北海道自転車旅!日本最北端の地・宗谷岬をめざして(6日目)後編

稚内市、ノシャップ岬からの夕日、日没 自転車ライド

いろいろな観光スポットを巡りながら、ついに日本最北端・宗谷岬にたどり着いた北海道自転車旅6日目。

そのあとも、ユーラス宗谷岬ウインドファーム、白い道など絶景の中を走りました。

 

さて、いよいよ後半です。

まだまだ時間はあるので、稚内市を観光サイクリングしていきましょう!

どんな景色に出会えるのか?ワクワクしながらペダルを回していきます。

 

~前回のライドはこちら~

北海道自転車旅!日本最北端の地・宗谷岬をめざして(6日目)前編
いよいよ日本の最北端・宗谷岬にたどり着く自転車旅6日目。長年のチャレンジが実を結び、無事に『日本最北端の地の碑』をこの目にすることができました。感無量!思い残すことはない……といいたいところですが旅はまだまだ続きます。

 

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秀逸な道・宗谷ヒストリーロード

時刻は10時55分。白い道を抜けて、行きに利用した国道238号にやってきました。

朝からたくさんの観光スポットで絶景を眺め、楽しむことができているのに、まだまだ午前中の真っただ中。

時間を有効活用できている気がしますね。充実しまくりだ。

 

このまま、稚内市街まで戻っていきましょう。

道中に『セイコーマート とみいそ店』があったので立ち寄り、少しだけ休憩。

セイコーマートとみいそ店、ソフトカツゲン

雪印メグミルクが北海道限定で販売している乳酸菌飲料『ソフトカツゲン』をいただきます。

ガラナと双璧を成す道民のソウルドリンク。これも飲んでおかないと!

関東でよく目にするマミーやピルクルよりも圧倒的にさっぱりした口当たり。とても飲みやすい。これは、サイクリングの水分&エネルギー補給にも適している……かもしれない。

 

ひと息ついたので、ふたたび走り出します。

国道238号・宗谷ヒストリーロード

時間も早いですし、とくに急ぐ理由もないので慌てることなくまったりいきましょう。

 

国道238号のこのあたりの区間は、通称『宗谷ヒストリーロード』と呼ばれています。

これには”道路そのものを観光資源”として、美しい景観づくり、活力と魅力にあふれた地域づくりを推進する『シーニックバイウェイ』という取り組みがかかわっているそうです。

 

2005年にスタートしたシーニックバイウェイ北海道。

現在14の指定ルートと3つの候補ルートがあり、僕が5日目に走った『萌える天北オロロンルート』も指定された道路のひとつでした。

そして、その中でもとくに厳選された12のルートが『秀逸な道』と呼ばれているのです。

旅は、すべて「道」から始まります。
道の先にある美しい景色や 旅の目的地だけでなく、 途中にもあなたの知らない 美しい景色はたくさんあります。
美しい道を走る。
それは旅の思い出の一部となって またその風景に会いに行きたくなる……。
それこそが北海道の旅の魅力。

引用元:秀逸な道公式HP

 

先ほどの『宗谷周氷河ロード』も、今まさに走っている『宗谷ヒストリーロード』も、その『秀逸な道』らしく、はからずも2か所を走破することになりました。

なんだかうれしいですね。得した気分。

 

余談ですが、僕が訪れた翌年2023年の7月から、この『秀逸な道』の区間をわかりやすくするため、起終点に看板が設置されることになったようです。

さしずめ”カントリーサインの道路版”といったところかな?これはすばらしい配慮。

それにしても、秀逸な道という渋いネーミング……わかりやすくて嫌いじゃないぜ!

 

きれいな川を発見。

増幌川

看板には『増幌川(ますほろがわ)』と書かれていました。

川沿いに、遡上する鮭を狙って国の天然記念物であるオオワシやオジロワシが集まることでも知られているみたいです。

 

海を眺めていると、行きには気がつきませんでしたが『利尻富士』の姿!

