分があります。
しかし、前輪を取り付ける『フロントフォーク』というパーツのみにカーボンを使用し、振動吸収を助けるという対策モデルもあるため、そこまで気にする必要はないでしょう。
カーボン
硬いうえに軽量で、金属のようにさびることもない高性能なフレーム素材。
振動吸収性に優れていて、路面からの細かい衝撃が体に伝わらず疲労がたまりにくくなります。
加工しやすい素材で、空気抵抗を意識したり、曲線が美しいフレームが多く存在するのも特徴。プロのロードレースでも主流として使われている素材です。
欠点としては、とにかく”高価”なこと。すべてカーボンでできた完成車だと、最低でも30万円くらいするので最初の1台としては手が出しにくい。
また、倒したりぶつけたりして1点に強い衝撃を与えると”クラック”と呼ばれるひび割れが発生してしまうことがあります。
見た目には傷ついていなくても、フレームの内部がクラックしている……なんていうこともあるため、取り扱いには注意が必要です。
コンポーネント
コンポとは
これまで”駆動系パーツ群”と表現していたコンポーネント、サイクリストの間では『コンポ』と略称で呼ばれることが多いです。
具体的にはブレーキ、シフトレバーと変速機、ペダルが付いているクランク、チェーン、スプロケットと呼ばれる歯車などの駆動するパーツが『コンポ』にあたります。
自転車を構成するほとんどの部分が”駆動”するため、各パーツのグレードが走行性能の良し悪しを大きく左右することになります。
コンポにはどのようなグレードがあるのか?シマノ製品を例に挙げてみましょう。
ULTEGRA(アルテグラ)
105(イチマルゴ)
TIAGRA(ティアグラ)
SORA(ソラ)
CLARIS(クラリス)
名前の雰囲気からわかるかもしれませんが、上にあるほど高グレードなモデルです。
ちなみに、僕の愛用しているクロスバイクには『SORA』が、ロードバイクには『105』が取り付けられています。
グレードによる違いは?
グレードが上がるにつれて高額になるコンポですが、一体なにが変わるのでしょうか?
簡単にまとめてみました。
『100g=1万円』
本格的なロードバイク競技の世界で、まことしやかに伝えられている法則です。
自転車の総重量を”100g”軽くするためには”1万円”をかけなければならない。そのような言葉があるくらい、速く走ることにおいて重量を軽くするというのは大きな要素となります。
先端技術や工夫が盛り込まれた高グレードコンポは、それだけで”軽量”という恩恵を最大限に受けることができるのです。
ギアを切り替えるシフトレバーは軽く、変速機の動きもしなやかです。
昨今はモーターの力で可動する”電動変速”があり、レバーを押し込むというよりもボタンをクリックするだけの少ない力でギアチェンジができます。
また、ロスを抑えることで、少ない力で”より大きな成果”を得られるように作られています。
自転車に伝えた力を、あますことなく推進力に変える。そんなコンセプトで設計されているのも、グレードの高いコンポの特徴でしょう。
初心者は気にしなくて大丈夫
ここまで話してきましたが、結論としては『あまり気にしなくて大丈夫』です。
むしろ、気にしすぎるのはよろしくない。
フレーム素材にはそれぞれ特徴があるため、どれが一番優れているということはありません。自分が楽しみたいスタイルに合ったものを選ぶといいでしょう。
エントリーモデルで多用されている”アルミフレーム”あたりは、前述したとおり金額と性能のバランス、メンテナンスの手間、使い勝手を考えると入門には最適だと思います。
しかし、初心者の方が素材ありきで自転車を選ぶ必要はないというのが、個人的な考えです。
コンポについても、高グレードのものを手放しにおすすめするわけではありません。
優れた性能の裏にはmこのような”デメリット”があることも理解しましょう。
値段が高いのはいうまでもないですが、それに伴い”盗難”のリスクも上がってしまいます
また、プロ選手が使うような機材のため、最高パフォーマンスを引き出すためのセッティングや管理がシビアだともいえます。
初心者があまり”よいもの”を取り入れると、余計なことに思考を割くことになり走りに集中できなくなってしまう恐れがあります。
バリバリ競技志向でレース参加希望の人以外は、最初の”自転車選び”でコンポのことは気にしなくていいと思います。
必要なものを把握して予算を立てる
スポーツ自転車は、極端にいうと”性能”がよくなるにつれて”高額”になる傾向にあります。
そのため、かかる金額を把握して、「自転車本体にいくら出せるのか?」ということを、あらかじめ想定しておかなければ選ぶことはできません。
僕が考えるサイクリングにおける『必須アイテム』の種類&金額は、下記のとおりです。
②前照灯(フロントライト)/約3,200円
③空気入れ(フロアポンプ)/約3,000円
④ヘルメット/約9,200円
⑤ペダル ※ロードバイクのみ/約5,400円
合計 16,100円
(ペダルを入れると21,500円)
自転車以外に、最低でもこのくらいのお金が必要になってきます。
