サロベツ原野を走る5日目も折り返し地点をすぎて、ようやく後半です。
あいかわらずの風雨にさらされながら、それでも愚直に前に進みます。
北海道で感じる自然をパワーに変えて、ペダルを回し、疾走!……というほどのスピード感はありませんが、走るロードバイクと僕。
交通量はほとんどないので、道路を独占状態。ある意味、贅沢この上ないですよね。
さあ、宗谷岬をこの目に見ることはできるのか!?
~前回のライドはこちら~

目次
雨のサロベツ原野の一期一会
ひさしぶりに感じる、青い案内標識。
右折して北海道道444号を進むと、豊富町の市街にたどり着くようです。
しかし、僕は相も変わらずまっすぐ走り、稚内を……あれ?よく見ると、案内標識にカントリーサインらしきイラスト。
ネタバレ!見なかったことにしよう。
道道444号との分かれ道を直進してすぐ左側に、広い駐車場があらわれました。
そこで、先ほど前方を走っていたサイクリング集団が休憩をしているのを発見。一瞬、素通りすることも考えたのですが、せっかくなので僕も立ち寄ることにします。
ひと息ついたところで、集団にむかって声をかけてみることにしました。
なんやかんや、今までの自転車旅で”話しかけられる”ことは多々あったのですが、自分から”話しかける”のはかなり珍しいことです。
「こんにちは!雨、すごいですね」
そんな風にあいさつを切り出すと、皆さん笑顔で応対してくれました。
どうやら、大学の自転車サークルで、夏休みを利用して旅をしているんだそうです。
荷物・装備からも予想していましたが、宿泊はおもにキャンプ場にテントを張っているとのこと。自分は未経験の領域です。楽しそう。
最終的には稚内市から”利尻島・礼文島”に渡るのが目標らしい。すごいですね!
自分よりも過酷なチャレンジをする大学生にパワーを分けてもらいつつ、お互いの安全を願いながら、お先に失礼することにしました。
また、どこかで巡り合う気がする。
稚内市まで一本道ですし、おそらく宗谷岬にも立ち寄るんでしょうから、その確率は高いように思います。
道路に出て走りはじめる前に、駐車場のはしっこにあった看板を撮影。
『国立公園 サロベツ海岸』
まったく海は見えませんが、海岸と書かれています。海の近くまで歩いて行けるルートがあるのかもしれませんね。
天気がよければ、この広い駐車場に車を止めて海岸に行く。そして、利尻富士を眺める。最高じゃないですか?
いっこうに弱まらない雨の中を走ります。
デジカメのレンズをぬぐわないで撮ると、こんな感じ。臨場感たっぷりですね。
基本的に道道106号・日本海オロロンラインであることには変わりませんが、道道444号の分岐を過ぎたあたりから『宗谷サンセットロード』という道にもなるようです。
とにかく、ひたすら前に進みます。
大自然、サロベツ原野にひとりポツンと走っていると、雨風、高波のほかに、やはり心配なのが”熊”の存在でしょう。
もっと”森っぽいところ”に生息しているイメージはありますが、北海道のどこにいてもおかしくないという話を聞いたことがあります。
ちなみに、日本国内には北海道に生息する『ヒグマ』と、本州・四国に生息する『ツキノワグマ』の2種類がいます。
比較すると、ヒグマの方が大きく、重く、気性も荒い。
「ひええ。こんなところで襲われたら……」
身震いしますが、さいわい見晴らしがいい草原なので、茶色っぽい生物が動いていたら一目散に逃げよう。それしかない。
全力ダッシュのイメージトレーニングをしていると、ペダルを踏む足にも力が入ります。
おお、この光景も北海道っぽいですね。
牛のエサになる”牧草ロール”でしょうか。
その名のとおり牧草を丸めたもので、ひとつの重さが300kg以上あるんだそうです。あえて草原に置かれているのか、回収されていないだけなのか。
とにかく、単調になりがちな原野一本道に、とてもいい刺激を与えてくれました。
ついにきた稚内市!海と川とコウホネと
そして、ついに『稚内市』に入りました!