国道238号・宗谷ヒストリーロードからみる利尻富士

先ほど紹介した秀逸な道・宗谷ヒストリーロードの公式HPキャッチコピーは『秀峰・利尻山を望む道』とされています。

海に浮かぶ利尻の山を見ながら走る。それがこの道の、いちばんの醍醐味なのでしょう。

 

昨日、サロベツ原野では悪天候で、その断片さえも目にすることができなかった稚内の象徴。ここで見られたのはうれしい。

ふもとは雲で隠れていますが、標高1,721mの山頂はしっかり捉えることができました!

 

気分よく進んでいると、前方、豆粒くらいの大きさですが自転車の集団が走っています。

もしかして、サロベツ原野で会った大学生サークルかな?

こちらの方が速度が出ているようで少しずつ近づいていきますが、嵐のせいで顔も服装も、自転車すらも覚えていなかったため判別ができません。

あいさつだけして、颯爽と走り去ることにしました。それにしても、大人数で、泊りがけで自転車旅をするなんて楽しそう。まさに青春。

 

ひたすら走っていた国道238号沿いに建物が増えはじめ、稚内市街に入ったことを実感。

来た道を戻るように、大きな交差点を右折して国道40号に入ります。

宗谷方面をサイクリングした直後だと、なんだかものすごい都会に来た感覚になりますね。

 

稚内駅&キタカラ(Kitacolor)を散策

白い道の出口から約1時間半、あとちょっとで稚内駅に到着しそう。

稚内市街、国道232号と国道40号の分かれ道

この青い案内標識、写真ではわかりにくいですが、国道40号に逸れる矢印が電飾で光るようになっているんですよね。

珍しくないですか?少なくとも僕は、はじめて見た気がします。

 

国道40号の終点と国道232号の始点。

稚内市街、国道40号の終点と国道232号の始点

なんにでも、はじまりとおわりがあります。それは逆もしかり。

別にそこまで深い意味はありませんが、ひとつの”おわり”が、次への”はじまり”でもある自転車旅を連想してしまいました。

 

さて、ふたたび『稚内駅』&『道の駅 わっかない』にやってきたぞー!

昨日はあまり余裕がなかったため散策も控えめでした。今日はがっつりまわってみよう。

 

駅前の広場、なにやらおもしろいものがありますね。

稚内駅、最北端の線路モニュメント

最北端の線路モニュメント

駅舎を通り抜けてのびる線路。これはあくまでモニュメントとのことですが、いい感じの撮影スポットになっています。

日付や時間が表示された電光案内は、遠くからやってきた自分からするとありがたい存在。

 

中に入ると、本当の『最北端の線路』がありました。

稚内駅、最北端の線路

最南端から北へ繋がる線路はここが終点です。

そう書かれた案内板には、ていねいに”最南端”が鹿児島県指宿市の『指宿枕崎線西大山駅』だと教えてくれています。

指宿……ゆびやど?調べてみると”いぶすき”と読むらしい。知ってなきゃわからない!

最北端にたどり着いた今、最南端にチャレンジするのもいいかも?

そう思いましたが、なかなかに過酷な旅になりそうな予感。できる?できない?いや、今は深く考えないでおこう。

 

ちなみに、稚内駅の新駅舎は2022年4月で10周年を迎えたようです。

稚内駅、最北端の線路とグランドオープン10周年

振り返ると、最南端を越えて延びる線路。

稚内駅、最北端の線路

なんだか不思議な光景です。

ちなみに、この建物は新駅舎と共に建てられた複合交流施設『キタカラ(Kitacolor)』といい、交通、情報、観光、暮らしの拠点になっています。

稚内駅、最北端の線路

そして、先ほど記念撮影した外のモニュメントに続いているわけですね。

 

そんなわけで、ここ『キタカラ』では、お土産を見たり、ソフトクリームを食べたりしてまったりとした時間を過ごしました。

orange egg*キタカラ店の宗谷の塩ソフト

orange egg*キタカラ店さんの『宗谷の塩ソフト』です!