サイクリングの経験があったり、2台目の自転車であれば考えることも違ってきますが、最初の自転車を買うときは、シンプルに”トータルいくらまで出せるか”だけ考えましょう。
そうすれば、おのずと自分に合った自転車が見えてくるはずです。
僕の場合は、知識ゼロの状態でクロスバイクをはじめようと思い立った当時、「予算は思い切って5万円だ!」と、清水の舞台から飛び降りるつもりでお店に行きました。
結局、気に入った自転車が8万円近くしたり、必要なアイテムが多数あったことで、完全な予算オーバーとなりましたが勢いで購入。
金額を聞いてたじろいだものの、引かずに即決したあのときの自分に今は感謝しています。
このように、なににいくら必要なのかを把握して”ある程度正確な予算”を立てておかないと、店頭でひよってしまい、はじめる前に挫けてしまうかもしれませんよね。
他のブログ記事で、必須アイテムの他に『重要度の高いアイテム』や『余裕があれば用意したいアイテム』も金額と共に紹介しているので、よかったら参考にしてください。
購入するお店を知ろう
スポーツ自転車は”どこで”買えばいいのでしょうか?意識しないと、どこで売っているのかすらわからないものです。
大きく分類すると、下記の2か所になります。
②オンラインショップ
実在して、現物を見ながら商品を検討できる実店舗。それに対して、現実には存在せずインターネット上で商品の確認・購入ができるオンラインショップ。
どちらにも”よさ”はあります。
しかし、これからスポーツ自転車をはじめる人は”実店舗での購入”を強くおすすめします。
実店舗のメリット
スポーツ自転車のフレームには、大きさの違ういくつかの”サイズ”が用意されています。
体格、とくに身長に左右されるフレームサイズはとても重要で、合っていないものを選んでしまうと乗り心地や疲労感も変わってきますし、最悪は体の故障にもつながります。
各メーカーでサイズのラインナップや適性身長も異なりますので、実物を見ながら選べることは大きなメリットといえます。
また、ディスプレイ越しよりも、実際に店頭で自転車を見る方がいろいろな情報をキャッチできて刺激になるでしょう。
インターネットで、「これに乗りたい!」と見つけた自転車。いざ実物を見てみると、「なんか違った」なんてこともありますし、逆にノーマークだったメーカーに心奪われることもあります。
自転車から発する雰囲気・オーラはもちろん、サイズやフレームの質感、色味を生で感じることができるのは実店舗ならではの魅力です。
これからはじめるのは”サイクリング”という未知のスポーツ。
知らないことはたくさんあります。自分の力でひとつずつ調べることも大切ですが、そこでハードルを上げてしまっては本末転倒です。
無理せず、ときには経験者を頼りましょう。それがサイクルショップの店員さんなのです。
自転車販売のプロにお聞きすれば、ほとんどの問題は解決すると思います。
さらに、店員さん自身もサイクリストであることが多いため、サイクリングの先輩として貴重なアドバイスをいただけるかもしれません。
経験者の方にスポーツ自転車をはじめるサポートをしてもらえるというのは、初心者にとってこの上ないメリットとなります。安心感が違いますよね。
サイクリングを楽しむには”そろえるべきアイテム”がいくつかあります。
道路を走るうえで必須になるもの、サイクリングの安全性や快適性を高めてくれるものがあるため、なるべく早く、できるなら自転車と一緒に購入するのが望ましいところ。
最初はアイテムの”良し悪し”もわかりませんし、たくさんある商品の中からどんなもの選べばいいのか?頭を悩ませてしまい、自力で集めるのは大変ですよね。
前の話とも関係してきますが、自転車を購入する実店舗で店員さんに相談しながらまとめて購入した方が、スタートへの一歩が”ラクに早く”なることでしょう。
すべてがお店の中だけで完結するというのは、実店舗ならではの利点です。
ハンドルの高さやサドルの位置を調整して、体と自転車をぴったり合わせることを”フィッティング”といいます。
プロによるフィッティングを受けられることは、実店舗を利用する最大のメリットです。
腰を下ろすサドルを”ミリ単位”で上げ下げするだけで乗り心地がまったく変わるほど、シビアで奥深いのがフィッティングの世界。
適したサイズのフレームを購入しても、体にフィットしていなければ自転車の能力を最大限に発揮できませんし、やはり体を痛めてしまう原因にもなります。
とても重要ですが知識がないと難しいので、少なくとも最初の1台はフィッティングをしてもらえるように実店舗での購入がおすすめです。
スポーツ自転車に乗るときは、いくつか注意点があります。
安全な乗り降りの仕方、ブレーキのかけ方、シフトレバーの操作方法、空気の入れ方やメンテナンスも覚えておかなければいけません。
覚えることが多くて大変に思うかもしれませんが、納車時に店員さんがていねいに説明してくれることが一般的なので安心してください。
また、自転車を購入したお店にはフィッティングやメンテナンスでお世話になることが多くなると思います。
