2023年5月。黄金週間の自転車旅3日目。
1~2日目は、静岡県熱海市から愛知県田原市の伊良湖岬まで『太平洋岸自転車道』を使って走ってきました。
今日からは趣向を変えて、愛知県の離島を2つ巡る予定です。
僕にとって”島”は、自転車という趣味にどっぷりはまらせてもらった大きな要因のひとつ。大小問わず、とても特別な存在なのです。
楽しんで走っていきましょう!
~前回のライドはこちら~

フェリー乗り場とフロアポンプ
時刻は8時20分を過ぎたところ。

出発の準備を済ませて、宿の前で記念撮影。お世話になりました。
船の時間に合わせたので、普段の自転車旅に比べたら遅い時間の旅立ちですね。
本日の走行計画をおさらいしましょう!
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渥美半島の先端・伊良湖岬、そこにある『伊良湖港』からフェリーに乗り込みます。
そして、同じく愛知県の『篠島(しのじま)』『日間賀島(ひまかじま)』の2島を巡り、そのまま『知多半島』に渡る予定です。

黄色の矢印が3日目以降のルートですね。
なお、伊良湖港から鳥羽港に渡り、三重県と和歌山県の海岸線を走るのが『太平洋岸自転車道』の正規ルートとなります。
ここまで来ると再開地点までの交通費もバカにならないので、次のチャレンジで完走を予定しています!楽しみすぎる。
それでは、フェリーの乗船券を買いにいこう。

『道の駅 クリスタルポルト』
道の駅でありながらフェリーターミナルも兼ねている施設。
ポルトとはイタリア語で”港”という意味。他にも、フランス語で”門”という意味もあり、さしずめ”海につながるガラスのゲート”という感じでしょうか。
しかし、なにやら閑散としているぞ。

近くに寄っていくと、リニューアルをお知らせする看板が立ててありました。
『オープン予定日:令和5年6月4日(日)』
おお、来月のオープン!次回来るときは、ばっちり活用できそうですね。
一瞬、「船には乗れるのだろうか?」と心配になりましたが、仮設の営業所があるようなのでそちらに行ってみましょう。
自転車を押して歩いていると、青地に白抜き文字で書かれたフレーズが目に飛び込みます。
『きっぷ売り場・待合室 伊勢湾フェリー』
きっとあそこだ。すでに列ができていたので並び、ほどなくして自分の番。
篠島に行きたい旨を伝えると、どうやら『伊勢湾フェリー』は伊良湖港と鳥羽港をつなぐ航路のみを扱っており、また別のところに船会社があることを教えてもらいました。
あぶなかった。
乗れないことはないでしょうが、ギリギリに行動していたら今の100倍は焦っていた。

伊勢湾フェリー。確かによく見ると『鳥羽ゆき』とはっきり書かれていましたね。
教えてもらったとおり、道の駅の裏側に歩いていきます。

お、こっちの方ですね。
篠島、日間賀島には『名鉄海上観光船』の高速船を利用するらしい。きっぷ売り場と、乗り場もこちらにありました。

きっぷ売り場に無事到着。
伊良湖港を出発して、篠島、日間賀島を経て、愛知県知多半島の先端・師崎港に渡るチケットを2,200円で購入(2023年5月当時)。
船が出ているのは1日3本。初回の11時5分発に乗り込むことにしました。
時刻は8時35分を過ぎたところ。
出船にはまだ時間がありますので、予定どおり伊良湖岬周辺をサイクリングしよう。
その前に、行きがけに気になっていたサイクルステーションに立ち寄ります。

窓から覗いてみると、レンタル用の自転車が並んでいたり、ロッカーがあったりと充実の設備。ここを拠点にサイクリングに出かけるのもいいですね。
せっかくなので、これからの旅路に備えて空気を補充しておこうかな。

作業開始。
「……ああっ!空気が抜けていく!?」
貸し出ししていたフロアポンプのバルブに差し込むところ、ヘッドパーツの部分が壊れているのか、自分の使い方が悪いのか、抜けていく一方で空気が入らない。
正直これは、僕の中では”あるある”な出来事。驚きましたが、ガッカリ感はない。
よく見ると、フロアポンプのバルブを固定するところだけが壊れている様子。外れないように片手でしっかり押さえつけ、もう一方の手で……無理だ。ハンドルの反発に勝てない。
今度は少し工夫して、全体重をハンドルにかけて押しこみます。よし、なんとかなりそう。
何回かストロークを繰り返すと、チューブが膨らむ手ごたえを感じました。
いける!体勢がきつく、規定の空気圧に達する前に限界を迎えましたが、そこそこ満足です。
恋さんぽ・伊良湖岬をサイクリング
気を取りなおして、サイクリング開始。
伊良湖岬は昨日も走りましたが、今日は時間もあるのでじっくりまわっていこう。