心なしかカントリーサインが輝いて見える。
利尻富士をバッグに、稚内公園にある『氷雪の門』と呼ばれる碑、市の花であるハマナスが描かれているというデザインです。
青い案内標識によると、稚内市街までは残り30km。ようやく、「もう少し!」という気持ちが芽生えてきました。
しかし、油断はできません。ここから長いのが自転車旅の”常”なのです。
美しい緑の中で、ひたすらペダルを回します。
自転車で長距離を走り、旅をする。確かにつらいこともありますが、それでも魅力を感じるから続けているんですよね。
『サイクリングは動的な瞑想である』
そんな言葉があるとおり、走っている最中は当然”走る”しかやることがありませんから、おのずと自分と向き合う時間になるんです。
それがなんというか、いろいろなものが”デトックス(解毒)”されているようで心地いい。
世界の色がおかしい!
どうやら雨のせいで、デジカメが”水の中にいる”と感知したようです。
「しっかりしろ!ここは陸地だぞ!」
タオルでデジカメを拭いてあげると、誤作動はおさまりました。ひと安心。旅の思い出を記録する重要アイテムですからね。
ひたすらな一直線は、じつに北海道らしい。
アップダウンはほとんどありません。
しかし、吹き荒れる風のせいで常時勾配2~3%くらいの負荷がかかっている気がする。
なんだか、ひさしぶりに見る気がする海。
ほんとうに、すぐそこですね。
色あせた地図によると、晴れていれば真正面に利尻島が見えるらしい。しかし、この悪天候ではまったくなにも見えません。残念。
お、今度は川があらわれましたね。
ここは『勇知川』というらしい。
穏やかな流れの川で、下流域でおこなわれるリバーカヤック体験が人気だそうです。ゴールは日本海にそそぐ河口のこのあたり。
川から海に出る解放感、目の前に広がる青空と利尻島。想像しただけで楽しそう。
道端に施設を案内する看板が立っていました。
なにやら休憩所があるらしい。道中にあるようなので、少し立ち寄ってみようか。
サロベツ原野では貴重な分かれ道。
右折先は道道811号となり、水鳥の飛来地としても有名な『兜沼』があるそうです。
そして、勇知駅……駅?
あ、そうか!北海道にも、そりゃ鉄道路線はありますもんね。頭から完全に抜けていました。最悪の場合、輪行できるというのは心強い。
ちなみにJR北海道の宗谷本線は、旭川市から稚内市にいたる全長259.4kmの路線で、全38駅から構成されています。
端から端までにかかる時間は約6時間。北海道、やっぱり広いですね。
そして、案内どおり1km先に建物があらわれました。
『展望休憩施設 こうほねの家』
11月~4月の冬期は休館ということですが8月現在も閉まっている……というか、閉業してしまったのかな?心なしか廃墟のような雰囲気を感じます。
仕方ありませんね。
ここら一帯を『浜勇知園地』というらしい。
別名『コウホネの沼』と呼ばれており、展望休憩施設の名前にもなっています。
コウホネ(河骨)とは、夏に黄色い厚手の花を咲かせるスイレン科の水草。見渡したかぎり、それらしい花は見かけられませんでした。
こうほねの家の屋上に続く階段があったので、上ってみることにします。
雨で滑りやすくなった階段を、歩きにくいSPD-SLシューズで上るのはとてもデンジャラス。しかも、ロードバイクを担いでいます。
慎重に一歩一歩、段差を踏みしめます。
目の前に広がるのが、コウホネの沼かな?
遊歩道も整備されているようなので、のんびり歩いてみるものいいですね。
これから走る進行方向に目をやります。
時刻は12時30分を過ぎたところ。
ここまでの走行距離は約50kmでした。時速換算するとざっくり14km/hくらいかな?暴風雨で走りにくいとはいえ、平坦な道が続いているのでそこまで悪いペースではない。
悩みに悩んで宗谷岬をおあずけ
稚内駅までは残り約20km、宗谷岬までは残り約50kmです。
もうひと踏ん張り、がんばろう!
