太平洋岸自転車道完走チャレンジ、2日目。
昨日は出発地点である『熱海駅』までの車移動、想定していなかった走行距離180kmオーバーなど、初日から苦戦してしまいました。
さて、今日はどうだろう?
走行ルートは単純なので迷う心配はない……と思いたいですが、油断は禁物です。
太平洋岸自転車道のルート案内は”参考”するようにして、あまり”固執”しすぎないよう注意しながら進んでいこう!
~前回のライドはこちら~

2日目朝は納豆と共に
起床。目覚めのよい朝です。
準備もそこそこに朝ご飯の時間。民宿のおばさまのご厚意で、当初予定していなかった朝の食事をサービスしていただきました。
予告どおり僕が買いに行った納豆パックが食卓に並んでいます。なんだか不思議な気持ちになりながら、食べはじめます。
どれもおいしい。
朝から幸せな気持ちになり、買い物を引き受けてよかったとしみじみ思いました。
しかし、昨夜は、「豆が大きい方がいいな」と購入した大粒納豆。実際に食べると、これはこれでおいしいのですが、普通のにしておけばよかったかな?と感じてしまいます。
お腹が減っていたため妙な冒険をしてしまったことに朝から反省しつつ、胃袋を満たします。完食。最高の朝になりました。
食後の休憩もほどほどに、出発の準備をして外に出ます。
人情味あふれる、とてもいい宿でした。

滞在時間は短かったですが、遅くに到着した僕をあたたかく迎え入れてくれて感謝。
一生忘れないであろう思い出をありがとうございました!
時刻は7時40分。2日目の自転車旅、出発。
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今日は静岡県御前崎市から、愛知県『伊良湖町(いらごちょう)』まで走ります。
地図でいう緑色の矢印、区間”②”ですね。
目的地をもう少し詳しく話すと、渥美半島の先端『伊良湖岬』に宿をとっているので、そこまでのライドとなります。
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走行距離は想定で約118km。今回は、昨日みたいな大幅な増加はない……と思います。
宿を出たところすぐに、こんな大きな看板があったんですね。

かなり目立つので、昼間なら迷うこともなかったでしょう。
民宿と一緒に割烹料理屋も営んでいる、もしくは、いたのかな?おばさまの”おもてなし精神”の根底を見た気がします。
めざせ!静岡県最南端の岬
今日はスタートからとてもいい天気。

静岡県道372号を走ります。
本日の目的地は前述のとおり伊良湖岬ですが、その前に”静岡県最南端の岬”に立ち寄ろうと思います。そのため、まずはその象徴たる『御前崎灯台』をめざします。
青・
緑の線が昨日走ったルート、赤いピンが宿。そして、赤線が”正規のルート”です。
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この岬をぐるりと走るのが太平洋岸自転車道の正しいルートだったのですが、昨日は時間的にも体力的にも宿に直行するしかなく、道を逸れてしまったんですね。
分岐地点まで戻るのは厳しいですが、なるべく無理ないポイントで太平洋岸自転車道に復帰し、岬を走って御前崎灯台を眺める予定です。
地図で見るとわかるように、御前崎灯台をスルーすればかなりのショートカットになるため、「行くか、行くまいか……」と悩みましたが、やはりここは無視できない!
しばらく走り、無事に合流。

太平洋岸自転車道のロゴと青い矢羽根マーク。
昨日の後半は、この矢羽根マークに変に惑わされてしまいましたが、今日は頼りにしています。僕を伊良湖岬まで導いてください。
きれいなイラストが目を引くトンネル。

どうやら『みなとトンネル』というらしい。
入口の左上には、おそらくですが御前崎灯台も描かれています。

1995年12月開通ということで比較的新しく、路面状態も良好で走りやすかったです。
昨日は長距離だったせいもあり、ライド後半はリュックサックを背負った肩、両手首に痛みがありましたが、持ちこしてはいなさそう。
強いていうなら、お尻が少し痛いくらい。悪くないコンディションです。
あれ?御前崎市の看板があるぞ?