『恋さんぽ』
説明を読んでみると、このあたりは『恋路ヶ浜』というらしい。
なんでも、昔、高貴な男女が許されぬ恋ゆえに都から伊良湖岬に逃れてきたという伝説があり、この場所が”恋人の聖地”になった由来とのことでした。
んなるほど。
僕の孤独……いや、孤高の自転車旅に、恋だの愛だのは縁のない話。先を急ごう。
それにしても、かわいらしいイラストの地図を眺めていると、けっこうな数の飲食店があることにおどろき。これが軒並み営業していなかったのだから、運の悪さは折り紙つきでしょう。
そして、もうひとつ。

『幸せの四つ葉のクローバー発祥の地』
え、そうなの!?
四つ葉のクローバーって伊良湖岬が発祥なんだ!……というか、そもそも”発祥の地”という概念があることにびっくりしました。これは素直に感動です。
恋路ヶ浜から眺める太平洋をバックに、1枚撮影しておこうか。

最高の天気ですね。ひと昔前まで、自分自身で”雨男”だと自覚していました。
しかし、最近はなんだか調子がいい気がします。太陽からの愛を感じる。

快晴の青空は、海に近づくにつれて薄くなり、見事なグラデーションを作っています。
水平線に浮かぶのは、三重県鳥羽市の有人離島『神島』ですね。名前からして、ストレートに神聖さを感じます。観光目的で訪れてもいいのだろうか?
とりあえず、岬の先にいこう。めざすは『伊良湖岬灯台』だ!
少し進むと、いい撮影スポットを発見。

茂っている草木の合間から、海と白浜をほんのちょっとだけ眺めることができます。
この場所は、もともと伊良湖岬灯台に続く道の分岐点。

しかし、入口には立ち入りを阻むように看板が置かれていました。

『この先がけ崩れあり 立入禁止』
看板越しに進路を見てみますが、木々に覆われていて昼間なのにとても暗い。がけ崩れがあろうが・なかろうが、踏み入れるのに躊躇してしまいます。
手書きで書かれた『右の道を上の方に約300m程進む』という指示に従い、別ルートから伊良湖岬灯台に向かうことにします。
なかなかの勾配でしたが、無事にクリア。

灯台までの道に到着。
階段を利用するようなので、自転車はここに置いておこう。そして、歩きにくいSPD-SLシューズからマリンシューズに履き替えます。
活躍の場が多い、自転車旅の必携アイテム。

おお。青々とした樹木が太陽をさえぎり、進路は薄暗い。

かなりの急階段だ!真ん中にある手すりがありがたい。
一歩ずつ慎重におりていくと、突然視界が開け、目の前に絶景があらわれました。

これはうつくしい!なんだろう、まるで1枚の絵画のようです。

当たり前のことですが、一歩一歩進むにつれて目に映る風景が変わります。
空と海、遠くに浮かぶ神島、そして白亜の灯台。最高のロケーションですね。

いよいよ『伊良湖岬灯台』の真横までやってきました。
灯台って高いところにあるイメージがあります。しかし、こうして見ると、海からものすごい近くないですか?荒れていたら、普通に波で濡れそうな距離感にあります。
しばらく伊良湖岬からの眺めを堪能したあと、先に進むことにします。
よいものを見せていただきました!
高台から眺める伊良湖港。

伊勢湾フェリーの出船を見送ることができました。安全な航海を!
次回の太平洋岸自転車道チャレンジでは、僕もあの船に乗って三重県に渡る予定。自宅から伊良湖港までは車でドライブ。はたして何時間かかるんだろう。
9時45分。無事に伊良湖岬を一周完走です。愛知県の最南端を走ることができてよかった。
なおも時間があるのでフラフラします。

海辺にある『恋咲公園』では、人々が、海と共にまったりとした時間を過ごしていました。
山の上に見える施設は『伊勢湾海上交通センター』というらしい。

伊勢湾を出入りする船の安全な航行を24時間体制で見守り、誘導しているところです。
先ほど、好奇心が刺激されて施設入口まで行ってみました。もちろん中には入れませんでしたが、なんとなく、「見てやったぞ!」という気持ちになり満足です。
最後に、銅像があったのでパシャリと撮影。