施設は開いていませんでしたが、かろうじて自動販売機は稼働していました。
これはありがたい。
そこまで喉が渇いているわけではありませんが、サロベツ原野では貴重なドリンクを買えるポイントです。補充しておきましょう。
こうほねの家を出発してから約30分が経つと、少し景色が変わってきました。
サロベツ原野を抜けたのかな?
建造物を見ることで安心感が生まれます。いやはや、見渡すかぎりの大自然でした。
しかし、写真を交えて説明しても、その迫力や感動を伝えるのは難しい。興味のある人はぜひ走ってください!それが手っ取り早い。
そして、まったくの偶然で撮影したのですが、中央から少し右側、小さい山の上に”チョンマゲのような巨岩”がのっているのがおわかりでしょうか?
村名の由来になっている奇岩『抜海岩』です。
アイヌ語では”パッカイ・ペ”といい、意味は”子供を背負うもの”とのこと。大岩が小さな岩を背負っているように見えることから、この名前がついたそうです。
ちなみに、正式名称は『抜海岩陰遺跡』といい、稚内市文化財に指定されています。
立ち止まってじっくり眺めたかったですが、あとの祭り。いや、偶然にでも知ることができたのでよしとしましょう。
道路脇に、稚内市の主要な観光名所の案内看板がありました。
ノシャップ岬、聞いたことあるぞ。水族館も興味をひかれます。
タロ・ジロ記念碑、氷雪の門は稚内公園の中にあります。明日は1日フリーで稚内観光をする予定なので、行けたら訪れてみよう。
そして、最後にこの旅の最終目的地・宗谷岬。
もう少し……もう少しなのですが、嵐のサロベツ原野を抜けてきて、心身ともに疲れ切った僕の頭に、「今日は稚内市街までにしようかな」という考えが浮かんでいました。
ここから宗谷岬まで約40km、稚内市街に予約している宿まで戻るのに約30km。今の状況でトータル70km以上走るのは、正直厳しい。
そして、なによりの問題は天候。風雨は”衰え”という言葉を知らないようです。
「夢にまでみた宗谷岬、はたしてこの悪天候で訪れていいのか?」
そう考えるようになったわけです。
天気のいい日、あかるく青い空の下、日差しが反射してキラキラと輝く海をバックに『日本最北端の地の碑』を撮りたい!
明日はどうやらいい天気みたいだ。これは、もう決定でしょう。
そんなわけで、走行計画を急きょ変更。
今日は宿まで走り、明日の朝イチで宗谷岬にむけて出発。到達後はフリーで稚内観光ライドをすることにしました。
同じ宿に2泊するため、余裕をもって楽しめるでしょう。
そうと決まれば、気持ちも足どりも軽くなるというもの。行くぜ~!
道道254号、抜海港へと続く分かれ道を稚内方面にむかって右折していきます。
ちらほらと民家も見えてきて、完全に町……いや、抜海村に入りました。
ふたたび分かれ道。
ここを左に曲がれば『ノシャップ岬』なんですね。宗谷岬と同じ理由で今日は立ち寄りません。明日に楽しみにとっておきます。
ついに雨足は弱まりはじめたのですが、いまだに強風は続いています。なんなら強くなってきた気さえするぞ?先を急ごう。
あら~!ここにきて、なかなかにすさまじい上り坂。
心身の疲労はピークに達しつつあります。しかし、越えていくしかない!
強風にあおられながらも、なるべく車道の脇を走るように努力。ここで交通事故にあうなんて、シャレにならないアクシデントです。
北の果ての地『モシリパ』に到着!
坂道を上り切ると、どうやら本格的に稚内市街に入ったようです。
走るにつれて建物は増えていき、アパートやマンション、飲食店、我らがセイコーマートなどがあらわれはじめました。文明を感じる!
前方に、ずいぶんひさしぶりに感じる踏切がありました。
JR北海道の宗谷本線ですね。予約している宿は稚内駅から近いところにあるため、この線路を伝っていけばたどり着けるのだろうか?
本来であれば写真を撮りながら進みたいところですが、風が強すぎて余裕がない!