地図を見てみると、どうやらいったん『牧之原市』に入り、ふたたび戻ってきたようです。
この道は、通称『御前崎ヤシの木通り』と呼ばれているらしい。

道路の中央分離帯には背の高いヤシの木が植えられており、なんだか南国にいるような雰囲気になってきました。

輝く太陽、青い空!道幅も広く、とても快適!いいね、最高のロケーションです。
時刻は8時10分。出発してから約30分が経ちました。

『御前崎海鮮なぶら市場』
静岡県の『なぶら』というのは、漁師言葉で”カツオの群れ”のことをいうそうです。
太平洋の黒潮が近いため、昔からカツオ漁が盛んな御前崎港。そこで獲れた新鮮なカツオを買ったり食べたりできる、お魚好きにはたまらない市場です。
残念ながら営業開始は9時00分。次に訪れたときのために、しっかり記憶しておこう。
そこから100mくらい進むと、陸に上がった船を見つけました。

船体には『御前崎丸』と書かれています。昔に活躍していた漁船なのかな?
雲ひとつない青空、風に揺られる鯉……いや、カツオのぼり。なんだか、本当の海にいるような錯覚を覚えます。
遠州灘を一望する白亜の灯台
緩やかなカーブを抜けると、今度は本物の海が目の飛び込んできました。

太陽光が海面に反射して、キラキラと輝いています。
視界のはるか彼方、水平線にぽつんと浮かぶ黒点。おそらくあれが『御前岩灯台』なのかな?昭和33年に点灯し、船に浅い海域があることを知らせるための灯台です。
気持ちたかぶる海岸線。

静岡県道357号です。ここは、通称『御前崎サンロード』と呼ばれているらしい。
”空と海が一体となった景観がうつくしい”
そのようにいわれている道ですが、まさに今、うつくしさを身をもって体感しています。
そして、御前崎灯台に到着しました。

青空に映える白亜の灯台。いいですね~!

案内板には『階段登り100m』と書かれており、そのあとに『遠州灘の雄大な景色をお楽しみください』と続きます。
遠州灘とは、御前崎から愛知県伊良湖岬の間に広がる太平洋の呼び名。
まさに今から走る道、そこから見える景色そのものですね。これはいくしかない!
ロードバイクを置いて、階段をのぼります。

階段、結構足にくるんですよね。ペダルを回すのとは、また違う筋肉が刺激されます。
えっちらおっちら段を踏みしめ、ふもとまできました。

国の重要文化財に指定されている御前崎灯台。
言葉ではうまく表現できないのですが、なんだか妙な魅力がありますよね。
別のところでは、各地の灯台を見てまわっているという老夫婦にも出会いましたし、僕自身も自転車旅で遭遇したら、なるべく立ち寄るようにしています。
灯台の役割は、暗い海で船を安全な航路に導くこと。そのため、自然と”希望の光”や”道しるべ”のようなポジティブな印象を受けて、惹きつけられるのでしょうか。
振り返ると、遠州灘の絶景が目に飛び込んできました。

見ているだけで、癒され、疲れが吹き飛ぶ気分です。この海が伊良湖岬まで続いているのかと思うと、胸が熱くなります。
これは後日知った話なのですが、御前崎灯台は日本で16基しかない、通年で内部階段をのぼって参観ができる『のぼれる灯台』だそうです。
「看板にあった”のぼれる”って、そういうこと!?」
この事実に直面したとき思わず声に出してしまいました。気がつかず、その場をあとにしてしまったのはとても残念ですが、これも再訪の楽しみにしておこう。
灯台を背にして、階段を下りていくと途中に休憩処と石碑があります。

『地球が丸く見えるん台』

写真ではわかりにくいですが、うっすらと、まるで”わんぱく少年”のような言い回しで文字が刻まれています。
確かにいわれてみれば、地球の丸さを感じられたように思います。眼福なひと時でした。
ロードバイクと合流して、道路を挟んですぐ目の前にあるモニュメントと共に記念撮影。

『静岡県最南端の岬』
こういう”はしっこ”大好きです。
裏に回り込むと『御前崎』の文字と灯台が1枚の写真におさまり、いい感じ。

約20km。当初の計画よりも走る距離は伸びましたが、訪れて大正解でした。
青一色の海岸線サイクリング
それでは、伊良湖岬に向けてサイクリングを再開しよう!