ここまで来たら、やはり”宗谷”と名のつくものは積極的に摂取していきたい。案の定、ほのかな塩味が甘さを引き立て、とてもおいしい。

あっという間に胃袋へ吸い込まれていきました。

 

机の上に置いてあるのは、道の駅に置いてあった『思わずやってみたくなる!稚内の楽しみ方WOW!50』という無料の冊子。

北海道最北のまち、道北エリアを巡る旅の拠点としても最適な稚内の知らないこと、驚きのスポットをていねいに教えてくれます。

パラパラめくってみると、すでに訪れたところが何か所かありました。この冊子を片手に、余すことなく練り歩くのも楽しそうですよね。

 

外には、ポケモンマンホール『ポケふた』がありました。

北海道稚内市、ポケモンマンホール『ポケふた』

『ポケふた』とは?

ポケモンの絵が描かれたマンホール蓋『ポケふた』が全国で次々に発見されています。
ディグダが掘った穴の跡に、その「しるし」として誰かが絵を描いているというウワサ。
次の「しるし」は、どこに現れるのでしょうか。

引用元:ポケモンマンホール『ポケふた』

なかなか凝った設定。おもしろい!

 

しかし、僕は世代的に初代の『ポケットモンスター赤』しかプレイしたことがないため、各地で見つけても感動が薄かったりします。

稚内市のポケふたを眺めながら、「ロコンはわかるけど、アローラって?」状態です。

これもマンホールカードみたいに、物理的なカードになっていたら収集欲をくすぐりそう。

 

市街を一望!稚内公園からを散策

さて、次の目的地に行きましょう!

ほんの数百メートル走ったところにある『稚内市役所』に、サクっと到着。

稚内市役所、マンホールカード

お目当てはこちら。今回の旅で2枚目となるマンホールカードです。

収集がサイクリングの”目的”になるうえに、走った土地のことを深く知れる、思い出になる優秀なアイテム。興味のある人はぜひ集めてみると楽しいと思います。

 

次は約1km離れたところにある『稚内公園』を訪れてみよう!

稚内公園入口への案内看板

市役所の前をとおる道道254号を北上していると、さっそく案内看板を発見。左折します。

稚内公園への入口

緑豊かなこの場所が、どうやら入口みたいですね。よし、いこう!

 

気持ちよく走り出しますが、公園は高台にあるらしく坂道を上ることになりま……いや、ものすごい急勾配だな!

サイクルコンピューター、ガーミン、稚内公園

なんとかデジカメのシャッターを押せたのが9%のところでしたが、実際はそれ以上、10%を超える区間もありました。

上り切るまで1kmくらい?短距離でぐわっと上昇するハードなヒルクライムでした。足が悲鳴を……いや、喜んでいたと強がっておこう。

 

無事に稚内公園までやってきました。

稚内公園から眺める稚内市

さすがに眺めがいいですね!稚内市街を一望することができます。

稚内港北防波堤ドーム

午前中に訪れた『稚内港北防波堤ドーム』だ。上から見るとこんな風になってるんだ。

先ほどもらったマンホールカードにも描かれるくらい、稚内市のシンボル的なスポットとして確立しています。

 

余談ですが、自分が訪れてから2年後の2024年2月は『利尻礼文サロベツ国立公園』が指定から50年を迎えた記念に、このドームが幻想的にライトアップされたそうです。

見てみたかった!……ですが、真冬の北海道は雪だらけで自転車になんて乗れないだろうな。

 

そのまま目線を右に移動すると、船が浮かんでいました。

稚内公園から、ハートランドフェリーのボレアース宗谷

稚内港から利尻島・礼文島まで航行するハートランドフェリーの、おそらく『ボレアース宗谷』という船でしょう。

名前はギリシャ神話の『北の神』が由来とHPに書いてありました。

 

ハートランドフェリーという海運会社のフェリーは、同じ船体・同じデザインのものが4種類あるのですが、それぞれ、地域を象徴する四季折々の自然色をカラーモチーフにしています。

ボレアース宗谷は『ナナカマド』というバラ科の落葉樹が”紅葉したときの赤色”だそうです。

 