市街に入り、路面状況や車など気をつけなければいけないことも増え、とりあえず前に進むことで精一杯な状況です。
疲れた。悪天候でのライドは本当に厳しい。
左折するはずだった国道40号との交差点を、華麗にスルー。
異変を感じて、とりあえず目についた路地を左に曲がり直進すると、稚内港の入口に来てしまいました。なんてこった!
まぁ、道を間違えでもしないかぎり港に来ることもなかったので、結果的にはよい経験になったと思うことにしよう。
引き返して、副港通を少し走り、ある程度のところで国道40号に合流します。
そして、ついに稚内駅が見えました!……が、入らずに素通り。この周辺にあるらしい『道の駅 わっかない』を訪れようと思ったのです。
Googleマップの指示に従いぐるりと回りこむと、看板が見つかりました。しかし、そこはどうやら道の駅の駐車場らしい。あれ?道の駅そのものはどこにあるの?
その疑問も、少し進んだところで解決します。
日本最北端に位置する道の駅は、稚内駅やバスターミナルと併設しており、交通機関の乗り換え拠点や休憩スポットとして活用されている複合施設だったのです。
なにはともあれ、ようやくたどり着いた!
時刻は14時45分。
宿のチェックインが15時からなので、散策する時間は十分にあります。自転車を置いて、さっそく中に入ってみることにしました。
その前にリュックサックのレインカバーを外して、レインウェアを脱ぎます。
道の駅内にはお土産屋やカフェなどさまざまなお店があるようですが、ずぶ濡れではウインドーショッピングをするには最悪のコンディションですからね。
天塩町の宿のおばさまにいただいたタオルをきつく絞り、体を拭いて水気をとります。よし、こんなものだろう。
道の駅内を散策します。
お土産や甘味はまた後日じっくり見るとして、驚いたのは2階に映画館があること。日本全国探しても、ここまで施設が複合した道の駅はそうそうないでしょう。
見どころ満載。しかし、昼ご飯を食べていなかったため、とにかくお腹が減ったぞ。
道の駅……いや、JR稚内駅の中?
もはや、どちらかよくわかっていませんが、歩いていると『食事処 ふじ田』という飲食店を発見。吸い込まれるように入っていきます。
おすすめとされていた『稚内丼A(ほたて、タコ入り)』をチョイス。
おお!食欲をそそるビジュアル。これは、「おいしい!」ということが確定していますね。
ぺろりと平らげて、お腹を満たします。
食事をしていたら、ちょうどいい時間になりました。そろそろ道の駅を出発しよう。
自転車にまたがり3分ほどペダルを回します。
時刻は15時30分を過ぎたところ。無事に本日の宿である『ゲストハウス モシリパ』にたどり着くことができました!
アイヌ語で”北の果ての地”という意味をもつモシリパ。最果てをめざして走ったこの自転車旅、最後を飾るのにふさわしい宿だ!
ここに2日間お世話になります。普段、連泊はほとんどしないのでワクワクです。
【本日のライドデータ】
走行距離 72.70km(トータル586.56km)
所要時間 6時間33分
走行時間 5時間3分(-1時間30分)
ゲストハウス、安寧のひと時
スタッフの方が親切で、万が一の盗難防止も兼ねて、ロードバイクを屋根のある小屋に保管させていただけることになりました。
うれしい配慮です。ありがたい。
取り付けたバッグ類から荷物をおろして、いざチェックイン。宿の説明を受けます。
1階が共有スペース。テーブルやイスはもちろん、冷蔵庫やキッチン、調理器具、ドリンクサービスなどの設備が充実していて、居心地のいい空間となっています。
洗濯機、乾燥機があるのは心から嬉しい。汗や雨で汚れた衣類をすべてきれいに洗えるぞ。
それにしても、すごく雰囲気がいいですね。宿泊客の方がくつろいでいたので写真は撮れませんでしたが、興味がある方は公式HPをごらんください。
階段を上っていくと、寝床がありました。
2段ベットが4つある”8人用ドミトリータイプ”の相部屋。使われていないベッドを先着順に確保するみたいですね。
最奥の下段をゲット!