『漁夫歌人 糟屋磯丸(かすやいそまる)』
伊良湖の貧しい漁師の家に生まれた歌人。たくさんの歌を詠み、とくに”病気が治る”や”火難が避ける”などの効果を持つとした『まじない歌』が人気だったそうです。
死後、多くの人の願い出により、糟屋磯丸は『磯丸霊神』という名前が与えられ、神さまとなりました……と説明が書かれています。
なんと!人々の願いで神さまになってしまうとは、ものすごい人望ですね。
時刻は10時になるところ。
出航の時間まで1時間以上ありますが、伊良湖岬は十二分に堪能させていただきました。

フェリーのりばの近くに『伊良湖緑地』という広場を発見しました。
東屋もあるのでちょうどいい。輪行の準備をしながら、船の到着を待つことにしよう。
【ここまでのライドデータ】
走行距離 4.88km(トータル349.98km)
所要時間 1時間29分
走行時間 0時間49分(-0時間40分)
おんべ鯛とふぐの篠島ライド
しばらくすると、沖の方から白波をたてて一隻の船がむかってきました。

おお!あれかな?

船体に鳥のマークがあります。おそらく、これが高速船『はやぶさ』でしょう。
全長24m、旅客定員138人。そして、最高速力24ノット!
1ノットは時速1.852kmらしいので、時速に換算すると約44.4kmとなります。海の上では速く感じられますが、自動車が一般道を走る速度とあまり変わらないんですね。
輪行袋を担いで乗り込み、いざ『篠島(しのじま)』に向けて出航!

離れていく伊良湖岬。
感動体験をありがとう!最低でもあと1回は来ますので、またよろしくね。
近くの島なので、約25分という短時間の船旅。

まったりとした時間を過ごしていると、前方に篠島らしき陸地があらわれました。
そして、何事もなく篠島港に到着!

ひさしぶりの島ライド。
ワクワクしながら輪行袋からロードバイクを取り出します。
高速船のりばのすぐ正面には『島の駅 SHINOJIMA』がありました。

船の切符売り場、待合室を兼ねた複合施設で、観光案内所、売店、レンタサイクルなど、島を満喫するのに必要な機能がそろっています。
時刻はお昼前の11時50分。
篠島港を出発して、日間賀島に向かう船に乗るのが14時5分の予定。輪行する時間を含めても2時間近くはありますね。
十分!さっそく、走っていきましょう!
最初のT字路を左折すると、大きな看板が目にとまりました。

『おんべ鯛とふぐの島 ようこそ篠島へ』
愛知県知多郡南知多町の有人離島『篠島』は、1周約8kmの小さい島。ふぐ、しらす、たこなどの新鮮な海の幸が特産物です。
また、描かれている『おんべ鯛』は、真鯛を塩漬け・天日干ししたもの。1,000年以上の歴史を持つ『おんべ鯛奉納祭』で伊勢神宮に奉納される、神さまへの供物だそうです。
篠島漁港の町並み。

漁港単位の”しらす漁獲量が全国1位”のすごいところ。島民漁師の実に7割がしらす漁師なんだそうです。時間があれば食べたいな。
右方向を示す看板には『篠島釣り天国』と書かれていますね。そういえば、一緒に船を降りる人に”釣り人”が多かったことを思い出します。
よし、行ってみよう!

小さな橋を渡っていきます。
まっすぐ進んでいくと、海の上に緑色の島が浮かんでいました。

どうやら『木島』という無人島らしい。
渡り舟が出ていて上陸できるようですが、おそらく多くは釣り人が利用するのでしょう。
これはなんだろう?

銀色のラックが、ずらりと並べられています。
もしかして、しらすや鯛を干すところかな。なんとなくそんな感じ。しかし、見た感じかなり華奢なつくりなので、大量のしらすの重みに耐えられるのだろうか?
漁港内は釣り天国というだけあり、長い竿とともに海と対峙している人が多く見られました。
快晴の青空と海に囲まれて
漁港を出ると、次の目的地……はとくにない。ぶらりと一周が目的です。

突きあたった壁に掲げられていた看板たち。なかなかに情報量があります。
なるべく島の外周を走りたいので、このT字路は左折して進みましょう。

水平線に浮かぶように見えるのは、方角的に渥美半島ですね。

空と海がまじりあい、一体となっているようで幻想的な光景です。
かわいい手書き風の島マップ。

こうしてみると、篠島はとても不思議な形をしていますね。
地図上で島の輪郭がカクカクしているところ、先ほどの篠島漁港もそうですが、そのあたりは埋め立てで生まれた区域なのでしょう。
静かでおだやかな道。