県道357号の海岸線を進みます。

御前崎風力発電所の風車。
このあたりの海岸には『遠州のからっ風』という言葉もあり、内陸へ強い風が吹き込みます。そのため、風力を得るにはうってつけの環境のようです。
御前崎灯台でも思いましたが、青空に”白”は映えますね。
青い案内標識を発見。

ここを左折して国道150号に入り、磐田・浜松方面をめざします。
気持ちよくペダルを回していると、視界の端になにか”動くもの”をとらえます。
目だけ動かして確認すると、それは輝く茶色い毛なみがうつくしい馬でした。あまりにも快調に飛ばしていたので素通りしてしまったのですが、思いなおしてブレーキ。
なかなか観光名所には立ち寄れない旅の身。
道路で起こる”感動”くらいは、ていねいに拾っていかないといけませんね。引き返します。

『パロミノ・ポニークラブ』
乗馬クラブです。聞きなれない言葉ですが、パロミノとは”月毛”……つまり、クリームっぽい毛色をもつ馬のことだそうです。
日光を浴びながら気持ちよさそうに草を食べている姿は、見ていて癒される。ちなみに馬は、道路交通法上、自転車と同じ『軽車両』に分類されます。そういう意味では仲間だ。
このまま国道150号をひた走るのかと思いきや、青い矢羽根マークは左の側道に逸れていきます。
「どこに連れていかれるんだ?」
若干の不安を覚えながら進んでいくと、一面に広がる”砂”に突きあたりました。

太平洋側最大の砂丘『浜岡砂丘』の入口です。
飛砂被害を防ぐため、自然改造による固定化事業をおこない『人口斜め砂丘』となった独自の景観。冬には、風が渇いた砂を動かしてできるさざ波模様の『風紋』が見られることで有名。
そして、その脇を抜けていく形で太平洋岸自転車道は続きます。

おお!なんだかすてきな道の予感。

地図によると『浜松御前崎自転車道線』というらしい。前もどこかで思いましたが、いくつもの自転車道、その連なりが太平洋岸自転車道を形成しているのですね。

ゴーゴー!
車からのプレッシャーがないだけで、こうも走りやすい。気が休まるいい道です。
ふたたび海岸線。

そして、右手には風車群。自転車乗りとして、エコなエネルギーは大歓迎ですよ。
しばらく走っていると、妙な案内看板に出くわしました。

『浜松御前崎自転車道線 迂回路図』
あれ?ここで迂回をしなきゃいけないんだ?
理由は書いてありませんが、土木事務所の連絡先が書いてあるので道路工事や整備が原因なのかな。看板の状態からして、ずいぶん前からなのでしょう。
このまま海岸線をいけると思っていたため残念ですが、すなおに迂回して進みます。
静岡県を駆け巡る
ふたたび国道150号にやってきました。すぐに『掛川市』に入ります。

小学生のときに好きだった『シュート!』というサッカー漫画の舞台だったこともあり、強烈に記憶に残っている地名です。
約10km走り、掛川市を抜けると、お隣の『袋井市』に突入。

木々に隠れ気味の看板にもある『弁財天川』が、市境になっています。
袋井市、かつて僕が住んだ経験のある町。
半年間ほどだったのであまり記憶も思い出もありませんが、それでも名前を見ると、「懐かしい」なんて哀愁を感じるものですね。
弁財天川を渡ってほんの3kmほど走ると、ふたたび『太平洋岸自転車道』の看板。

「左折……1.3キロぉ~?」
信じたい気持ちはやまやまですが、これはだいぶあやしい。方向的に、さきほど迂回してきた『浜松御前崎自転車道線』へ逆戻りしそう。
太平洋岸自転車道の完走が目標ですが、それはさておき、看板や矢羽根マークに”従いすぎる”と道に迷ったり、遠回りになったり、イレギュラーが起きやすい区間があると感じました。
地図で確認してみても、最終的には今走っている国道150号に合流しそうなので、ここは思い切ってのスルー!直進していきます。
そして、次なる地は『磐田市』です。

Jリーグのチーム『ジュビロ磐田』の本拠地。
1997年、小学5年生くらいに爆発的な流行がありました。同級生みんな、チームのマスコットキャラクターが描かれた筆箱とか使ってましたもん。
ある理由から、ジュビロ磐田の中山雅史選手、通称・ゴン中山さんに関心があり、市名を覚えていたところ。こうしてみると、静岡県とは妙な縁がある気がする。
太田川に架かる『太田川橋』を渡ります。

すんごい!大雨でもあったのかな?