ベッドの中には電気スタンドとコンセントがあったので、忘れないうちに電子機器類を充電してしまいます。よしよし、これで安心だ。
ベッド脇には自由に使える棚もあったので、明日に備えて準備をはじめよう。
ヘルメットやリュックサックは、なるべく乾燥するようにファブリーズで除菌消臭したあと、広げるように置いておきます。
ひと通り済んだら、次は洗濯の時間。
いうまでもなく最高に気持ちのいいシャワーを浴びて、部屋着に着替えたら、汚れたもの、濡れているものはすべて洗濯機に放り込みます。
洗濯がおわったら、乾燥機に移します。
次に利用する人のためにも、乾燥がおわったらすみやかに取り出さなければならないので、その場から離れにくい。
しかし、ご安心ください。
共有スペースには雑誌や漫画もありましたので、コーヒーでも淹れて、まったりと読みものをしながら待つことにしましょう。こういうひと時も、旅の醍醐味ですね。
ここで読んだのは、安島薮太先生の連載デビュー作『クマ撃ちの女』という漫画。
北海道を舞台に、ヒグマの狩猟に命を燃やす女性猟師の生活を描いたヒューマンドラマ。熊という生物の生態やおそろしさを知ることもできますし、とてもおもしろい作品です。
その他にも、ヒグマの生態を撮影した写真集、本、雑誌など、北海道の生き物や文化に関連した書籍が置いてあるのはいいですね。
「今、自分は北海道に来てるんだ!」
そんな感覚が強くなりますし、なにより自分たちが住む土地のことが好きで宿泊客にも共有したい、知ってもらいたい……という気持ちが伝わってくるようです。
目の前にシカ!北海道の自然を感じる
洗濯&乾燥がおわると、時刻は18時を過ぎていました。
数時間前に食べたばかりですが、サイクリングでの消費カロリーを補えるものではなかったようで、すでに小腹が減っています。
町を散策しがてら、夕ご飯を食べにいこう。
外に出てみると、雨は完全にやんでいて、風もある程度におさまっていました。散歩するにはちょうどいい感じの気候です。
そういえば、宿のスタッフさんに強風のことをたずねてみると、「稚内はいつもこんな感じですよ」とのこと。そうなの!?今日の風は尋常じゃなかったぞ。
しかし、日本の最北端ともなれば、この程度は日常茶飯事ということなのか?さすがだ。
一緒に、近隣の飲食店情報を聞いてみました。
人気店が多く、すぐに満席になってしまうから行くなら早めに……と教えてもらいます。
なるほど。
手はじめに入りやすそうな定食屋を訪れましたが、残念ながら満席。ちょうど夕ご飯を食べるにはいい時間帯ですもんね。
ウロウロ歩いていると、視界の端になにか動くものをとらえます。
なんだ、ただのシカですね……シカ!?うそでしょ!こんな普通に街中に出没するの?
ゆったりとした動きで、道端に生えた草をむしゃむしゃとおいしそうに食べています。
さすが北海道。歩いているだけで、新鮮なおどろきを提供してくれます。
しかし、近くで見ると結構大きいですし、角も立派なので少しビビりますね。お食事の邪魔をしても悪いので、遠くから見守っておくことにしましょう。
ちょうどいい飲食店に巡りあえず、軽食で済ませることにしました。
稚内駅まで歩いていくと、セイコーマートを発見したので入店。おにぎりやお惣菜と一緒に、爪切りを購入します。
そうなんです、爪が伸びてしまったんです!
いや、僕も生きた人間なのであたりまえのことなのですが、まさか旅先で爪切りを買うことになるとは思いませんでした。
それだけ、長い日数を走っている証ですね
宿に戻り、共有スペースでまったり食事を楽しむと、ふたたびシャワーを浴びて、自分の寝床で就寝としました。
今日も1日お疲れさまでした。振り返ると、なかなかに厳しい1日だった。
ついにやってきた日本の北の果て稚内市。そして、明日はいよいよ『宗谷岬』ですね。
楽しみ半分、おわってしまう寂しさ半分で複雑な心境ですが、最後まで安全第一で、気合いを入れて楽しんでいきましょう!
それでは、おやすみなさい。
~次回のライドはこちら~
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