そして、白い道の前に走った『ユーラス宗谷岬ウインドファーム』も発見。

稚内公園からのユーラス宗谷岬ウインドファーム

こうして見ると、その大きさが際立ちます。

それにしても、サイクリングをしたところを遠くから眺めるのって、なんだか不思議な感覚。さっきまでは、自分自身が、あの広大な景色の一部だったんですよね。

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慰霊碑と稚内に刻まれた歴史

それでは、稚内公園を散策してみましょう。

まず目に入ったのは、稚内市のカントリーサインにもデザインされているこちら。

稚内公園、樺太島民慰霊碑『氷雪の門』

樺太島民慰霊碑 氷雪の門

かつて日本領だった南樺太(現・サハリン島)には、当時約42万人の日本人が生活していました。終戦目前にソ連軍の侵攻を受け、南樺太は戦火に見舞われます。

これは、その戦争や強制移住で亡くなった人たちを追悼するための慰霊碑なんだそうです。

 

関連した石碑がもうひとつありました。

稚内公園『九人の乙女の碑』

九人の乙女の碑

樺太真岡町(現・ホルムスク)の郵便局で電話交換手として働いていた9人の女性が、ソ連軍侵攻という危機的状況の中で通信業務を果たし、そして自決されました。

みずから若い命を絶った女性の霊を慰めるために建てられたのが、この碑だそうです。

 

宗谷岬公園にも平和に関する碑やモニュメントが多数ありましたね。

今はおだやかな稚内市ですが、戦時下はたくさんの悲劇があったのでしょう。こういう悲惨な戦争の歴史を形に残し、後世に伝えることはとても大切なんだと実感しました。

 

歩いていると、地面にカントリーサイン柄のタイルがありました。

稚内公園、カントリーサイン柄のタイル

実際に『氷雪の門』を見ていると、このデザインにも思い入れが増しますね。

 

さて、次はなにがあるかな?周囲を眺めると、たくましい犬の像。

稚内公園『南極観測樺太犬訓練記念碑』

南極観測樺太犬訓練記念碑

1956年(昭和31年)、日本がはじめて南極観測に参加したとき、40頭ほどの樺太犬が集められ、この地で犬ぞり訓練がおこなわれました。

犬ぞり隊は極地で見事な活躍を果たしますが、悪天候のため、結局15頭の犬だけが無人の南極大陸にとり残されることになりました。

そして1年後、タロとジロの兄弟犬の奇跡的な生存が確認され、このニュースは感動と共に世界に伝えられ、のちに映画『南極物語』にもなりました。

参考:稚内公園 案内看板

稚内公園が犬ぞり訓練地だったこと、樺太犬の功績をたたえて建てられた記念碑。

 

タロとジロの活躍する『南極物語』が上映されたのは1983年かな?

自分が生まれる3年前か。実際に観たことはありませんし、「聞いたことあるな」程度で、詳しい内容も知りませんでした。これを機会に視聴してみるのもいいかもしれない。

 

最後に、関連してこちらを紹介。

稚内公園『樺太犬供養塔』

樺太犬供養塔

南極大陸で命を落とした樺太犬たちの霊を慰めるための慰霊塔。

当時の観測隊がケルンという積石をつくり、それを道しるべにしていたことから、三角のケルンに見立てた形となっているそうです。

ふらりと立ち寄った稚内公園。学びが多く、いろいろと想いを巡らせる時間となりました。

 

売店もあったので、のぞいてみます。

訪れた記念にと、タロとジロが描かれたハンドタオルを購入しました。たくさんあって困るものでもないですし、結構お土産に買っちゃうんですよね。

持ち歩けばエチケットになりますし、使うたびに旅のことを思い出せて一石二鳥です。

 

最後に空、海、そして稚内市の街並みとロードバイクで記念撮影。

稚内公園とロードバイク

時刻は14時00分。

朝早くから行動していたので、1日がすごく長く感じます。ものすごい充実感。

しかし、今日の行程もそろそろ佳境に入ります。残す目的地は2か所。油断せず、気合いを入れていきましょう!