もちろんサービスは有料ですが、まったく知らないところに持ち込むよりも気楽ですよね。行きつけのサイクルショップがあると、なにかと便利で頼りになります。
オンラインショップの特徴
実店舗と正反対の特徴を持つのがオンラインショップ。つまり、紹介した”実店舗のメリット”という恩恵を受けることができないのです。
そのため、最初の1台をオンラインショップで購入するのはおすすめできません。
大きな理由は下記の2点です。
最適な乗車ポジションへのフィッティングは、購入したお店でなくても実店舗に持っていけば対応してくれるでしょう。
しかし、フレームサイズは別。当たり前ですが、購入したあとは大きくも小さくもできません。自分の目測で合わないサイズを買ってしまっても、取り返しがつかないのです。
そして、購入した自転車はバラバラの状態で届きます。
バラバラ具合……つまり、どの程度の組み立てが必要になるか?という点は、ショップの販売形態にもよりますが、最低でもサドルと前後のタイヤは自身での取り付けが必要となります。
慣れていれば難しいことではありませんが、初心者には不安も多いでしょう。
いろいろ話してきましたが、オンラインショップには当然メリットもあります。
欲しい自転車が実店舗で在庫切れの場合、オンラインショップが活躍します。
お店を渡り歩いて探す手間や時間を省略し、インターネット検索でバンバン在庫情報を検索できるのは大きな魅力といえます。
ショップによっては取り置きしてくれるかもしれませんし、それが無理でも注意点さえ押さえればそのままオンラインショップで購入するのもアリです。
また、どこにいても自転車を購入できるのはオンラインショップ最大のメリットですね。
住まいによっては、スポーツ自転車を取り扱うお店がまったくないところがあるかもしれません。実店舗を訪れるハードルが極端に高い場合、オンラインを活用すべきだと思います。
このように、まずは”良し悪し”があることを理解しましょう。
僕自身は実店舗を押していますが、オンラインショップの利用が最適という人もいます。両者の特性や注意点を意識して購入することが大切です。
実店舗にはどんなところがあるの?
実店舗とひと言でいってもさまざまあるので、メインとなるお店の形態を紹介します。
知っておくと、生活の中で見落としていた自転車屋を発見しやすくなるでしょう。特徴も一緒に把握して、お店選びの参考にしてください。
スポーツ自転車を専門に取り扱ったチェーン店。
広い地域で展開しているお店もあり、意識をすれば見かける機会は多いと思います。
日本最大級のスポーツ自転車専門店『Y’s Road(ワイズロード)』がもっとも有名でしょうか。僕自身もクロスバイクを購入したときは、大変お世話になりました。
専門店なだけあり、多くのメーカーの自転車を取り扱っているのが最大の魅力。店頭に並んでいる車種も多く、実物を見ながら選ぶのを楽しむことができます。
サイズやカラー違いを他店舗と連携して探してくれるなど、店舗数を活かした提案力も特徴。好みの自転車を見つけやすいでしょう。
企業理念や接客マニュアルが整っている”チェーン店”だからか、親切でフレンドリーに対応してくれる店員さんが多いイメージ。
アフターサービスも充実しているので、安心して購入することができるでしょう。
個人で経営しているスポーツ自転車の専門店。
大手のチェーン店ほど規模が大きくないため、店頭に並ぶ自転車は少なめ。取り扱うメーカーや車種が限られているケースもあります。
しかし、熱心な経営や独自路線での営業展開をしているお店も多く、オーナーの趣味趣向や好みが色濃く反映されているというおもしろさがあります。
店員さんとの関係が深まれば深まるほど、居心地のいい空間となるでしょう。
サイクルチームを結成し、走行会をおこなっているお店もあるようです。
チームジャージを作ったり、イベントに参加したりと、サイクリングを共に楽しむ仲間を作るきっかけになるかもしれないところは、他にはない魅力ですね。
シティサイクルや電動自転車など、自転車全般を幅広く取り扱うお店。
代表的なお店は『サイクルベースあさひ』でしょう。全国展開しているため身近にあり、利用しやすいというのがメリットです。
反面、スポーツ自転車に特化しているわけではないため、メジャーメーカーのものしか置いていないことが多いです。
選択の幅は狭まるかもしれませんが、逆にいえば王道を抑えたラインナップ。気に入る自転車があるか覗いてみるのもいいでしょう。
自転車メーカーが直接運営しているお店。
乗りたい・欲しいメーカーが決まっていれば、取り扱い車種や店員さんの知識量が他のお店よりも圧倒的に多いため、心強い味方となってくれます。
僕もロードバイクは『Bianchi(ビアンキ)』の直営店で購入しました。納車までのサポート、トラブル対応もしっかりしていて、とても頼りになりました。
難点は店舗数が少ないことでしょうか。
運よく近場にあればいいですが、そうでないと購入のために、あるいは納車後のメンテナンスを受けるために、お店まで通うのが大変になってしまいます。
自転車を買うのに適したお店
実店舗の種類と特徴がなんとなくわかったところで、結局どこで買えばいいのか?