あえてペダルを漕がずに、惰性で進んでいくのが最高に心地いい。
カチカチというギアの空転音、いわゆる”ラチェット音”があたりに響きます。
僕のは最初から着いているものなので比較的静かですが、高級なホイールになるとかなり大きな音になります。これは完全に好みですね。
砂浜が広がる海岸。

さすがに5月だと海水浴は早すぎるようで、人はまばらにしかいませんでした。
かわりに、海沿いでBBQを楽しむグループが多かったのが印象的です。

たくさんの建物、車が並んでいますね。ここが篠島のメインストリートかな?
伊良湖岬に続き、篠島も『恋人の聖地』に認定されていました。

ふたりで鳴らすであろう鐘、柔らかそうな丸みを帯びた矢、空に向かって湾曲した鉄棒は風や波を表現しているのかな?
中央にはハート。そして、その中には愛の証を主張するかのように鍵がかけられていました。
そもそも、各地にある『恋人の聖地』ってなんなんだろう?調べてみました。
NPO法人地域活性化支援センターで『少子化対策と地域の活性化への貢献』をテーマとした観光地域の広域連携を目的に展開しているプロジェクト。
2006年4月より、全国の観光地域の中から”プロポーズにふさわしいロマンティックなスポット”を聖地として認定しているのだそうです。
なるほど。
ただ単に”景色がきれい”とか”恋人と来たら楽しそう”という漠然としたものではなく、プロポーズに適しているかどうかが認定基準になっていたのか!
これから『恋人の聖地』を訪れる人は、「自分だったらここで、どういうプロポーズをするだろう?」ということを念頭においてみるのも、おもしろいかもしれませんね。
離島あるある、学校卒業記念の壁画。

篠島には小学校と中学校があるらしい。
いろいろ調べる中で、篠島中学校が2027年3月をもって閉校となり、南知多中学校に統合されることを知りました。
少子化の影響でしょうか。地図で見てみると、当然ですが船で知多半島まで渡り、そこから約15km。車だと大体20分前後の距離ですね。
「いや、通学大変だな……」
縁もゆかりもない中学校ですが、篠島にはサイクリングを通じて楽しいひと時を過ごさせてもらっている恩があります。子供たちの健やかな成長を祈らせていただきましょう。
見切れていますが、篠島弁財天と書かれたのぼり旗の先にハイキングコースはありました。しかし、ロードバイクで進むのは不可能です。

この激坂を上っても島の反対側には続いていないようなので、ここまでにしておこう。

最後の写真をパシャリ。のどかで、いやされる風景ですね。
時刻は12時20分。
あわてるような時間ではありませんが、ぼちぼち、別の道を走りながら港の方に戻ろう。
海を眺めながら詠む恋の歌
少し戻ったところに、自転車で抜けられそうな道を発見。

けっこうな急勾配に見えます。
しかし、走ってきた道をそのままそっくり引き返すのもつまらないので、積極的に冒険していこう。体力は十分にある!
気持ちよく走りだしたものの、想像以上の勾配。きついところだと15%くらいありますよ。
軽めのライドが楽しめる島だと侮っていた!距離こそ短いものの、本格的な上り坂を満喫できるじゃないですか!

ついさっきまで海岸線にいたのに、海がもうあんなに下の方に見えます。
高いところから眺めるのも、上り坂を登頂した達成感も相まって、格別です。
上り切った先には『浅間神社』がありました。

のぼり旗の文字が、見事にすべて裏返っておりますが、そこには『木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)』と書かれています。
木花咲耶姫命は、日本神話に登場するもっとも美しいとされる桜の女神。子授け・安産、火難除け、漁業や航海安全などに関する神さまでもあるようです。
さて、次はどこに行こうか?