多くの感動と発見を与えてくれた稚内公園に別れをつげ、急坂を駆けおります。

 

時間調整と”ある荷物”を持参するため、まずは宿に戻ります。サイクリングの途中に宿で休憩するって、今までではじめての経験。

目的地まで走るというサイクリングだけではなく、宿を拠点に町の観光名所を巡る走り方も楽しいもんですね。今後、積極的に取り入れていきたいです。

 

【ここまでのライドデータ】
走行距離 40.71km(トータル681.10km)
所要時間 4時間32分

走行時間 3時間17分(-1時間15分)

 

日本最北の温泉とノシャップ岬の輝く夕日

宿で”時間調整”をかねた休憩をしたあと、ふたたびロードバイクにまたがり出発します。

道道254号を北上して、ノシャップ岬の方面に向かいます。

 

時刻は16時ちょうど。約30分のサイクリングでたどり着いたのがこちら。

稚内健康増進センター 稚内温泉 童夢

稚内健康増進センター 稚内温泉 童夢

なんとこちら”日本最北の温泉”なんです。そうと知っては、訪れないわけにはいかない。

宿まで取りに戻った”ある荷物”とは、入浴グッズやタオルだったわけですね。そんなわけで、長旅の疲れを癒すため、ひとっ風呂浴びていきましょう!

 

今回の自転車旅では、ほとんどの宿泊施設でシャワーを利用していたため、ひさしぶりにつかる湯の気持ちよさに言葉も出ません!

明るいうちから温泉に入るのも、ゆとりのある時間をすごしている感じがして贅沢気分。骨の髄までしっかり堪能させていただきました。

 

さて、心身ともにリフレッシュしたところで、まだ”目的の時間”までもう少しあります。せっかくなので施設内をうろうろと散策。

日本最北の温泉で入湯したことを証明する『入湯証明書』なるものが200円で販売されているじゃないですか。

迷いましたが、これは買わない!温泉を楽しんだという思い出だけで大満足でした。

そして、休憩室のリクライニングシートでゴロゴロ。油断するとすぐ”修行”のように厳しくなりがちな僕の自転車旅では、そうそうないですよ?こんなリラックスした時間!

 

【ここまでのライドデータ】
走行距離 7.81km(トータル688.91km)
所要時間 0時間28分

走行時間 0時間27分(-0時間01分)

 

ぼちぼちいい時間になりましたので、外に出てロードバイクにまたがり、本日最後の目的地にむかうとしましょう!

来た道を、そのまま引き返します。

道道254号、通称『宗谷サンセットロード』は、その名のとおり夕焼けで路面を赤く染めていました。いい感じです。狙った時間に出発できたみたいだ。

 

シカの群れを発見。

稚内市、北海道道254号・宗谷サンセットロードにいた鹿の群れ

あいかわらず、ムシャムシャと無我夢中で草を食べています。夕ご飯かな?

昨日今日の2日間だけでもちょくちょくシカには遭遇していたので、ほんの少し見慣れてきました。すぐ奥には民家が建ち並んでおり、改めて人間と野生の距離の近さを実感します。

草食動物だから悠長に写真を撮っていられますが、これが熊だったら爆速で逃げてますね。

 

そして、ノシャップ岬に再訪!

稚内市、ノシャップ岬からの夕日、日没

日没の岬、この光景を見るために温泉で時間調整をしたというわけです。

イルカのオブジェと輝く太陽、快晴の空は青と赤のきれいなグラデーションになっており、思わず声を出してしまうくらいにうつくしい。

稚内市、ノシャップ岬からの利尻島、利尻富士

水平線に浮かぶ利尻富士も夕日に照らされて、さらに幻想的です。

 

実は今回の北海道自転車旅の計画を考えていたとき、勢いで利尻島・礼文島も走る予定だったんですよね。ただ、さすがにきつすぎるかな?と思いなおしたのです。

こうしてみると行きたくなりますが、最初からすべてをやり切ってしまうのはもったいないし、なにより島を巡っていたらここまで日本の最北を堪能できなかったでしょう。

ふたつの島は、次回の旅にとっておくことにします。また楽しみが増えました。

 

太陽が沈み切るまではここにいようと思い、ロードバイクをサイクルラックにかけて周辺をうろうろ歩いてみます。

やはり目を引くのは、赤と白のしま模様が特徴的な『稚内灯台』ですね。

稚内灯台

北海道一高い灯台、だそうです。

稚内市、ノシャップ岬からの夕日、日没

鳥の群れが飛んでいて、なんだかいい感じ。カモメ?ウミネコ?それとも別の鳥だろうか。飛んでいる姿からでは予想すらできません。

ほんの少し歩いただけですが、見る場所によって結構雰囲気が変わりますね。

 