ポイントは2点です。
②自宅から近い
メーカーや車種の豊富さ、アイテムの品ぞろえ、店員さんの知識の多さから、やはりスポーツ自転車を取り扱う専門店に足を運ぶのがいいでしょう。
個人経営のお店に入る敷居が高ければ、まずは『Y’s Road(ワイズロード)』のようなチェーン店が入りやすくておすすめです。
店頭に並んでいる自転車の台数も多いため、眺めているだけで、どんな自転車に乗ってサイクリングをしたいのか?イメージが湧いてくると思います。
そして、自宅から近いことも重要です。
あまり離れていると、お店への足が遠のいてしまいます。結果、サイクリングを快適にするための買い物や相談、フィッティングやメンテナンスを受ける機会の損失につながるのです。
自転車を購入しておわりではなく、乗りはじめてからもお世話になることが多いため、なおさら”アクセスのよさ”や”利便性”はお店選びの大切な要素となります。
僕自身、クロスバイクを自宅から約30km離れたお店で購入しました。納車日に乗って帰るのが大変でしたし、それ以降はなかなか訪れることができていません。
とはいえ、生活圏内に自転車屋がない場合だってありますので、できれば……くらいの軽い感じで考えておけば大丈夫です。
同じような自転車屋が”自宅近く”と”遠方”にあったら、品ぞろえにもよりますが、近い方がなにかと便利ということは覚えていてください。
選び方!インスピレーションを大切に
スポーツ自転車を選ぶうえで大切なのは、第一印象で受けた”インスピレーション”です!
ここまで散々難しいことを話してきたのに、最後は直感!?
そう思うかもしれませんね。説明いたします。
予算内で、「カッコいい!これに乗りたい!」と思える自転車を選ぶこと。
最初の1台でサイクリングを楽しむためには、この感覚を持つことが、メーカーや機材にこだわることよりも大切だと思っています。
見た目、すごく重要です。
クロスバイクやロードバイクのようなスポーツ自転車は、走ることに特化しています。そのために洗練された形状は美しく、所有欲をくすぐるようになっています。
「こんなカッコいい自転車に乗れるなんて……!」
そんな喜びが楽しみに変わり、週末のサイクリングに誘うのです。
逆をいえば、最新のフレームに高グレードコンポを搭載していても、好きな形じゃなかったり、気に入らない色だったりしたら、喉に小骨が引っかかるのを感じ、心から楽しめなくなるでしょう。
『自分の自転車が世界で一番カッコいい』
そう思える自転車に乗れるか否か。これは、サイクリングを趣味として長く続けていくための、最重要ポイントだと感じています。
自転車競技を楽しみたかったり、マシンの性能を追求するメカニック好きな人は、「自分に合っている自転車の中でよりハイエンドモデルはどれだろう?」とアプローチするのもアリ。
しかし、最終的には理屈ではなく”心の琴線”に触れたものが選ばれるはず。
小難しい話はいったん置いておいて、とにかく乗りたい自転車を探してみましょう。
そういう風にシンプルに考えておけば”スポーツ自転車”という未知の世界に飛び込むのも、少しは抵抗が軽くなるのではないでしょうか?
侮れない精神論。
ぜひ、参考にしてみてください!
おわりに
スポーツ自転車を購入するにあたり、最低限の知識、購入するのに適したお店、難しく考えない選び方についてお話させていただきました。
お役に立てば幸いです。
僕もそうでしたが、はじめる前の最初の”峠”はサイクルショップへの入店だと思っています。
独特の世界が広がっていますし、物怖じしてしまうこともあるでしょう。
過去にTwitterで「はじめるにあたりハードルが高いと感じたことはありますか?」と質問を投げかけたところ、お店に関する意見は多くありました。みんな同じということです。
最初は緊張するかもしれませんが、まずは勇気を出して入店してみましょう。自転車を眺めながら、なにかわからないことがあれば店員さんを頼り、声をかけてください。
サイクリングという趣味は、本当に”自分の世界”を広げてくれます。
僕自身、スポーツ自転車に出会わなければ、訪れていない場所、見ていない景色、していない体験が山のようにあります。
初期投資がそれなりにかかる趣味なので二の足を踏む気持ちはわかりますが、いざはじめてみると楽しいと思いますよ。
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