壁面看板には、矢印と共に観光名所と思われる名称が並んでいます。
『太一岬・キラキラ展望台』
この字面は見覚えがあるぞ。そうだ、篠島の最南端にある岬で、ハイキングでしか行けないところにあるんだ。
調べてみると、おどろきの事実が発覚。
この太一岬・キラキラ展望台こそが、篠島の『恋人の聖地』だったのです。僕が海沿いでみたモニュメントは、あくまで”サテライトスポット”らしい。
なんだ、サテライトスポットって!間違えて、あそこでプロポーズしちゃう人いない?
とりあえず、自転車でいけるところまでいってみようか。

坂道を、海に向かって駆け下りていく。

途中、先ほど思いを馳せていた『篠島小学校』と『篠島中学校』がありました。
立派できれいな校舎です。グラウンドも広い。何人くらいの生徒が在校しているのだろう?ちなみに、篠島小学校の方は現段階で閉校の予定はないようです。
この先は、木々で茂った道になっています。
崖沿いの細い道。アスファルト舗装されているため、自転車でも問題はありません。
そして、たどり着いた先がこの場所。

『歌碑公園展望台』
夢のみに 継ぎて見えつつ 小竹島(シノジマ)の 磯越す波の しくしく思ほゆ
万葉集におさめられている篠島の歌。この歌が刻まれた石碑があるのが、ここ歌碑公園です。
意味は『いとしいあなたが夢にだけずっとあらわれ続けて、篠島の磯を越す波のように、しきりに想っています』というような感じ。
作者不詳とのことですが、一途な気持ちが伝わる恋の歌ですね。
眺めもすばらしい!

海に浮かんでいる島は『東海の松島』と呼ばれています。
松島に落ちる夕日は絶景で、全国の夕日百選にも選ばれているほどだそうです。
さらば篠島!街並みを縫うように
まったり堪能できました。ぼちぼち、歌碑公園展望台をあとにしよう。
学校を通りすぎ、浅間神社があるY字路を左折して、やってきた道とは別の方に進みます。

篠島は高台の上に多くの民家が建っていました。縫うように、細い道を進みます。
おお、階段!この先は自転車に乗っていられませんね。

住民の人たちは、家まで徒歩で往復しているのかな?大変ですが健康にはよさそう。

階段が続きます。
ときどき見かける『島弘法巡り』の案内看板。篠島には、島弘法と呼ばれる小さな弘法大師の石像が祀られており、その数なんと88体。
この弘法大師像を巡ることを、四国の『四国八十八ヵ所巡礼』になぞり『島弘法巡り』と呼ばれ、親しまれているようです。石像を数えながら島を回るのも楽しそうですね。
それにしても、いかん。
昨日のライド後半に不注意で痛めた右ひざが、急勾配を上ったり、自転車を抱えながら階段を下りたりしていたらズキズキしてきた!
悪化しないようかばいながら、おりていこう。
しかし、まさに”町並み”という言葉が似あう、ここからの眺めはすてきですね。

訪れるさきざきで目にするものは、本当にすべてが僕の五感を刺激します。
こういう心の動き、小さな感動こそが自転車旅をやめられない理由のひとつです。
観光客はまず利用しないような、狭い路地。

もちろん、自転車は押して歩きます。
静けささえある民家。ふたたび自分のロードバイクから発するラチェット音が気にかかる。大丈夫ですか?うるさくない?ちゃちゃっと通り過ぎよう。

そして、最初に左折したT字路に戻ってきました。これでひと段落ですね。
アップダウンというだけではなく、いろいろな意味で起伏に富んだ道を走らせてもらいました。小さい島ながらに大冒険!とても楽しかったです。
時刻は12時50分。篠島港に戻ります。
さて、これからどうしようか?帰りの道中、しらす丼が食べれそうな飲食店を回ってみましたが、お昼時なのでどこも満員。並んでいるお店もありました。
14時5分発の船に乗る予定なので、輪行作業の時間も考えると中途半端。
ん?その前に13時20分発の船があるのか。これ……急げば間に合う!?
1時間くらい時間をつぶすつもりでしたが、次の島『日間賀島』に向かうのも手ですね。
そうと決まれば作業開始!
前後のタイヤを外して、後輪側にエンド金具を取り付けます。ロードバイク本体にタイヤを挟みこむように括り付けて、そのまま大きな袋にイン。
肩掛け紐をつかみ、持ち上げて、運ぶのに問題なさそうか確認。大丈夫ですね。
輪行は、自転車の行動範囲を大きく広げてくれます。

さすがに慣れているため、余裕をもって完了することができました。
最後におんべ鯛モニュメントの写真を撮って、篠島での観光ライドは終了としましょう。

とても楽しかったです!

さて、高速船がやってきました。輪行袋を担いで、ふたたび船に乗り込みます。
篠島から日間賀島まで約10分。波に揺られながら、新たな地でのライドに心躍らせます。
【ここまでのライドデータ】
走行距離 7.03km(トータル357.01km)
所要時間 1時間8分
走行時間 0時間54分(-0時間14分)
~次回のライドはこちら~


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