普段の水量はわかりませんが、水は茶色く濁っていて、あきらかに増水の雰囲気。
そして、磐田市をサイクリング。
国道150号、道幅は広くないですし、交通量も比較的多いので油断のできない道。
10kmほど走ると、ふたたび大きな川にやってきました。

静岡県に6つある一級河川のうちのひとつ『天竜川』です。
雄大な光景に目を奪われますね。
天竜川に架かる天竜川橋……と思いきや、調べてみると『掛塚橋』でした。橋の名前って、どうやって決まるんだろう。

足場を組んで作業中。慎重に進みます。
この掛塚橋は3分の2が磐田市で、残りの3分の1が浜松市に属するそうです。
そんなわけで、念願の『浜松市』に入りましたよー!

前回のチャレンジでは財布を忘れて引き返すことになってしまいましたが、そのときの目的地がこの浜松市でした。

今度はきちんとたどり着いてよかった。
そして、またしても『太平洋岸自転車道』の看板があらわれましたね。

天竜川沿いを走るようです。とりあえず、従ってみよう。
気持ちよく走れる河川敷の道。
しかし、青い矢羽根マークは見当たらず、「本当にこの道でいいのかな?」と若干不安になります。それでも進む。
大きな道路の下をくぐる形で直進していると、気になる案内看板。

「注意……?」
看板から先は河川管理用の道路なので、一般の自動車は通行をご遠慮くださいというもの。うそだろ?太平洋岸自転車道はどこにいった。
注意力が散漫になっていたのか、抱えていた不安が具現化したことでガックリきたのか、ほとんど条件反射で”間違った”と認識し、引き返す決断をしてしまいます。
後日調べてわかったことですが、この先が正規ルートで合っていたようです。
注意はあくまで”自動車”にかぎった話。
写っていませんが、歩道には『自転車及び歩行者専用』の規制標識があり、それが目に入っていれば……先に進む勇気につながったかもしれません。
遠江国の遠淡海こと浜名湖に到着!
引き返し、先ほど通過した大きな道路を利用することにします。
ここも国道150号らしい。枝分かれして、天竜川には2本の国道150号がとおっていました。

青い案内標識に、今回の自転車旅、最終目的地である『名古屋』の文字!これはうれしい。

時刻はあと数分で12時になるというところ。浜松といえばうなぎや浜松餃子が有名ですよね。
お昼ご飯の誘惑にかられますが、休憩するにしてももう少し移動したい……ということで、わき目もふらず愛知県方面に左折して国道1号を走っていきます。
そこから6~7km走ると『125cc以下直進禁止』の看板があらわれました。

黄色と黒の警告色は目立つのでありがたい。
直進すると『浜松バイパス』に合流し、自転車は走れません。指示どおり側道に逸れると、今度は国道301号になるようです。
そのまま走っていると、道路に”自転車”と”青海波”と、そして”矢印”の3点セット。

どうやら、太平洋岸自転車道に合流しましたね。よーし!ここからは、つきっきり離れず、伊良湖岬まで案内してもらいますよ!
そして、この先は『浜名湖』だー!!

まだ”湖名”の看板が出てきただけですが、このすぐ先にあるはず。
時刻は12時55分。

浜名湖に到着だー!
正確にいうと、ここは浜名湖の河口にある『弁天島海浜公園』という公園。

女子高生たちがゆるくキャンプをしながら、自然と日常を楽しむアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』のモデル地にもなっているみたいです。
僕もSEASON1は全部観たんですけどね。これは、続きも見た方がよさそうだ。
遠江八景のひとつ『弁天夕照』が眺められるようです。

小さくてわかりにくいですが、写真の右が湖の地図です。赤い点が弁天島。海に向かって鳥居がたっているので、なんとなく大きさが比較できるでしょうか。
浜名湖は、海水と淡水が混じりあう『汽水湖(きすいこ)』です。
そして、地理上は”湖”と呼ばれていますが、河川法上では”川”であり、漁業法上では”海”として扱われるおもしろい湖。
ちなみに、静岡県西部はその昔『遠江国(とおとうみのくに)』と呼ばれており、京から遠く離れた『遠淡海(とおつおうみ)』の名を持つ浜名湖が語源だそうです。
京から近い琵琶湖は『近淡海(ちかつおうみ)』と呼ばれ、滋賀県の旧国名『近江国(おうみのくに)』のもとになったそうです。琵琶イチを思い出すなぁ。

浜名湖の景色を堪能しながら、しばしの休憩。
ここまでアップダウンはほとんどない平坦道が続いていたため、そこまで疲労感はありませんでしたが、まだまだ先は長いですからね。
浜名湖で約半分、伊良湖岬まで残りは大体50kmくらい。楽しんでいこう!
次回に続きます。
~次回のライドはこちら~



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