なんとなく、影を使って自撮り。

稚内市、ノシャップ岬からの夕日、日没

ひとりで旅をしていると、基本的に自分自身は撮りませんからね。宗谷岬と白い道は例外中の例外。なかなか起こらないレアケースです。

稚内市、デザインマンホール

お、足元にカードのデザインにもなっているマンホールカードを発見しました。

やはり実物を見るとなんだか嬉しいですね。

 

さて、それではサンセットもいよいよ大詰め。戻るとしましょう。

ノシャップ岬に落ちる夕日を眺めようと、見物人がたくさんいて広場はとても賑やかです。

稚内市、ノシャップ岬からの夕日、日没

長旅の果ての景色をロードバイクにも見せてあげよう。

 

水平線にゆっくりと沈む太陽。

稚内市、ノシャップ岬からの夕日、日没

そして、完全に隠れて見えなくなりました。

稚内市、ノシャップ岬からの夕日、日没

海のむこうに落ちた太陽の輝きで、いっそう赤く染まる空。

ずっと眺めていたい。しかし、ここから先は暗くなる一方です。夜目がきかない僕は、なるべくナイトライドは避けたいところ。

 

とくに、ここ北海道では野生動物、とくに熊の存在が恐怖です。暗闇の中でパンクして、チューブ交換をしている最中に……なんてことになったら、目もあてられません。

そんなわけで、少しでも太陽の恩恵が残っているうちに、急いで帰りましょう!

 

【本日のライドデータ】
走行距離 9.01km(トータル697.92km)
所要時間 0時間56分

走行時間 0時間48分(-0時間08分)

 

北海道自転車旅、最後の夜を

すでに何回も走った道を安全運転第一で爆走し、無事に宿まで戻ってきました。

しかし、ひとつだけアクシデント。

ハンドルにつけているフロントライト、キャットアイ『VOLT800』が走っている最中にグラグラして外れてしまいそうになったのです。

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原因を探ってみると、どうやらマウント部分のネジが緩んでいたようで、どこかにすっ飛んでなくなっています。これはピンチ……ですが、旅も最終盤なのでなんとかなるでしょう。

 

なにはともあれ、これにて6日目も完走です。

念願の宗谷岬を筆頭に、本当にいろいろな景色を見ることができて、大いに感動した1日になりました。本当に充実していた大満足です。

宿のスタッフさんに、「どこを走ってきたんですか?」と聞かれたので、素直に答えたら、とても驚いてくれました。サイクリストの距離感のバグりを、ひさしぶりに感じます。

 

部屋で身支度を整え、シャワーを浴びたらひと段落。

お腹が減ってきたので、今夜こそはと夜の街に繰り出します。うろうろしていると、個人経営ぽい居酒屋さんを発見。入ってみることにしました。

 

カウンター席に座り、おいしい食事とお酒を楽しませていただきました。

居酒屋って、おひとり様だと入りにくいんですよね。過去、席は空いていそうなのに断られたり、なんとなく冷たい印象があったり、客単価の低い1名客はあまり歓迎されないのかな?

稚内の居酒屋は温かかった!満足して宿に戻ります。

 

しかし、せっかく宿泊しているのでゲストハウスでの夜も堪能したい。

そんな気持ちから、居酒屋での飲食を腹八分くらいにおさえ、共有スペースでくつろぎながら軽く飲み直し。コンビニで買った軽食とお酒で乾杯します。

 

それにしても不思議ですね。

昨日、はじめてこの宿に足を踏み入れたときは完全に”お客さん”だったんですが、たったひと晩泊まっただけで、若干の”マイホーム感”出てきます。

それだけ、居心地がいいということでしょう!

 

こうして、北海道自転車旅・最後の夜がふけていきました。

明日はいよいよ帰路につきます。

名残惜しいですが、無事に家に着くまでが自転車旅。油断せずにいきましょう!

 

~次回のライドはこちら~

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